タイニイ・バブルス / サザンオールスターズ * 1980 Victor
2008-05-23 Fri 01:03
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 今や国民的ロックバンドとなったサザンオールスターズ。30周年となる今年以降は活動休止だそうで、それを宣言するとこがやや心配なとこです。素人っぽさが魅力だった初期に、TVにもガンガン出てハチャメチャなイメージとは裏腹にクオリティ・演奏力の高い楽曲を矢継ぎ早に発表し、評価も急上昇だった頃の本作はいまだに「10ナンバー〜」と共にフェイバリットです。勝手にシンドバッド以降、小学生にも大人気だったサザンですが、当時出すシングルはハズレ全く無しで毎回本当に楽しみでありました。またベストテンにヒットスタジオからドリフの全員集合など出れるTVは何でも出ていて、それが今、大人になった音楽ファンにも親しみを持って受け入れられている一因だと思います。コミカルでいて洒落た大人っぽさも絶妙にブレンドされた感覚は非常に新鮮で、桑田氏のキャラ立ちの良さも重なってサザンがTVに出てくると釘付けでございました。ただ本アルバム前後からレコーディングに重きを置きだして、一旦ブラウン管から消えてしまいます。残念ではありましたがコアな音楽ファンをも惹きつけ出したのも、この3rdくらいからでした。
 本アルバムの当時の最大購買動機となったのは、TV出まくり期最後のシングルと記憶する「C調言葉に御用心」が入ったNewアルバムってことでした。問答無用のメロウな桑田節が満喫できるグレイト・ミディアムですが、TVで「胸をつかみうなじを味わい〜」ってフレーズが出るたびに妙にドキドキしたのを思い出します。そしてメディア露出が激減してから待望のリリースとなったシングル曲「涙のアベニュー」。もう最高の一言です。心の琴線を刺激しまくる泣けるサビ、ドラマティックな出だしが印象的なGソロからアルトサックス、これは当時も今も背中ゾクゾクです。そのB面のニューオリンズJAZZ調の「Hey! Ryudo!」はビートルズ曲タイトルを宇崎竜童に因んだ付けた佳曲。ただ桑田氏の喋りも楽しいロング・ヴァージョンは残念ながらアルバム収録ならずです。続いて出たのが、何のこっちゃ分からんかった「恋するマンスリー・デイ」。女性に月一でやってくる月光仮面のことを歌ったことだと知って「この人等、凄い!」と思ったもんです。当時の大メジャーなバンドが公にそんな事を題材にして歌うことなどタブーやと思ってたので結構衝撃でした。自分にとってレゲエ初体験ともなったこの曲は、後にボブ・マーレーをすんなり受け入れさせてくれた名曲です。余談ですが当時のライブでもコール&レスポンスの時、ボブ・マーレー的掛け合いを桑田氏がよくやっていて、そんなもん知る由もない我々は奇妙に感じそれを学校でよくギャグにしたりしてました。他にも冒頭を飾るアーシーなスライドGにポップなメロが光る「ふたりだけのパーティー」、ファンキーな桑田節炸裂の傑作「タバコロードにセクシーばあちゃん」、高田みづえのカヴァーもヒットした原由子歌う「私はピアノ」、TVに出続けた中での葛藤を見事に描いた名スロウ「働けロックバンド」など名曲多数。リトル・フィートや70'sクラプトンなんかに影響を受けたような泥臭い初期特有の魅力がたまらんええアルバムです。
「桑田氏のセンス抜群の洋楽趣味が浮き彫りの傑作。サザンは死ぬまで頼んます。」
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