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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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2008.05
28
Category : New Wave + Punk
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
rock and roll elvis costello



 ベストと共に調子に乗って「コステロをちゃんと聴くぞ」と意気揚揚に借りた編集盤。(←コンピの時点でOutか) 様々なジャンルで活躍するエルヴィス・コステロですが、「やっぱルーツはロックンローラーやで」って部分にスポットを当てて選曲されたもんです。同時に組まれた表ベスト盤同様、過去の音源がHip-O傘下に移って出されたもの。ここではジャムとかクラッシュとかに負けないパワー全開の曲が、アトラクションズとの合作中心にチョイスされてます。いまやバート・バカラックとまで共演を果たす、大人のミュージシャンのイメージですが荒々しくロッキンするコステロも実に魅力的です。初期の一体感あるバンド・サウンドは今のコステロには求めえないサウンドで、突き抜け感抜群のその音は小編成バンドの見本ともいえる絶妙のアンサンブルでカッコ良さ満載です。
 ド頭は疾走感が凄い「Lipstick Vogue」。ブルース・トーマスの激しいベースや、コステロの掻き鳴らすギターも最高ですが、続いて収録の「No Action」がさらに上をいく傑作。激しく忙しないドラムスが興奮を誘う初期コステロのパンク魂を象徴した曲で、昔聴いた時も一発で気に入ったブッ飛びナンバー。ロックンロール的秀作の2nd「This Years Model」セッションからは他にも「This Year's Girl」に「Chelsea」、「Pump It Up」と6曲も収録。中でもクラッシュのミック・ジョーンズが参加の「Big Tears」は熱いコステロVoも聴きもののアルバム未収録曲。そんなシングル・オンリー曲の激しい曲も多く収録で、ストレイ・キャッツとも縁深いデイヴ・エドモンズ参加の「Clean Money」、スペンサー・ディヴィス・グループをパンク化したような「Wednesday Weak」あたりたまらん出来です。中盤の注目曲ははじけまくりのライヴ音源「Mystery Dance」、「You Belong To Me」に、ニック・ロウの大傑作「Peace, Love And Understanding」、ボ・ディドレー風に迫る「Lover's Walk」。この辺の尖がっててもPopな感覚はコステロならではで実にCool。後半は内省的な内容が続いていた80年代に突如アトラクションズと再タッグで出した攻撃的ナンバーが集積。中でもアルバム「Blood and Chocolate」からの「I Hope You're Happy Now」や同アルバム未発表テイク「Honey Are You Straight Or Are You Blind」は初期の攻撃的演奏が戻っていて最高です。そして最後はなんと1stからの「Welcome To The Working Week」のギター1本デモヴァージョンで締め。
「コステロ師匠、もっぺん腹引っ込めてロケンローといきましょうや」
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2008.05
27
Category : New Wave + Punk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
first 10 years


 
 歯抜けでしか持ってないエルヴィス・コステロの初期アルバム(←しかもカセット)。ちゃんと1枚1枚聴けばええのに、あまりにカッコええジャケットに惚れぼれしてまたもや編集盤をレンタル。すぐにi-podにほりこむくせにジャケにこだわってしまう悪い癖勃発です。初期のパンクにも接近したジ・アトラクションズを従えたCoolで過激なコステロはやっぱカッコよろしぃおます。バディ・ホリーを彷彿させるセル・フレームのメガネをかけたコステロは一歩間違えれば横山のやっさんですが、知的でセンス溢れるロッカーって感じが醸し出ていてかなりエエ感じです。なんでも初期のアルバムの配給元がユニヴァーサル傘下Hip-Oになったってことで、コステロ自身が気合を入れて選曲した初期10年間に限ったベストだそうです。改めて聴くと、やはりメロディセンスの良さが実感できるエエ曲多しです。初期特有の疾走感を伴ったロックンロールが秀逸ですが、つい口ずさみたくなるキャッチーな曲調が魅力です。黙ってTV見てたら色んなとこでBGMとしてコステロ曲が流れてますが、アレンジもPopで親しみやすさ抜群ってことなんでしょう。それでいてちょっとシニカルなとこがまたええんですな。
 中身はほぼ年代順に収録で彼の歩みが上手につまみ食いできる仕組みになってます。頭3曲はヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの前身クローヴァーズが手堅いバックをつけた1stからで初々しいVoも気持ちええ「Red Shoes」に、数多のカヴァーを生んだ名曲「Alison」といつ聴いても新鮮なコステロ節が選出。そしていよいよアトラクションズと合体した2ndからはよりソリッドなサウンドとなり快進撃開始。激しくもPopな「Radio, Radio」なんかチープなオルガンもキマる激カッコええナンバーです。また、個人的にコステロ・ナンバーで1番のお気に入り「Accidents Will Happen」はやはり何度聴いても名曲。ニューウェーヴ通過後のビートルズって感じのPopな曲調がもうたまりまへん。本作ジャケのイメージのコステロはモータウンやスタックス・サウンドに接近した「I Can't Stand Up For Falling Down」や、シャープな感覚を維持した「Clubland」あたりまでですが、ソリッドな初期コステロ・サウンドはやっぱ光り輝いています。カントリー志向を打ち出した「Good Year For The Roses」以降はひねくれたPopセンスにも磨きがかかり凝った曲づくりとなっていきます。曲調もバラエティ豊かになりますが大人のサウンドへ変化です。渋い美曲「Shipbuilding」などを放ちますが、やっぱ好きなのはコンパクトにPopな「Everyday I Write The Book」なんかの方です。どんどんルーツ探訪的アプローチが増えアトラクションズとも疎遠になっていきますが、ソウル趣味も加味されたこの辺のバランスも曲によっては絶妙です。以降どんどん渋好みな感じに進んだコステロ。IQ激低の私にはちょっと遠い存在になってしまいました。
「初期の瑞々しいサウンドが好きな子供な私。やっぱ極上の3分間Popソング作らせたら天才ですわ」
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2008.05
25
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
Borelo.jpg



 仕事場のみんなでスキーや海やって遠出するとき車中必ず「コレかけて~」とくるのがミスチルでございます。人の車に乗るのにわざわざMy CDを持ってきて道中で曲解説してくれる人や、勝手に思いを語りながら興奮して泣きモードに入る人などもいて、熱狂的ファンが多いことを身近で実感するバンドです。実は最初、「innocent world」やら流行った時もピンとこなくて、そんなに聴くことは無かったのですが、何やかんやとやたら聴く機会が多く自然に好きになったバンドです。曲もキャッチーなのから重たいのまで総じて高水準ですが、何といっても桜井氏の絞り出すようなVoスタイルと詞の素晴らしさ。また歌メロの乗せ方も画期的ともいえる洋楽的なもので実にカッコよろしいです。そんなミスチルが単なるJ-Popやないぞって思い始めたのが「es」やら「花」なんか重たい曲を演りだした頃。個人的には桜井氏が苦悩に満ちたときに出た心の叫び的名曲が好きで人生の奥深さを感じる歌詞も最高です。ちょうど90年代後半、離婚問題で揺れ動いていたり、音楽的にも活動停止期間に入ったり色々迷いもあったようですが、実に人間臭いロックが展開されています。
 アルバムはベスト盤の如く有名曲満載ですが、冒頭に配置された「Everything (It's You)」も当時の大ヒット。重苦しい歌詞ながら感動的な構成は耳を釘付けにする名曲で、絶叫型ヴォーカルも胸を打ちます。余談ですが、我が盟友にも苦難な状況下になればなるほど名曲を量産する奴がいますが、桜井氏もその傾向があるのかと思わせる素晴らしい曲です。続く「タイムマシーンに乗って」、「Blandnew my lover」は尖がった桜井氏が満喫できる過激なナンバーで、今までのファンを突き放すような男臭いミスチルがたまりません。そして鬼気迫る歌唱もシビれる大傑作スロウ「es ~theme of es~」です。これも本アルバムのハイライトと言っていい名作で、ストリングスも効果的に曲を盛り上げます。またシングルであったアップ曲「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」もエルヴィス・コステロへのオマージュでは史上最高といえるこれまた傑作。圧倒的なクオリティで脱帽です。アトラクションズ期のコステロを最高の形で昇華させた曲調は見事というしかありません。後半も社会批判的な「傘の下の君に告ぐ」、葛藤を感じさせる「幸せのカテゴリー」、それまでのイメージを覆す過激な一面を見せたヒット曲「everybody goes」とキャッチーな展開で疾走。最後は特大ヒットでありドラマ「若者のすべて」の主題歌でもあった「Tomorrow never Knows」の生ドラムヴァージョンで締め。優しい顔して平和な恋を歌う桜井氏よりも、危ない目をして尖がったオーラが出ていたこの頃のミスチルも実に魅力的です。やはり荒んだときの桜井氏はたまりません。
「時に哲学的とも思えるその歌詞は絶品。売れるには理由があると感じた名曲集。」
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2008.05
23
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 今や国民的ロックバンドとなったサザンオールスターズ。30周年となる今年以降は活動休止だそうで、それを宣言するとこがやや心配なとこです。素人っぽさが魅力だった初期に、TVにもガンガン出てハチャメチャなイメージとは裏腹にクオリティ・演奏力の高い楽曲を矢継ぎ早に発表し、評価も急上昇だった頃の本作はいまだに「10ナンバー~」と共にフェイバリットです。勝手にシンドバッド以降、小学生にも大人気だったサザンですが、当時出すシングルはハズレ全く無しで毎回本当に楽しみでありました。またベストテンにヒットスタジオからドリフの全員集合など出れるTVは何でも出ていて、それが今、大人になった音楽ファンにも親しみを持って受け入れられている一因だと思います。コミカルでいて洒落た大人っぽさも絶妙にブレンドされた感覚は非常に新鮮で、桑田氏のキャラ立ちの良さも重なってサザンがTVに出てくると釘付けでございました。ただ本アルバム前後からレコーディングに重きを置きだして、一旦ブラウン管から消えてしまいます。残念ではありましたがコアな音楽ファンをも惹きつけ出したのも、この3rdくらいからでした。
 本アルバムの当時の最大購買動機となったのは、TV出まくり期最後のシングルと記憶する「C調言葉に御用心」が入ったNewアルバムってことでした。問答無用のメロウな桑田節が満喫できるグレイト・ミディアムですが、TVで「胸をつかみうなじを味わい~」ってフレーズが出るたびに妙にドキドキしたのを思い出します。そしてメディア露出が激減してから待望のリリースとなったシングル曲「涙のアベニュー」。もう最高の一言です。心の琴線を刺激しまくる泣けるサビ、ドラマティックな出だしが印象的なGソロからアルトサックス、これは当時も今も背中ゾクゾクです。そのB面のニューオリンズJAZZ調の「Hey! Ryudo!」はビートルズ曲タイトルを宇崎竜童に因んだ付けた佳曲。ただ桑田氏の喋りも楽しいロング・ヴァージョンは残念ながらアルバム収録ならずです。続いて出たのが、何のこっちゃ分からんかった「恋するマンスリー・デイ」。女性に月一でやってくる月光仮面のことを歌ったことだと知って「この人等、凄い!」と思ったもんです。当時の大メジャーなバンドが公にそんな事を題材にして歌うことなどタブーやと思ってたので結構衝撃でした。自分にとってレゲエ初体験ともなったこの曲は、後にボブ・マーレーをすんなり受け入れさせてくれた名曲です。余談ですが当時のライブでもコール&レスポンスの時、ボブ・マーレー的掛け合いを桑田氏がよくやっていて、そんなもん知る由もない我々は奇妙に感じそれを学校でよくギャグにしたりしてました。他にも冒頭を飾るアーシーなスライドGにポップなメロが光る「ふたりだけのパーティー」、ファンキーな桑田節炸裂の傑作「タバコロードにセクシーばあちゃん」、高田みづえのカヴァーもヒットした原由子歌う「私はピアノ」、TVに出続けた中での葛藤を見事に描いた名スロウ「働けロックバンド」など名曲多数。リトル・フィートや70'sクラプトンなんかに影響を受けたような泥臭い初期特有の魅力がたまらんええアルバムです。
「桑田氏のセンス抜群の洋楽趣味が浮き彫りの傑作。サザンは死ぬまで頼んます。」
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2008.05
21
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
The Baddest

 90年代N.Y.に音楽活動の拠点を移す前後から極上アルバムを必ず届けてくれる久保田利伸。しかしカラオケなんかでは、いまだに歌謡曲的親しみやすさのある80年代のデビュー当時の楽曲が圧倒的に歌われてたりなんかします。当時はソングライターとして田原俊彦なんかにもヒット曲も書いていて、ファンキーとか言いつつ個人的には「こんなもん、ファンクちゃうやんけ」と軽量歌謡ファンクと決めつけて理解を示しませんでしたが3枚目のアルバム「Such A Funky Thang!」から状況は一変。劇的に変化を遂げたそのサウンドは本場モンと遜色無い唯一の日本人R&Bアクトやと感じるようになりました。以降、ブーツィ・コリンズに接近したりもあって一気に本格派R&Bアーティストとして磨きをかけた感があります。でもR&Bとか聴かない会社の同僚とかと喋ってても「クボタは2枚目までが良かった」って奴が非常に多いのですが、本当はその逆やといっつも思ってます。ただ飲みに行っても歌い継がれる一般的なヒット曲の数々は初期に集中していて、カラオケで聴く機会の方が圧倒的に多かったそれらの曲を自発的に聴くようにさせてくれた素晴らしいアイテムが初のベストとして売れまくったこのアルバム。はっきりいってショボい音だった初期の曲を再レコーディング・リミックスを含め大胆に再構築したのが奏功しており、ほんまはオリジナルの方を聴きたい場合が多いこのようなベストでもこれだけは大歓迎でした。ちょうどガイとかアン・ヴォーグとかが出てきて今のR&Bの雛型ができた頃であったので、やっと初期のヒット曲も同列で聴けるわいと喜んだもんです。
 そんなクボタ初期の超メジャー曲を多数収録した本作。1曲目はライブでも盛り上がり必至の「TIMEシャワーに射たれて」の再録版で一気にヴォルテージが上がります。全然気に入らんかったオリジナルが突然大好きな曲に変わったくらい変身です。日本で初めてのラップ・テイストを導入したヒット曲とか言われてますがココではあのSound Of Blacknessを従えたドラマティックな導入部を付け足しサウンドも大強化。感動的なイントロ部分からファンキーに迫る本編へとマジで最高です。そして生まれ変わった名アップ「流星のサドル」は「こんなにカッコええ曲やったけ?」と思ったほど洗練されたサウンドに変化。未発表だったミッド「Oh, What A Night!」も文句無しのナイス・グルーヴ。そして今のクボタの指向からすると“封印”していたというのも頷ける代表曲にしてカラオケ定番スロウ「Missing」。先般のスマスマで久々に封印を解いて木村拓也と歌ってましたが簡単に感動してしまいました。なんやかんや言ってもやっぱり美メロです。続くこちらも大定番歌謡R&B「You Were Mine」。いつも安易に酒場で歌おうとしますが実際はメチャ難しい曲です。他曲同様、本アルバムでのアレンジは秀逸でオリジナルとは雲泥の差です。他にも「永遠の翼」、「TAWAWAヒットパレード」、「Cry On Your Smile」など初期のキャッチーなシングル曲の魅力を最良の形で凝縮。クボタ特有の能天気なイメージがチキンからCoolに変化させてくれた名アルバムです。
「ファンキーを茶の間に持ち込んだ偉大な人。今でも目が離せまへん。」
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2008.05
19
Category : 00's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
kevin michael



 巨大なアフロ・ヘアーのジャケに一瞬で惹かれてしまったケヴィン・マイケル氏のデビュー作。このケヴィン氏、ファンク狂のブラックの親父さんとイタリア系のおかんの間に生まれたハーフらしく、ドス黒っぽくもありながら、スムーズなヴォーカルでポップな感覚をも絶妙なバランスで保持した期待の青年です。何でも親父さんがプリンス殿下のファンやったってこともあり、変態的ポップ・ファンク・テイストも身につけた上でディアンジェロ系ネオ・ソウルやHip-Hopの感覚もブレンドさせて体現できる実に頼もしい存在でもあります。なんでも、まだ22歳ってことで、フェイバリットに挙げる「パープル・レイン」が出た後で生まれた兄ちゃんってことには、ちょっと愕然としてしまいました。まぁ何にせよ尖がったファンク感覚の中にも一流のポピュラー・ミュージックとして成立させているとこは称賛に値します。こういう人が出てくるフィラデルフィアの音楽シーンはやっぱ目が離せません。
 アルバムはいきなりビル・ウィザーズ系のCoolなファンク・テイストで迫る「We All Want The Same Thing」で思わず「合格~っ」となります。客演の人気ラッパーLope Fiascoもナイスな絡みを見せます。続くヒット・シングル「If Don't Make Any Difference To Me」はポップなカリブ風で爽快な出来。プロデュース&共演のWyclef Jeanもほんまエエ仕事です。そして最高のビートを弾き出す「Can't Get Enough」も一発で気に入った曲。ソフトなハイ・トーン・ヴォイスが冴え渡るポップ・ファンクで、言うこと無し。ここではShoty Da Kidが客演です。そんなこんなで良曲目白押しですが中盤での注目は、ディアンジェロやトニーズ好きも共鳴の「Vicki Secrets」や「Hood Buzzin」に、ファスト・テンポもカッコええ「Stone Cold Killa」や「Ghost」あたり。中でもドラマティックな「Ain't Got You」はプリンスの影響が好作用した劇的バラードで、ストリングスが感動を助長させてくれます。こっちが期待した以上のソウルフルな唄いまわしやCoolなアレンジも褒め言葉しか見当たりません。後半も飽きることない素晴らしい構成で、カーティス・メイフィールドさえ彷彿させる緊張感溢れるスロウ・ファンクとなる「Liquid Lava Love」では実に魅力的なファルセットで全編押し通します。そしてATCQ "Award Tour"使用の「Too Blessed」はQ-Tip本人のラップも登場で思わずジャンプして喜んでしまいます。もうセンス抜群です。最後にオマケ的に収録の冒頭曲「We All Want The Same Thing」と「It Don't Make Any Difference To Me」のAcousticヴァージョンはケヴィン氏のソウルマンぶりを浮き彫りにするナイス・トラックです。更に日本盤ボートラにはプリンス型ポップ・ファンク「Lolipop」に、サウス系Hip-Hop「Spaceship」と美味しい2曲が追加で、買うなら間違いなくこっちです。
「コアな系譜ながらニーヨとかも感じさせるフットワークの軽さが魅力。こらぁ、よろしおまっせ」
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2008.05
17
Category : 00's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
tiffany.jpg



どうしても止められんカワイコちゃんR&B。新発売のジュースを飲むとと同じ感覚でつい味わいたくなるってもんです。このティファニーちゃん、Ciara嬢の妹分ってな感じで堂々のデビューながら、本国アメリカでも振るわん戦績らしいですが無視するにはもったいないシンガー。唄い方がモロにビヨンセ調であったりもしますが、いいんです!可愛いから。まぁ何にせよ海の向こうの遠く日本で40前にしたオッサンに聴かれてるとはティファニーちゃんにしては不本意かもしれませんが、そこは気にせんといてネってとこです。元々オーディション番組の子供チャンピオンに輝いてデビューした経緯があるだけあってスター性・歌唱力はなかなかのもんです。弱冠15才ながら、堂々の節回しで貫録すら感じさせるその歌声はこれから大物に成長する素質十分の逸材です。
 アルバム前半は今様のイケイケ・トラックが支配。まず1stカットとなったCiara嬢も登場でCiara本人が唄ってもおかしくない「Promise Ring」、Bow wowのラップ・フィーチャーのロドニー・ジャーキンス印「I'm Grown」と力強いダンス・トラックが登場。ティーン向けって感じながらナカナカの気持ち良さです。そして購買動機ともなったソウルショック&カーリーンがプロデュースとなる「Thinkin' About」の登場。10年ほど前のモニカのデビュー時を彷彿させる甘酸っぱさがたまらんミディアムR&Bです。やはりこのコンビ芸、相変わらず見事なティーンさばきは流石です。続くティンバランド以降を感じるハイハットワークが印象的な「Can't Walk Away」も胸キュンのミッド。また「Lay Back & Chill」もスムースな感触の中にティファニーの時折見せる張り上げ系ソウルフル・パッションが何ともたまらん出来具合。この中盤ミッド3連発は「何かあったら、おっちゃんに言いや」と、ついかまいたくなるほど惚れこむ展開です。そして後半にもキラーミッド「Favorite Broken Heart」、背伸びした唄い方がまたもや往年のモニカを彷彿させる「Again」と歓喜の瞬間が。最後を飾るスロウ「Angels On Earth」など後半部分につれてみせるゴスペルチックな歌唱が実に頼もしい展開で拍手を送りたくなる絶唱も披露。歌はホンマにビヨ嬢に似ていますが、今の子供の中での影響力は昔のホイットニーやアレサ並みなんでしょう。真似やとか、オリジナリティが無いとか言わずに文化継承ってことで大目にみましょう。
「売れんかっても、気にしたらあきません。歌は一流です。長い目で見たげてくださいっ!」
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2008.05
14
Category : 90's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
SWVVV.jpg



90年代前半のガール・グループ隆盛時、TLCと共に筆頭となったSisters With Voices略してSWV。躍動感あふれるキャピキャピ具合とリードVoのココの存在感抜群の歌唱で一躍トップグループとなりました。ニューヨーク出身のこの3人組は、当時まだ10代だったにも関わらずフレッシュさとキャッチーな曲の良さも手伝ってこのデビューアルバムからいきなり大ブレイクでした。NJSを通過しHip-Hopも視野に入れたイケイケ・サウンドは、乱暴な言い方をすれば70's Funk同様に気分を高揚させてくれる尖がった音で、プログラミングされたグルーヴの心地良さを最良の形で提示。またRemixっていう概念を一般的にしてくれたのも、SWVを通じて。本アルバム発表後に続々と発表された別曲に変身したといっていいRemix曲はMary Jと共に“一粒で二度美味しい”っていうことを頭の固い私に教えてくれたもんです。
 冒頭の「Anything」は後に最高の大変身をしたウータン入りの強力Remixが存在しますがココではしっとりとイントロダクションとして機能。続く本領発揮のダンサブルな「I'm So Into You」はCoolなビートにエレピ音が今も新鮮に響く強力曲。もう何回聴いても気持ち良さ満開です。そして激カッコええアップ「Right Here」へ。こちらもBPMをやや落としたM.Jacksonのヒューマン・ネイチャー使いの余りにも有名なRemixも後に登場ですが個人的には何といっても本作収録のオリジナル・ヴァージョンに軍配。(本作にもVibe Mixが最後に収録) Brian Alexander Morganの心地よい音構築が実に爽快です。次に、これまたヒットした甘酸っぱい名スロウ「Weak」と、この流れは今聴いても悶絶します。殆どの曲でリードを取るCokoの突き抜けるような直線的な声が何といっても魅力ですが、これらの個性的な曲調にピシャリはまっていて彼女等でないとアカンって曲をはやくもモノにしよったって感じでした。Genard Parker制作曲が光る中盤もベースとバスドラがずっしり響く好ミディアム「Downtown」、NJ的に跳ねるビートもたまらん「Give It To Me」、極めてHip Hop的な「Blak Pudd'n」と大音量で聴きたい好曲が収録。後半もCoolにスイングしていく「Think You're Gonna Like It」、Hip-Hop色満開でRapも流暢にかます「SWV (In The House)」とBraianが手掛けるナイスなアップが再び登場しとどめをさしてくれます。
「Cokoの個性は既にここで確立済み。アン・ヴォーグより青くさいとこがまた好感度大でした。」
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2008.05
11
Category : 90's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
born to sing

現行R&Bの夜明けの頃、彗星のように現れたアン・ヴォーグ。彼女らが私の女性グループ好きに拍車をかけたのは紛れもない事実で、全ての条件が重なったタイミングで出たマイルストーン的アルバム。まずプリンスやロジャー、フルフォースの尽力で打ち込みの音やHip Hop的手法もこなれてきて耳触りの良いものが増えた。テディ・ライリーのニュージャックスイング登場でビートが格段にカッコよくなった。そしてコレが出るちょっと前くらいからバイ・オール・ミーンズやらもレトロ・ヌーヴォ的秀作を出していて、先進性とオールド・スクールの熱い魂の両面を持った現在進行形のR&Bを聴きたいって欲求が一気に高まってきたって感じ。オールド・ソウルにのめり込みつつあった当時、大好きだったミラクルズのWho's Loving Youをアカペラで唄い、J.B.のThe Paybackをサンプリングしたアン・ヴォーグの音に一気に惹かれました。何より歌が上手いってことに加えスタイル抜群の美人グループであったことが、私含む万人にアピール。しかもプロデューサーであるフォスター&マッケルロイのサウンドがまた素晴らしく、NJS通過後のCoolな音構築には完全虜に。彼等の関係するものは全て聴きたいとまで思った程、惚れこみました。正直、今聴くとちょっと古さも感じますが、その後のSWV、TLCやデスチャまで影響を与えたと思われる現代ガール・グループR&Bのお手本になったというべき記念すべき1stです。オールドソウルの香りも加えたF&Mの手法は称賛すべきグッジョブで、老若男女すべてを味方にした感がありました。
 イントロ・スキット「Party」から続く冒頭の「Strange」はアカペラ・ハーモニーから始まりHip Hop的にラップも盛り込んだグループの本質を見事に提示した象徴的作品。しかし本領発揮となるのはNJ以降のR&B黄金時代のド真ん中をいく傑作「Lies」で、最高としか言いようのない激素晴らしいリズム・ナンバー。1930年代から活躍したガール・グループ元祖アンドリュース・シスターズの「Boogie Woogie Bugle Boy」を敬意を持ってアップデイト・カヴァーした後は、前述のスモーキーの名曲を再利用したHip Hop的楽曲「Hold On」で彼女達の1stヒットともなった記念すべきナンバー。他にも、オケヒットなど今ではうるさく感じるアレンジながら曲は今もカッコええ「You Don't Have To Waorry」、聴き惚れること間違いなしのナタリー・コールの名カヴァー「Just Can't Stay Away」、どっしりとしたビートで華麗に決める「Don't Go」、クワイエット・ストームの残り香みたいなラストの「Watin' On You」など後半も聴かせどころバッチリ。武器となるポインター・シスターズを彷彿させる美しくJazzyなコーラスワークは「ココでハモるか~?」みたいな難所でもバシバシとハーモニー多用で彼女等のテクも抜群であることを随所で確認できます。この後の2ndはさらに素晴らしくえらいこっちゃ的展開に。
「上手い・熱い・美人と吉野家なみに3拍子揃った逸材。今も美形歌手ローナ加入で現役ですぅ!」
::more
2008.05
08
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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一時期、こんなもん好きやったって口が裂けても言えんくらい思ってたノーランズ。実はダンシング・シスターのシングル盤など「擦り切れるほど聴いたってのはコノ事を言うんやろな」って感じるくらい聴きまくり口ずさんだ人等です。ロックやへちまやと言いだしてからはツレにも封印したくらいファンやった事が恥ずかしく思ったりしましたが、なかなかどうして。優秀なポップ・ソウルやったんやなぁと今更ながらこの美人姉妹に敬服です。やはり長年の個人的嗜好もありますが、キュートな女性達が踊りながらナイスな歌を聴かせてくれる構図にはたいがいヤラレてしまいます。でもこのシスターズの魅力はなんといっても次女バーニーのパンチの効いたヴォーカルでした。セクシー&キュートなダンスにキャピキャピ感満載のコーラスは「オレ、洋楽聴いてんねん」と背伸びしたかった時期とも重なり、当時日本で大ブレイクしたように私も簡単にノックアウトされました。大人気の80年当時よく来日もしアイドルとしてTVにも頻繁に出てましたが、ビジュアルだけやない音楽的にも本格派グループである事は何ぼアホな私でもすぐに分かりました。安もんのアイドル・グループとちょっと違い、充分に今でも音楽として成立する秀作を残してくれてます。
 やはり聴きものはダンシング・シスターって邦題のほうが馴染みが深い大傑作「I'm In The Mood For Dancing」。コレこそノーランズの名を轟かした大ヒットで、今でもイントロを聴くだけでドーパミンやらアドレナリンやら体中から溢れ出す名曲です。シャウト系のバーニーのVoがこのダンス・クラシックにピシャリはまっていて実に心地良い展開。カラオケでも今や熟女になった人等が唄ったりしますが、バーニーくらいの巧さがないと簡単にはビビっときません。また続いてヒットした“恋のハッピーデート”として石野真子も歌ってった「Gotta Pull Myself Together」や後年Winkも歌った「Sexy Music」あたりも耳に馴染んだシングル曲。そこそこエエ曲ですがダンシング・シスターの強靭さには敵いません。他にも今も新鮮な秀作が収録されていて「Attetion To Me」や「Don't Make Waves」などバーニーの歌力でソウルを感じさせるハッピー・ポップスな仕上がりがたまりません。また本国イギリスでのEpic第1弾として出された'79年の「Spirit, Body And Soul」や、ビリー・オーシャン作のCoolなダンサー「Who's Gonna Rock You」も熱いバーニーの歌が光る逸品。カヴァーもパティ・オースティンの「Every Home Should Have One」とかありますが、ノーランズ経由で知ってずっと彼女らの曲やと思ってたダイアナ・ロスの名曲「Touch Me In The Morning」はグレイトな出来で一時こっちのほうがエエんちゃうかと思ったほど。
「万人が口ずさめる曲が少なくなったと嘆きたくなる昨今。誰もが認める王道ポップスは偉大でした。」
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2008.05
05
Category : Motown
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
jackson 5



 GWっていっても仕事してるような会社に勤務しとりますが、取引先も大半が休みってことで安堵の日々です。もう憲法でも子供でもみどりでも黄色でも何でもええし、もっと祭日つくってくれって感じです。少子化社会が会社の労務構成にも悪影響を及ぼし色んな場面で閉塞感に満ち溢れた世の中を形成しておりますが、子供の日や敬老の日のように各世代を敬うような休日があるならば、疲弊した今の時代。オッサンの日、おばはんの日や団塊の日とかあってもええんちゃうの?とかアホな事も考えちゃいます。でも子供は天使。橋本知事やないですが子どもがイキイキした世の中ってのがやっぱ平和で一番よろしいです。イヤっちゅうほど毎日聞いてても癒されるのが子供の声であったりします。キッズソウルも然りでやっぱ何かしら惹かれる魔力があります。変態的天才マイケル君もモータウン時代は子供特有のピュアな輝きを放っており、曲の良さも手伝ってガキの頃から才能爆裂です。クインシーと組んだ青年マイケルは正にモンスターですが、変声期前のソウルフルなマイケルも実に魅力的です。
 さてジャクソン一家のモータウン期集大成のこの2枚組。リマスターされたヒット曲の数々は圧巻で、アルバム未収録曲なんかも収録のお得盤です。デビュー時では「I Want You Back」に代表される可愛く、ダンサブルってのが最高ですが、ノーティ・バイ・ネイチャーにサンプリングもされたりTVCMでも頻繁に流れる「ABC」も双璧で伸びのあるハイトーンがたまらん大傑作。同趣向では「The Love You Save」、「Mama's Peal」、「Sugar Daddy」、フリー・ソウルでも注目された「It's Great To Be Here」などは何時聴いても胸キュンもんでキッズソウルの手本みたいな楽しさを与えてくれます。スロウでは何といっても「I'll Be There」。マライアでのリバイバルヒットも秀逸でしたが子供声で切なくソウルフルに迫るマイケルがまた何ともいえん出来。甘酸っぱさと背伸びしたソウル感が絶妙のバランスで何ともええ塩梅です。アン・ヴォーグも手本にしたミラクルズ・カヴァー「Who's Loving You」や、数多のカヴァーが存在するNo.1ヒット「Never Can Say Goodbye」も良質スロウでこちらも必聴。レア・トラックではスライ~デルフォニックスのメドレー・カヴァー「Sing A Simple Song / Can You Remember」やシングルB面曲の「I'm So Happy」や「Love Song」など単なるオマケで済ませられん良曲が収録。 また見逃せないのが兄貴ジャーメインがリードを取るスゥイート・ソウル然とした趣きの名曲で「I Found That Girl」や大阪厚生年金会館でのライブとなるドゥーワップクラシック「Daddy's Home」も聴きもの。しかし彼等も人間。段々、大人っぽい声になっていくマイケルですが、それにつれてファンキーな秀曲が。「Get It Together」、「Dancing Machine」やディスコティックな「Forever Come Today」あたりは無視できん佳曲です。またこの時期のバックを彩るジョー・サンプル(key)やジェイムス・ギャドソン(Dr)のプレイも聴きもの。そうして心も成長し自主性を求めてフィリー・ソウルの門をたたいてモータウンを飛び立った5人。輝かしい歴史は不変ですな。
「また兄弟で集まって共同作業も始めたというマイケル。いつまでも家族の絆を大事にね!」
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2008.05
02
Category : Southern & Deep
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
deep soul 1

 久々に仕事が早く終了し、飲みに行くでもなしってな時はついつい職場近辺のタワレコにふら~っと立ち寄っちゃいます。そこで見た「楽SOUL」なるイカツいソウル本。自分の愛聴盤が数多く紹介されてたので読みふけった挙句、とうとう買っちゃいました。一度、聴き出すと「やめられない、止まらない」状態に突入してしまう何とも魅力的なDeep Soulの世界。その本ではシングルを聴かなければ話にならんという持論を展開されてましたが妙に納得。ソウルに限らず全米ヒットもんやら、歌謡曲など殆どシングル盤やらラジオ・TVで1曲単位で最初は楽しんでましたからね~。ヒット曲は凄く良かったけど、アルバム通しやったらちょっとしんどいって人も沢山いてますし・・。1曲入魂で色んな歌手の音を神経を傾けて聴くってのが、いまだに一番楽しかったりします。そんなシングル全盛時代のアルバムさえ出せなかったアーティストの選りすぐりコンピはホンマに真のソウルが濃縮されていてごっつい楽しめるのが多いです。シングル至上主義には共感しつつシングル盤は今更コレクションする気はないので、他力本願ながら近年惜しくも亡くなった最高のナビゲーターDave Godin氏みたいな存在は欠かせません。そのDaveさん入魂の濃ゆいコンピがこちらです。
 中身は重厚なThe Night Brothers 「I'm Never Gonna Live It Down」でスタートですが、まずブッ飛んだのはTimmy Willis って人の70年ジュビリーからのの「Easy As Saying 1-2-3」。イントロのオルガンからハチロクのリズムで入ってくるギターのいなたさ、塩辛ディープ具合がたまらんTimmyの歌にサビで被さる重厚なホーンとはっきり言って最高です。ニューオリンズの歌姫Irma Thomasはやや都会的な「Anyone Who knows What Love Is」が収録。レディソウルではルイジアナのDori Graysonが包容力たっぷりに歌い上げる「Try Love」、モータウンBrenda HollowayがBrendetta Davis名義でリバティからバリー・ホワイト制作で出した「I Can't Make It Without Him」など「ホンマ教えてくれてありがとう」と言いたくなる必聴の傑作。中盤の聴きどころは、本作ジャケにも写る力強い歌唱がたまらんJean Stanback 「I Still Love You」、成熟したサザンソウル王道バラードが聴けるRaw Spitt 「Songs To Sing」、エゲツないダミ声に一瞬ひるむLee Moses 「How Much Longer」、オーティス・レディング制作という完璧なスタックス録音のスロウBilly Young 「Nothing's Too Much」あたりハンカチ無しには聴けない涙腺めった打ちの傑作の連打です。男性デュオものも大充実で、途中の語り調もええ感じのVan & Titus 「Cry Baby Cry」、泣きの必殺バラードSam & Bill 「I Feel Like Cryin'」、James Carrが名盤1stでも取り上げたEddie & Ernie 「I'm Goin' For Myself」、ダンディな歌声にシビれる再び登場The Night Brothers 「Tried So Hard To Please Her」ともう堪忍してくれと言いたくなるほどの怒涛の名作攻めでへとへとになります。
「仕事でも自分が知った有益な知識は後輩にちゃんと教えたらなイカンてなことを考えさせられた名作集。Daveさん・・Thanks!!」
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2008.05
01
Category : 60's Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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  「切れものアイク・ターナーのイイ仕事 俺のおかげ編」と「俺が主役編」と称賛に値するタイトル名が付けられた追悼盤も出て再評価の機運も高まるアイク・ターナー。存在感抜群の強引なザクザク・ギターでのブルースもいいですが、アイク&ティナ・ターナー・レヴューでのソウル・エンターテインメントがアイクのイイ仕事でも最高峰。そのレヴューでもティナのバックで踊り狂い、可愛いコーラスを奏でていたガールグループ、アイケッツです。アイケッツ単体でレコードも出していて、メンバー変遷は激しかったようですが力量も内容的にも最良の時期だったと言われるのが60年代中盤だそうです。アイク関連でもひと際ポップで最もキラキラした当時のモータウン等にも感化されたポップス寄りのアプローチは個人的に大好物で、アイクのベタで泥臭いスパイスも絶妙に塗されたR&Bスタイルは実にエエ感じです。レコーディング・メンバーにはデラニー&ボニーのボニーやP.P.アーノルドもいたというアイケッツで、実際誰が何時おったってのはサッパリ分かりませんが、こんなもんまで(←失礼)24bit デジタル・リマスターで迫力あるクリアな音源となって聴ける今の再発天国はほんと良い時代です。
 さて本作は元々12曲収録LPがオリジナルですが当時の音源が+17曲で29曲ブチ込まれた大盤振る舞いのアイケッツ初期の集大成的決定版。やはり魅力的なのはガール・グループらしさを前面に押し出した曲で、フィル・スペクターの懐刀クリスタルズの「Da Doo Ron Ron」やモータウン・ライターの作品「I'm So Thankful」、アイクのペンによる元気溌剌「Lonely For You」、当時のヒット曲焼き直しながら最大ヒットとなった「Peaches 'n Cream」、ハーモニーもビシッと決まる「Fine, Fine, Fine」あたりはグレイト極まりない出来で胸躍る快心の出来。また当時のJBが取り組んでいたファンキーさに通じる激烈ダンス・ナンバー「Camel Walk」やアイク&ティナで演ってたようなブッといグルーヴが五臓六腑に染みわたる「Don't Feel Sorry For Me」なんかも見逃せん強烈ナンバー。追加曲もアイクの「何でもカッコええもんは演ったれ」的精神が貫かれたイナたい好曲がズラリ。アイク先生と思しき低音コーラスも楽しい「The Biggest Players」や定番ポップス・アイケッツ版「The Loco-Motion」、アイク&ティナ・スタイル丸出しの「You Can't Have Your Cake And Eat It Too」などプ~ンと臭ってきそうなトコも最高な曲も満載ですが、ゴスペル的歌唱がえらいカッコいいVanetta Fieldsをフィーチャーした曲が白眉。サザンソウル的世界が炸裂する「You're Still My Baby」、熱すぎる熱唱に腰がガクガクになる「Give Me A Chance」などアイクも大満足だったに違いない迫力で圧倒します。
「アイクの俺って凄いやろ編と名付けたい名演集。なんでもありの、ごった煮感もよろしおまっせ」
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