

以前、アネキャンでもお馴染みの絶世の美女・押切もえが「好き〜」といってたという何とも不埒な理由だけで購入決定となったシアラ嬢。華々しいデビュー時のGoodiesの時もあちこちで目にする盛況ぶりでクランクって言葉を一般化させたくらいのおねえちゃんでしたが、今のR&Bシーンで必須となるトレンド感・ダンスもバッチリで歌はわりと無味無臭って感じは最近の需要にピシャリはまってます。実はこの独特の浮遊感を持ったクランク系の音はどうも苦手だったりするんですが、アルバムはバリエーション豊かでなかなか楽しめます。やけに骨格がたくましく数年経って肉が付いたら恐ろしい気もするシアラ嬢は好みのフェイスではないにしろ微妙に可愛いので、旬のうちに聴いとかんと楽しみ半減です。ムチャクチャ歌が上手いとは思いませんが、スムーズな唄いまわしや艶っぽい声は時折アリーヤさえ感じる瞬間があったりして結構心地良いもんです。
アルバムは
Lil Jonがいつものように、うるさい犬の如くがなるバスドラビンビン「
That's Right」でスタート。続く大袈裟なストリングスがデスチャのアップっぽくてビヨンセが歌ってもCoolな仕上がりになりそうな「
Like A Boy」がニヤリとする上質アッパー。しかしこのアルバムを個人的に好印象にしたのは、何といっても1stカットでもある色っぽいスロウ「
Promise」。テクニカルではないにせよ情感こもった熱唱は知らんまに聴きいってしまう本作一番の上質作品。またNeptunesと組んだ「
I Proceed」は浮遊感漂うダンストラックでファルセット多用でそれなりにはまってますが、それよりも素晴らしいのがRodney Jerkinsが制作したピアノ音が効いたメロウなミッド「
Can't Leave 'Em Alone」。客演の
50 Centもナイスアシストで心地良さ抜群です。次のLil Jonプロデュースのメロ可愛いトラックが印象的な「
C.R.U.S.H.」も聴きやすい佳作。他にも、シアラ嬢のラップは最悪ながら曲はすこぶる良いダンサブルなPopチューン「
Make It Last Forever」、日本語カウントも飛び出すWill I Am制作の軽薄な軽さがたまらん「
Get In, Fit In」と佳作が要所に配置。終盤のスロウ攻勢もNeptunesスパイス絶妙の「
I'm Just Me」、生音中心の音作りも新鮮な「
I Found Myself」と上手くまとめてます。
「何せ小気味よい展開。聴きこむというより体で受けとめるような感じで聴くのが正解」