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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2008.03
31
Category : 60's UK Beat
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 最初に聴いたとき、あまりの衝撃に頭がクラクラした人達。無論、存在感抜群の圧倒的なスタイルで威圧するエリック・バードンのVoにまずやられましたが、アラン・プライスの奏でる絶妙のオルガン中心の鍵盤の響きにも一気に魅了されます。TVで観た「朝日のあたる家」のブルージーでカッコ良さ満開のバードンの叫びは鳥肌モンで、同時に目つきのふてぶてしさにも惹かれまくりでした。当時、アホみたいにシングルを買っていた兄貴は当然コレも購入。カップリングの「Boom Boom」も即気に入り、聴かなあかんグループリストにすんなり仲間入り。ストーンズの初期なんかと同様、その勢いと同居する黒っぽさに大人の魅力を感じたもんです。そのアクの強いVoは何とも個性的でスティーヴ・ウィンウッド擁するスペンサー・デイヴィス・グループ、ヴァン・モリソンのゼムと共にUK発のR&Bグループでも一際輝いた存在です。当時のグループでも、カフェで流れても違和感の無いポール・マッカートニー辺りの声と違い、珉珉の餃子くらいに強烈なその音は一度聴いたら忘れられないもんです。日本でも上田正樹やもんたよしのり等、リスペクトする人が多いバードンですがポップな路線からは違った渋さ満開のそのサウンドは男気のある人ならまず惚れ込む筈です。
 さてこの記念すべき1st。敬愛する米国R&Bのカヴァーが殆どの真っ黒け盤ですが、数年前に出たヒットシングルなんかを追加した得用盤は初期の魅力を凝縮していて最高です。1発目から「The Story Of Bo Diddley」で語り中心の渋いバードンのVoがボ・ビートにのってグイグイ迫ります。チャック・ベリーの「Around And Around」、「Memphis Tennessee」やラリー・ウィリアムズの「She Said Yeah」などストーンズとカヴァーの趣味も似てますがエレピを中心に据えたアレンジで、より鋭角的に迫ります。バンド名同様、荒々しく迫るリトル・リチャード「Girl Can't Help It」にファッツ・ドミノ「I've Been Around」、「I'm In Love Again」とニューオリンズ産もしっかり消化。お得意のジョン・リー・フッカーは3曲も取り上げ「Dimples」、「I'm Mad Again」とブルース色も濃いですが、中でも「Boom Boom」はバードンの図太いVoもハマリまくりの絶品で興奮間違いなしです。しかしこんなブルージーで激渋な演奏を聴いてると映像で見る女の子キャーキャーの図は、ちょっと信じられません。勢いというのは凄いもんです。でも追加収録のシングル曲はそれなりにキャッチーで納得です。ポップさとワイルドさが同居したデビューシングル「Baby, Let Me Take You Home」、代名詞となるモンスターヒットであるブルージーな傑作「House Of The Rising Sun」、乱暴にドライヴする「F-E-E-L」、そして本編収録の「The Right Time」も素晴らしいレイ・チャールズカヴァーで後半はアイズレーズのシャウトへなだれ込む展開が素晴らしい「Talkin' 'Bout You」など耳釘付け状態の名演がバンバン収録。
「女の子ウケなど考えなかったであろう渋さ満開の潔さが最高です。ほんま男の中の男ですわ」
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2008.03
28
Category : 60's UK Beat
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
please please me

いまさらアホな事は書けないビートルズの処女作です。4人のバランスの良さや、既に収録されているオリジナル曲の圧倒的なクオリティの高さ、センス抜群のカヴァー曲の数々とRock'n Rollの地位を劇的に向上させた名盤中の名盤であることは言わずもがなです。アメリカで誕生したR&BやRock'n Rollのエッセンスを最高の形で、海を隔てたイギリスで昇華させた4人の手腕はお見事としか言いようがありません。そして忘れちゃならんのがプロデューサーであるジョージ・マーティンの音処理の素晴らしさ。たいしたマルチトラックも無いこの時代にこれだけエネルギッシュで抜けの良い気持ちエエ音をよく録ったもんだと思います。これだけ魅力的な音を提示された当時のリスナーが、世界のあちこちで飛びついたのは本盤を聴くと納得です。何回も聴いたレコード盤は兄貴と共に旅立ちましたが、CDで聴こうがI-podで聴こうがその素晴らしさは揺るぎません。
 さてアルバムは1曲目からコレしかないって感じのキャッチーなロックンロール「I Saw Her Standing There」で最高のスタート。ポール作の女の子題材のキャッチーさがたまらん傑作で、今もポールがコレを歌いだすと異様に興奮してしまいます。続いて初期の魅力でもあるダブルVoが冴える「Misery」、米国ソウル歌手アーサー・アレキサンダーの名作「Annna」と激素晴らしい出来。この手の少し切ないR&Bスロウを歌わせたらジョンの右に出るものはいないと思わせほどです。他にも優秀カヴァーはハーモニーも楽しいキャロル・キング作のクッキーズの「Chains」、お気に入りであったシュレルズ作品はリンゴが歌うロッキンな「Boys」とバカラックの「Baby It's You」と演ってますが、えげつなく素晴らしいのが後者のミディアム・スロウ。ジョンの切な過ぎるVoやビブラフォンとギターのユニゾンソロも一際素晴らしい逸品で何度聴いても震えさせてくれます。ビートルズ初のNo.1ヒット「Please Please Me」は2分でビートルズの魅力を最大限に伝える出世作でPopなメロが最高すぎます。B面初っ端にあたる「Love Me Do」、「P.S. I Love You」はあまりにも有名なデビューシングルですがここでのテイクはリンゴはタンバリンのみのアンディ・ホワイトのドラム・ヴァージョン。素朴なポールの歌が最初もの足りませんでしたがワールドワイドな活躍をするにあたり、この辺のPopな感覚は必須であったと思います。程よいPopさがさじ加減絶妙のオリジナル「There's A Place」から続くオーラスは、実に荒々しく迫るトップ・ノーツの「Twist And Shout」。もうジョンのワイルドなVoがハマりまくりで酸いも甘いも辛いも絶品であることを端的に証明します。お得意の9thコードで終わるってとこもホンマ憎い構成やんけといつも思ってました。
「即行で録音したからこその、このスリル。基本ですがやっぱスリルが無ければロックはおもろないです。」
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2008.03
26
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
carol last live

 ビートルズを夢見て上京した若き日の矢沢永吉がジョニー大倉と組んだグループで、日本語と英語チャンポンの最高の和製ロックンロールを確立したのがこのキャロル。リアルタイム経験ではありませんでしたが、ムサいビジュアルが多い70年代のロックシーンにおいて、この皮ジャン&リーゼントスタイルは新鮮であったに違いありません。そして細分化したロックやポップスで、本来のロックンロールが持つカッコ良くやんちゃでクールでロマンティックな面をしっかり表現し、皆を惹きつけたのがこのキャロルだと思います。レノン-マッカートニーの如く永ちゃん-ジョニーのソングライティングチームがシンプルで素敵なロックンロールを量産してくれたワケですが、このスタイルは後の日本のロックシーンに影響力絶大であった感じます。そりゃあ内田裕也氏やミッキー・カーティスが惚れ込んだのも頷けます。キャロル時代の楽曲や著作権についてはイザコザもあったりで、永ちゃんとジョニーの関係もあまりよろしくないようで残念極まりないですが、残った作品はビカビカに輝いているのは紛れも無い事実。甘い声で魅了するジョニーと、今と変わらない巻き舌スタイルがたまらん永ちゃんのダブルVoが実にカッコええバンドです。ビーチボーイズのブライアン、マイク、アルが長年の闘争から和解したように、キャロルのメンバーも和解して銭金抜きでキャバーンクラブのような場所でイカしたプチ再結集でもしてもらいたいもんです。日本全国民大歓迎であることは間違いなしです。
 さてこのライブは僅か3年程で解散となったキャロルの集大成といえる日比谷野外音楽堂での解散コンサート実況盤です。わりとこじんまりした印象のスタジオ録音に比べ、艶っぽい演奏と歌が堪能でき観客の熱狂もそのまま収録された劇的な構成となってます。キャロル最高傑作で和製R&Rの最高峰「ファンキー・モンキー・ベイビー」で幕開けです。ウッチャンのギターも最高で哀愁メロ炸裂の傑作「涙のテディボーイ」、今では絶対聴けない永ちゃんがサポートに廻りハモリをつけジョニーがマジでしびれるVoを披露する「やりきれない気持」、「変わり得ぬ愛」など何回聴いてもたまりません。ゲストに駆けつけ「ロックンロールはこれで終わったわけじゃないからな!」という名セリフも残した御大裕也さんの熱い紹介で始まる「ジョニー・B・グッド」や「メンフィス・テネシー」、「ユーヴ・リアリー・ガッタ・ホールド・オン・ミー」などハンブルグ時代ビートルズを彷彿させるOld R&Rカヴァーも秀逸。また後半にかけての「ヘイ・ママ・ロックンロール」、「ヘイ・タクシー」、名曲「ルイジアンナ」、観客の熱狂も凄まじい2回目「ファンキー・モンキー・ベイビー」、最後の「ラスト・チャンス」まで興奮間違いなしのロックンロールが満喫できます。永ちゃんのドライブするベースプレイやジョニーのざくざくリズムギターなど4人でのシンプルかつ鋭角的な演奏も聴きモノの高水準のライブです。
「あまり永ちゃんの話をしなくなったジョニー。二人の最高のロックンローラーの氷解を待ち続けます。ヨロシクで。」
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2008.03
21
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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陣内孝則が若き日にロックンローラーとして活躍したバンド時代を描いた映画のサントラ。80年代前半、音楽に目覚めた頃にTVで見た“TH eROCKERS”のロックンロールレコードは疾走感抜群でステージングも尖がった無茶苦茶カッコええもんでした。当時のめんたい3大バンドとしてルースターズ、モッズと共にビカビカに輝いてたのが、この陣内率いるロッカーズでした。その後、解散して陣内はメキメキ俳優として頭角を現してきて非常に嬉しかったのですが、バラエティで財津一郎のモノマネ(←結構おもろい)なんかも披露するひょうきんさには少々驚いたもんです。自分が大学生の頃、見事再結成も果たしNew Year Rockフェスなんかにも登場し狂喜しましたが、暫くして音楽活動時の右腕でもあったギタリスト谷信雄の事故死によって永遠にオリジナルメンバーでの再結成は閉ざされます。残念な出来事でしたが、そのロッカーズ谷氏に捧げるべく陣内自らメガホンをとって製作したのが、この映画「ロッカーズ」です。映画は佐藤隆太や玉木宏をキャスティングしたもので「軽めの青春映画か」と最初は少々懐疑的でしたが、WOWWOWでやってたのをチラ観してると面白くてずっと観てしまいました。中でも陣内役の中村俊介の好演が光っておりバンドシーンの再演など当時の雰囲気を上手く再現したもので好感が持てるものでした。
 さてこのサントラ。映画でもバシバシ挿入される中村俊介ロッカーズの演奏が収められてますが、コレがまた侮れません。なんと博多時代からの盟友であり、全盛時に映画「爆裂都市」でも陣内ロッカーズと見事な融合を果たしたルースターズ(実際は初期メンバー中心に結成されたRock'n' Roll Gypsies)がバックを務めた迫力ある演奏がビシッと収められてます。やはり聴きモノはロッカーズの名曲の再演ですが「ロックンロール・レコード」、「ジャッキー」、「可愛いアノ娘」、「ショックゲーム」と中々の迫力で興奮です。また中村俊介も陣内調の艶のあるVoを見事に歌いこなしており、この予想外な健闘には拍手です。そして驚愕だったのがルースターズ初期の名曲「どうしようもない恋のうた」や「恋をしようよ」なんかが取り上げられてることで、コレがまたええ出来です。もともとのオリジナルの人等の演奏であるので悪いわけありません。池畑氏の痛快なドラミングや花田氏のシャープなギターも健在で嬉しい限りです。他の人等も多数収録ですがJive調のザ・トラベラーズは一際光ってます。そして締めはオリジナルのロッカーズ名曲「涙のモーターウェイ」がライブで収録。最後だけは陣内の兄貴と谷氏がビシッと締めるあたり憎い構成です。
「やっぱロケンローラーな陣内氏が一番カッコええです。封印せずにまた演ってね」
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2008.03
19
Category : Beat + R&R
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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最近CMで「あらいぐ~ま・ま・ま・・・・」と尻取りRock'n Rollが可愛く流れる横浜銀蝿は恥ずかしながら子供の頃に大好きでしたが、そちらのほうはすぐに飽きてもっとCoolに感じたのがこのアナーキー。音楽もファッションも衝撃的であった70年代後半のパンクの登場後にクラッシュやピストルズの影響を受けた我が国のシーンでも日本版パンクのニーズが高まった頃、初期の代表選手として君臨したのがこの人達でした。決してアンダーグラウンドではなく普通にチャートにも登場するくらいの熱烈歓迎であった記憶があります。ツッパリブーム真っ盛りの頃、ボンタンやらバギーらのいかついズボンをこぞってはきアナーキーやクールス、モッズを聴くってのがカッコええとされたもんです。(←私らの中学) 荒れまくりの弱肉強食の学校でしたが、ケンカはそんなに強くなくともそれらで連帯感を持って楽しく生き抜くことができました。しかしこのアナーキー。今聴くと初期パンクやR&Rを主体にした結構軽めでコンパクトなサウンドでしたが、それが逆に仲野茂のアクの効いた吐き捨てるような唱法と時代に合致した絶妙な不平不満のブチまけ具合を浮き彫りにする名演の連発と相成っております。当時、何にでも反抗したりハミ出ることがカッコええと思い始めてきた思想にはピッタリのワルな音楽でした。
 衝撃の1stから勢いそのままにすぐに出た大注目となった2nd。初っ端のアップテンポ「叫んでやるぜ」から最高です。奴等はTVや雑誌に振り回されてるだけだと大人社会への不満をいきなりブチまけますが、その裏には自分をしっかり持てという熱いメッセージも感じとれる名曲です。そしてチャラ男批判で金が無ければアイツもつまらない奴さという歌詞が我々貧乏人に熱い支持を得た「Suke In Weekend」、建て前だけの省エネなんかやめてしまえと今のエコ崇拝社会にも聞かせたい痛快な「省エネSONG」、自分のアイデンティティを打ち出せと教えてくれた「'80維新」と傑作のオンパレード。後半も時代がおかしくなってきた事を見事に切ってみせた「80年の町」が秀逸。政治家不信や子供の自殺増加に警鐘を鳴らすとこなど20数年前にコレらを問題視して既に歌にしていたのは驚愕です。退屈な毎日を軽快に描いた「おわかりブギ」に、初期では珍しいスロウ「"530"」なども実にええ曲。聴いてると物分かりのエエおっさんになってはいけないと考えてしまいます。全編シゲルのVoがやはり素晴らしいですが、藤沼&逸見の小気味良いギターワークも大貢献してます。殆どの曲が3分以内に簡潔にまとまっているのもエクセレント。
「中学に入る前、アディダスのカバンにぴしゃりと貼ったアナーキーのロゴ。反抗心は今も捨てません」
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2008.03
16
Category : New Wave + Punk
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols (Deluxe Edition) - セックス・ピストルズ

忙しさが頂点に達すると人はパンクな顔つきになります。普段はソフトな面持ちで通してるつもりでしたが、最近は人と接するたびに険しい顔つきで不満ぶちまけです。春先になり仕事内容も変わり、部下がごそっと減ったのは気楽になったのですが、スリムで特殊な組織への異動ゆえに上司は東京、仕事は関西・東京いったりきたり、課題・資料山積み、電話鳴りっぱなし、毎日大量メール、と難しい顔つきにもなります。そんなときは全てほったらかしてパンクに浸るってのがひときわ快感です。ハードコア的な過激を極めたタイプのは重すぎて聴きませんが、初期パンクは痛快過激ロックンロールって感じで最高です。クラッシュやピストルズ、ラモーンズあたりの日本の’80sにも多大な影響を与えたパイオニアは、ベテラン連中も刺激を与えて活性化させたナイスな連中です。ソリッドでカミソリのように鋭いサウンド、新鮮で尖がったファッション、言いたい放題の無謀で痛快な歌詞、かつPopなエッセンスも含んだ当時の新型R&Rはアホ丸出しのクソがきだった私にもわかりやすく「こらぁ、カッコええわい」とすぐに飛びつきました。このパイオニアともいえるセックス・ピストルズ、実は私が存在を知ったときの80年代前半には解散してましたが、既に伝説化してまして、当時のパンク・ブティック「BLACK」でも大音量で常に鳴り響いていたその道の“バイブル”です。最近も椎名林檎などフォロワーが出現する、ジョニー・ロットンの巻き舌Voがたまらん唯一のオリジナルアルバムは格別です。
 内容は言わずもがなの重要曲揃いですが、軍隊の行進音からガツーンとくるギターが快感極まりない「Holidays in the Sun」はこれしかないってくらいの最高のオープニングです。続く「Bodies」、「No Feelings」とビシビシ速球攻めでさらにヒートアップ。軽快な「Liar」、前半ハイライトの放送禁止大名曲「God Save The Queen」とテンポ良く突き進みます。アナログB面では代名詞といえる傑作「Anarchy In The U.K.」、怖くて対応しきれなかったレコード会社をボロカスにこきおろす「E.M.I.」など最後まで脇目を振らず暴走してくれてます。ほんまは計算づくだったとも言われる敏腕マネージャー・マルコム仕込みのパフォーマンスであったとしてもジョニーの目つきと巻き舌には惹かれてしまいます。せっかく伝説となったのに金目当てなのか度々みにくい再結成もしちゃうピストルズ。シドが死ぬまでしか見たくなかったってのが本音です。
「もし明日に地球滅亡なら仕事場でコレかけて暴れまくるってなアホな妄想してます」
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2008.03
11
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 テクノとの融合も進み、バウンス系やらサウス以降の電子音を主体に分厚く組み立てられるようになった最近の主流Hip Hopがしんどいとお嘆きの向きにピッタリのコンピレーション。コチラは90年代主流であったJazzやらOld Schoolのサンプリングや弾き直し主体に組み立てられてた、今やアダルトなHip Hopとして括られることが多くなった渋い音が充満したナイスな編集盤です。といってもココ3~4年の新録中心です。ピート・ロックやQ-Tip、ビートナッツ等が持て囃されたアノ時の音が今もしっかり継承されてるのは嬉しい限りです。アルバム全編、メロウなビーツで統一されておりオシャレで実に聴きやすいHip Hopで制作者のセンスの良さが伺えます。肝となるのはフェンダー・ローズ系のエレピ音やビブラフォン、ジャジーなギターですわ。
 イントロといえるCaural「In Tandem」から続く「Keep It Alive!」が本アルバムを象徴するといってよい心地良いエレピのメロウ・ループ炸裂で思わずニヤけてしまいます。正直Kero Oneの出世作であるこの大傑作が頭に収録ってことで中身も保証付きやと確信しました。収録曲ではこの曲しか知りませんでしたが、この味わいが全編味わえるとなるとコレはえらい事やと勝手に興奮してしまいました。そんなことで全編タイトル偽り無しのアンダーグラウンド中心に活躍してるアーティストのナイスなメロウ・グルーヴがひしめいてます。西海岸のPresto3rd Khindをフィーチャーしたシタールが印象的に決まる「Searching」、UKジャジーHip Hopの草分けFunky DLのフレンズ・オブ・ディスティンクション・ネタが心地良さ抜群の「Don't Even Try It」と前半数曲でもう顧客満足度急上昇間違いなし。マイアミ・アングラHip Hopの良心Cyneの「Growing」、サンディエゴからのJazzyな一撃Sound Providers「Braggin And Boastin」ではLittle Brotherも登場とギラギラHip Hopとは対極にあるCoolなサウンドに浸れます。途中、実にイカしたインストも収録ですがブルー・ノートの名プレーヤー、ボビー・ハッチャーソンへのオマージュとなるJ. Rawls「A Tribute To Bobby」などヴァイヴの音気持ち良すぎです。後半に進むにつれ癒し系Jazzyトラックが充実で、Thes One 「Tribute To Weldon Irvine」Flyphonic Feat. Cecilia Stalín 「I Will」などピアノが実に印象的な佳作が収録。最後は神秘的な雰囲気さえ漂うPanacea 「Limitless Pages」で美しくフィニッシュ。
「猫好きの人も心踊る、美的センス抜群のアルバム・カヴァーだけでも買いでっせ」
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2008.03
04
Category : East Coast
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 野球チームに代打の切り札は欠かせません。古くは阪急・高井、阪神・遠井・川藤・八木など印象的な選手が沢山いますが、ウータン・クランの代打の切り札っていえばこの人、カパドナ選手。レギュラー・メンバーではなく永遠の準構成員ながら要所要所でいぶし銀的な活躍を見せてくれる人でベンチには欠かせない存在です。なかなか勢いあるラップで特攻隊長的な役割も担える頼もしい人で、言うなれば巨人にいた気合満々の後藤みたいな存在です。本体でもここぞと言うときに登場ですが、素晴らしかった1stソロ作に続くこの2ndもそれなりにイケてます。90年代後半くらいから総帥RZAの下を離れたソロ制作も目立ってきてハァ?てな音も登場していた軍団ですが、息のかかった制作陣ではRZA不在でもアノ不穏な空気感もバッチリです。最近はゴースト・フェイスやレイクォン筆頭にRZAへの不満も出てきてるようですが、もはやスタンダードといえる芸術の域に達しているRZAワールド。トレンドに惑わされてはいけません。何十年後でも評価できる音を構築できるのはやっぱRZAやと感じさせた本隊近作。ぜひ皆さん信じて追従してほしいもんです。
 さてこのアルバム、陳腐なシンセ音にのってド根性ラップ「The Grits」でスタートでいきなり2軍のオープン戦かと思いましたが、続くトゥルーマスター手掛ける「Super Model」でさっそく万々歳となります。コチラはGhostface Killahも参戦したナイストラックで自らのヤリまくり&美女賛辞をWu流儀のソウルフルなサンプリングに乗ってブチかまします。続く「War Rats」は業界サバイバルをスターウォーズに例え、やたら韻踏みまくりで迫りますがちょっとせわしない感じ。しかしWu軍団でもキラリと光るKillah PriestNeonekが三つ巴で吠えまくる「Bread Of Life」や、MFSBの同曲引用でやたらノリの良いReakwon応戦の「Love Is The Message」なんかはたまらんところ。中盤ではなんとJermain Dupriが制作曲「We Know」登場で驚きですが何となく違和感は拭いきれません。客演Da Bratの勢いあるラップが救いってところ。他にも注目は、軍団の若き星だったShyheim & Crunch参加の切ないスパニッシュギターにグイグイくるバスドラが絶妙にハマる「Big Buisiness」、インスペクター・デックがプロデュースのWu臭プンプンの「Revenge」など韻踏みの為に子供などいないハズのマライアキャリーの娘を俺の息子がヤッてまうと事実を曲げてまで突き進む素晴らしさ。でも終盤レゲエタッチの「One Way 2 Zion」などは、なかなかの健闘ながらやや未消化の感もあり。
「打席に立つ以上、最低進塁打はこなす頼もしい男。ええバット持ってます」
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2008.03
01
Category : 00's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 以前、アネキャンでもお馴染みの絶世の美女・押切もえが「好き~」といってたという何とも不埒な理由だけで購入決定となったシアラ嬢。華々しいデビュー時のGoodiesの時もあちこちで目にする盛況ぶりでクランクって言葉を一般化させたくらいのおねえちゃんでしたが、今のR&Bシーンで必須となるトレンド感・ダンスもバッチリで歌はわりと無味無臭って感じは最近の需要にピシャリはまってます。実はこの独特の浮遊感を持ったクランク系の音はどうも苦手だったりするんですが、アルバムはバリエーション豊かでなかなか楽しめます。やけに骨格がたくましく数年経って肉が付いたら恐ろしい気もするシアラ嬢は好みのフェイスではないにしろ微妙に可愛いので、旬のうちに聴いとかんと楽しみ半減です。ムチャクチャ歌が上手いとは思いませんが、スムーズな唄いまわしや艶っぽい声は時折アリーヤさえ感じる瞬間があったりして結構心地良いもんです。
 アルバムはLil Jonがいつものように、うるさい犬の如くがなるバスドラビンビン「That's Right」でスタート。続く大袈裟なストリングスがデスチャのアップっぽくてビヨンセが歌ってもCoolな仕上がりになりそうな「Like A Boy」がニヤリとする上質アッパー。しかしこのアルバムを個人的に好印象にしたのは、何といっても1stカットでもある色っぽいスロウ「Promise」。テクニカルではないにせよ情感こもった熱唱は知らんまに聴きいってしまう本作一番の上質作品。またNeptunesと組んだ「I Proceed」は浮遊感漂うダンストラックでファルセット多用でそれなりにはまってますが、それよりも素晴らしいのがRodney Jerkinsが制作したピアノ音が効いたメロウなミッド「Can't Leave 'Em Alone」。客演の50 Centもナイスアシストで心地良さ抜群です。次のLil Jonプロデュースのメロ可愛いトラックが印象的な「C.R.U.S.H.」も聴きやすい佳作。他にも、シアラ嬢のラップは最悪ながら曲はすこぶる良いダンサブルなPopチューン「Make It Last Forever」、日本語カウントも飛び出すWill I Am制作の軽薄な軽さがたまらん「Get In, Fit In」と佳作が要所に配置。終盤のスロウ攻勢もNeptunesスパイス絶妙の「I'm Just Me」、生音中心の音作りも新鮮な「I Found Myself」と上手くまとめてます。
「何せ小気味よい展開。聴きこむというより体で受けとめるような感じで聴くのが正解」
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