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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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2008.02
27
Category : East Coast
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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  密かに期待していたコモンのラップ部門グラミー受賞もあっけなくカニエ氏に決まり、セールス的に見てもまぁしゃあないかと終わった本年度授賞式。グラミー賞は日本のレコード大賞なんかと違って相変わらず盛り上がっており、いまだにちゃんと音楽が娯楽アートとして扱われていてエエこっちゃなぁと感じるもんでした。最優秀賞こそ逃しましたがコモン氏の捕まった犯人みたいなジャケのこのアルバム。カニエ氏もエグゼクティヴ・プロデューサーとして名を連ねたナイス・アルバムで受賞してても何ら違和感の無い良いアルバムです。めっきり飛びつく新作音源も少なくなってきた今日この頃、たまにこんなのに遭遇するとおっさんの血も騒ぎます。昨年末のウータン同様、こちらも実に“ソウル”な作品でございました。カニエのソロ作ほど派手ではない渋好みの内容ながら、期待通りのザラつき感でこっちの鼻も膨らみます。
 中身は爽やかな「Intro」に続く、おどろおどろしい雰囲気がたまらん「Start the Show」でカニエとの相性の良さをまずもって確認できます。さすがコモンと思わせてくれたのがギル・スコット・へロンのサンプルも心地良いファンクなビートがドえらい心地良い「The People」。コモンのラップも絶好調でDweleもナイスなアシストVoです。そしてLily Allenの歌声も光りつつ、コモンの存在感抜群のラップが最高な「Drivin' Me Wild」も実にエエ感じです。注目のWill.I.Am参戦の「I Want You」はわりと単調で少々残念でしたが、続くカニエ仕事がまた素晴らしいです。刺激的なギターリフにカニエのラップも乗っかる「Southside」や、ハングリー精神剥き出しでタフなビートにDJ プレミアのスクラッチが抜群のスリルを生み出す「The Game」あたりは往年のHip Hopの興奮を呼び覚ますナイストラック。伝統工芸師の職人技を見せてもらったような感動さえ味わえます。後半は盟友J Dillaとの最後のコラポでD'Angeloのフックも印象的な「So Far to Go」、ジョージ・デュークのメロウなサンプリングも最高な「Break My Heart」あたりは聴き応え抜群。その後も、いきなりニーナ・シモンの「Don't Let Me Be Misunderstood」が鳴り響き度肝を抜く「Misunderstood」、ポール・サイモン「50 Ways to Leave Your Lover」サンプリングのポジティヴなマーチング・ドラムが高揚感を増す「Forever Begins」と渋さ満開の構成は好感度大です。ボートラの「Play Your Cards Right」もBilalフィーチャーの70sソウル感剥き出しのいなたさがたまらんトラック。
「知らんまにHip Hopの良心みたいな人になってたコモン。こんなんが売れていると安心しますわ」
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2008.02
23
Category : Funk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 積極的にリリースされ続けるアトランティック、Atco、コティリオンをはじめとするワーナー系のファンク音源をまとめた、美味しいシリーズもの第1弾。ワーナーUK編纂らしい、一通りファンクのメジャーどころを聴いた人も食指が動かされる、ど真ん中を外したきわきわストライク連発の編集で唸らされます。1968~74年の熱すぎる名演が次から次に登場で、鼻血覚悟で聴かなければならない人間業グルーヴの嵐です。
 1発目を飾るのはCharles Wright「You Gotta Know Whatcha Doin'」。ヒット曲Express Yourselfと酷似した構成が何とも微笑ましいグルーヴで冒頭を飾るに相応しいいかがわしさ。後半にもコレのちょっと前のThe Watts 103rd Street Rhythm Band時代のシンコペイトが激気持ちよい「65 Bars And A Taste Of Soul」がチョイス。ニューオリンズのビッグ・ネームThe Metersは名作1st録音時のアウトテイク「Sou Machine」に名作「Same Old Thing」が。やっぱりいつ聴いてもJosephのドラミングは絶品です。ニューオリンズ系ではWillie Teeのオルガンが絶品のThe Gaturs「Cold Bear」や、アラン・トゥーサン制作のディープ・コンピ常連Eldridge holmes「Pop, Popcorn Children」と垂涎ものもビシッと収録。また大人気Isleys"It's Your Thing"関連は2曲収録で、マイアミの偉大なペテン・ファンク師Clarence Reidのアンサーファンク「Nobody But You Babe」、オルガンを交えゆったり気味のインスト・カヴァーCold Grits「It's Your Thing」と収録。ギャンブル&ハフによるシグマ録音のWilson Pickett「Get Me Back On Time, Engine Number 9 (Pt.1&2)」は60年代のピケットとは違った新基軸ファンクって感じですが、歌はいつもと一緒。調子よく、がなってます。要人ブーツィ&キャットフィッシュ・コリンズ兄弟率いるHouseguestsはオリジナルJ.B's丸出しの「What So Never The Dance(Pt.1&2)」で強力グルーヴを披露。そしてビックリしたのが宇宙やなんやかんや言い出す前のストリート感溢れるEarth Wind And Fire。収録の「C'mon Children」はベース&ドラムスのうねり具合も素晴らしすぎる絶品です。またマイクロフォン・ペイジャーのジャケ・パロディも懐かしいTower Of Powerの記念すべき1stからも熱きファンク「Back On The Streets Again」がチョイス。他にも注目は、初期Kool & The Gangの「Love The Life You Live」を疾走間満載で荒々しくカヴァーするBlack Heatや、フィル・アップ・チャーチのギターが光るDonny Hathaway「Come Little Children」なども“こらぁ、ファンクでっせ”と収まってます。バーナード・パーディ(Dr)やビリー・プレストン(org)ら擁するキングピンズ率いるKing Curtisは「Ridin' Thumb」でグルーヴィーにブロウ。最後はナイス・ファンク多数保有のサンフランシスコの白人バンドCold Blood「Shop Talk (Version 1)」で締め。
「出所不明の多いファンク系のコンピでも、安心印の1枚。必須曲ばっかではないってのが憎い編集」
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2008.02
18
Category : Funk
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
heat is on



 Isleysの歴史の中でも唯一ポップ・チャートでもNo.1となったアルバム。最も大所帯だった頃、ファンク&メロウを最大の武器に傑作連発の70年代諸作ですがコチラも重要曲多数収録の1枚です。純粋ソウル&ファンク好きからも絶対的な評価の高い人等ですが、ヒップホップ・ファンからもネタとして多数取り上げられたこともあって支持が高く、ロック系の曲もアイク&ティナ同様に積極的にカヴァーしてたこともあって多方面から常に注目を集めてきた素晴らしき兄弟チームです。ただ他のファンクバンドと決定的に違うのは、この6人制Isleys。ホーン・セクションが無いんですな。この時代のファンクバンドでは必須であった筈のホーンが鳴らないのは異色とも言えますが、逆に個性を浮き立たせる事にもなっています。独自性の最たるところがズブズブとドス黒いファンキーなクラヴィネットを刻むクリス・ジャスパーで、これが肝となってるのは確実。これがまたかなり気持ち良い。これにアーニーのクリーン・トーンとファズ系ロング・トーンを巧みに使い分けたエロ・ギター、ロナルドの力強い歌声が加わると無敵アイズレー・ワールドが完成されます。楽器編成的にはロックっぽい構成ですが、音作りやグルーヴのせいもあってあまりロックを感じるものではありません。本作は全ての曲が5分以上という気合の入った力作揃いで、80年代の傑作Between The Sheetsに繋がっていく、ねっとりラブソングで押す後半も聴きものです。
 まず気合の入ったファンク力作「Fight The Power」の登場です。抑圧する権力とは常に戦闘態勢でっせと実に頼もしい親分ロナルドの叫びが響きわたる逸品で、マーヴィン(b)&アーニー(g)がグイグイと引っ張っていく強力グルーヴも鳥肌モノです。続くタイトル曲「The Heat Is On」もミディアムテンポの中、ブリブリのクラヴィネットも炸裂する強力ファンク。アーニーのジミヘン直系ソロも効果的に響きわたります。Gカッティング・グルーヴも心地良い「Hope You Better Love」では、アーニーがコレでもかと弾きたおしてます。そして後半は、お得意のまったりタイム突入です。いわずもがなのエロ・クラシック「For The Love Of You」、聴いているとどんなラヴァーズも服を脱ぐという「Sensuality」、ロナルドのファルセットも最高にきまる「Make Me Say It Again Girl」と絶妙のコントロールで迫ります。この素晴らしくロマンティックな展開はR.Kellyも必死で真似した配球術です。また嬉しいボートラ収録「Fight The Power ('80 New York Live)」はテンポ・アップしさらに攻撃性を増した興奮の一撃。
「曲数こそ少ないですが、ムダの無い構成はさすがの一語に尽きます。親分、まだまだきばっとくんなはれや!」
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2008.02
16
Category : Man's World
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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島田紳助がたまに昔好きだった音楽をTVで話するとき、必ず登場するのがサウス・トゥ・サウスであったりBOROやソー・バッド・レヴューといった関西音楽シーンで外すことができない重鎮達のリアルタイム体験談や彼らへの賛辞。70年代半ば等、私は音楽のオの字も知らん小学生だったので紳助の話す体験談は興味深いもんがあります。紳助が地元京都会館でスターキング・デリシャスとサウスのライヴに行ったとき、少しノリの悪かった観客に向かってスターキング・デリシャスのVo大上留利子が「ちょっと、あんたら。ノリ悪いなぁ。そんなこっちゃったら何ぼでもあたし歌うで!はよキー坊見たいんやろ!」、観客「ウォー!」、大上「見たいんか!」、観客「ウォー!」とそこからスターキング・デリシャスのステージも大いに盛り上がって、上田正樹とサウス・トゥ・サウスの登場となったっていう逸話。関西のライヴらしいエエ話やないですか。客を脅して盛り上げるなど、普通ありません。素晴らしいセンスです!そんなリアルタイムでぜひ経験したかった70年代の熱い関西ソウル・シーンを切り取ってくれたコンパイル盤がこれです。大阪のエタ・ジェイムスと言われる大上さんや、上田正樹のサウスなどの今もバリバリの人等が、関西から音楽発信していた時の貴重なライヴ録音です。
 伝説のサウスのステージはアコースティックなラグタイムセットから「バッド・ジャンキー・ブルース」、「ほんとにいやになるぜ」、「負けると知りつつバクチをしたよ」と収録。ホーン入りソウル・バンド・セットはキャンディ・ステイトンで知った「Get You When I Want You」、くんちょう歌うJBファンク「Licking Stick」、最高の60sファンク「Funky Broadway」と絶品の展開。大上留利子率いるスターキング・デリシャスがまた素晴らしいです。Hiサウンドから「Trying Live Without You」、JB「Money Won't Changing You」、そして今もステージ歌われていると聞くキャンディ・ステイトンからのインスピレーション版の名バラード「That's How Strong My Love Is」と圧倒的歌唱力で聴かせます。またサウスのくんちょうも別バンドで「Highheel Sneakers」、「Georgia On My Mind」とそれぞれカヴァー曲中心に実にアーシーなノリで迫ります。しかしこうやってMC入りのライヴやら自分も再結成サウスのステージを見て思ったのは関西の土壌に"ソウル”やら“ファンク”が実に合うってことです。(Charも東京には無い魅力があったと回顧してます。)ちょっと地元ってことでひいき目に見てるのかもしれませんが、曲間のソロをとる時の指名や喋りも曲中に実に違和感無く関西弁イントネーションは有機的に融合します。まぁ何せカッコええんですわ。
「やっぱ関西ソウル、最高ですわ。大上さんにキー坊や有山さん、まだまだ頼んまっせ!」
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2008.02
13
Category : Atlantic, Stax
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 二十歳になるかどうかの頃、中学からの友人が目を血走らせながら「こういうなん、聴いとかなヤバイで」とよくわからんセリフと共におもむろに出してきたアトランティック・ソウル集。「おまえ、デュラン・デュランばっか聴いとったやないか!」とすかさず突っ込みましたがオーティスやらベン・E・キングなんかが入っていたと記憶するそのLPで、1曲目の最高のツカミとなってたのがアーサー・コンレーの「Sweet Soul Music」。ソウルといえばライオネル・リッチーかマイケルと思っていて、R&Rのルーツ探訪なども興味が無かったのでこのカッコ良さは結構衝撃的でした。10代の頃で貪欲な時ですので、自分が生まれる前の音源であっても新譜のように新鮮に聴けたもんです。それから暇な時、ソレばっかり聴いてたらアーサー・コンレーが無性に欲しくなってブチ当たったのがこのデビュー盤。オーティス・レディングがバックアップしてデビューした、そのスタイルはサム・クックそっくりの歌唱ながら荒々しいシャウトや南部特有のアーシーなバラードも織り込まれ一気に惚れこみました。ヨーロッパ・アンティーク調の椅子に座った黒人女性の構図もセンス抜群の素晴らしいジャケットも気に入り、ますますオールドソウルにはまっていくキッカケにもなった名作です。
 やはり本作でも1曲目に収められたソウル・レジェンズ賛歌である最高のアップ「Sweet Soul Music」は傑作です。サム・クックのYear Manの改作ですがリズム感が増し、実にダイナミックに仕立て上げたアーサー一世一代のグレイト・ジャンプとなっております。ちょっと乱暴なサム・クックって感じがたまらんところ。続くダン・ペン作の傑作バラード「Take Me (Just As I Am)」は味わい深い演奏も素晴らしく、よくスペンサー・ウィギンスには劣ると言われますがアーサー版も素晴らしい出来です。またこれと同じくFame録音で、モロにサム・クック調なのが思わずニヤけるミディアム「I'm Gonna Forget About You」もええ感じ。リズムナンバーも「Who's Foolin' Who」、「I Can't Stop (No,No,No,)」など師匠であるオーティス・レディングばりに迫る熱演で好感度大ですが、中でもオーティスが書いて自身も録音している「Wholesale Love」など溌剌とした歌唱にグイグイ引きこまれます。オーティス関連ではスロウの「Let Nothing Separate Us」も味わい深い逸品。アルバムはスタックスでの録音も収録ですが、最も“らしい”のが「Where You Lead Me」。サム&デイヴが演りそうなリズムナンバーでココでもサム・クック調の節回しが冴え渡ります。
「オヴェィションズとまではいかずとも、サム・フォロワーとしては絶対外せん人。グレイト!」
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2008.02
11
Category : 50's Pioneers
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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  去年創設60周年を迎えた名門中の名門レーベル、アトランティック。設立当初はジャズ、ジャンプ・ブルース中心のインディーズでしたがジェリー・ウェクスラーのソウル路線が成功し、今やロック、ヒップホップまで手掛ける老舗大レーベルであることは言わずもがな。しかしまだ今ほど強大なレーベルやなかった頃、看板を大きくしたのは間違いなく50年代前半に活躍した、このルース・ブラウンやレイ・チャールズなんかのポピュラー・ミュージックのパイオニア達です。よくアトランティック系のオムニバス等で必ず登場する人でしたが、この人やラヴァーン・ベイカーなんかはぜひ個別でお付き合い願いたいと思う魅力的な歌声でした。でもこのルース・ブラウン黄金期の瑞々しい歌声やスイングしまくるビッグバンドの演奏を聴くと、今もって燦然と輝いており全然古くなってないことに改めて驚きます。ロックンロールやと思って聴いたらロックンロールやし、ジャズやと思って聴いても、リズム&ブルースとして聴いても、どうとでも解釈できる全ての源流となっているようなパワーがあり、エビアンの水を汲んできてがぶ飲みしたようなピュアさがあります。ピアノ、ベース、ドラムにホーンの編成主体に“ミス・リズム”とまでいわれたルース嬢がノリノリで歌い上げます。もちろん間奏はサックス・ソロ!自然と腰が動く、クール極まりない50年代のパフォーマンスは全音楽ファン必聴です。
 中身はアトランティックの社屋をビルにしたと言われるほどのヒット曲満載で、1949年のデビューヒット「So Long」からスタート。しかしこのお姐さんの真骨頂はパンチの効いたジャンピン・リズム&ブルース。50年代のヒットとなるとスイング感満載でブチかましてくれます。まず最高なのがR&BチャートNo.1「Teardrops From My Eyes」。正にミス・リズムを体現するグレイトな曲です。50年代前半には、ブロウしまくるサックスもロッキンな「Shine On」、R&Rシャックリ唱法のルーツも垣間見れる「Daddy Daddy」、そして名刺代わりともなった大ヒット「(Mama) He Treats Your Daughter Mean」、アップテンポで迫力満点にスイングする「Wild Wild Young Man」など古典的名作連発です。後のエタ・ジェイムスなんかにも通じるパンチある歌声は実に魅力的です。ここらを聴いてるとロックンロールの原形ここにありとヒシヒシ感じさせてくれます。スロウもR&BNo.1ヒットとなったドゥワップ調「Oh What A Dream」、堂々たる歌いっぷりがたまらん「I Can See Everybody's Baby」とじっくり聴かせてくれます。またマンボ・ブームにも乗ったヒット「Mambo Baby」、呼応する男性コーラスも楽しい「As Long As I'm Moving」と年代が経つにつれ洗練されたR&Bを見事披露。50年代中盤からはヒットメイカーであるリバー&ストラーの曲も加わりPops的楽曲にも幅が広がります。「I Want To Do More」、「Lucky Lips」なんて弾けた曲もありますが、一方でブルック・ベントンらが手掛けたブルージーな「I Don't Know」(映画ハリケーンでも印象的に挿入)、「Don't Deceive Me」も見事に歌い上げてます。
「2007年に惜しくも亡くなった、二人の偉大な“ブラウン”に改めて合掌」
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2008.02
07
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 ご存知、ロックンロール・クラシック「Blue Suede Shoes」のオリジネイターでメンフィス・サンレコードが産んだ偉大なロケンローラー、カール・パーキンス。この表題曲はエルヴィスの最強ヴァージョンをはじめ誰もが認める無敵ソングですが、作った人はもっと偉いってことで皆が崇める存在です。この曲に関してはワイルドなエルヴィス版のほうが断然好みですが、本国ではコチラの方が売れたらしくポップチャートからR&B、C&Wチャートまで顔を出した盛況ぶりだったとのこと。もともとブルーグラスからジョン・リー・フッカーなんかのブルースまでゴチャ混ぜにした音楽性です。肌の色を問わずウケたのも頷けます。何せビートルズも初期のR&R時代にバンバンこの人の曲を取り上げていたもんですから、姿は知らずとも曲は世界中で愛されております。しかもロカビリースタイルギターの名手でもあって、独特のハネ感を持って高音弦を叩きつけるように奏でるスタイルは実に魅力的です。しかしまぁテネシーの片隅で録られたこのザラついたエネルギッシュな音は何と魅力的なことでしょう。こういうなのを聴くと、面倒くさいので実行はしませんが大音量でアナログ・レコードで聴きたくなります。ただ、こんな最高の音が現在日本盤が殆ど流通していないのは大問題です。本センチュリー盤のように正しいR&R伝道者・鈴木カツさんあたりがしっかり監修していただいてサンの音源を簡単に買えるようにしといてもらわないと日本の将来が心配です。(←ちょっと大袈裟すぎましたな)
 そもそもビートルズも2ndとフォーセールが異様にリピート率が高かった私ですが、よくよく考えてみると何にも知らずにアホみたいに聴いてたフォーセールもこの人の曲バンバン収録でした。中でも大フェイバリットは何といっても「Honey Don't」。目茶苦茶最高すぎるR&Rですがオリジナルを聴くとジョージのプレイが「そのまんまやんけ」と思わず突っ込みたくなる丸コピーぶりで、実に愛情をもってビートルズが演ってたことがよくわかります。もちろん「Everybody's Trying To Be My Baby」、「Matchbox」にアンソロジー1で聴けた「Lend Me Your Comb」までバシッと収録で落ち度無し。他にもカントリータッチがたまらん「Movie Magg」に「Dixie Fried」、男性コーラスも楽しいスイング感満載「Your True Love」、ストレイ・キャッツが演りそうな激ロカビリーな「Right String Baby But The Wrong Yo Yo」に「Put Your Cat Clothes On」あたりの火花散る名演も聴きもの。またサンの盟友ジョニー・キャッシュと共に書いた「That's Right」や「All Mama's Children」なんかもゴキゲンさんです。黒人ヒットもプラターズ「Only You」、チャック・ベリー「Roll Over Beethoven」と俺流でカヴァー。
「昔、買ったお気に入りサンレコードのキャップ。また、かぶって気合い入れなあきまへん」
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2008.02
06
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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映画「ウォーク・ザ・ライン」もヒットし近年改めて偉大な功績の評価が高まったジョニー・キャッシュ。日本では考えられんほど本国アメリカではビッグなシンガーですが、デビューがエルヴィスと同じサン・レコードってことで、まずロックンロールのオリジネイターとして惹かれました。映画では60年代後半の伝説の刑務所ライブあたりまでの若き日々が描かれてますが、死ぬまで連れ添った2番目の妻であるジューン・カーターへの求愛ぶりがなかなかの見ものです。カントリー、ゴスペルをルーツに独自のスタイルでスターの座を勝ち取ったキャッシュ。ビッグ・スターになったのはコロンビア移籍後ですが、サム・フィリップスに認められメンフィスの地で録音されたココで聴かれる50年代の生々しい初期の名演の数々はエルヴィス同様今もビカビカに輝いてます。麒麟の川島が生まれる前からツカミで「I'm Johnny Cash」と低音でかましたキャッシュ氏。流石の男です。
 音楽は最初からアメリカど真ん中を感じるカントリーロックの第一人者みたいなスタイルで、落ち着いた渋い歌声は実に魅力的です。冒頭に収められた「Folsom Prison Blues」から最高です。空軍入隊時代に書いた曲だそうで、刑務所の壁の中で汽車の音を聞きながら“自由はもう来ない”と嘆く詞を、お得意のバックビートに乗せて唄います。サン・レコードのオーディションでオーナーのサム・フィリップスを唸らせた名作です。またロックンロールな「Hey Porter」はヒルビリー調のアップテンポでサン・ロカビリーの傑作。映画のタイトルにもなった名曲「I Walk The Line」、ライ・クーダーも秀逸カヴァーも有名な18番「Get Rhythm」などの後々にも多く唄われた代表作はやはり色褪せることの無い素晴らしさ。特に「Get Rhythm」は学生時代にサークルのコンサート・タイトルにしてくれと懇願までした思い出深き逸品でロックンロールの古典としても最上級。語りもメチャ渋の「Rock Island Line」、雄大に歌い上げる「Home Of The Blues」、楽しいブギウギ「Luther Played The Boogie」、「Mean Eyed Cat」、「So Doggone Lonesome」などエルヴィスほど器用ではなかったにせよ痛快にワン&オンリーを貫く姿勢は賞賛に値します。またバックを務めるテネシー・トゥーも素朴で軽快な演奏でほんまに心地良いです。特にルーサー・パーキンスのギャロッピング・ギターはツボを押さえた渋いプレイでキャッシュの歌を上手く引き立ててます。共に活躍したカントリーシンガー、チャーリー・リッチの作品「The Ways Of A Woman In Love」も軽快に歌い上げていてたまらんです。
「死ぬまで脇目を振らずに自己のスタイルを貫いたおやっさん。立派なロックンローラーでした」
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2008.02
03
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 洋楽にかぶれ始めた時、仲の良かった兄貴の友達のうどん屋息子が家に来てひたすら絶賛していたジョン・クーガー。うどん屋は野球のキャッチャーも上手いし、競馬実況のモノマネも絶品、近所でブレイクしていたオリジナルギャグも数多く生み出していた芸達者な人気者だったので、「これはええぞ、聴け」と言っても説得力抜群でした。そんなことで長いこと、うどん屋が家に置きっぱなしにしてたアルバム“American Fool”のおかげで知らん間にファンになってました。一聴してワイルドでキャッチーなアメリカン・ロックを演ってたジョンも、年月が経つにつれ円熟味溢れるルーツロック的アプローチが増え、より渋くカッコ良くキャリアに磨きをかけてきました。デビュー当時のレコード会社が勝手につけた芸名ジョン・クーガーから本来のジョン・メレンキャンプに改名し今もマイペースで活躍中です。コレは無名時代からの重要曲を含めバランス良く足跡を辿った新曲入りリマスターベスト。i-podにほりこんで久々に聴いたら、やっぱ信頼できる男やと再認識です。
 アルバムは何とBabyfaceプロデュース&参加の「Walk Tall」に「Thank You」が新曲収録。童顔氏のアコースティック趣味が最高の形で融合した名曲誕生でいきなり小躍りできます。そして二ール・ヤングと共に開催したファーム・エイドでの観衆感動的大合唱が忘れようにも忘れられん大傑作「Pink Houses」です。アメリカ国民の絶大なる支持に驚愕した名演でした。また87年の名作The Lonesome Jubileeからはフィドルをフィーチャーしたロッド・マーキュリー時代やディラン・ローリング・サンダー・レヴューを彷彿させるナイスサウンドで「Check It Out」、「Paper In Fire」を収録。同様のアプローチで01年に放ったIndia.Arieとの感動傑作「Peaceful World」、Heather Headley参加の「Teardrops Will Fall」やMe'Shell Ndegeocello共演のヴァン・モリソン曲「Wild Night」など黒人コラポも実にええ出来。元来のロックンローラーなジョンも強烈で「Authority Song」、「Lonely Ol' Night」、「Crumblin' Down」と傑作揃いですが、やはり極めつけは初の大ヒットともなった「Hurts So Good」。これこそ、うどん屋に教えられた衝撃の出会い曲で、続いて大ヒットとなったラブソング「Jack & Diane」と共に今聴いても燃える熱い曲。そして忘れちゃならないのが、とてつもない傑作「Small Town」。平凡ながらも小さな町に生まれ育ち死にゆくことに幸せを感じ、それこそが誇りであるという詞が泣けるジョンの代表作です。
「こういう人が前線で戦ってると、どういうわけか安心します。今や貫禄の域。」
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2008.02
01
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 80年代、それまで近所にタバコ買いに行く格好としか認知されてなかった白TシャツとGパンをファッションにまで格上げしたロッカー、ブライアン・アダムス。勘違いして「俺のファッションはコレ」とその安上がりなスタイルを貫く輩がやたらと現れましたが、それが絵になったのはジェームス・ディーンと尾崎豊とこの人だけ。普通の人がやっても「貧乏くさっ」と言われておしまいです。気をつけましょう。さて健全なアメリカン・ロック(ていっても、この人カナダ出身ですが)を体現していたロックンローラー、ブライアンですが何せカラっとしてます。ワイセツ感が無いのが特長で、太陽の下で聴いても全然OKですわ。若大将キャラながら知らん間に25年ものキャリアを築いた集大成となる新曲入り2枚組です。
 個人的に親しんだのはDisc1の全米ヒットチャートの頻繁に登場した頃の親しみやすい青春ロックです。最初んっ!?と思ったのが「Cuts Like A Knife」。ホロリ系哀愁メロにエッジの効いたギター、そしてカッコええハスキーヴォイス。ロックを分かりやすく近所の兄ちゃんが演ってる感じにグッと惹かれました。メジャーkeyの青春ロックは傑作連発で「Somebody」、「Summer Of '69」、「One Night Love Affair」と向かうところ敵無し状態でした。また丁度その頃、劇的な復活を果たしたTina Turnerとのハスキー対決「It's Only Love」もスリリングな掛け合いがたまらん最高の出来です。その後は男の渋みも増し、ややヘヴィーな曲調ながら魂の叫びが震える傑作「Heat Of The Night」、毒を抜いたストーンズ調の「Hearts On Fire」と期待通りの展開で新作の度に「よっしゃ」と拳を握ってました。ただ正直バラードなんかは何の照れも無しに青春一直線で迫りますので、ぐれた音楽が好きだった私など何か恥ずかしくなって聴いてられんかったてのもあります。
 90年代以降のDisc2は個人的にはあまり馴染みが無い曲が多いですが、イギリスではずっと継続してトップ10ヒットを放っています。StingRod Stewartとの夢の共演となった大ヒットサントラ曲「All For Love」はさすがにエエ曲です。またBonnie Raittが渋い喉にスライドもかますナイス・デュエット「Rock Steady」などかなりええ塩梅です。出た当時、聴きもせんかった“18 Til I Die(死ぬまで18歳)”という凄まじきタイトルのアルバムの曲なんかもタイトルに反して肩の力が抜けた「Let's Make A Night To Remember」などエエ曲入ってます。他にもスパイス・ガールズMelanie Cとの「When You're Gone」、ポップなメロが最高の'99年発「Best Of Me」や80年代を彷彿させるストレートロックの新曲「So Far So Good」などブライアン節で快調に飛ばします。何故かジャム&ルイスと組んだR&B調の「Here I Am」など興味深い珍品も収録。
「何の汚れも無いわいっ!てな時に聴いたら、ワケわからんガッツが出てきます!」
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