

圧倒的に歌の上手い人は、いつまでも需要が絶えません。90年代初頭には良作を出しながらも、新しいR&Bの波に押され「もはや、これまでか」と思わせるもプリンスのバックアップなどで凌いだチャカ。元々何歌わせても激ウマだったので最近はジャズ関連のアプローチも再び目立ってましたが、モータウン映画のファンク・ブラザーズでの客演などを見ると「やっぱソウルなチャカは震えるほどカッコええわい」と思わせるものでした。そして今ついにメジャーから堂々のファンク・アルバムがドロップ。万々歳です。しかもルーファス時代の同僚トニー・メイデンやジャム&ルイスまで引き連れてです。これは興奮せずにはいられません。
オープニングからルーファスの新録かと言われても分からん70年後半型ゆったりファンク「
Back In The Day」です。元同僚トニーのスタッカートを効かせたGも実にええ感じです。続くディー・ディー・ワーウィックのカヴァー「
Foolish Fool」では、オーソドックスなソウルナンバーだからこそ光りまくるチャカのレンジの広い歌声が縦横無尽に暴れまくります。「これやがなっ」と思わず叫ぶ名唱がはやくも聴け、当確の花を胸つけての万歳三唱です。そしてルーファスがやるメロウナンバーのような「
One For All Time」では娘インディラも動員した好ナンバー。やや荒れた声も年輪を感じさせる美メロスロウ「
Angel」は器のでかさを思い知る雄大さで迫ります。中盤もサプライズ企画満載で唸らされます。まずなんとジェシー・ジョンソン弾きまくりのジミ・ヘンドリックス「
Castle Made Of Sand」、今様のR&Bスタイルで
Mary J.Bligeを招いた「
Disrespectful」、蜜月でもあったプリンスの密室ファンク・カヴァー「
Sign ‘O’ The Times」と何れも好感触。更にトニーを呼んだ以上は演らんわけにはいかんとルーファス・セルフカヴァー「
Pack'd My Bags/You Got The Love」、ジョニ・ミッチェル自身から「これ、やんなはれ」と指示もあったという「
Ladies Man」、オリジネイター
Michael McDonaldも参戦した後期ドゥービーBrosのヒット「
You Belong To Me」と和田アキ子的幅広人脈駆使で楽しませてくれます。終盤もブリブリベースがたまらん新曲「
Hail To The Wrong」、シティ・ファンク然とした「
Super Life」と絶好調キープ。しかもボートラでは、お遊びながら失禁必至のルーファス名ファンク再演「
Once You Get Started」、Staxコンピからのアース大ヒット「
Shining Star」と大満足の内容。シーンからの要求に見事に応えてくれてます。
「これだけ活きの良い音が出るとグラディスやアレサもおそらく黙ってません。今後のベテラン勢奮起にも期待!」