

スピーカーの前で傘でもさしとかんと、唾でビチョビチョになりそうなド迫力のリトル・リチャード。ロックン・ロールの創成期の一人としてあまりにも有名ですが、アップテンポ主体のド迫力R&Bといった感じです。初期のジェームス・ブラウンやオーティス・レディングに多大なる影響を与えた人物としても知られますが、凄まじい声の迫力に呼応するニューオリンズスタイルの演奏も実にカッコよろしいです。初期のヒット曲がメジャーすぎて様々なアルバムが再録含めて乱発されてまして、正直どれを買ったらいいのかワケわかりませんが押さえとくべきものは明らかです。それは50年代のスペシャリティ録音に限ります。この時期3枚のアルバムが出てまして、どれも格別の仕上がりですが最も熱いのがセカンドとなるこの1枚。この3枚は昔、しょっちゅう見かけたのに今ではオリジナル・スタイルで売ってないのは驚きです。ちゃんと出せよ〜って感じですが、編集盤でもスペシャルティ印があれば安心です。何せどれも金太郎飴的に迫力R&Bが展開されてますのでハズレくじを引くことはまずありません。
そんなわけで最も好きなこの2nd。何が好きかっていうとシンプルな顔写真のジャケに、オープニングを飾る「
Keep A Knockin'」。老若男女の誰もがハイテンション間違いなしのこのアゲアゲナンバーは安もんのラウドロックなどコールド負けしてしまうであろう激エキサイティングなオープニングです。サックスのリー・アレンやドラムスのアール・パーマー(←この人、センス良すぎです)などバックを固めるニューオリンズ勢の名演奏も聴きものです。他にも「
Heeby-Jeebies」、「
Good Golly, Miss Molly」、「
Ooh! My Soul」、「
Lucille」と破壊的R&Rスタイルが目白押し。シャウトするリチャード→ブロウしまくるサックスってな典型的R&Rスタイルは気持ち良すぎです。また名作スロウ「
Send Me Some Lovin'」も収録で、テンポが落ちても力一杯熱唱するリチャードがまた魅力的です。ブギウギ調の「
All Around The World」、スタンダード「
Baby Face」、ビートルズのフォーセールでお馴染み「
Hey-Hey-Hey-Hey」、映画でも有名でバックコーラスも絶妙な「
The Girl Can't Help It」と全編ノリノリで迫ります。
「ポール・マッカートニーもベタ惚れだったこのシャウト。大声ヴォーカリストとしてもNo.1です!」