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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

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2007.08
30
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 80年代前半、彗星の如く登場し世界中をネオ・ロカビリー旋風を巻き起こした3人組。ジーン・ヴィンセントやサン・ロカビリーのエッセンスを忠実に再現しつつ、新しさも持ったそのスタイルは数多のロックンローラーを虜にしました。当時の私の廻りは、金銭的余裕のある奴は皆無だったので友達間で分担して買うアルバムを決めて回し聴きするっつうのがルールみたいな感じでありまして、モッズやらルースターズ、ARB、クラッシュ、ストーンズなんかを「これはお前が買えっ」とか言って当番で誰かが入手してました。アホ丸出しの我々でしたがストレイ・キャッツの1stはグレイトすぎるやんけと誰もが思ってましたので、セカンド・サードなんか「買うのは俺や」と喧嘩までした記憶もあります。そうこうするうちすぐに解散しましたが、ブライアン・セッツァーのソロをその後も輝かしい幻影を追い求め未練たらしく聴いてましたが大学に入った頃、突如再結集して出され狂喜乱舞したのがこのアルバム。ファッションも演奏形態もそのままでハイクオリティーのオリジナル集ときたもんですから、「よっしゃいける」と興奮しまくりでした。
 そんなわけで中身はデビュー時からのカッコええ音わかりまくりのR&R親分デイヴ・エドモンズがプロデュースってことでお墨付きの内容です。ど頭に配されたタイトル曲「Blast Off」はパンクに通じるスリルさえ感じる疾走感バリバリのドライヴィング・ナンバー。ブライアンのグレッチ・ホロウボディに、リー・ロッカーのスラップしまくるウッド・ベースが鳴り響いた瞬間思わずガッツポーズです。続いてバディ・ホリーへのリスペクトも感じる「Gina」、王道シャッフルナンバー「Everybody Needs Rock'n' Roll」、天国の偉大なロカビリアン2人への愛情を注いだ名曲フレーズばんばん登場の「Gene And Eddie」と再会を無邪気に喜ぶ様子がうかがえる快調な展開。そして最大のハイライトは何といっても「Bring It Back Again」。ヒルビリー調の能天気な曲調に軽快な2ビート、マイナーコードを巧みに使ったBメロと完璧な逸品です。まさにエクセレント!後半もブライアンの簡単そうで実は神技なギターも冴えまくる「Slip,Slip, Slippin' In」に「Rockabilly World」、妖しげな雰囲気がたまらん「Nine Lives」と締めまでダルビッシュ並みの安定感。全編、ツボを押さえた心地良いリヴァーヴ感も◎です。
「バンドメンバーを〈この人等でないとアカンねん)と言ったのは上田正樹ですが、この人等もまさにそう。またプチ再結集待ってます」
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2007.08
28
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 壮大な滝から放たれる水流でイオン浴でもしてるような感覚に浸れるフィル・スペクターが作り上げた素晴らしきウォール・オブ・サウンド。ロネッツやらダーレン・ラブの甘酸っぱい'60sガール・ポップは未だに古くなることなく支持され続ける名作の数々で、誰もが「真似したいっ」と思うくらい魅惑の響きがございます。80年代初頭はアラン・パーソンズ「Don't Answer Me」、ジョンの遺作「Starting Over」、ボスの「Hungry Heart」、ELOのヒット曲などのオールディーズ&スペクター風が再評価されたりなんかして非常にエエ感じでしたが、我が日本でもジュリー「おまえがパラダイス」に大滝詠一「君は天然色」などエコーを上手に使ったカッコええ曲連発で当時鼻タレくそガキの私も「これぁ気持ちええぞ」とワケも分からんとこれらのテイストに惹かれまくりでした。ラジオから頻繁に流れるそれらの曲で素っ裸でイオン浴しまくりでしたが、その時ドえらい気に入ってた曲がYukiの「Do You Remember Me」。加藤和彦手掛ける和製スペクターサウンドは今もビカビカに輝くエバーグリーン曲でコケテッシュな声も何とも魅力的なもんでした。ガールポップかくあるべしみたいな王道エコーサウンドは、胸キュンな歌詞と共に最高のイオン効果が得られます。当時はYukiなる謎の歌手が歌う曲として知られてましたが、後に紅白歌のベストテン(←古い)の岡崎友紀と判明。その時は落ち目のアイドルのイメージでしたのでこの作戦は先入観なく聴けて良かったと感じるナイスな販促であったと思います。
 そんなことでこの曲を聴きたいっと思って借りたのがこのCity Popなるシリーズのオムニバス。80年代の香りプンプンの鈴木英人のイラストが印象的ですが、古臭くも涼感はバッチリです。多分リアルタイムで聴いてたなら「腰抜け」の音やと一蹴してたようなライトポップスばっかですが今聴くと中々イケてると感じる加齢の恐ろしさ。山下達郎のネチっこさを抜いたような村田和人一本の音楽」に「やさしさにGood-bye」、シティソウルの趣きもお洒落なサーカスプティ・デジョネ」あたり完成度高いサウンドもさることながら心地良さも抜群。上田知華+KARYOBINパープル・モンスーン」なんかも今聴くとピュアな歌詞にストリングスが結構シビれます。他にも濱田金吾、安部恭弘、飯島真里などAOR的要人収録。
「アイスキャンディーでも食いながら聴いたら、エエ感じの涼曲集。中でもやっぱYukiのはズバ抜けた名曲!」
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2007.08
27
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 しかし大文字もとっくに終わったというのに暑い。夏は大好きですが暑さにも限度があるっちゅーねんって感じで、まだ泳ぎに行ったりの今日この頃。しかしながら真っ青な空を眺めると淀んだ心もなんとなく晴れよるわいってな感じでエエもんです。そんな時、いつも思い出すのが沖縄の海と空。その透明度の高い海は須磨や若狭では味わえない最高のもので何回でも行きたいと思わせるものでした。そして独自性を持った、沖縄の音楽もエエもんです。以前カラオケリースのバイトしてたとき尼崎・神崎川界隈にある沖縄の人がやってるスナックがありまして、またそこの機械やらがよう潰れよるもんでしょっちゅう呼びつけられ訪問しとったんですが、実はメチャ楽しみでもありました。まぁ汚い店でしたが、いつも集まってはるオジー・オバーが最高の唄をカラオケで歌っておったんです。ガチャガチャ修理しながら、なんかようわからん沖縄民謡を聞いてて不覚にも涙して「おおきにっ」とその店を出たこともあります。そんな心の琴線触れまくりの沖縄音階と琉球三線をふんだんに聴かせてくれるナイスなアルバムがコチラ。
 デビュー当時はそれほど気に留めなかったグループでしたがルーツを前面に押し出した最近の楽曲は素晴らしいものばかりで、それまでハイサイおじさんやライ・クーダーでしか知らなかった沖縄テイストがしっかり満喫できるこの島唄集は何度聴いても飽きない傑作ばかりです。1集では既にクラシックとなった名曲「涙そうそう」を三線&沖縄方言ヴァージョン2種収録。なんべん聴いても泣けます。また何ともほのぼのする「竹富島で会いましょう」や、「かりゆしの夜」なども三線の響きがたまらん傑作です。2年後の続編では大ヒット曲「島人ぬ宝」が収録でポップスと沖縄テイストが見事に融合した感動的名曲。美しい景色や心を守ろうとすることの大事さを唄った歌詞も秀逸です。民謡的な女性の合いの手も絶妙な「恋の島、鳩間島」の他、地元沖縄のCMでビギン自身も出ていた「オジー自慢のオリオンビール」は永ちゃんのコカ・コーラソングに匹敵する最高の商品名ソング。また踊り狂いたくなる「オバー自慢の爆弾鍋」はビギン流島唄ジャンプナンバーで地元食べ物名連発も楽しさ満開です。
「沖縄版の〈上田正樹と有山じゅんじ・ぼちぼちいこか〉とでも言いたい名曲集。聴いてるとすぐにでも行きたくなります。」
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2007.08
17
Category : J's Mainstream
Theme : 音楽のある生活
Genre : 音楽
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 今月、偉大な作詞家阿久悠さんがお亡くなりになられました。生前に沢田研二、堺正章、和田アキ子等が出ていた阿久さんの偉業を称えるTV特番で見て驚いたのがそのヒット曲の多さと生きた言葉の使い方。何と簡潔な表現ながらグッと心に染みる詞が多いこと。また子供の頃、聴いてたヒット曲の殆どがこの人のペンによるもんだったのかと思った程、口ずさめる曲ばっかでした。今のシーンを見ると何がいいたいんかようわからん歌詞や、奇をてらった歌詞が多すぎて純粋な表現が少なくなり少し寂しい気がします。老若男女に愛されるヒット曲を送り出してきた偉人であっただけに非常に残念でしたが、阿久さんと同時期に同じくヒット曲を連発させていた作曲家といえば大和民族にフィットした和製ポップスを送り続けてきた筒美京平さんです。いまだ現役活動中で、ウチのバカ息子までも口ずさんだTokioの「AMBITIOUS JAPAN!」まで筒美さんの曲と知ってびっくりしましたが、この人のヒット曲の多さも目を見張るものがあります。その覚えやすいキャッチーなそのメロディは本当に素晴らしいもので我々日本人への浸透度は絶大なるものです。個人的に馴染みが深いのは'70~80年代のシティ・ソウル的趣きの名曲群で阿久さんが詞も手掛けた大橋純子の傑作「たそがれマイラブ」や野口五郎「グッド・ラック」なんか今聴いても最高です。そんな歌謡曲維新の時代と称された'70年代の絶頂期に産み落とされた筒美さんの名曲群がリスペクトたっぷりにカヴァーされたのが本作。
 まずは山崎まさよしがマチャアキの名作「さらば恋人」をモータウン風アレンジで好カヴァー。徳永英明による「たそがれマイラブ」はオリジナルに思い入れ強すぎなので、取り上げた心意気のみ評価。つんく♂の「セクシャルバイオレットNo.1」は飲み屋でホストが歌ってるような感覚がそれなりにハマってます。平成になってからも筒美京平ココにありと思わせた美メロ「人魚」はBonnie Pinkがしっとり歌い上げます。ゴスペラーズは「夏のクラクション」を絶妙のハーモニーで、m-floとのコラポが素晴らしかったmelodyも「真夏の出来事」をUKR&B風に瑞々しく再現。また草野マサムネの「木綿のハンカチーフ」はスピッツの曲やったっけと錯覚させられる相性の良さでニンマリです。最後はヒシヒシと愛情が伝わるオリジナルを意識したアレンジのクレイジー・ケン・バンドによる「また逢う日まで」。阿久悠さんのドラマティックな歌詞も秀逸なこの曲は世代を超えて歌い継がれるべき和製ソウルです!
「しかしええメロディの連発です。まだまだチャートに一泡吹かしてください!」
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2007.08
11
Category : Golden Pops
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 いや~なんとも素敵なアルバムカヴァーです。楽しげな浜辺のフォトがいかすビーチ・ボーイズ初期の傑作。レコード会社からの強制労働か親父さんの商魂たくましい思惑か本人たちの溢れ出る創作意欲の賜物か不勉強で知りませんが、年に2枚のハイペースで新録オリジナルアルバムを発表していたこの頃のビーチ・ボーイズ。個人的にはブライアン・ウィルソンが突き詰めた芸術の域と称される名作よりも、マイク・ラブがデカイ顔してブライアンと共にいる和気あいあいのビーチ・ボーイズがなぜか俄然魅力的に映ります。「難しいことはよう分からんけど、俺はやるで」とでも言いそうなマイク・ラブ。その無邪気さみたいなのが絶妙のバランスを保っているように勝手に感じている、この外に連れ出したくなる初期の音の数々は正にエバーグリーンの輝きです。身近な遊びネタなんかを歌にしてるとこなんかも親近感抜群でたまりません。
 中身は1位も獲得の大ヒット・エキサイティング・ナンバー「I Get Around」で最高のスタートです。このドライヴしまくるバックサウンドに底抜けに明るいハーモニー、キャッチーすぎるメロディーと完璧すぎます。また、すぐにでもバイクに乗りたくなるマイクのヤンキーVoも冴える「Little Honda」や、一度聴いたら忘れられん軽快に決まるメロディ&コーラスが気持ち良すぎる「Wendy」も印象深い逸品。またお得意スロウも絶好調で、ブライアンのスウィートファルセット炸裂のバラード「We'll Run Away」に、体がとろけるチーズ状態必至の名曲「Girls On The Beach」と非の打ち所無しです。ロックンロール系も秀作連打で、サン・ロカビリー火の玉ロックのフレーズ登場も楽しい「Do You Remember?」に「Drive-In」、「Don't Back Down」とイチロー並みのかため打ちです。また現行盤ボートラは激グレイト・トラック連発で小躍りどころか阿波踊りまで踊ってしまう最高の内容です。まずアルバムの雰囲気に合わんという理由のみでカットされた曲自体大ヒットしてもおかしくないとマジで思ったカールVoの「All Dressed Up For School」、コーラスのワイルドさがたまらん別テイク「Little Honda」&「Don't Back Down」と単なるオマケで片付けられん垂涎の3曲追加。
「つくり込んでる割には、それを感じさせないお気軽さ。まさにプロの鑑!」
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2007.08
09
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 最近、某大手レンタルショップで半額セールやってて昔聴いてたブツをi-tunesにほりこむべく爆借りしましたが、驚いたのはThe Whoの現行盤。LPの時から中身倍増ですっかり当時とは違った姿に変身しておりました。My Generation以外はオリジナル・フォームに全くこだわりの無い私なんかはドえらい得した気分になりました。大体タバコやビール買ってもオマケの試供品で大喜びする私です。もらえるもんはもろときまひょとボートラにはすっかり大満足です。もともと11曲しか入ってなかったのにCDは23曲と前形態比+100%増のえらい大盤振る舞いのピート・タウンジェント。商売人の私としては絶対別売りしてもう一稼ぎを企むことを考えますが、けつの穴の大きさが違ったようです。
 そもそもこのアルバム。初期~中期の寄せ集め集ですがバンド初期のモッズな演奏はモロ私の好みでなかなかイカしてます。頭はデビュー曲のスリム・ハーポ改作「I'm The Face」。すでにジョンのブンブンベースがうなりまくりでもう最高です。キンクスみたいな「Leaving Here」、The Bandでもおなじみのマーヴィン・ゲイ・カヴァー「Baby Don't You Do It」と初期特有のロジャーの唾吐いてそうな歌い方がたまりません。これで初めて聴いた「Summertime Blues」と「Young Man Blues」のスタジオ・テイクは当たり前ですが名盤のライブのほうが迫力の出来です。でもハンドクラップ入りの前者はキース・ムーンもライブさながらのドラミングはド迫力で、自分もどのバンドでも必ずジャムってたお気に入り曲でやはりカッコいいです。またストーンズのカヴァー「Under My Thumb」はキース&ミックが麻薬で捕まった時、支援しようと録った友情関係が泣ける珍品。トミー以降の大陸的なワイルドな演奏もなかなかですがチンピラっぽい初期はやはり格別です。でも'70年代も「Pure And Easy」や「Long Live Rock」、「Naked Eye」なんかは大物の風格も出た演奏でええ感じです。
「てな事でLPで持ってるわいっって人も要チェックの2倍増殖盤でした。」
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2007.08
08
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 信じるものを持って突っ走っている人は崇高で美しい。そして人を魅了する。いくつになってもいちいち格好良いのが日本のロック最高峰“永ちゃん”です。この人の発言などは一字一句聞き漏らすまいと耳を傾ける程、存在自体に惚れ込んでしまいます。こんな「ビッグ」な人はそう出て来ません。正にカリスマ。昔は永ちゃんが嫌いっていう奴とは友達にはなれないくらい思ってました。先般TVに出てきた永ちゃんが歌った超名曲「Yes My Love」は久々に体に100万ボルト走りました。曲の素晴らしさもさることながら衰えない歌唱、動き、視線、口笛、着ていたシャツまで全て完璧でコレくらいのカリスマ性を持った人はいないと改めて感じました。やっぱスーパースターはそこらにおるあんちゃんではあきません。廻りを圧倒するオーラと人並み外れた行動力で国民の注目を向けさしてきた永ちゃんはやはり偉大です。数多の名作が存在しますが、Kiss Me PleaseやKavachと並んで最もよく聴いたのがこの大傑作P.M.9です。後に著書で海外進出について「ワーナーに騙された」とまで回顧していますが、L.A.録音の永ちゃんセルフプロデュースで日本市場向けに録られた恐ろしくクオリティの高い本作の価値が落ちることはまず有り得ません。
 まず「Without You」でワーナー期以降濃くなったAOR路線が最高の形で提示されます。L.Featのビル・ペインにジェフ・ポーカロ、ニコレット・ラーソンと錚々たる面子で録音された冒頭のこの曲は洗練された音に永ちゃんのダンディズムが最高の相性を見せる傑作でしびれまくりです。続いてハードな「Rock Me Tonight」、クールなミディアム「Ebb Tide」と最高の流れです。余談ですが昔、永ちゃん命の人のおかげでこれらの曲をバンドで演る機会がありましたが再現が非常に難しかったのを思い出します。また素晴らしすぎるのが要所に収められたスロウで、メロウの極み「Lahaina」や「Yes My Love」は金字塔的名曲で一生聴き続けること間違いなしです。またR&Rナンバーでは、近年のライヴハウスツアーのオープニングでも歌われ震えまくった「Hold On Baby」とこちらも大充実。他にも渋すぎる「No No No」、ゴージャスに決める「Jealousy」、ブギー調もカッコええ「熱帯夜」と駄作無しの奇跡的展開であっちゅうまに聴き通せます。
「ゴチャゴチャ言う奴はほっとけと教えてくれた永ちゃん。日本一のオヤジでいてください!」
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2007.08
06
Category : 50's Pioneers
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
bo di

 男はこだわりを持って生きなければなりません。それがどんなにしょうもないものであっても構いません。そこに男の美学があるのです。太いセルフレーム・メガネに変てこりんな形状のギター、ワン&オンリーの音楽と自分のスタイルをとことん貫き通す男、ボ・ディドリー。こんなカッコええ男、そうザラにはいてません。曲のパターンなんか、代名詞ともなるあのズンドコドンドンツツドンドンの偉大なジャングル・ビートに、アフタービート系、ブルース系と極端に言って3種類のみで殆ど1コードいう男らしさ。根底にはラテン音楽に通づる何ともトロピカルな独自性の強いビートは実にファンキーで、バディ・ホリーやストーンズを筆頭に影響力絶大でした。またボの音楽の特徴として欠かせないのがマラカスで、ジャケ左端にかろうじて写るジェロメ・グリーンがシャカシャカ鳴らす様は最高で、ボのぶっきらぼうな歌とリズミカルで“さいざんす”なギターにも絶妙なマッチングです。どのアルバムを聴いても内容がさして変わらんのも素晴らしさ満開ですが、その基本形となったこの1stは自分だけがしっかり写っているジャケも含めて最高としか言い様がありません。
 中身は自分の名前を冠した'55年の最初のヒット「Bo Diddley」からスタート。もうボの名刺代りみたいな代表作で、もし曲の形態にも特許があってこのビートを流用するには使用許諾料を払わなければならなかったらおそらくボは大金持ち間違いなしです。今でもイントロ10秒聴いただけでアドレナリンやらドーパミンやらが体中から大洪水をおこす大傑作です。もうひとつの看板スタイルのアフタービート系では、またもや自分の名がタイトルに登場の「Hey! Bo Diddley」、映画ラストワルツのロニー・ホーキンスのカヴァーも忘れられん「Who Do You Love」とコチラも文句無しの傑作収録。ブルース系では「I'm A Man」、「Before You Accuse Me」とストロング・ヴォイスが響きわたります。しかし何といっても最高なのはジャングル・ビート・スタイルで「Hush Your Mouth」やアルバム最後の「Pretty Thing」なんか曲調もたいして変わりませんが体が勝手に動き出して手に負えない無敵さです。
「二十才からお気に入りのNikeのボ・ディドリーTシャツ。敬意を表して今年も着ます!」
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2007.08
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 JBが旅立ってはや半年以上が過ぎましたが、熱い録音の数々は今もって我々をトランス状態にしてくれます。秀作の多いライブアルバムでも割と無視されてきた'67年のライブがこの度めでたく再発。Coolとは言い難いジャケが災いしたのか、有名なアポロ劇場盤の2枚に押されたのか、どうも分が悪い本作の扱いではありましたが熱さは他の名ライブと何ら変わらない味わい深い1枚です。学生時代にこのレコードがアホみたいな値段で売ってまして、店でかけてもらって即気に入りましたが遊ぶ金が必要だったので泣く泣く断念した思い出があります。全体の雰囲気は本格的ゴリゴリ・ファンク期突入前のいわばファンキーソウル全開ステージってな趣きで、観客のヒートアップする様も手に取るようにわかる素晴らしいエンターテイメントが僅か40分間にブチ込まれています。
 中身は、例によって熱いMCの曲紹介を盛り込んだイントロから「Out Of Sight」、当時最新シングル「Bring It Up」へとなだれ込む激ファンキーなオープニングが最高です。御大の雄叫びも既にここから絶好調で凄まじくドライブするバックバンドと共にいきなり絶頂を迎えるかの如く盛り上がります。泣きのバラード「Try Me」の後は「Let Yourself Go」の擬似ライブのハッタリも入りますが流れを止めることはありません。ライブ盤Sex Machineでもこの手のハッタリはありましたが、当時よくあった手法ってことでここはご愛嬌。そしてその後の「Hip Bag '67」がまた凄いことで、激しく刻むファンキーなビートに御大がシャウトしまくる逸品。その後も、イントロでのじらしがたまらんバラード・ヒット「Prisoner Of Love」、ゴスペルも感じさせる「It May Be The Last Time」、問答無用の大ヒット「I Got You」、ストレートなジャンプ・ブルースを彷彿させる「Ain't That A Groove」と時の経つのを忘れさせる全力投球。最後は定番「Please,Please,Please」から再び爆裂ファンキー「Bring It Up」で締めた粋な展開。
 実はコレで終わりたいところですが追記です。Hip-Oが新装版で出した2枚組ヴァージョンは新たにミックスし直され迫力倍増で見逃し厳禁。新たに加えられた「Papa's Got A Brand New Bag」9分激ファンク仕様はJB信者驚愕の音源でぶっ飛びます。コレが無いとやっぱ物足らんと感じてた大作にしてライブ山場の定番「It's A Man's Man's Man's World」、超高速仕様「Night Train」なども追加され超充実版としてパワーアップ! 買うなら絶対コッチです。
「少しばかり音が悪かろうが、気にしてはいけません。神様の恩恵をしっかり享受しましょう!」
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2007.08
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 リアルタイムでは最も敬遠していた'80年代中盤~後半のブラック・ミュージック。あまりに急速に進歩したエレクトリック化に体がついていけなかったというのもありましたが、アナログでは成し得ないグルーヴや新鮮なメロウ感もしっかり醸成されとったわけです。'90年代以降は上手に過去の手法もミックスされグッと安定感を増し'80s再評価ともなりますが、そんな'80年代の打ち込み黎明期から新たな夜明けとなったNew Jack Swingくらいまでのナイスな楽曲をうまいことまとめたのがJuicyと題された本シリーズ。古いビニ本のええページだけ抜き取ったような好編集で新鮮に聴かせてくれます。
 1曲目は名前さえ知らんかったJanice McClainPassion And Pain」でハリのある声でメロウ・ワールドを体現。当時は「なんじゃい」と思ったローランド808(リズム・マシン)の音もバッド・ボーイ勢によるエムトゥーメイの再評価の後で聴くと新しささえ感じます。続くはこの頃から徐々に始まりつつあったIsleys再評価の一翼を担ったBodyによる「Footsteps In The Dark」。当時、蜜月だったR.Isley&Angelaも一枚かんだ秀逸カヴァーです。そして「こんなエエのん、あったんかいな」と思わせてくれた文句無しの強力スロウRobert Brookins feat. Stephanie Mills Where Is The Love」、Babyfaceも爽やかに絡むPebblesLove Makes Things Happen」とええ流れです。後半もしっとり感がたまらんタワサ参加のエムトゥーメイ印Sue AnnLove Dies Hard」にTyron BrunsonTender Touch」と「誰やねん、それ」的な人等もええ感じで収録。ベテラン組もアンジェラ・ウィンブッシュのナイス・アシストが光るStephanie MillsSomething In The Way」や、MCA参戦後に一気に垢抜けハッシュのクールな音作りに見事応えたControllersStay」を収録。もちろんMCA系の編集ですのでJodeciNew Edition(ソロ曲含)、Jody WatleyGuyなんかの秀作も収録で手落ち無しです。最後は珠玉の名曲「La La Means I Love You」のThe Jetsによる'85年カヴァー。キッズ・グループの青臭さがたまらん極上の出来栄えで最高の締めです。
「やはり気持ちエエ音を知ってる人が選んだ編集盤は最高です!」
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