The Motown Anthology / Bobby Taylor * 2006 Motown
2007-04-06 Fri 23:57
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 モータウンの奥深さを思い知らされたおっさん、ボビー・テイラー。ヒット曲を漁った後、「何でもエエからモータウンがもっと聴きたいっ!」と思った学生時代に何気にレンタルCD屋で借りた「モータウン・メモリーズ」なる安っぽいオムニバス盤。ジュニア・ウォーカーやらマーサ&ヴァンデラス目当てでしたが、その中に燦然と輝く名曲がありました。それがBobby Taylor & The Vancouversの「Marinda」です。ミラクルズがやるスウィート・ミディアムのような曲調ですが、スムーズで張りのあるボビー氏の声に一発でベタ惚れ。そして「これだけのええ曲持っとんにゃ。アルバムも出とるやろ」とこのグループの単独盤を買おうと勇み足でCD屋に向かうも、一切ありまへんでした。こんなマイナーな人、CD化なんかされてなかったんですね。それから15年以上経ち、半分諦めていたら突如出たのがこのアンソロジーで、もう街宣カーで町内を走り回りたいくらいの興奮でした。購入し中身を見るとバックのコーラス隊やと思ってたバンクーバーズはバックバンドで最初のLPだけ参加し、後はソロ名義です。モータウン軍団では形態も異色で売りにくかったのでしょうか。しかしながらカヴァーも多い曲群は、ボビーの溌剌系ヴォーカルと若干いなたい演奏がなんともええ感じの内容でした。
 モータウン時代('68〜'71年)の全貌を捉えた収録曲は2枚のLP&シングル丸々と、当時は世にも出なかった未発表扱いの曲(コレがまたエエ曲満載)が半分くらいです。とにかく思い切りの良いボビーの歌唱は聴きモノです。先にも書いた「Marinda」はやはり何回聴いても激素晴らしい曲で多分一生愛聴すべき逸品です。勿論他にもエエ曲、ぎょうさん入ってました。ノーザン的アップでは瞬発力抜群の「Black Mail」や「Serve Youreself A Cup Of Happiness」、ちょっとせわしないテンプス・カヴァー「It's Growing」に「All I Need」、男らしい歌唱がたまらんインプレッションズの「I Need To Belong To Someone」、サム&デイヴがバロムワン状態の名曲「Soul Man」、泣きのバラード「I Am Your Man」に「A Little Too Much」と最高の瞬間が随所に。全編46曲終了後には何とシークレット・トラックで熱いライブも収録の大盤振舞い。マジで北のオーティスとはあながち大袈裟ではありません。男性ヴォーカルのひとつの理想形とまで言いきっちゃいます。
「コレ出さんかったんは罪でっせ。個人的に拍手喝采のリイシューでした。」
 
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