
U.S.産のR&Bが成熟してきた'90年代後半突如彗星のように現れた待望の大和撫子歌姫。何がビックリしたかっていうと「上手い!」ってこと。ソコソコ上手いんではございません。掛け値なしにホンマに上手いと思いました。同じ頃出てきたヒッキーも同様ですが、ゆうたらアン・ヴォーグとかモニカとかと一緒にMDなんかにほりこんでも遜色無い人の登場やと思ったわけです。サッカーで言ったら中田英寿のようなヨソに出しても恥ずかしくない逸材が出てきたような衝撃でした。でも平井堅なんかもそうなんですが、なまじ上手いもんですから最近はバラード路線拡大の感も多々ありちょっと辟易したりしまいます。そこらはちゃんと聴いてないだけかも知れませんので違ったらすんまへんってことで。そしてこの編集盤です。2000年までの7枚のシングルを単純収録ですがアルバムではせっかくの素晴らしいシングルヴァージョンが別ミックスになってたりするのでコレはありがたいっす。
中身はまず何といっても、デビュー作にして未だに最高傑作やと思ってる「つつみ込むように」です。初聴時に感動のあまり失禁してしまった奇跡の最強ミディアムで、硬質なバック・トラック、哀愁感も交えたコード進行、日本人離れした歌唱と何れもが完璧です。全国民がたかじんばりに「コレやがな!」と叫んだもんでした。続いてネオ・ソウル的な「陽のあたる場所」、ゴスペルさえ感じさせる「Believe」、上手さ全開のバラード「忘れない日々」と好調にヒット連発ですが、だんだんスリルが減っていったのも事実。そしてドラマ主題歌で大ブレイクした壮大なスロウ「Everything」はカラオケでも聴きまくった、不覚にも泣ける大作。そんな中でもアダルトな一面を見せつけた「Sweetness」、「愛の歌」なんかはCoolなトラックも光るナイス・ミッド。
「安定路線はおもろないです。また最初にあった先鋭的なアプローチ頼んます」
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