
古くは'60年代からカウント・ベイシー楽団のシンガーも務めたジャズ・ヴォーカリストですが何といっても有名なのは1974年のモンスター・アルバム「Who is this bitch, anyway?」。コチラは絶対必需品ですがちょっと前に出たブルー・ノートでの第一弾となるこのアルバムもなかなか捨て難いアルバムです。やはりこの人の魅力は非常にゴスペルチックな力強い歌声や唱法にありますが、ともすればちゃらんぽらん大西あたりに「ちゅう〜とはんぱやなぁ」と突っ込まれかねないスタンスが誤解を招いているようにも感じます。というのはジャジーなスタイルでもソウルやR&B的なスタイルにも適合して、それぞれ名演があるからなんでしょうな。でもそんな事は関係ございません。こういう貪欲な立ち位置にいたからこそ、彼女が光り輝いたのですから。
さて中身ですが説得力抜群の上手い歌唱に聴き惚れるスロウ「
What Are You Doing The Rest Of Your Life」でスタート。そしてフィーリーっぽいストリングスがたまらん「
Somewhere」、キャロル・キングの名曲の秀逸カヴァー「
So Far Away」、ゆったりとグルーヴする「
I'm Gonna Find Out」とレディ・ソウルファンも狂気乱舞の傑作が連なります。またカヴァーではアレサの「
Runnin' Out Of Fool」やマーヴィンの「
Save The Children」ってのも収録。一方ジャジーな趣きではレンジの広い声が素晴らしい「
You Must Believe In Spring」、ブルージーに迫るホレス・シルヴァーの「
Wipe Away The Evil」と圧倒されます。最後にはサザン・ソウルさえ感じさせる「
Things Don't Never Go My Way」で何とも粋な締め。
「後のスタッフのメンバーが絶妙のサポート。皆ええ仕事してまっせ」