

キリスト様のお誕生日にGODがお亡くなりになられました。今世紀最大の喪失感です。男の中の男であり、Godfather Of Soulの異名も持った黒人音楽の最重要人物James Brown。人間いつかは死ぬ時が来るとわかっていながら、このお方だけは何となく不死身のような気がしてたので御大にしてはあまりに早すぎる逝去と感じざるを得ません。昨年もBlack Eyed Peasの新作で熱きFunk魂を見せつけ、最近までバリバリでステージをこなしてたそうですからホンマに残念でなりません。口と行動が伴わないハッタリ系の人が多いこの世の中で何を豪語しても許される実績と存在感を持った稀有な人で、取材等でも相手が平伏すまで驚異的な過去の栄光をまくしたてる様は何とも頼もしく、自身のスポークスマンとしても最高でした。何せ米寿くらいまで現役と思っていた、私にとって絶対的な存在であった人の突然の死は、なかなか信じ難いものでゆっくりと受け入れるしかありません。
さて本盤は革命的ファンクを数多く送り出したJ.B.のバラディアーとしての側面を上手に捉えたリマスター好編集盤。'60年代の脂ののった時代の録音中心にバラードでもしっかり我がの世界へ引き込みます。劇的な歌唱が印象的なスタンダード的ポピュラーヒット「
Prisoner Of Love」、常にライブでもハイライトとなった「
It's Man's Man's Man's World」、初ヒットともなった美しいスロウ「
Try Me」等亡くなった今聴くとヤケに染みてきます。ゴスペルチックな名スロウ「
Bewildered」、「
Lost Someone」あたりはサミー・ロウによるwith Strings ヴァージョンで収録。またMarvin Gayeとのデュエットで有名なタミ・テレルがJ.B.一座に在籍してた時に彼女に書いた「
I Cried」でのタミの死の1ヶ月前に録音した自身のヴァージョンの偶然の産物とは思えない感動的名唱や、'70年代初期に次々に名アレンジを施したデイヴ・マシューズの手腕も光る「
A Man Has To Go Back To The Crossroad」等も惜しみなく収録。立て続けにバラードを聴くと改めてシンガーとしての偉大さが浮き彫りになります。あの自信に満ち溢れたライヴがもう見れないとは寂しい限りです。
「もともと伝説だった人。星になっても皆を圧倒し続けてください。合掌。」