
スモーキーな声にソウルフルな歌い廻しが実にかっこええジョン・レジェンド氏。いっぱい賞を取ったデビュー作は古き良きソウルとヒップホップのざらついた質感がうまくブレンドされていて非常にグレイトな1枚でありましたが、その前作の立役者カニエ・ウエスト御大は今回ちょっと引き気味でよりストレートなサウンドが押し出されたブツになってます。まぁどんな音にせよ声質自体が個人的にかなりウェルカム・ヴォイスですので聴いてて気持ち良いことには今回も変わりありません。ただ器用な人っぽいからアレもコレもってなっちゃうんでしょうが、一部の曲では好みやないアレンジやコード展開の曲もチラホラあったりもします。
まず1stカットとなった「
Save Room」ではBlack Eyed Peasのウィルが手掛けており、淡々と進む曲調にニュー・ソウル的アレンジとロック風味のギターが重なる佳作。今回ウィルは他にもフォートップス引用のグルーヴィーな「
Each Day Gets Better」や'60sシカゴソウルの香りプンプンの傑作「
Slow Dance」もプロデュースする活躍です。またカニエ氏プロデュースとなるミディアム「
Heaven」は割と前作に近い質感でCoolなトラックも光ります。中盤に登場する「
P.D.A.」もスティーヴィー・ワンダーっぽいミディアムで実に気持良い展開ですが、そのあとのピアノマンらしい上品な作品はちょっとしょーもない流れでいただけません。しかし終盤に登場するフリーソウル的なグルーヴの「
Another Again」、ストリングスが感動的にアシストするスロウ「
Coming Home」、メロウなボートラ「
Out Of Sight」あたりは地味ながらストレート且つソウルフルな流れで最高です。日本盤ボートラでは他にも
Sergio Mendesとやった「
Please Baby Don't」も収録。
「睡眠不足で聴いても、優しいまろやかなサウンド。癒しにもなりまっせ。」