

どの時代においても3声ハーモニーを売りにするガール・グループは必ず存在していて、最近のデスチャに至るまで魅力的なグループが数多く存在します。このハニー・コーンは60年代後半にソングライティング・チーム“H=D=H”がモータウンと袂を分かつ道を歩むべく起こしたデトロイト新興レーベル「インヴィクタス=ホットワックス」で活躍し全米No.1まで勝ち取ったグループ。'70年代前半中心に僅か3年間程の活動やったみたいですが、元々レイレッツやアイケッツとかでも活躍してた実力バリバリの人等で、ダーレン・ラブの妹でもあるエドナ・ライトを軸にゴスペルを背景にしたパンチの効いたポップ・ソウルは迫力満点です。余談ですが10年程前に大西ユカリのお姐さんとソウルバンドをやってたとき、何やゆうたらこのハニーコーンの曲を選曲しはりまして一時コピーのため聴きすぎて敬遠気味でしたが、最近このコンプリート集を入手して聴くとやっぱり素晴らしいの一語に尽きる曲群でした。
中身は2枚組コンプリート集ですので、しょーもないのもいっぱいかと思いきや粒揃いの溌剌デトロイト・ソウルで驚きです。やはりエドナ嬢がリードをとるジャクソン5風'70年型デトロイト・スタイルが何といっても最高です。1位を獲得した大ヒット「
Want Ads」やエネルギッシュな声もみなぎる「
Stick-Up」、チカーノ風に迫る「
One Monkey Don't Stop No Show」、サビもカッコ良すぎる「
While You're Our Looking For Sugar」、切ない女心もたまらん「
Take Me With You」、ゆったりしたシャッフルにハーモニーも冴えまくる「
The Day I Found Myself」、カニエのサンプリングでも聞き覚えのあるドラマティックな「
Innocent 'Til Proven Guilty」とシングル曲などはどれをとっても抜群の出来です。またウータン総帥RZAも推す「
If I Can Fly」やカヴァー曲(デルズ「
Stay In My Corner」、ミラクルズ「
Who's Loving You」、ブレンダ・ハロウェイ「
You've Made Me So Very Happy」)もかなり秀逸で聴き惚れます。アルバム収録曲でも「
Don't Send Me An Invitation」や「
V.I.P.」などゴスペルチックな歌声がグイグイ迫る秀作がズラリ。
「'70年代はスリー・ディグリーズやエモーションズだけやおまへん。忘れたら、しばかれそうな勢いで迫ります!」