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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

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2006.11
30
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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オールド・ソウルも大概のメジャーなモノはカタログ化され当時売れなかった隠れた良作まで発売されてきてますが、まだまだありまっせとドコから引っ張り出されるのか分かりませんが出てきます。たいていクラブシーンで活躍するDJ等から見っけてきてくれるパターンが多いですが、こちらもUKクラブシーンから再評価されたおねえちゃんです。手放しで絶賛とはいかなくても、それなりに気持ち良い音なのでたちが悪いです。勿論、この時代のシカゴ・ソウルの胸躍る空気感は他のブランズウィック産同様バッチリです。同僚のバーバラ・アクリンなんかより優しくしなやかな感じがしますが個性が無いといったら無いような感じでファースト・インパクトはやや弱めです。
 中身はバーバラ・アクリンも演ってた曲が4曲も収録ですがソコソコいけてます。その中でも躍動感あるBassも心地良いミディアム「Here Is A Heart」、ドラマティックにホーンも助演する「Until You Return」等は流石ブランズウィックと唸る出色の出来。前半はフンフンなるほどって感じですが最大の聴きどころは後半に待ち受けてます。それはジャッキー・ウィルソン大先生のカヴァーとなる「Love Change His Face」にラストを飾る「Honey Babe」。両者共に何とも心地良いシカゴ・グルーヴが最高で、でしゃばらんジンジ嬢の控えめな歌も相性抜群のミディアムです。後はあっさりめではありますがOtis Clayのカヴァーともなる「You Hurt Me For The Last Time」あたりも注目です。
「シカゴ・ソウル狂信者の方には外すことできない必携アイテム!」
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2006.11
27
Category : Jazz Funk
Theme : JAZZ
Genre : 音楽
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 元々グループ名の冠に“JAZZ”の文字がくっついていたクルセイダーズ。'60年代初めからアルバムを出し続けた彼等が名前をシンプルにし、Motown系のレーベルに移籍してポピュラーな存在になってからのGroovyな名演を集めた編集盤です。ずっとフュージョンど真ん中のバンドやと思っていて、フュージョン=「魂を揺さぶる事の無い退屈極まりない音楽」と決め付けていた私にとって自分の聴くべき範疇外の人等と思ってました。学生時代に先輩から借りてしょーもないモノばかりではないと心を改めたのがStuffとかこのクルセイダーズでした。日本産の一部のくだらない人気フュージョンバンド=フュージョンっていう脳内図式による大いなる誤解やったんすな。それにしてもジャンル分けとは恐ろしいもので大変便利ではありますが全て一緒くたになって分けられますので、決め付けで聴いてると良いモノに気付かず損することもあります。そんなことでJazzっていうより70'sソウル、ミーターズやスティーリー・ダンあたりと聴いても違和感無く聴けるこのアルバムは、適度にJazzyでありながら熱いFunk感覚もしっかり詰まった名演がズラリです。
 何といってもJoe sampleのCoolなエレピにWilton Felderのテキサス魂溢れるテナー・サックスが聴きモノですが、ドス黒いファンク「Scratch」、「Creole」、「I Felt Love」なんかはCoolでマジでしびれまくりです。またDavid T.Walkerもナイス・アシストする「Don't Let It Get You Down」、田舎道をゆったり前に進む感じがたまらん「Way Back Home」などゆったりしたグルーヴも最高です。都会的なサウンドにRandy Crawfordのソウルフルな歌をフィーチャーした「Street Life」あたりも聴き逃せない逸品ですが、本作最後に収められたキャロル・キングの「So Far Away」なんかはStix Hooperの正にグルーヴィーなドラムにリラックスしたWayne Hendersonのトロンボーンも実にエエ感じ絡むグループ真骨頂的グルーヴで言う事無しです。
「ファンク・バンド、クルセイダーズここにあり!余裕たっぷりの演奏がニクいでっせ。」
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2006.11
24
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 シカゴ・ソウルっていうと今やったらカニエ・ウェスト周辺、昔やったらチェスとかブランズウィックってとこでしょうが'70年代中心に強烈な存在感を示したのがカーティス・メイフィールド率いる“カートム”。南部の音ほど泥臭くなく西海岸ほどカラッとしてるわけでもなく、結構都会的で微妙にアーシーなノーザンサウンドってイメージですが独特のソウル臭は何とも心地良いモノです。特にこのカートムはカーティスや弟分リロイ・ハトソンの示した実にCoolな感覚は、ファンクでもちょっとジャジーであったり、グルーヴィでメロウなサウンドが最高でフリー・ソウルが注目された時もど真ん中にあったような気がします。さてこのナチュラル・フォーですが実は西海岸出身らしいですがカーティスの口利きでカートム入りしたらしいようで、2ndとなるコレも制作にビシッとリロイ・ハトソンが携わったナイス・グルーヴ炸裂盤です。
 中身は1曲目の「Heaven Right Here On Earth」からメロウな中で絶妙なハーモニーも決まる最高の展開で、ちょっとソウル好きな人なら一発で合格~っとなる事うけあいです。リロイ氏の曲といい、ドラムのグルーヴ感といい言う事無しですわ。続く軽快ダンサー「Love's So Wonderful」、跳ね系ミディアムにファルセットもいかす「Count On Me」、効果的なアコギの中でCoolな歌メロも光る「Baby Come On」と正直予想外に素晴らしい流れに驚いたくらいです。後半もスピナーズ風「What Do You Do?」、ストリングスにシタールとアレンジも絶妙に決まるスロウ「Give This Love Try」、そして最後には悶絶バラード「While You're Away」とこの上ない終幕。何せサウンドもさることながら、ヴォーカルの人が艶のある絶妙のシルキーヴォイスで、しっかり塩も効いている感じが実にたまりませんのですわ。
「どうせマイナーな盤やと無視したら大損しますよ、コレは。必聴!」
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2006.11
23
Category : Funk
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 日本という国はホンマにええ国です。こんなワケわからん盤まで楽勝で聴けるんですから。しかも半額セール連発の某大手レンタルCD屋で置いてあるからありがたいモンです。(ホンマにそこはこんなんまで!ってのがレンタルできます) 業界の事情を考えると買って聴くことが最良なのですが、全部借りて聴くわけではないのでお許しを・・。基本的には小市民な私は“売れたもの”=“多くに支持されたイイもの”って考え方で音楽聴きますが、こういうアルバムを耳にすると「そうでもないな」と改めざるを得ません。シカゴソウルの名門レーベル“ブランズウィック”のカタログでも最終目標とされてたレア盤らしいですが、'70年代ソウル&ファンクの代表盤って言われて聴いても疑うことなく受け入れそうなクオリティの高い楽曲満載です。ミルウォーキー出身の12人組バンドってことで、ファンクもストレート・ソウルも男気に溢れたこの時代ならではの空気感がたまらん内容です。
 1曲目からブリブリベースが縦横無尽に暴れる中ホーンもタイトに決まる「Cash Money」でまずシビれます。ファンクで押すのかと思いきや次はフィーリーダンサーみたいな「So Very Near You」、続いてスィートなスロウ「I'm Glad」に「Don't Leave Me」と張りのあるテナーヴォーカルが冴えまくる好曲の連打です。しかもココからがまた凄くてシカゴソウル調にカッコいいバリトンヴォイスが暴れまくり、存在感あるベースやハーモニーも光る「We Won't This Time」に「Cool Days Are Out Of Style」あたり間違いなく本アルバムのハイライトです。後半戦もフリーソウル的佳曲「I Always Wanted To Be In The Band」、スライ系ファンク「People」に、またしてもストリングスを華麗にフィーチャーしたダンサー「I Am A Lonely Man」、ホーンに乗って軽快な「I Ain't Never Gonna Let You Go」と一気に聴かせます。
「レコード会社の人! 次からちゃんと買うからまたこんなん出してね」
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2006.11
22
Category : Motown
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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マーヴィンのデュエット・アルバムって何枚か出てますが、やはり最高なのはタミー・テレルと組んだアルバムで相性も曲も抜群の内容はファンの評価も同様です。'73年に作られたこの作品はマーヴィン生前最後のデュエット・アルバムとなるものですがタミーとのグレイトな諸作品に比べるといささか分が悪いというか、別々に録音された擬似デュエットだとか、モータウン社長ベリー・ゴーディJrの発案の企画でマーヴィンも乗り気やなかったとかネガティヴな話ばっかであまり絶賛される事のない悲運のアルバムです。'70年代のマーヴィンとしてもLet's Get It On やI Want Youやらモンスターアルバム連発の中でこれが埋もれるのはしょーがないのはよう分かります。しかしそんなに悪いアルバムでしょうか?仮にタミーとのデュエットが無くて共演アルバムがコレが唯一のデュエットがコレだったら評価はどうだったのでしょう。他の人の凡庸なソウルアルバムや発掘され続けるレアもんなんかに比べたらよっぽど素晴らしいアルバムやと個人的に思うのがこのアルバムです。ダイアナも大ヒット連発で脂の乗ってる時期ですので互いに貫禄もバッチリです。
 中身でまず有名なのがスタイリスティックスのヒット「You Are Everything」、「Stop,Look,Listen」のカヴァー2曲ですが、前者は極上の出来で特に2番のマーヴィンの気合の入った歌唱は絶品です。そして2曲目に据える「Love Twins」はクレジットこそ無いですが一聴しただけでDavid T.WalkerのそれとわかるSmoothなギターも冴え渡るフリーソウル的傑作。ウィルソン・ピケットのカヴァーとなるドリフの早口言葉で有名な「Don't Knock My Love」も目を引きますが、R&Bチャート4位にもなったというドラマティックな「You're A Special Part Of Me」にジョニー・エースのR&Bヒットの何とも甘酸っぱいカヴァー「Pledging My Love」、アシュフォード&シンプソンの書き下ろしラブソング「Just Say、Just Say」と流れる中盤ははっきりいって最高です。後半戦も'60年代のマーヴィンを彷彿させる「I'm Falling In Love With You」と「My Mistake」と好曲目白押しで聴き逃せません。現行盤はオムニバスPops,We Love You収録曲や未発表曲を4曲加えた上に、本編も数曲ロングヴァージョンに差し替えられた音圧アップの強力盤。今買うならこっちです。
「マーヴィンに思い入れの強い評論家の悪評を鵜呑みにしてはいけません。結構いけまっせ」
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2006.11
18
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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音楽を好きになると真似したくなるわけで、中学時代なんか友達とエアギター合戦(主に銀蝿とかRC)をよくアホみたいにやってました。しまいに女の子にもギター弾けるとか嘘ついて「嘘から出た真」でE.ギター買うハメになるわけですが、そうなると兄が持ってた“神様”と言われる人も真似せなあかんと考え始めます。そうクラプトンです。その頃は兄の仲間に洋楽通が多かったので「Money And Cigarettes」とか「武道館ライブ」とか労せずしてカセットで入手でき無茶苦茶ながらよくコピーしましたが、やはり最高にカッコよくて真剣にギタリストとして細部までコピーしたのは「Crossroads」です。最初、伝説のバンドCreamを1枚は聴いとかなあかんと思い立ち、なけなしの金をはたいて名盤とされていた「素晴らしき世界」を買いますがお子様な私にはちっとも理解できないダラダラしたインプロビゼーション中心の演奏はエラく退屈に感じ「金、損した」とマジで思いました。理由は明白でアナーキーやモッズ、ストーンズのエモーショナル・レスキューなんかのソリッドなロックを通過した体には食い合わせが悪すぎたんですな。しかしそんなハズレ盤(クリームファンの方、失礼!)の中で燦然と輝いていた唯一の曲が「Crossroads」で4分の中にロックギターのカッコ良さが全て凝縮されているといって過言ではありません。コレだけ録ってレコードは人にあげちゃいました。時が経ち大学で下宿となり、クラプトンをチョイスして下宿先に持っていこうとしたら兄貴に「しばくぞ」と言われ泣く泣く買ったのがこのベスト盤でしたが、ジャケも中身も渋く今でもお気に入りです。
 曲は名曲「Layla」に始まり「Crossroads」は勿論「Badge」、「Strange Brew」、「Sunshine Of Your Love」などのグループ時代から、自身最も愛聴したレイドバック期「I Shot The Sheriff」、「Lay Down Sally」、「Knockin' On The Heaven's Door」、「Promises」など代表曲が一通り収録。またMoney and~からも傑作「I've Got A Rock'n Roll Heart」や'80年代の代表作「Forever Man」なんかも上手に選曲してあります。今も同タイトルで擬似商品が売ってますが激シブジャケも選曲も変わっちゃって少々残念です。
「初めて拝んだのは、青空の下今は無き大阪球場でマーク・ノップラー&エルトン・ジョンを引き連れてきたクラプトン。やっぱ神様でした。」
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2006.11
17
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 いまや還暦をゆうに通り越してるというのに、バリバリのおっさんであり続ける「ニール・ヤング」。最初知ったのはTVで「Like A Hurricane」の情熱的な演奏を見た時でした。“あんたに吹き飛ばされそうだ”と歌ったこの歌での、ニールの頼りなくも激しい歌とギターに感動し一発で「聴かなあかん人」リストに入ります。存在を知った'80年代前後、パンクにエールを贈ったり、突然テクノ調のアルバム出したと思ったらロカビリーにカントリーと次々に奇想天外な作品を矢継ぎ早にリリース。一大イベントLive Aidでは大所帯で派手に決める連中が多い中、ボロボロの格好でギター1本抱えて登場し飄々と「Sugar Mountain」を歌ったのもRock'n Rollを強烈に感じるものでした。ますますおもろい人やなぁと感じ興味深々の存在になります。以降、ちょこちょこ有名アルバムをつまみ食いしてましたが、最近聴くのはこのエエ音でリマスターされたベスト盤で賛否ある選曲でしょうが個人的には選曲もジャケも格好良くて結構気に入ってます。
 まずCrazy Horseと共に放った'69年の2ndから3曲。川のほとりで彼女を撃ち殺したという衝撃的な歌詞の「Down By The River」、実にグランジな「Cowgirl In The Sand」、シングル曲「Cinnamon Girl」と一気に引き込みます。そしてCSN&Yとして放った「Helpless」は同郷のThe Bandとのラストワルツでの名共演も忘れられない大傑作。またCSN&Yでは美しいハーモニーもフィーチャーした中にケント大学での学生狙撃事件に対する怒りを込めた「Ohio」も収録。大ヒットとなった感動的な「Heart Of Gold」は個人的にも最も好きな曲でファームエイドで切々と歌い上げた姿が今でも忘れられません。他も名曲の嵐で、メロウな名曲「Only Love Can Break Your Heart」、南部の人種差別を取り上げた「Southern Man」、ナッシュビル録音のカントリースタイルがたまらん「Comes A Time」、ブッシュ政権批判の華氏911でも使われたParl Jamとの共演曲「Rockin' In The Free World」など断片的ながら魅力をしっかり伝えてくれます。
「こういうオッサンなかなかいてません。大事にせなあきません!」
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2006.11
16
Category : Man's World
Theme : お気に入り&好きな音楽
Genre : 音楽
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 何を歌っても我がの色に染めてまう偉大なシンガーは限られます。この人が歌わんと様にならんってな曲を多く輩出してきたロックンローラー桑名正博。ガキの頃は音楽番組でチャートを賑わしたり、大麻で捕まったり、アン・ルイスと結婚→離婚したり何かと派手な話題を振りまいていましたが、何ともカッコええ“これぞロックや”と思えた声・歌い方は皆が認めるところでした。十数年前たいしたヒット曲も出してなかった頃、活動拠点を大阪に戻すってだけでTVで3時間くらいスペシャル番組がココ地元関西では組まれたくらい愛され続けるキャラで、今もたまに出てきてはガンガン歌ってくれる頼もしい存在です。一般的にはTeardropsの頃の「セクシャル・バイオレットNo.1」や「哀愁トゥナイト」とか歌謡ロック的ヒットが有名ですが、もともとはファニー・カンパニーとかソロ初期のアメリカ系の渋く泥臭いロックがルーツって感じです。先のTVで元ファニカンのメンバーとニール・ヤングのOhioとか演ってましたがもう絶品の出来でした。何せあの迫力ある声ですからソウルとかもバッチリの相性で企画盤で披露したウィルソン・ピケットとかサム&デイヴとか歌っても天下一品です。このファニカン解散後出したソロデビュー盤は全然派手やないですが、名曲「月のあかり」に通づる渋いナンバーが収録の傑作でございます。
 中身は殆どの曲が名コンビ下田逸郎(詞)&桑名正博(曲)で占められており冒頭の「白い朝」からゆったりとしたテンポの中、無茶苦茶カッコええ桑名節が堪能できます。続く「気楽な女」も全盛時のウェストコーストサウンズを彷彿させる軽快なテンポでR&Rし、ファニカン的な「馬鹿な男のR&R」あたりもアーシーに迫ります。しかしながらこのアルバムの価値は「夜の海」、「真夜中列車第2便」にあると言い切ります。前者は妹である桑名晴子も絶妙のハーモニーで絡むメロウなバラードで今もたまに歌ってくれる大傑作。またファニカン末期にできたという後者も哀愁たっぷりのメロディラインが桑名氏のハスキーな声と共に心の琴線を刺激しまくる傑作でコチラも妹・晴子氏の声がナイス・アシストです。何せ全編シンプルな音だけに歌謡ロック時代より古臭くならず今も輝きます。
「今は父の家業も仕切る多忙なチョイワルオヤジ・ロッカー。社長!またよろしゅうたのんまっせ!」
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2006.11
12
Category : Man's World
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 関西が生んだ素晴らしいシンガーBORO。'79年内田裕也氏が惚れこんでデビューさせたそうですが、本当に目のつけどころには敬服します。心の奥底に響き渡る言葉と歌唱は唯一無二で、出世作となったジャパニーズ・ソウルの金字塔ともいえる「大阪で生まれた女」は今聴いても胸が熱くなります。大阪をあとにする女の姿が哀愁たっぷりに描かれていてBOROの魂のこもった歌唱がさらに感動を呼ぶ大傑作です。たまに“青い影”のパクリとか耳にしますがホンマにちっぽけでアホらしい話で、そんなこと言い出したらそもそも“青い影”自体サザンソウルのパクリやと言わなければなりません。コード進行とかアレンジとか世の中に似たようなもんはナンボでも存在するわけで60年代のモータウンとかスタックスとかその周辺の音楽なんか似ていても各々素晴らしい楽曲がいっぱいあるのと一緒です。しかしながらBOROにもっとブっ飛ばされたのはその後に出た「見返り美人」。当時の人気だったヤングオー!オー!(桂三枝やさんま、紳助、のりおなどが出ていたバラエティー&音楽番組)におもむろにメイクして登場した彼はなんとリズムボックス1台を背にギターを抱えて悲しいこの名曲を激唱します。普通、オーケストラやしっかりしたバックバンドをつけて歌うのが普通やと思ってたこの時代に突きつけられたこのアナーキーなスタイルは衝撃的でおかんがご飯を呼びにくるまで1時間は固まって動けませんでした。そんなカッコいいBOROの初期を綴った好編集盤がコレ。
 内容はR&Rやブルースを独自の解釈で示した、心に突き刺さる歌唱が印象的な歌が素晴らしい若き日のBOROが堪能できます。前出の2曲は勿論、クールすぎるデビュー曲「都会千夜一夜」、シニカルな詞が凄い「軽蔑」、美しき愛を唄う「たった一日のバラ」、BORO版 I Shall Be Released 「走る階級」、切なさがたまらん「テレフォンナンバー」など言葉ひとつひとつがズシンと重みのある名曲が連なります。そしてストーリーテラーとしても超一流であることが再確認できます。
「今でも関西ローカルではちょこちょこTVで見るBORO。暖かい音楽をいつまでも頼んます!」
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2006.11
11
Category : Man's World
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 90年代前半に関西ローカルでやってたTV番組で「夢の乱入者」っちゅうのがありました。渡辺香津美がホストをつとめて東原力哉(Dr)、清水興(B)ってとこがレギュラーで毎回2組ゲストを迎えてセッションを繰り広げるというなんともおもろい番組で、ゲストも上田正樹、有山じゅんじ、石田長生、大橋純子、鈴木雅之、ラリー・グラハム、鮎川誠、Charらが登場する抜群の人選でした。その番組初期に登場し強烈なインパクトを放ったのがココで紹介する「もんたよしのり」です。彼はその時に桑名正博と共に登場しアラン・トゥーサンの「Fun Time」、レイ・チャールズ「The Right Time」を熱演。一方、桑名氏も「One Of These Night」、「Your Song」そして双方共にオリジナルを披露し、そのソウルフルな唄いっぷりに完全ノックアウトされました。同時に二人の我が家の如くふるまう図々しさの中で音楽について熱くしゃべり倒す様も実に魅力的なものでしたが、完全に過去の人と思っていたもんた氏の絶唱は関西一円を震撼させたことは間違いない番組史上最高のパフォーマンスであり、私も番組翌日になっても震えが止まらんくらいでした。暫くしてリリースされた本アルバムは当時のバンド仲間間で局地的大ブレイクを果たした奇跡的名盤です。
 内容はショーグンの芳野藤丸(g)に美濃屋セントラルステイションで活躍した六川正彦(b)、シュガーベイブの野口明彦(Dr)にウィーピングハープ妹尾らが手堅くバックをつとめた実にソリッドな音でサウンドも最高です。1曲目からFun Timeにインスパイアされたファンキーな「On The Border」が最高で、もんたが自分探しのアジアでの旅での得た思いをソウルフルに唱いあげます。続く疾走感溢れる「バチェラー・ラブ」、自分も当時住んでいた神戸を思い出す「ブルースが聞こえる」、嫁はんとモメる度に染みるバラード「YOKO STAY」に「言い出せないなら」、ゴスペル的展開がたまらん「GIRL FRIEND」、自分に子供ができて更に染みた「HAPPY BIRTHDAY」など何処から聴いても最高です。また特筆すべきはほぼ全編で絡む桑名晴子のコーラスで、'90 New Year Rock Fesでもんたと魅せた感動的なDesperadoを彷彿させる最高の相性で華を添えます。今聴いてもマジで捨曲無しの完璧さで、サウスのライブ盤と並んで'90年代関西ソウル屈指の傑作です。
「ダンシング・オールナイトなんてホンマのもんたや無いです。まずコレを聴け!」
  
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2006.11
08
Category : Man's World
Theme : お気に入り&好きな音楽
Genre : 音楽
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 自分にとって理想形のバンドで日本一のソウル・バンドと言っても過言ではない「サウス・トゥ・サウス」。学生当時、既に伝説のバンドみたいな感じでしたが突如再結成して関西ソウルファンを狂気の渦に巻き込んだのが'90年代前半でした。ライブでも言葉使いは「おまえら」、「やかましわい」など決して客に媚びないエラそうなMCが最高で、関西的ベタなユーモアもしっかり盛り込んだステージは何回見ても飽きる事の無い最高のモノでした。今の紳士的なスタイルからは想像できない下品なしゃべりや熱いシャウトがたまらん上田正樹、イナたくも切ないラグタイム・ギターを奏でる有山じゅんじ、対照的に都会的でファンキーなセンスで迫るギター&ヴォーカルのくんちょう、正に地を這うベースの藤井裕、ド迫力のビートを叩き出すドラムス正木五郎、真のピアノ弾きと言えるセンス抜群の中西康治と、役者揃いのこれ以上ないメンツはどれをとっても最高です。この京大西部講堂での再結成ライブは客のノリも申し分無しで、'70年代から演奏も更にパワーアップしています。
 「Opening~South To South」からルーファス・トーマス「The Funky Penguin」と実にカッコいい幕開けで最初っからキー坊のヴォルテージもグングン上ります。そしてくんちょうが実に渋い喉を披露する「Love Me Tender」の後は有山大活躍のラグタイム・コーナーへ。名盤ぼちぼちいこかの再現となるこの場面は笑いあり涙ありの新喜劇そのもので、新版「とったらあかん」、実にほのぼのする「梅田からナンバまで」、卑猥な言葉が宇宙まで届く事を強調する場面(衛星放送中継してた為)がなんともおもろい「Come On おばはん」等、サウスでしか出せない最高の味がしっかり味わえます。後半の怒涛のファンキー攻撃も身震いモノで、新曲となった「大阪一番\en Power」、チャカのRufusに影響されたと思われる日本Funkの最高峰「むかでの錦三」あたり文句のつけようがありません。本編ラストとなるキー坊ソロ作からのサウス版スロウ「おまえを救けにいく」は感動大作で聴く物全員に熱い魂を確実に伝えてくれます。アンコールもオーティスの「Try A Little Tenderness」、18番となる「I Can't Turn You Loose」と自らのルーツとなる南部の音を愛情たっぷりに表現。欲を言えば当時、他にもやってた「The Weight」や「Licking Stick」あたりも商品化して欲しいところです。まぁ何にせよこれ程までにクオリティの高いライブ盤は他に見当たらんくらいです。同じ関西人として誇りすら感じます。
「キー坊が熱く語った“おっさんの意地みせたる”ってセリフ。私の座右の銘ですわ」
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2006.11
07
Category : 90's Male R&B
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 大学生の頃、暫く興味が失せていた殿下ですがに久々によく聴いたアルバム。当時、日本のプリンスフォロワーの第一人者としてブレイクしていた岡村靖幸が「家庭教師」なる秀作を出して、そのあまりの素晴らしさに殿下にも再び興味が沸いたような記憶があります。その頃の殿下といえば破産宣言があったり、バットマンのサントラでまた浮上したりで何にせよ話題は振りまいてはりました。そして自らメガホンを握った映画監督作品のこのサントラの登場となりますが、映画の成績は悲惨やったみたいです。しかしながら、本作はカラフルで殿下にしては聴きやすいファンクアルバムとなっていて推薦です。
 中身は当時のプリンス・ファミリー集結のゲストも多彩な内容で、バラエティに富んだ飽きない展開となってます。1発目からアップテンポでポップに迫る「Can't Stop This Feeling I Got」で気分高揚です。そして、後にバンド名にもなる「New Power Generation」や「Elephants & Flowers」等'90年型プリンス・ファンクって感じで超強力です。中でも当時密にコラボしていた偉大な先人George Clintonとの「We Can Funk」や、個人的によくぞ復活させてくれたと喜んだゴスペル界の大御所Mavis Staplesとの「Melody Cool」等では見事に自らのFunk魂でベテラン勢を見事活性化させてます。一時的に再結集したモーリス・デイのThe TimeCandy Dulferがブロウする「Release It」始め4曲収録ですが殿下と共に演った「The Latest Fashion」あたりかなりのカッコよさです。また独特の気持ち悪いクールネスがたまらん「Joy In Repetition」やサビの多重録音もイカす「Thieves In The Temple」、後半の激唱が凄まじく美しいゴスペルチックな「Still Would Stand All Time」、劇的な展開にMavis,まだ幼かったTevin Campbellも絡むタイトル曲「Graffiti Bridge」と聴きどころ満載です。
「常に先進性を保ったまま、しっかり大衆性も兼備。さすがですわ」
::more
2006.11
02
Category : R&B Compilation
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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バックス・バニーとマイケル・ジョーダンが共演した合成アニメ映画からインスパイアされた曲で構成された準サウンドトラック。いわば'90年代に怒涛の勢いでリリースされたサントラと称したHip Hop,R&Bの新曲紹介オムニバスです。しかしながら意外な共演や隠れた名曲なんかがポツポツあるうえ、色んなアーティストがそれぞれ肩の力が抜けた秀曲を提供しているので割とマメにチェックして楽しみにしてました。このアルバムはR&B中心にクオリティが高く、結構いけてます。
 中でもまず興奮するのが「Hi 'Em High」で当時の東西人気ラッパーが集結しTrack Mastersの重たいサウンドに乗って決めるマイク・リレーが聴き物です。トップバッターにサイプレス・ヒルのB Realを据えCoolio→Method Man→LL Cool J→Busta Rhymesと圧巻の展開で特に稲妻音と共に登場するLLから暴走気味のBustaあたりたまりません。Hip Hop系では子供向け映画もあってか分かり易いPop感溢れる秀作が他にも収録で、インプレッションズの同曲ネタのCoolio「The Winner」、ダイアナ・ロスの同曲ネタのSalt-N-Pepa「Upside Down」に、最高というしかないKC & Sunshine Bandの大ヒット「That's The Way」をBiz Markieが歌いきるという珍品まであり。また歌モンではD'Angeloの「I Found My Smile Again」という鳥肌もんの傑作を収録で、このCoolなミディアムは必聴です。他にも殆ど語りながら渋いBarry White & Chris Rock「Basketball Jones」、意外と良かったSeal「Fly Like An Eagle」、ヒット曲となったR.Kelly「I Believe I Can Fly」、Monica「For You I Will」などエエ曲が結構あり無視できん内容となってます。
「最後にはバックス・バニーもRap!!なかなかやりまっせ」
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2006.11
01
Category : 00's Female R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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  '90年代後半からの小室氏失速と同時にTKコラボ作も明らかに精彩を欠いてきて「Never End」とか屁みたいな曲までシングルとなって「もはやこれまでか」と思われたアムロちゃん。そこは機転の利く立ち回りで、すっかり小室氏に見切りをつけ本格派R&Bスタイルに変更した潔さは流石としか言いようがありません。しかもそれがハマリすぎるくらいハマった形で提示されたら、もぅ惚れ直すしか無いわけです。大袈裟ではなく米国産R&Bと同列で聴こうとすると、今や初期の宇多田ヒカル以上とも言える「本物」の風格さえ伴っています。一部のしょーもないU.S.R&Bをつかまされるより、よっぽど格好イイ音を突きつけてくれたのがこの辺からってことで本アルバムです。
 頭からエリーシャ・ラヴァーン等でおなじみのGiant Swing印「Namie's Stye」で抜群の“つかみ”です。DeepなR&Bに堂々の歌いっぷりで、自らのスタイルを気持ち良いほどの突き抜け感で提示します。続いて同時期の別プロジェクトSUITE CHICを彷彿させる「Indy Lady」ではZeebraもイイ感じで絡みます。そして高音での張りにこそアムロの良さがあると思い込んでいた私にとって“目から鱗”であった低音ヴォーカルでCoolなスタイルを見せつけてくれたDallas Austin提供の傑作「Put 'Em Up」に、なんとFull Force提供となる今作のスタイルが正解であると確信させてくれる「So Crazy」と休憩無しに豪速球連発です。と思いきや「Don't Lie To Me」や「Four Seasons」とメロウな感じで素晴らしいチェンジアップを投げ込まれたら手も足もでません。またVERBAL(m-flo)も参戦の「Fish」や「gimme more」での尖がった変則ビートもビシビシとコーナーをつく天晴れさ。後半には力強いシャウトも痺れる「Shine More」やDian Warrenの名作バラード「Wishing On The Same Star」と緩急つけた配球で全然飽きません。
「日本が誇れるR&Bアクト、ココに誕生って感じですわ」
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