

'70年代に数々の名義でメジャー各レーベルから次々にアルバムを出したジョージ・クリントン率いるP-Funk軍団。セールス的には落ち着いた状態となったものの精力的に活動を続ける軍団の'80年代以降をナイスな編集でまとめた好企画。いっぺん頭の中を覗いてみたいくらいのジョージの自由奔放でわけわからんFunk的思想が全編に貫かれており周辺アーティスト等もごっちゃに収録ですが統一感バッチリです。
中身は御大が仕切る
George Clinton & P-Funk All-Starsの'96年作「
If Anybody Gets Funked Up」、「
Funky Kind」でスタート。前者はEPMDの
Erick Sermonや
MC Breedも参加した激クールトラックでHip Hop以降のP-Funkが最高の形で昇華した傑作。後者も作者にAmp Fiddlerも名を連ねるナイスなFunkでグイグイ引っ張るベースがかなり魅力的な逸品です。以降ファミリーのリーダーアルバムからのチョイスで
Bootsy Collins、
Mutiny、
Philippe Wynne等の粒揃いのトラックが連発ですが中でも秀逸なのが、後期ファンカの臭いを強烈に放つ
Junieの'80年作「
Love Has Taken Me Over」、'81年作「
Rappin' About Rappin'」。突然のメジャーKey展開やブヨブヨシンセの効果的配置等もう完璧で“らしい”アレンジがたまらん傑作。また'80年にBootsy主導で結成されたプロジェクト
The Sweat Band の「
Freak To Freak」もBootsy節爆裂のグレイトファンクで申し分無し。一方、打ち込みファンクながらRoger顔負けのヴォコーダーも活躍の
Mico Wave「
Misunderstood」はMaceo Parkerのサックスも好演の秀作。そして最後は'83年の
P-Funk All Starsで、ここでもJunie大活躍のメロウチューン「
One Of Those Summers」と、これぞP-Funkといえる素晴らしきブリブリグルーヴ炸裂の超強力ファンク「
Pumpin' It Up」。もう腹一杯で大満足ですわ。
「パーラやファンカだけで満足してたらあきまへん。これも聴きなはれ!と顔面に投げつけたい1枚。」