

ポール・ウェラーという人はいつも眉間にシワがよっていて生真面目で難しい奴なんやろなぁという印象がありますが、ひたむきな音楽への情熱に胸が熱くなる曲が多く存在するのも事実。Jamの時から硬派でカッコええイメージでしたが私が存在を知り始めた80年代前半、既にBeat Surrenderでしてパンクなポールよりお洒落なポールでした。そんなポールがJamの後、オルガン・プレイヤーのミック・タルボットと組んだスタカンですがアルバムも2枚程、家にありまして決して聴きこむ程では無いにせよジャケが素晴らしいので手元に置いてチョコチョコに流してました。
こちらは沢山あるベスト盤ですが、リマスター音源といいジャケの良さといいコレを推します。ソウル・ジャズ・ボサノヴァ・ポップやらのエッセンスを飲み込んだサウンドは実に心地良いのですが、やはり初期のノーザンソウルやファンク色の濃い部分が今でも一番好きです。中でも最も愛聴するのは「
Speak Like A Child」でソウルフルな質感がたまりません。Isleysの演るSlowを彷彿させる「
Long Hot Summer」、未だにTVのBGMで流れるFree Soul的名曲「
My Ever Changing Mood」、Slow Jamの大傑作「
You're The Best Thing」、Modsな感じで疾走する「
Wall Come Tumbling Down」等前半にええ曲が固まります。後期になるにつれお洒落でよく出来た曲もあるのですがインパクトに欠ける事は否めません。ハウスに手をだしつつあったのも気にくわんとこです。でも「
How She Threw It All Away」のようなシンプルでPopな名曲もあるので見逃せません。何にせよスタイリッシュで、多くの亜流を産み出す程に影響力があったのは間違いありません。
「シブヤ系ってスタカン系の事やと思てました」