
男オーティス・レディングのライブといえば「Live In Europe」が有名でよく代表作としても紹介されてますが、臨場感や男気といった部分では上をいくと信じて病まないのが死後発表されたこの一枚。(録音は1966年)Europeの方はスティーヴ・クロッパーやアル・ジャクソンを擁したMG'sがバックについた完成されたショウケースに近い形で大会場でそつなく演奏もされてはいるのですが、どうもこじんまりしている感じがしてなりません。その点こちらはバックはロード用バンドで演奏は荒削り&走り気味、オーティスも荒れ気味、ホーンもミストーン有り等、全然完璧やないです。でも狭めの会場と思われる録音での観客の声や唾が飛んできそうなライブ感は釣ってすぐに食べるアオリイカのような原点の味の良さがにじみ出ています。
まずはテンポアップで疾走感溢れる中“ガッタガッタ”と迫る「
I Can't Turn You Loose」からグッとテンポダウンしつつ押し引きがたまらん「
Pain In My Heart」、「
Just One More Day」のバラード2連発。この冒頭3曲が感動的ともいえる絶妙な流れで最高です。そして後半は観客が“These Arms Of Mine”と叫ぶと“OK,Baby”と呼応して始まるところがエエ雰囲気のデビュー作の名バラード「
These Arms Of Mine」や珍しいJ.B.カヴァー「
Papa's Got A Brand New Bag」等々充分に聴き応えがあります。
「別に完璧違てもエエやん。と思う徒然なる人生と一緒」