
瑞々しく美しい歌唱が魅力のTeedra嬢のデビューアルバムです。決してションベン臭くなく大人の雰囲気をも持っている女性です。スタイル抜群ってわけでも無さそうですが、何か知らん妖艶な魅力を醸し出しているところがグーです。夜景が見える部屋をバックに立つ佇まいはセレブな雰囲気も漂う綺麗なジャケも秀逸ですが、エリカ・バドゥの節回しにMary.Jの太さを加えたような声自身の魅力もナカナカの良いもんです。しっとりしたジャケとは裏腹にビートの効いたナンバーが目立ちますが、スムーズな歌いこなしは安定感抜群で実に聴きやすいものとなっています。
レンジの広い歌声は1曲目のNas「one on one」使いの「
Be Your Girl」で全開で、線は細いながらも力強く仕上げてます。続くカニエ風早回しが印象的な「
You'll Never Find」はJadakissも絡みつつHip Hop 風味も上手く味付けしております。でもシンプルでアーバンなサウンドが聴きやすいミディアム「
Caught Up」や「
Caution」のような曲でTeedra嬢の声は断然輝きます。「
Outta My Head」なんかのビヨンセの影もチラホラする曲なんかは残念ながら「しょーもなっ」と言わざるを得ません。そんな出来、不出来がわりとハッキリしたようなアルバムですが、ベストはラファエル・サディークとのデュエットとなるスロー「
Take Me」で、これは会心の出来です。ファルセットも駆使したティードラ嬢のセクシーな歌声と、ラファエルのソウルフル・ヴォイスとの絡みは聴きものです。なお全編でティードラ嬢自身が曲作りから携わっているのでそれなりの統一感も感じ取れます。
「デビュー作としては上出来です。お次も期待できますな!」