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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

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2006.01
06
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 我がのなかで勝手に殿堂入りしてるアーティストがいたりするんですがエルトン・ジョンはその一人。J.B.御大やRZAとおんなじ様に、自分の中では評価が崩れる事の無い人なんですわ。ゲイでもハゲでも何でもよろしいねん。なんたってサー(英国紳士)であり他の追随を許さない圧倒的な存在感・パフォーマンスがある真のエンターテイナーなんですから。僕の歌は君の歌やユー・ルック・トゥナイト、ブルースはお好き?などの劇的で絶対的名曲を色んな時代に送り込み、ディオンヌやキキ・ディー等との数々の名共演と、賞賛に値する仕事がとてつもなく多い人です。
 新世紀に入り、老いてなお盛んなエルトンが04年に発表した充実作がコレ。長年の名コンビのバーニー・トーピン(作詞)と全曲タッグで自身のプロデュースということで安心印の内容です。特に18番のミドル・バラードは今回も秀作揃いで冒頭の「Weight Of The World」から合格~って感じです。キング・エルヴィスを唄った「Porch Swing In Tupelo」、あの名作フィラデルフィア・フリーダムを彷彿させるストリングス使いの「Answer In The Sky」のド頭3連発できっちり泣かせます。実に落ちついた気分にしてくれる、カントリー・テイストの「Turn The Lights Out When You Leave」の後も、その勢いは終盤まで維持。お得意の展開が嬉しいゴスペル的スロウ「It's Getting Dark In Here」、ドラマティックな「I Can't Keep This From You」まで休憩なしで、ベスト盤を聴いてるのかと錯覚する秀作揃いです。
「祝結婚!(相手は男性)。私生活充実でまだまだクラシック連発でんな」
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2006.05
27
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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中学生の時、米屋の友達が家の奥に別棟を建て「ステレオ買おたんや。まぁ見に来いや」と言うので行ってみると、ドでかいステレオセットがドーンと君臨。普段はベッケンバウアーとかプラティニの話ばっかしてたサッカー馬鹿の友達が急に音楽通もどきになり「一番、熱い音楽はコレや」と得意気に鳴らしてたのがコレでした。幼き頃の“刷り込み”とは凄いもので一般的な華麗なクイーンのイメージでは無く、自分の最初がこの辺のクイーンだったものだから「マッチョなオッサンが踊り狂うダンスミュージックバンド」ってのが暫く自分のクイーンでした。それからグレイテスト・ヒッツなんか聴くと「全然ちゃうやんけ」となるわけです。そんなわけで、クイーンファンから全くの不評だったこのアルバムが今でも私のクイーン最高作です。
 広い友達の家で爆音で鳴らす中、圧倒的にカッコよく聴こえたのが1曲目「Staying Power」。当時のアースのヒット「Let's Groove」なんかと同列に感じたファンクテイスト溢れる傑作で、アレサ・フランクリンも手掛けていたアリフ・マーディンのホーン・アレンジが光る逸品です。マジ迫力満点ですわ。前半は「Back Chat」、「Body Language」、「Action This Day」等、ベースラインがカッコいい黒いリズムがズラリで、もう最高です。後半は本来のクイーン・テイストと言える曲も登場。この頃死去したジョンレノンに捧げた「Life Is Real」や「Las Palabras De Amor」なんかは非常に美しい佳曲。ブライアン・メイのカッティングに、フレディのファルセット唱法も痺れるブラコンっぽいスロウ「Cool Cat」も色褪せない名曲です。そしてラストのDavid Bowieとの共作「Under Pressure」は、印象的なベース・ラインが光るドラマティックな展開も交えたクイーン・クラシックといえる傑作。タイトで黒っぽいバンド・サウンドが、満喫できます!
「一番まともに聴いたQueenがコレ。やっぱ皆が言うほど悪いことおまへん」
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2006.09
05
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
chicaggo6.jpg



ブラスロックの先駆者として名高いシカゴの6枚目。世間一般ではこのアルバムから後のチャートヒット連発となるソフトAOR路線が始まったといわれてます。とかなんとか言いつつ、シカゴって殆ど知らない私にとってのシカゴはガキの頃に大ヒットした“素直になれなくて”であり、後はベスト盤をなぞるぐらいのバンドです。とある理由があってどうしてもこの盤だけは単体で入手しなければなりませんでした。それは近年、再発された際のボートラとなった「Tired Of Being Alone」with Al Greenの収録です。我が心の師匠Al Greenがお互いの全盛時にコラボしてただけでも驚きですが、そのTVショーライブとなる演奏の素晴らしいこと!じっと座って聴いてても、ゆったりしたグルーヴに勝手に腰がグラングランしてくる始末で手に負えません。アレンジこそオリジナルにわりと忠実ですがホーンといいドラムの人といい無茶苦茶タイトに引き締まったシカゴのバックに、当時のスタジオ録音では抑えていたアルのゴスペル的熱唱が重なる奇跡ともいえる神がかり的な名演がそこにはあります。正直、熱心なファンでもないシカゴをこれだけの為に買いましたがお釣りがくるくらいの素晴らしさですねんわ。ほんまに。
 とはいえ全米No.1となったこのアルバム。本編も結構エエとこあります。張りのある歌のピーター・セテラとトロンボーン奏者ジェームス・絆創膏ならぬパンコウの共作ヒット「Feelin' Stronger Every Day」や、同じく“ばんそうこう”作の逸品でニューソウルっぽさがカッコええ「Just You‘n' Me」などは格段の出来で文句無し。アーシーな感覚も心地良い「Jenny」やカントリータッチの「In Terms Of Two」あたりも聴きどころです。
「今更ながらシカゴって結構エエやんと思った1枚」
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2006.09
09
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
doobmit.jpg



バンド名が~ブラザーズって絆の強さみたいなモンを感じてエエもんです。私も昔所属バンドに~Brosとつけたりしてましたが、このドゥービーズもカッコいい名前に看板負けしないアメリカを代表するグレイトなバンドです。初期や再結成後はトム・ジョンストン中心の泥臭くもカラッとしたサウンドでヒット連発でしたが、ココに紹介するマイケル・マクドナルド主導のシティ・ソウル風味が光る洗練サウンドも負けず劣らず素晴らしいもんです。最初は“Listen To The Music”とかに代表されるの西海岸的な感じが好きやったもんで、兄貴がこのアルバム持ってたのを聴いても「こんなんドゥービーちゃうやんけ」と思ったもんです。が、あっちゅうまにM.マクドナルドのスモーキーな歌声に魅了され初期と同じくらい好きになりました。単なる黒人のモノマネで済まされないマクドナルドのスタイルはブルー・アイド・ソウルの最高峰っていうか、真のソウルマンの風格バリバリです。
 中身でずば抜けて素晴らしいのは、やはり「What A Fool Believes」です。マクドナルドがフットルースのケニー・ロギンスと共作したっていうのが頭の中でリンクしませんが、えげつなく完璧な曲です。アレンジもメロディもコーラスも全てがカッコいいシティ・ソウルの金字塔でこの先2万回聴いても飽きることはないでしょう。マクドナルド主導曲では1曲目のファンキーなピアノが光る「Here To Love You」や「How Do The Fools Survive?」も恐ろしく素晴らしい出来。パット・シモンズが歌う曲も従来のスタイルを洗練させた「Dependin' On You」やニコレット・ラースンとデュエットする「Sweet Feelin'」等しっかり期待に応えてくれていて違和感無くアルバムに同居してます。翌年、マリア・マルダーによって歌われた「Open Your Eyes」のオリジナルも聴けます。
「この時期があってこそ未だにドゥービーは大物として扱われると再確認。」
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2006.09
13
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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ちょっと夜遊びがすぎて財布も風船より軽くなってヘロヘロで床につくって事が続くと必ず後悔の日々が2日間程続きます。そういう時は心身共に癒されなければなりません。そう、酒飲んだ後の仕上げに茶漬けかエエだしの効いたうどんを食べるように。このキャロル・キングのアルバムは癒してくれるだけでなく、リゲインなんかよりエネルギーも満たしてくれる激名作です。'60年代からシュレルズやドリフターズ等R&B,Popsと幅広く曲提供していた彼女が自らソロシンガーとして完成させた2作目となる本作は1曲、1曲が名曲として語られる類稀なアルバムとなっています。ただ70年初頭のシンガーソングライター的な人等と区別しておきたいのは彼女は確実に“ソウル・シンガー”だということで、歌い方はもちろんメロディとかも何かしら黒っぽいところは格別です。
 さて本作の中身はアメリカ合衆国の国宝アルバムだけあってどれも良いのですが、中でもスロウが最高で何回聴いても震えるサザンソウル的逸品「Way Over Yonder」、ダニー・ハサウェイの名唱でも知られ歌詞も素晴らしすぎる「You've Got A Friend」、アレサでも超有名なセルフカヴァー「A Natural Woman」等、激傑作が連なります。この3曲は国宝級といって間違いございません。シングル・ヒットした「It's Too Late」はともかく、他にも切な過ぎる「So Far Away」、海綿体まで染みまくる「Home Again」、メリー・クレイトンの黒いハーモニーも絶妙な「Where You Lead」と外そうにも外せないエエ曲がズラリ。他のキャロルのアルバムも色々聴きましたが、本作が最もバランスが良くて楽曲のクオリティも最高峰であると断言できます。曲、歌唱、アレンジがこれまで良いと、肌の色に関係なく全方向からリスペクトされるっていう見本みたいな作品集です。現行リマスター盤には「Out In The Cold」、「Smackwater Jack (Live)」と嬉しいボートラ追加となってます。
「家の常備薬みたいなもんです。切らしたらあきまへん」
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2006.09
24
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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くっついたり離れたりしつつも息の長いコンビ芸を続けるHall & Oates。飛ぶ鳥を落とす勢いでヒット連発だった'80年代前半からちょっとマンネリ気味になっていた'85年に放った快心の一撃となったライブ盤で、会場はなんと老朽化やらなんやらで休業中だったN.Y.ハーレムの黒人音楽の殿堂アポロシアターの新装開店記念の録音。しかも共演はテンプス全盛期を支えたDavid Ruffin & Eddie Kendrickとくれば興奮せんわけにはいられません。もともとMotownをはじめとするソウル・ミュージックをこよなく愛し'70年代フィリーソウルのど真ん中でキャリアをスタートさせた二人ですので、相性が悪いわけなく先輩をリスペクトする姿勢がしっかり伝わる熱いライブとなっております。
 やはり冒頭のテンプス・メドレーが聴きもので、D.Hallの熱いMCで登場しCoolなファルセット全開のエディがかます「Get Ready」、続いてJ.OatesのMCで伊達男D.ラフィンが参戦し更にヒートアップした中「Ain't Too Proud To Beg」へ。そして1stヒット「The Way You Do The Things You Do」から大傑作「My Girl」と怒涛の攻撃です。ラフィンの何とも魅力的な熱い節回しも爆裂で最高潮を迎えます。ここではHall & Oatesの二人はでしゃばらず完全にハーモニー&ダンスで先輩を盛り立てるところも実にGoodです。Live Aidでもこのセットで堂々と登場し大受けだったのが忘れられません。後はHall & Oatesの歌メインですが特筆すべきは、ある意味D.Hallよりソウルフルな表現が魅力のJ.Oatesが「When Something Is Wrong With My Baby」(サム&デイヴの大ヒット)、「Possesion Obsession」と2曲もフィーチュアされてるトコ。後者はしょうもなかったアルバム「Big Bam Boom」で唯一光っていた曲だけに嬉しい収録。D.Hallもサザンソウル調の名バラード「Everytime You Go Away」や、無茶苦茶流行った実に黒い「I Can't Go For That」など披露。全編、好サポートするGE.Smith(g)やT-Bone Wolk(b)もつぼを得た演奏で言う事なし。
「その後、テンプス組が急逝し永遠に再現不可となったこのライブ。熱い記録をしっかり残してくれてThanks!」
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2007.03
12
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 華麗なる一族ってドラマ。キャストとストーリー・演出が良いとTVドラマも捨てたモンやないですな。劇中、主人公である若き鉄鋼業界のホープ「万俵鉄平」と共に歩んできた仲間「銭高経理担当常務」が、鉄平のピュアな企業理念・仲間への思いやりに心打たれ、万俵家骨肉の争いとなる裁判に自分の家庭を犠牲にしてまで入廷するシーン。「私も鉄鋼マンのはしくれですから」と親銀行とのバーター取引を棒に振って不正を正し正義を貫く場面。泣けます。同胞の立場を思いやる気持ちが通じたこの名場面。今日、自分も一緒にイベントなんかで共に戦ってきたスタッフにくだらんスタンスの違いで罵声を浴びせたとこやったので、反省しました。そしてこのドラマのここぞという場面に流れるのがイーグルスの傑作バラード「Desperado」です。最初、'60年代のドラマに何でこの曲やねんっ!と思ったりしましたがドラマにのめり込むほどに違和感も感じなくなり泣きを助長するようになりました。そのイーグルスは'70年代西海岸アメリカン・ロックの代表選手であり、こういったベストなんか聴くとエエ曲だらけで改めて驚きます。カントリーとかソウルのフレイヴァを絶妙のハーモニーも交えカラッと上手に聴かせてくれます。
 収録はドン・ヘンリーのソウルフルな歌唱が光る「One Of These Night」、感動の嵐「Take It To The Limit」、Gソロも完コピしたほど素晴らしい大ヒット「Hotel California」、ブラウン・ストーンの名カヴァーも記憶に新しい「I Can't Tell You Why」、妖しい感じがたまらん「Witchy Woman」などマンモス級(古い)名曲ばかりです。中でも最高なのは私の座右の銘でもあるカントリー・ロック傑作「Take It Easy」。「運命に翻弄されるな、気楽に行こう」と歌われる哲学的ともいえるグレン・フライの歌詞、ハーモーニーも最高です。他に何も言う事はあるまい。珠玉のリマスター17曲です。
「信念を持った人は素晴らしい。グレン・フライも多分そうです。」
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2007.08
09
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 最近、某大手レンタルショップで半額セールやってて昔聴いてたブツをi-tunesにほりこむべく爆借りしましたが、驚いたのはThe Whoの現行盤。LPの時から中身倍増ですっかり当時とは違った姿に変身しておりました。My Generation以外はオリジナル・フォームに全くこだわりの無い私なんかはドえらい得した気分になりました。大体タバコやビール買ってもオマケの試供品で大喜びする私です。もらえるもんはもろときまひょとボートラにはすっかり大満足です。もともと11曲しか入ってなかったのにCDは23曲と前形態比+100%増のえらい大盤振る舞いのピート・タウンジェント。商売人の私としては絶対別売りしてもう一稼ぎを企むことを考えますが、けつの穴の大きさが違ったようです。
 そもそもこのアルバム。初期~中期の寄せ集め集ですがバンド初期のモッズな演奏はモロ私の好みでなかなかイカしてます。頭はデビュー曲のスリム・ハーポ改作「I'm The Face」。すでにジョンのブンブンベースがうなりまくりでもう最高です。キンクスみたいな「Leaving Here」、The Bandでもおなじみのマーヴィン・ゲイ・カヴァー「Baby Don't You Do It」と初期特有のロジャーの唾吐いてそうな歌い方がたまりません。これで初めて聴いた「Summertime Blues」と「Young Man Blues」のスタジオ・テイクは当たり前ですが名盤のライブのほうが迫力の出来です。でもハンドクラップ入りの前者はキース・ムーンもライブさながらのドラミングはド迫力で、自分もどのバンドでも必ずジャムってたお気に入り曲でやはりカッコいいです。またストーンズのカヴァー「Under My Thumb」はキース&ミックが麻薬で捕まった時、支援しようと録った友情関係が泣ける珍品。トミー以降の大陸的なワイルドな演奏もなかなかですがチンピラっぽい初期はやはり格別です。でも'70年代も「Pure And Easy」や「Long Live Rock」、「Naked Eye」なんかは大物の風格も出た演奏でええ感じです。
「てな事でLPで持ってるわいっって人も要チェックの2倍増殖盤でした。」
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2007.10
08
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 ボブ・ディランっていうとかなり崇高なイメージがあって、詩の世界を理解していないとディランは分からないような風潮も一部あったりして、結構近寄り難い存在でした。家にも80年代の作品中心に兄貴がチョコチョコ買っていたのでつまみ食い程度に聴いてましたが、ポップ・ミュージック・シンガーとしてもアクの強い声に言葉を詰め込んだ独特の節回しはかなり魅力的です。個人的に好きなのはバンド・サウンドでのディランで、ザ・バンドと接近していた60~70年代や本アルバム発売時のローリング・サンダー・レヴューでのディランはかなり愛聴しました。近年の枯れた魅力も捨て難いですが、力強い歌声でディランにしてはメロディアスに感じるこのアルバムは傑作と呼ばれるに相応しい力作です。特徴的なのはアコーディオンやマンドリンの音を大きくフィーチャーした哀愁溢れるサウンドで、特にスカーレット・リヴェラのヴァイオリンはアルバムの象徴的な音色を奏でており、やけにクオリティの高い粒揃いの楽曲に華を添えてます。
 まずは何といってもヒット曲ともなった「Hurricane」です。黒人ボクサー、ルービン・カーターが殺人犯にでっち上げられたあまりにも有名な冤罪事件の歌ですが、ストーリーテラーとしてのディランが本領発揮といえるドラマティックな内容で一気に惹きつけられます。効果的なヴァイオリンも素晴らしく、アレンジの素晴らしさとディランの熱い歌唱が激光りの傑作です。続く独特の3拍子で歌われる「Isis」、エミルウ・ハリスとのデュエットで陽気に革命を皮肉った「Mozambique」、南フランスでのジプシーの祭りの影響下でつくられた旋律も新鮮な「One More Cup Of Coffee」と印象的な曲が続きます。レコードではA面最後だったスロウ「Oh, Sister」がまた最高です。語りかけるように歌う優しいディランが何とも魅力的です。72年に勢力抗争で射殺されたマフィア大物を歌った「Joey」も素晴らしきスロウ傑作で印象的なサビも絶品。後年のグレイトフル・デッドとのライブ・ヴァージョンも必聴です。その後もメキシコの町を歌った「Romance In Durano」、カントリー調が心地良い「Black Diamond Bay」と佳作が連なりますが、最後の当時の妻へのラブソング「Sara」がまた良いです。その後結局離婚しますが切々と歌い上げる様は胸を締めつけます。
「ディラン信者じゃなくても必携の名作。サウンドのセンスにも脱帽です」
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2008.01
23
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 中学生の頃、ただひたすら「Sara Smile」が聴きたいが為に借りに行ったアルバム。近年の80sブームのど真ん中に位置してた山ほどヒット曲があるこの男性デュオですが、ココではヒットチャート常連時のギンギラギンの感じはあまり感じられません。しかしながら実に落ち着く心地良い楽曲が収録で、いまだに好きなアルバムの一つとなってます。元々ギャンブル&ハフ周辺の裏方仕事からスタートした人等で、初期の「She's Gone」あたりが一番好きな人なら気に入ること間違い無しのソウルフルな仕上がりとなってます。昔アホな私は「ジョン・オーツってダリルのバックの一人やのに、なんで二人組を名乗ってんにゃろ?」とまで思ってましたが、初期の作品やコンポーザーとしての役割を知れば知るほどジョン無しには成り立たんことに気付きました。意図不明のグラムロックみたいなイケナイお化粧マジック的なジャケはともかく、ブルーアイドソウルのお手本みたいな良曲てんこ盛りのこの4作目。フィリーソウル初期の名作の1枚といっても過言ではありません。
シンプルにデュオ名だけを冠にしたアルバムは冒頭の「Camellia」からフィラデルフィアで培った爽快なソウル・フィーリングが味わえます。L.A.録音ながらイーストコーストの都会的な感覚も見事ブレンドされたこのジョン・オーツ作の逸品は本アルバムのシンボリックな一撃として抜群の効果を発揮。そして出世作ともなった大ヒット「Sara Smile」は切ないメロ、粋なコード進行、洒落たサビのコーラスといい非の打ち所の無い完璧メロウ・ソウルでダリルのキザな歌い方も全く気になりません。ほんま名曲です。続いては、またもやジョン作のフォーキーなソウル魂爆裂の傑作「Alone Too Long」、ダリルの控えめなファルセットもええ感じの「Out Of Me, Out Of You」、名曲She's Goneを彷彿させるグレイト・スロウ「Nothing At All」と前半(A面)の流れは無敵です。後半はトッド・ラングレンの影響も受けた、後のよりコマーシャルでPopなスタイルの原型が垣間見れる「Gino」や「Ennui On The Mountain」などが収録。売れ線を狙うにはややパンチ不足の楽曲が並びますが「(You Know) It Doesn't Matter Anymore」なんかはヒット曲「Wait For Me」あたりの空気を感じる佳作です。そして最後はカリブのメント・シンガー、スタンレイ・ベックフォードのカヴァー「Soldering」で軽く締めます。なんといっても前半のフィリーソウル風味のジョン・オーツ大活躍のトラックがビカビカに輝きまくりです。
「MTV時代の寵児みたいに扱われるのがもったいない人等。ソウル趣味モロ出しのココらも最高です」
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2008.01
25
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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最強のメロディ・メイカーって言われたら真っ先に思いつくのがエルトン・ジョン大先生。最近はおすぎとピーコばりの毒舌が災いして他アーティストとの軋轢もチラホラ耳にしますが、何を言おうが何をしまいが誰もこのお方には勝てません。それくらい数多の殿堂入り名曲を世に出した功績があり、何百年経っても歌い継がれるくらいのエバーグリーンな楽曲の数々と枯渇する事の無い才能は世界中の人々の心の琴線をいまだに刺激し続けています。別に毎日聴くわけでもないのに近くに無いと落ち着かへん常備薬みたいな存在です。4枚組大全から何やかんや色々買いましたが、ベストでは最適な編集といえるのがコレ。
 あまりにも名曲が多いので必然的に2枚組です。70年代中心のDisc1は誰もが聴いたことのある文化遺産ともいえるヒット曲の雨嵐。まずは「僕の歌は君の歌」って素晴らしい邦題を持つ出世作「Your Song」。以前、N.Y.セントラルパークでドナルドダックの着ぐるみをまとって道化者になってこの曲を熱唱する姿に大感激しましたが、ジョン・レノンも惚れこんだという美メロは惚れぼれします。純粋な詞・メロ共に申し分無しの何時聴いても感動できる傑作バラード。詞の視点も凄い「Rocket Man」、ほのぼのエレピも癒される「Daniel」、劇的な歌唱にシビれまくる「Goodbye Yellow Brick Road」、ダイアナ妃逝去時の再ヒットも記憶に新しい「Candle In The Wind」と凄まじい名曲の嵐。さらにソウル・トレイン出演も果たし近年Mary Jも引用した「Bennie And The Jets」、ジョージ・マイケルも歌いまくってたビーチ・ボーイズのコーラスも光る激名スロウ「Don't Let The Sun Go Down On Me」、TOPのホーンも重厚な「The Bitch Is Back」、フィリーソウルも感じる「Philadelphia Freedom」、エルトンのデュエットでも一等賞のKiki Dee好演の「Don't Go Breaking My Heart」と圧巻の名演オンパレードです。
 自分にとってリアルタイム期となる80年代以降を綴ったDisc2も思い入れたっぷりの名曲の山です。まさにココから付き合いが始まった83年の「I'm Still Standing」、「I Guess That's Why They Call It The Blues」は特に最高です。前者は緊迫感溢れるアップで、エルトンのロックナンバーでも最高峰。また後者は80年代屈指のバラードで泣ける詞、ドラマティックなサビ、スティーヴィー・ワンダーのハーモニカと涙腺直撃の名作。ずっと愛され続ける名曲で、近年もMary Jが「頼むからやめてくれ」と思う酷いカヴァーをライブでやってましたがオリジナルは激グレイトです。90年代も映画ライオン・キング主題歌でアカデミー賞にも輝いた「Can You Feel The Love Tonight?」、大ヒットしたド級ソウルフル大傑作バラード「Something About The Way You Look Tonight」と快調ですが、新世紀突入後も衰え知らずの哀愁傑作「I Want Love」投入と恐れ入る展開。お薦めの日本盤は「Your Song」の新録や、デビュー時に日本のみでヒットした「It's Me That You Need」、人気グループBlueと共演した「Sorry Seems To Be The Hardest Word」まで収録。
「ブルーダイヤの輝きを持った名曲集。心の洗濯に持ってこいです。」
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2008.01
27
Category : Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 男前の定義ってのは人それぞれでミック・ジャガーでもプリンスでも好きな人にとってはセックスシンボルにもなるんでしょうが、一般的に男前ってのはこんな面構えのことを指すんやろなと思ったのが「戦メリ」に出た頃のデヴィッド・ボウイ。まぁ男から見てもにくたらしいほどカッコええ人でした。すぐに感化され近づけるワケもないのに、ミーハー丸出しでレッツ・ダンスやらスケアリー・モンスターズをテープに録って聴いてましたが、音楽もカッコええってのはアホな私でもすぐに分かりました。ヨーロピアン美学を追求し奥深いアルバムも多数リリースしてますが、真正ボウイファンでも無いのでホンマの良さはあんまり分かってません。ただシングル曲などでのキャッチーでPopな良曲の数々は誰もが親しめる普遍性があり、ころころスタイルを変えるとこなど実に楽しい人です。コチラは30年以上にも上るキャリアを1枚にブチ込んだ実に乱暴な1枚ですがリマスターも施してあり時代時代のダンディズムがインスタントに味わえなかなかよろしいです。
 厳選された20曲は傑作「Space Oddity」でスタートです。今から40年も前の宇宙など空想の世界であった時代にトム少佐の宇宙への旅立ちをドラマティックに歌い上げてます。その後の若き日のボウイは七変化すぎてついていけんくらいの様々なスタイルで魅せますがミック・ロンソンと組んでた時のグラマラスな魅力はなかなかです。「Changes」や「Ziggy Stardust」、「Rebel Rebel」あたりの劇的でロックンローラーなボウイは今聴いてもスリル満点です。そして結構面白い「Fame」、「Golden Years」とソウルに接近する時期を経て、自分にとっては難解なベルリン期では「Heroes」は美しいPopsで素敵です。個人的に最も好きな「Ashes To Ashes」はトニー・ヴィスコンティと組んだFunkのテイストも感じる哀愁メロが切ない大傑作で、冒頭曲のトム少佐はジャンキーであったと過去との決別かユーモアか分からん詞も興味深い代表作です。黒っぽい「Fashion」、驚きのQueenとの共演名作「Under Pressure」の後は、何とシックのナイル・ロジャースと蜜月に。「Let's Dance」、「China Girl」、「Modern Love」とベストヒットUSAど真ん中の分かりやすさで何度もTVで見た曲がズラリ。ツウやないと言われてもコノ辺が一番好きどすなぁ。次に出た「Blue Jean」も同路線のキャッチーさが最高でした。それからはあんまり知りまへんがPat Methenyとのサントラ・コラポ「This Is Not America」や、イーノとの実験的な「I'm Afraid Of Americans」等も収録。
「好奇心旺盛っていうか、すぐ飽きるのか知りませんが様々な顔を見せるボウイ。器用な男前ですわ」
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