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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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2010.03
29
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
jaheim-767745.jpg



 無視するわけにはいかん、オッサンのHip Hop魂をもくすぐるソウル爆裂曲を発表し喜ばせてくれるジャヒーム氏。どれも秀作であったゲットーシリーズでも手腕をふるったケイジーが今回も制作参加してる聞きゃあ、買わんわけにはいきません。テディ・ペンダーグラスなど一時代を築いたレジェンド達がどんどんこの世を去る中、こういった新世代ソウルマンがしっかり新作アルバムをドロップしてくれるってのは嬉しい限り。顧客セグメント的にはミドルエイジへ向けたアップグレード・ソウルって感じですが若年層の耳にも反応するであろう音作りは流石です。ブッといエエ声で“ホンマモンはこれや”としっかりアプローチです。
 やはり目玉である「Ain't Leavin Without You」にまず惹かれます。ホワットノウツの“Helps Is On The Way”を使ったって言うより完全それをサンプリングしたデ・ラ・ソウル“Ring Ring Ring”を元ネタにしたって言ったほうが俄然とおりがいいコノ曲は文句無しのカッコよさ。30~40代のヒップホップをちょっとでもカジった黒音ファンは“ぬぉ~~”と雄叫び間違い無しの調べが心地よくグルーヴでJadakiss入りヴァージョンまで入ってます。フィリーソウルの風を今に受け継ぐアイヴァン&カルヴィンのグッジョブが光る70s風「Finding My Way Back」、重厚コーラスも心地よさ満点の激黒ミディアム「Whoa」と3曲聴いただけで万歳三唱の流れ。さらにエレピをバックに感動的なゴスペルワールドが炸裂する「Till It Happens To You」ときた日には知らんオッサンにハイタッチしてしまいそうです。中盤にはオールドソウルファンも狂喜必至のパーシー・スレッジのあの大ヒットをサンプリングした感涙スロウ「Impossible」が登場。この狂ったようなエコ時代。こんな再利用なら大歓迎です。その後もトランスソウルとでも呼びたい「Another Round」、スムーズ感が最高な「Her」とツボをしっかり突いてくる完璧な攻め。後半戦も抜かりなしで1stからのつきあいのエリック・ハドソンが手堅い仕事を披露するミディアム・バラッド「Closer」、重鎮ジェイムス・ポイザーが鍵盤で絡むスロウ「In My Hands」で楽々及第点クリア。i-tunesや日本盤CDにはやや淡白なボートラ「BMW」も収録です。
「天国からテディも“もう、アンタに任した”といったに違いない力作。もう1,000円払いたいですわ」

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2010.04
11
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
timeless flyy



 暫くアルバムが出んなぁと思ってったら今年になって実に4年ぶりのアルバムがドロップされたクボタ。92年の激傑作Neptuneみたいな特大ホームラン打たれて以来、なんやかんや言ってアルバムが出るたびに気になる男です。本格的な英語圏向けアルバムも制作し、Soul Trainにも出演した人ですが、日本語によるハイクオリティR&Bもいつもながら絶品。個人的に米国産R&Bは大好物ながら、それをホンマの意味で日本語の世界でちゃんと実践できる人は誰かいなと考えたら真っ先に思い浮かぶ人です。本格派を謳ったR&BもどきのJ-Popが氾濫する中、やはりビカビカに輝いてます。今回も70sニューソウルあたりをベースにバラエティ豊かな楽曲を届けてくれる本作は、珍しくフィーチャーゲストも多い中、クオリティはピカイチです。
 頭からネオ・ソウル的な音でにんまりのインタールード的に「Timeless Affection」が流れた後、WISETarantulaをフィーチャーした「Keep It Rock」でスタート。ちょっと肩の力が入りすぎの感ありですが、次に登場の最得意分野メロウ・ミッド・グルーヴ「Soul Mate」が素晴らしすぎる出来。アレンジから歌メロの乗せ方から文句無しのクボタ印R&B。ココで早くも合格印ポ~ンです。そして久々に黒さ満点のMISIAが登場の「Flying Easy Loving Crazy」も思わず“よっしゃ”と拳を握る絶品デュエット。続く「24/7 Nite & Day」はどっかで聴いたことある調べと思ったらAl B. Sure!の同曲をサンプリングでセンス良く聴かせます。Off The Wall期のマイケル彷彿のオマージュ作「Star Light」や、JUJUもナイスアシストのレゲエ調「Is It Over?」も高品質。ソウルファン感涙のタイロン・ディヴィス引用曲「M☆A☆G☆I☆C」も以外にカッコええ仕上がりで、元KICK THE CAN CREWの肩書きも不要になったKREVAもナイスな絡みです。最近のサウンド・アプローチは好きやなかったKREVA株も再上昇です。後半はファルセット多用で黒さも増すスロウ「The Other Half」、モノクロなビートも絶妙な「僕じゃない」、Voダブルトラックに渋いアレンジが映える「Nite Flyte」と変にはりきってないクボタはやはり最高。最後は小泉今日子もポエトリー・リーディングで登場のスロウ・ジャム「Moondust」でグレイトな締め。
「さすがクボタのアニキ!と唸ってしまう力作。間違いなくトップランナーです!」
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2010.10
27
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
wake up



 実は最近、かなりの頻度で聴いてるのがコレ。いや、もう最高やないですか。名前が“伝説”ってだけあります。カニエ・ウエストとの1stから良作連発ですしたが、今回は渋い曲を厳選したカヴァー集。しかも、あのアル・グリーンの激傑作をお膳立てしたクエストラヴのHip HopバンドThe Rootsとの合作です。2010年作ながら、閉塞感に満ちた現在、古くもメッセージを持った曲が凄みを持って迫ってきます。音的にも申し分無しで、ひょっとしたら2010年新作では1等賞ちゃうか?と感じてる力作です。
 まず登場するのが70年代初期の香りがいきなりプンプンの「Hard Times」。作者のカーティス・メイフィールド自身も演ってますが、ココではハードなベイビー・ヒューイ&ベイビーシッターズのヴァージョンをリメイク。鋭角的に切り込むBlack Thoughtもマジ最高で、ツカミもばっちり。次が超クールなアレンジが施された「Compared To What」で元々ロバータ・フラックの曲ながら、かなりファンクな仕上がり。そしてテディ・ペンダーグラスがブルーノーツ時代に放った本作目玉曲「Wake Up Everybody」が登場。コレがマジ最高。デュエット・パートナーを務めるMelanie Fiona嬢に、Common氏の渋いラップも加わり素晴らしい仕上がり。ブルーノーツ盤は大学の時、コレばっかアホみたいに聴き狂ってた時期があったくらい大好きな曲でしたが、オリジナルの良さを損なうことの無い好演で、さすがクエストラヴが絡んでるだけある出来に大満足間違い無しです。オリジナルより濃厚に仕上げた後期スタックスの激渋シンガー、アーニー・ハインズの「Our Generation」ではCl Smoothが客演し、ダニー・ハサウェイの「Little Ghetto Boy」ではBlack Thoughtがまたもやカッコよくラップで絡みます。何年も時が過ぎたのに“Everything's got to get better”って歌詞がリアルに響きます。その後も、何とも渋いカヴァー続出でマイク・ジェームス・カークランド「Hang On In There」、ロイヤル・ラッセルズのレゲエ「Humanity」、マーヴィン・ゲイ「Wholy Holy」、反戦のメッセージを込めたビル・ウィザース「I Can't Write Left Handed」、ニーナ・シモンのハッピー・ゴスペル「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」と飛ばすとこ一切無しのグレイトな流れ。最後は唯一のオリジナルでスティーヴィーの“I Believe”に影響を受け書いたというスロウ「Shine」で締めですが、コレまた傑作。ボートラで「Wake Up Everybody」のメラニー嬢抜きのスタジオ・ライヴが入ってますが、名曲“Close The Door”のフレーズを最後にキメるなどテディ・ペンダーグラスも思わず天国でニヤリとする粋なテイクも収録。買うなら日本盤が絶対オススメです。
「古い曲に新たな魂を注入したお手本のような作品集。他の安易なカヴァー作品集を吹き飛ばすグッジョブです!」
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2010.12
14
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 2010年もあっちゅうまに終わりですが、春先のジャヒーム以来、新作ではあんまりエエのん無いまま終わんのかと思いきや終盤に来て良作がバンバン登場。ジョン・レジェンド&ルーツしかり、このエリック・べネイ氏といい70's回帰をKeyに突き抜けた作品がシーンに連続投入です。これは小躍りしますヨ。おととしのラファエル・サディークの60'sへの拘りも凄かったですが、コチラもなかなかのモン。歌・サウンド共に半端やないです。しっかり70's愛が存在してます。ただ邪道ですがI-tunesにて購入です。ほんとはCDで買おうと思ってたんやけどんなぁ。その理由は後述ですが、気合の入った力作であることは疑う余地なし。賞賛のデビュー作「True To Myself」から15年。各方面が手放しで絶賛するのも納得の本格的ソウル・アルバム登場です。本質を分かってらしゃる方は仕事がちゃいまんな~って感じで太鼓持ちのひとつもしたくなる銘品です。
 アルバムは殆ど生音仕様。金かかってますが激気持ちエエ音が全編味わえます。冒頭からシタールの音にもニヤりとする「Never Want to Live Without You」で70'sの香りプンプン。いきなり最高の歌唱を満喫です。そしてFaith Evans登場の皆大好きスウェイ・ビート作「Feel Good」も快調そのもの。Chrisette Micheleを招いた「Take It」といい、Ledisiとの「Good Life」といいレディ・ソウルとの共演もバッチリ成功。フィリー~ディスコ・ソウルの美味しいトコを匠の技で表現。リラックスした中での愛娘India Benétとの共演作「Summer Love」もエエ曲です。しかしアルバム中、最も光ってるのが絶品スロウ「Sometimes I Cry」。一瞬ディアンジェロを思い出したりもしましたが、官能的なファルセットが冴えわたる傑作です。アル・グリーンの域まで迫ってる熱唱には拍手です。またタイトル曲「Lost In Time」もデルフォニックス、ブルー・マジックあたりのスウィート好きにはたまらんファルセット炸裂です。尊敬の念が表に出すぎてカヴァーかと思ったほど、もろオージェイズ調の「Paid」にはEddie Levert御大も客演。完成度高いです。さて本編終了後のボーナス・トラック。なんと奇しくもジョン・レジェンドと同時期カヴァーとなった70'sPIRの歴史的名曲「Wake Up Everybody」が登場。ジョン同様、オリジナルのテディには敵わんですがやっぱ素晴らしい曲!また要望の高かったと思われる2002年未発売となった“Better&Better”からの3曲「Trippin'」、「I Might」、「Better&Better」も嬉しい追加。コレら4曲がI-tunes版のみってことで、ポチっと購入しちゃいました。ほんまはレコードで聴きたいくらいのアナログな音なんですけどね。まぁ、とにかくソウルの良心を感じる力作。メジャーにはこういう良品にぜひ投資を続けて欲しいと切に願います!
「安心して身を委ねられる純ソウル。伝統芸の正しい継承者ココにありです」
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2011.06
15
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 何年も前からトレンディ・ドラマと言われ君臨した月9ドラマ。韓流や何やって時流は若干変化しましたが、憧れ生活を描き続けてきました。それこそW浅野全盛期から、Say Yesの“101回目のプロポーズ”、そして今も最高傑作と信じてやまない鈴木保奈美の「東京ラブ・ストーリー」なんか毎週、悶絶し転げ回って観てました。が、年月が経ち月9ドラマなどまともに観ることも無くなり、ドラマを話題にする女子社員にも斜に構え「そんな幻想あるかいっ」とツッコミを入れる嫌なオッサンに進化しちゃいました。でも、音楽は純粋に聴いてますヨってことでミスター月9、クボタ。R&Bの本質を体現できる日本を代表するアーティストですが、器用な人なんでTV主題歌とかになるとちょっとエッセンスを薄めて万人受けする大ヒットを飛ばすって印象です。毎回、濃い作りのアルバムはチェックする人ですが、主題歌系はあまりのめり込んだ曲がございません。昨年の月9主題歌でヒットした「LOVE RAIN~恋の雨~」もキャッチーな曲やなぁくらいは思ってましたが、本作はその曲を軸に新曲5曲を放りこんだ変則ベスト。見逃せん内容です。
 まずド頭に配置された「LOVE RAIN~恋の雨~(松尾潔リミックス)」が何とも素晴らしい。オリジナル・シングル・ヴァージョンからR&Bエキスがグッと増しムチャクチャ黒音仕様に。平べったいリズムから、スイングするリズムに変更されたのも◎で激グレードアップ。新録でいくと、アコギを前面に押し出した「Missing ~2010カラット~」、ユーミンのカヴァー「朝陽の中で微笑んで」、90'sR&BグループSWVの最終作に収められてたスロウのカヴァー「RAIN」とありますが、シングル曲の別テイク「a Love Story(Bond street ver.)」がズバ抜けた出来。アレンジも粋です。あとは既発曲ですが、2曲目にある「Always Remain」(As One収録)は、やっぱ傑作。こんなの作れる日本人、なかなかいませんヨ。本作のテーマってことで懐かしい91年シングル「雨音」も入ってますが音的に少々浮き気味。米国盤Toshi名義で発表された「Hold Me Down」はレディ・ソウルAngie Stoneと共演。ゆったりグルーヴする「Riding to the Sight」や「It's Time to Smile」(共にFor Real収録)も心地よろし。クオリティ高かったシングル曲「Our Christmas」は嬉しい収録です。しかしながら後半でキラリ光るのは美メロ・ミディアム「Candy Rain」(United Flow収録)。さりげない名曲として君臨し続けてます。最後の「LA・LA・LA LOVE SONG」はMidnight Piano Versionで収録。大ヒットですけど、あまり思い入れはないのでコメントなし。
「なんやかんやいって20年以上、第一線で活躍するクボタの兄貴。才能の枯渇無しですわ」
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2012.03
21
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 近年ラファエル・サディークエリック・べネイ(←新作間近!)が真剣に取り組んだ、60~70年代のピュアなソウル・ミュージックへの回帰的アルバムの制作。元々、現代のサム・クックとまで評価する人までいるR.ケリー氏の本作は、ここに来てオールド・ソウルに最大限のリスペクトを表して制作されたものでした。キワどいエロ系のスキャンダルで話題になったり、お得意の官能的R&Bヒットもあって“汚れ”エロ・シンガーのパブリック・イメージも強い人でしたが、元々“I Believe I Can Fly”などゴスペル的名曲もチョコチョコ発表し実は多彩な面を持ってる人。NJSでデビューし、Hip Hopスタイルから何でも器用に取り入れてきましたが、ソウルの本質もしっかり理解しているアーティストであることを見せつけてくれました。
 アルバム序盤は、「Love Letter」などお得意のシカゴ・ステッパーズのスタイルで従来のファンも安心して聴けるケリー氏王道の心地良いR&Bを展開。「Number One Hit」や「Lost In Your Love」もその流れにあり春風を浴びながら聴きたい好チューン。ソロ初期のマイケル彷彿の「Not Feelin' The Love」や、70'sのスティーヴィ・ワンダーあたりの影もチラつく「Just Can't Get Enough」もかなりの好感触。しかし今回、凄いのはココから後。ノーザン~フィリーのいなたいソウルを体現しマーヴィン・ゲイ18番フレーズも織り込んだ「Radio Message」、桑原和男が出てきて“神様~”とでも言いそうな大袈裟なイントロから感動的なハチロク・バラードとなるシングル・ヒット「When A Woman Loves」、マーヴィン&タミーへのオマージュといって間違いないK. Michelleとのデュエット「Love Is」といった後半の流れは失禁間違い無しのベタベタ・60'sソウル攻め。よくぞここまで踏み込んだと感心します。終盤も、これまたスティーヴィー調「Just Like That」、さらにマーヴィンの“Just To Keep You Satisfied”に感化されたような「Music Must Be A Lady」と偉大なる先人からの影響を包み隠さず披露。本編最後のスロウ「How Do I Tell Her?」はサム・クックさえ彷彿させてくれます。そして泣けるのがシークレット・トラックとして収められ、マイケルへ捧げたセルフ・カヴァー「You Are Not Alone」。ご存知マイケルのNo.1ヒットですが、今また苦境に置かれた人にも贈りたい癒しの名曲です。
「ミドル・エイジ以降のファン層拡大に成功した力作。ただのエロ・シンガーやない事を立証です!」
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2012.06
29
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 ここまでやるか?っていうほど鮮明なオールド・ソウル回帰を見せた前作から2年経って発表されたトニーズのラファエル、ソロ作。前作がソウル黄金期の美味しいエキスをええ塩梅で抽出した優秀作品だったのですが、去年のコレはさらにフィールドを広げた問題作。モータウンあたりの60'sソウルの再構築にとどまらず、ロックや古いリズム&ブルースまで踏み込んだ作品が多く、相変わらずの器用さです。しかしながら、トニーズ時代からラファエルを聴き進んできた人がコレを期待してたか?って思うと甚だ疑問。先人の良き部分と、今のヒップな部分を融合させてくれるのが魅力やったのに。これなら50'sや60'sの素晴らしき遺産をチョイスして聴いたほうがマシやと思っちゃいました。ずっとラファエルをリスペクトして聴いてきたので、期待値が高かっただけに辛口で申し訳ないですが、コレは借りるに留めるのが無難。
 さて文句ばっかで、こうやって取り上げるのはファンだから。あなたが好きだからっ!(←武田鉄矢調でお願いします) 勿論、全部ダメってことは無くナイス・トラックも存在で、それに偏って聴いてますぅ。それはウィリアム・デヴォーンを感じさせる「Moving Down The Line」。コレは単純に素晴らしい。スウィング・ビートの中、名手ワー・ワー・ワトソンのギターも地味に貢献です。そして最後に隠しトラックで収められた、暴動の頃のスライっぽい「The Perfect Storm」。ラリー・グラハムも登場で興奮です。ここらは無視できない秀逸作で、さすがラファエル!と思わせてくれます。またモロ50'sレイ・チャールズの「Day Dreames」あたりも面白い出来。しかしながら、初期のスライを意識したような「Heart Attack」や、ポール・ライザーがストリングスを彩る「Go To Hell」、チャック・ベリーにホットロッド調の「Radio」など、一般的には好評やったみたいですが個人的には不発。グランジみたいな「Over You」や、ハッキリ言ってモノ足りんブルース「Stone Rollin'」もラファエルが演らなければならない必要性が一切感じられず。救いは、ボートラながら本編とは毛色が違うアシッド・ジャズ風の「Books」なんかで、カッコいいです。これがオマケとは複雑・・。いやマジで、でっかいメガネして、こんなのばっか提示されたら坂本ちゃんにしか見えなくなります。古いのに、新しいって部分が無いのがイタいです。
「これをクールと言えない器量の狭さですいませんっ!次は本道へ戻ってきてくれ~」
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2012.07
07
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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なんやかんやで20年程、メジャーシーンで生き抜いてきたR.ケリーの17作目。バリバリのニュージャック・スウィングで登場(←模倣にしてはカッコよかった)して、アイズレー・マナーでエロR&Bを確立。ロナルド師匠の再浮上をサポートしたり、ステッパーズにも対応して時代にも敏感なのが偉いとこ。そして今やってるのはオールド・ソウル回帰。なんでも器用にこなす人ですが、ココ最近の好調ぶりは目を見張ります。
 そんな事でコノ新作。まず聴こえてくるのはテディ・ペンのいた頃のブルー・ノーツみたいな音。フィリー調のグレイト・ダンサー「Love Is」でいきなり万歳三唱です。続くシングル曲「Feelin' Single」では、ビル・ウィザードのあの調べが登場。名曲“Lovely Day”をアップ・テンポにR.ケリー流に仕立て上げていて、これも燃えます。3曲目「Lady Sunday」なんかはスピナーズ“I'll Be Around”2012年度版ってな具合。ん~、たまらん。ちゃんと売れるのか心配になるくらい'70s ソウル趣味爆裂で突進です。生音演奏が心地良い「When A Man Lies」、多重録音コーラスが激カッコええ「Clipped Wings」、スティーヴィーの全盛期彷彿の「Believe That It's So」と、どこまでオッサンを喜ばしたら気が済むねんってくらい最高の展開。中盤はスモーキーのミラクルズを意識したような「Fool For You」、レイ・チャールズ調「All Arounds On Me」とさらに先輩をリスペクト。曲もエエもんやから“単なるモノマネやんけ”とはなりません。「Green Light」なんか、いっそのことR.アイズレーが御本人登場てな感じで乱入してもおかしくない曲調。また「Party Jumpin’」ではデトロイト・モータウン風のダンス・ナンバーも披露。古いレコード並べて、楽しんでレコーディングしたような風景が見えてきそうです。1stシングル「Share My Love」では、これから世界に最も必要なテーマをお得意のシカゴ・ステッパーズに乗せて歌っててコチラも高得点。本来のアポロ劇場ジャケ盤はココで終わりですが、ブルーノート風ジャケのDX盤はまだトドメを刺しにきます。マイケルを意識したとしか思えない「Beautiful In This Mirror」、マーヴィンの“Distant Lover”ケリー版と言っていい「One Step Closer」で締めるという憎すぎる延長戦です。同じノスタルジックな音でもラファエルより格段にスマートに仕上げてます。
「笑点なら座布団10枚の快作。本人の個性も強いのが吉と出て、モノマネ大会になってないのが◎です!」
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2013.01
24
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 この前、息子達に嵐、Kis-My-Ft2、ファンモンやらをリクエストされ録音してあげたのですが、こういう時にクラウド利用は非常に便利。遠く離れててもMP3化したもんなら楽勝です。しかしながら、ジャニーズ系はハウス~ユーロの流れが再び支配的な現行R&Bの影響下のイケイケの歌の多いこと。オッサンのくせに、ちょっと気に入った歌もありましたが、こうもテンポの速い四つ打ちバスドラ&洪水のようなシンセ・サウンドを立て続けに聴くと疲れちゃいます。ダンサブルではあるけど、グルーヴィーでは無いクリス・ブラウンとかニーヨのEDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)四つ打ちヒットなんかを、たまに聴いてるとやはり“90'sっぽいグルーヴィーなR&Bも演ってくれ~”と思っちゃいます。
 そんな事で去年出たニーヨのアルバム。今やマイケル・ジャクソン的存在の人気者で、一時ほどでは無いにしても女性のリアーナと共にR&Bアイコンは今やこの人って感じ。色々と引き出しの多い人で、ソング・ライティング、ダンス、他アーティストへの客演と引っ張りダコで、色んなトコで名前を見かけます。トレンド・セッターでもあり、間違いなく日本のJ-PopやK-Popにも影響を与えてる人。1stがナカナカのスムージーなR&Bだったので好感だったのですが、ブ厚いシンセのEDM系R&Bが多くなりちょっと敬遠気味でした。でもYou Tubeとかで見てるとなかなかカッコいいのもあるので要チェックです。その中でもクールな幕開けでオッと思わせるのがスロウ「Cracks In Mr. Perfect」。ドラマティックスを思わせるバック・サウンドもグレイト。そして激エロ濃厚スロウ「Lazy Love」。黒人らしいストレートなセックス・メロウで、アイズレーBros的でもあります。近年の中でも断トツにセクシー(というか18禁エロエロ)のミュージック・ビデオも必見。R&Bであっても、あまりソウルフルではないニーヨの歌唱ですが、なかなかスムージーで聴かせます。アーバンなミディアム「Miss Right」や「Jealous」なんかのオーソドックスなR&Bはやっぱエエ感じ。またカントリーのTim McGrawとコラボの「She Is」もモダン・テイストで美味。ビートもんは「Don't Make Em Like You」はスクラッチを効果的に活用でカッコ良いですが、あとはEDM系が多く割愛。ボートラには、サラーム・レミにNo I.D.絡みの曲もあり。
「あまり黒くない歌声もマイケルっぽいニーヨ。メロディアスな曲作りは流石。」
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2013.09
12
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
robin thicke 5



 今年の夏、全米チャートを爆走した男、ロビン・シック。このたび来日し、なんと“いいとも”でコントまで披露です。約3ヶ月間も1位に居座ったらしいですが、ジャスティン同様にこの男も白人本格派R&Bアーティスト。パッと聴いたら、コノ人は只の猿真似やないって分かるカッコええ音を提供する人です。ギトギトしたEDM系のトレンドの音も“もうエエやろっ!”と思ってたところへ、ロビンも流用した70年代後半のディスコチックなソウルが再び注目の現在。これは嬉しい潮流です。もう10年くらいやってて、すっかりR&Bチャートでもお馴染みですが、ココに来て持ち前のオールド・ソウルのエッセンスも散りばめながら大ブレイクです。
 その大ブレイク曲「Blurred Lines」を据えた、この前出た6枚目の新作がコレ。まぁマーヴィン・ゲイの遺族に訴えられたりもしてる、この旬を汲んだディスコ・ソウル。確かに“Got To Give It Up”に似た雰囲気ながら、プロデュース&参加のネプチューンズPharrellのカウベルを効かしたアレンジがそこを狙ってるのは明らかで、懐かしくも新しい感覚でのアプローチは大歓迎。ラップでT.I.も参加し、ロビンの逞しい地声とファルセットで楽しませてくれます。ティンバランドやwill.i.amも数曲で制作関与してますがファレルの圧勝です。それよりも素晴らしいのがロビン自身の制作曲。全部、自分でやってもよかったんちゃうかと思うくらい快調です。ダフトパンクよろしく、こちらも完全にシック調の「Ooo La La」に、フィリーの香りさえ漂わせる「Ain't No Hat 4 That」も70年代後半あたりのグルーヴを意識したグレイト・トラック。たまらんね〜 こちらもどこか懐かしい雰囲気の4つ打ち「Get in My Way」もナカナカの仕上がり。そして美しいファルセットでじっくり聴かすスロウもたまりません。「For the Rest of My Life」など出色のメロウネスでプリンスを彷彿させる見事なブルーアイド・ソウル。後半にはまたもや、マーヴィンやリオン・ウェアあたりを彷彿させるナイス・グルーヴ曲「Top of the World」、ハチロクのオールド・スタイル「The Good Life」が登場でニヤけさせてくれます。また大ヒット「Blurred Lines」のボートラ(Bee's Knees Remix)も必聴トラック。別曲みたいやけど、激気持ち良い世界をオマケでも披露。
「こういうなのがU.S.チャートで売れてくると何故か安心。オヤジやね〜」
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2013.09
29
Category : 10's Male R&B
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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いつもの宴と違い、緊張感ある大使館イベントに招待され終始、酔うに酔えず。全国民男性がベタ惚れとなった滝川クリステル嬢の五輪誘致での“おもてなし”スピーチでしたが、それを勝ち取った真の立役者である某皇族妃が御列席され、久々に超緊張でした。これはさすがに軽々しいコトは言えんぞと。一緒に写メでも撮ってもらおうと思ってたけど、それどころやなかったです。そんなことで、ロス五輪世代にとって忘れられない男、ライオネル・リッチーの優秀作を紹介。閉会式に登場しての、堂々のドヤ顔から早30年近く経っちゃいました。昨年、ソロ30周年記念で出されたソウル・ミュージックと親和性の高いカントリー・シンガーを中心としたデュエット・アルバム。ここにきて再び大ブレイクとなり世界各国で売れまくったようです。というのも自身のヒットしたアノ曲、コノ曲が再び新鮮な形でセルフ・カヴァーされて聴けるってのが成功ポイント。それほど期待してなかったのですが、これは良いです。ソウル・ファンからAORやポップス・ファンまで落ち着いて聴ける名曲集です。
 中身は冒頭から男前カントリーシンガーのホープBlake Sheltonとの代表曲「You Are」。で、聴かせるのは、やっぱスロウやミディアム系の曲。サビがトゥー・マッチながらJason Aldeanとの「Say You, Say Me」、Darius Ruckerとの「Stuck on You」と往年の名曲が新鮮な形で聴けます。Little Big Townとの「Deep River Woman」なんか原曲、知りませんがメッチャええ感じ。Kenny Chesneyとの「My Love」も元々コンテンポラリー・カントリーの曲かと思うくらい。またコモドアーズ時代の「Sail On」はTim McGraw(米盤以外は女性シンガーJill Johnsonが相手でコッチもグレイト) と、「Easy」はベテランWillie Nelsonと大御所共演で、改めてエエ曲やと感じさせる落ち着いた仕上がり。そして最大のお目当てだった、「Endless Love」。いろいろとカヴァーもされた大傑作ですが、やっぱライオネルの声が無いとコノ曲は締まりません。米仕様ではShania Twainが華麗に決めてますが、日本仕様では何とCrystal Kayがパートナー。ソウルフルな歌唱で大健闘してるケイちゃん相手に、ライオネルがチャンバラ・トリオ南方ばりの表情で応えます。余計な事しがちな日本企画でも、これは大当たり。素晴らしいです。またKenny Rogersに書いた80年の大ヒット「Lady」も本人と一緒に演ってます。ラストは無条件に絶賛してしまう、昔シングル盤まで買ったラテン系ポップ・ソウルの大ヒット「All Night Long」。Jimmy Buffettと一緒にテンション上げてくれる仕上がりです。
「これは大人向けの良いアルバム。エエ曲、書きまくった人だけあります!」
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2014.04
02
Category : 10's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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  増税前の狂奏曲も終結。反動が恐い倍々ペースでラグジュアリーグッズは活況でしたが、自分が買ったのはビールと、久々にどうしても欲しくなった新譜、ネプチューンズのファレルです! プロデューサーとしてヒット打率の非常に高い人であることは認知済みで、さらにパフォーマーとしてもやたらツボをついてくる人です。去年のロビン・シックでも賞賛モンの仕事ではヨッシャ〜と狂喜させてくれましたが、パフォーマーとして極めつけだったのがダフト・パンクとのコラボ。“Get Lucky”はあちこちで流れまくりでグラミーも総ナメ。シックのナイル・ロジャースまで動員して再構築した70年代後半の生音ディスコ・ソウル・サウンドは、油でギトギトのEDM真っ盛りの中で非常に新鮮で個人的にも大歓迎でした。
  そんなことで、今回はラップ無し歌のみで勝負のファレル。購買意欲をおおいに喚起した曲が大ブレイクの1stカット「Happy」です。贅肉だらけになりつつあった、EDMトレンド主体のR&Bを、きっちり本筋に戻してくれた感じです。シンプルでクールなグルーヴをバックに、幸せなら手を叩こうとポジティヴな歌詞が乗っかったコノ曲。先月、日本でも放映されたオスカーの受賞式でもコノ曲を演って大ウケでした。(アニメ映画"怪盗グルーのミニオン危機一髪"の主題歌) ん〜、何回もリピートしたくなる魔力があります。Daft Punkがお返しでロボ声参加してる「Gust Of Wind」もモロ、シックのテイストでかなりの高得点。ゲスト参加で目を引くのは、やはりコノ男Justin Timberlake。「Brand New」では前のめりのビートにスリリングなデュエットを披露。Alicia Keys嬢がデュエット参加してる「Know Who You Are」ではリラックスするビートで、ソウル風味がグッと増してニヤてまいます。とにかく全編で言えるのはタイトでシンプルなビート構築。湿度の高いスロウは皆無です。鋭角ビートが心地良すぎる「Hunter」、こちらもシック風な「Gush」とやたらスタイリッシュかつ男前にリズムに乗っていきます。アフリカ的にパーカッシヴな「Come Get It Bae」や「Lost Queen」とファレルの高めの声やファルセットが上手い事のっかってます。ラスト「It Girl」もファンクを感じるクールなミディアムで、プリンス的ファルセットも炸裂。イチイチしびれさせてくれます。
「久々に新鮮な流れを作ってくれた旬の人。今年の顔はこの男で決まり!」
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