FC2ブログ
RSS
Admin
Archives

音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

カテゴリ
Funk (88)
Jive (2)
検索フォーム
Profile

ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

    なお当ブログはLink Free 連絡不要です。
月別アーカイブ
11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 
カレンダー(月別)
10 ≪│2018/11│≫ 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
RSSフィード
リンク
最近のコメント
FC2
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2006.04
10
Category : Vocal Groups
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
101.jpg

ドゥーワップをルーツに地道に活動してきたハロルド・メルヴィンがギャンブル&ハフ率いるフィラデルフィア・インターナショナル・レコード(P.I.R.)と契約し大ブレイクしたのがこのアルバム。もともとドラマーとして加入したテディ・ペンダーグラスが前面にフューチャーされグループにとって大吉となる結果となります。やはり成功の要因はこのテディの歌に尽きるってことで、男らしく力強くもいい意味でぶっきらぼうなスタイルは何とも魅力的です。この大男が時には情けなくむせび泣くのが最高で、ちょっと歌のピッチが甘かったりするのも全て魅力的に聴こえます。もちろんストリングスの効いた壮大なフィリーサウンドやバックコーラスもビシャリの相性を見せます。
 この大名盤のP.I.R.第一弾アルバムは自信に満ち溢れた全曲バラードでマジで聴き惚れます。中でもなんといっても「I Miss You」です。イントロの甘美なベースラインから、ファルセット、“おぅあぁ”うなるテディ、絶妙な合いの手コーラス、劇的なサビと、もうこれはたまりません。8分以上に渡って未練がましく懇願する様は壮絶かつ悶絶必至です。よくベストで短縮版が収録されてがっかりですが絶対この8分版が最高です!前半ではこちらも7分半ある「Yesterday I Had The Blues」が秀逸で重量感あるストリングスをバックに感情たっぷりにテディが歌い込みます。そして出世作でもある歴史的名曲「If You Don't Know Me By Now」は言う事なしで美しいコード進行、コーラスに加えプリーチに近いテディの歌が冴えまくります。後半戦もテディが切々と語る「Be For Real」、たいそうなアレンジが嬉しい「Let It Be You」とじっくり聴かせます。
 現行リマスター盤は「If You Don't Know Me By Now」のライブも追加収録。これがまた全盛期のテディを充分に堪能できる逸品ですのでお持ちのかたも買い替えを!
::more
2006.07
07
Category : Vocal Groups
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
VICP-61560.jpg

ゴスペラーズのヒバゴン番長村上てつや氏がコンパイルしたアフロ女性のジャケがエエ感じのコンピ。Soul Vocal Grups Meetingと副題があるように'70年代のグループ物の美味しいトコをぶち込んだ素晴らしい選曲となっています。村上氏が見せる激ソウルフルな歌唱のルーツがココにあり、氏が語るようにハモリのセンスはもとより掛け合いのセンスも重視した一級品の作品が並びます。
 内容は頭からド迫力のThe Dramatics Get Up And Get Down」が来ていやがうえにも興奮が高まります。後半に収録の「Whatcha See Is Whatcha Get」、「I Dedicate My Life To You」とファンク調・スロウ共に絶妙の掛け合いが拝めます。ファルセット・リードでは何とも切ない極上スウィート・スロウThe TempreesDedicated To The One I Love」、大御所The Stylistics Stop, Look, Listen」、シカゴの雄The Chi-LitesA Letter To Myself」とトロける選曲となってます。またシカゴ発ではカーティス脱退後のThe Impressionsのナイス・ミディアム「We Go Back A Ways」、いなたい感じがたまらんThe Artistics Just Another Heartache」、これまたファルセットがバシッと決まるNotationsMake Me Twice The Man」、爽快感漂うMistiqueSomebody, Somebody To Love You」とエエ曲づくめです。村上氏としては外すわけにいかなかったであろうThe Whispersは'80sの名作「Love For Love」含め3曲収録。そしてオーラスはゴスペルの匂いプンプンの熱い8分大作The Soul ChildrenI Want To Be Loved」で締め。
「かなり濃厚なソウル汁が味わえる16曲。鼻血でまっせ。」
::more
2006.11
24
naturalfour_heavenrig_101b.jpg



 シカゴ・ソウルっていうと今やったらカニエ・ウェスト周辺、昔やったらチェスとかブランズウィックってとこでしょうが'70年代中心に強烈な存在感を示したのがカーティス・メイフィールド率いる“カートム”。南部の音ほど泥臭くなく西海岸ほどカラッとしてるわけでもなく、結構都会的で微妙にアーシーなノーザンサウンドってイメージですが独特のソウル臭は何とも心地良いモノです。特にこのカートムはカーティスや弟分リロイ・ハトソンの示した実にCoolな感覚は、ファンクでもちょっとジャジーであったり、グルーヴィでメロウなサウンドが最高でフリー・ソウルが注目された時もど真ん中にあったような気がします。さてこのナチュラル・フォーですが実は西海岸出身らしいですがカーティスの口利きでカートム入りしたらしいようで、2ndとなるコレも制作にビシッとリロイ・ハトソンが携わったナイス・グルーヴ炸裂盤です。
 中身は1曲目の「Heaven Right Here On Earth」からメロウな中で絶妙なハーモニーも決まる最高の展開で、ちょっとソウル好きな人なら一発で合格~っとなる事うけあいです。リロイ氏の曲といい、ドラムのグルーヴ感といい言う事無しですわ。続く軽快ダンサー「Love's So Wonderful」、跳ね系ミディアムにファルセットもいかす「Count On Me」、効果的なアコギの中でCoolな歌メロも光る「Baby Come On」と正直予想外に素晴らしい流れに驚いたくらいです。後半もスピナーズ風「What Do You Do?」、ストリングスにシタールとアレンジも絶妙に決まるスロウ「Give This Love Try」、そして最後には悶絶バラード「While You're Away」とこの上ない終幕。何せサウンドもさることながら、ヴォーカルの人が艶のある絶妙のシルキーヴォイスで、しっかり塩も効いている感じが実にたまりませんのですわ。
「どうせマイナーな盤やと無視したら大損しますよ、コレは。必聴!」
::more
2006.12
04
Category : Vocal Groups
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
sugarr.jpghoney1.jpg honey2.jpg honey3.jpg honey4.jpg



 どの時代においても3声ハーモニーを売りにするガール・グループは必ず存在していて、最近のデスチャに至るまで魅力的なグループが数多く存在します。このハニー・コーンは60年代後半にソングライティング・チーム“H=D=H”がモータウンと袂を分かつ道を歩むべく起こしたデトロイト新興レーベル「インヴィクタス=ホットワックス」で活躍し全米No.1まで勝ち取ったグループ。'70年代前半中心に僅か3年間程の活動やったみたいですが、元々レイレッツやアイケッツとかでも活躍してた実力バリバリの人等で、ダーレン・ラブの妹でもあるエドナ・ライトを軸にゴスペルを背景にしたパンチの効いたポップ・ソウルは迫力満点です。余談ですが10年程前に大西ユカリのお姐さんとソウルバンドをやってたとき、何やゆうたらこのハニーコーンの曲を選曲しはりまして一時コピーのため聴きすぎて敬遠気味でしたが、最近このコンプリート集を入手して聴くとやっぱり素晴らしいの一語に尽きる曲群でした。残した秀作4枚のアルバムが全て聴けちゃいます。
 中身は2枚組コンプリート集ですので、しょーもないのもいっぱいかと思いきや粒揃いの溌剌デトロイト・ソウルで驚きです。やはりエドナ嬢がリードをとるジャクソン5風'70年型デトロイト・スタイルが何といっても最高です。1位を獲得した大ヒット「Want Ads」やエネルギッシュな声もみなぎる「Stick-Up」、チカーノ風に迫る「One Monkey Don't Stop No Show」、サビもカッコ良すぎる「While You're Our Looking For Sugar」、切ない女心もたまらん「Take Me With You」、ゆったりしたシャッフルにハーモニーも冴えまくる「The Day I Found Myself」、カニエのサンプリングでも聞き覚えのあるドラマティックな「Innocent 'Til Proven Guilty」とシングル曲などはどれをとっても抜群の出来です。またウータン総帥RZAも推す「If I Can Fly」やカヴァー曲(デルズ「Stay In My Corner」、ミラクルズ「Who's Loving You」、ブレンダ・ハロウェイ「You've Made Me So Very Happy」)もかなり秀逸で聴き惚れます。アルバム収録曲でも「Don't Send Me An Invitation」や「V.I.P.」などゴスペルチックな歌声がグイグイ迫る秀作がズラリ。ヒッツビル・モータウンの進化形としては最高峰です。
「'70年代はスリー・ディグリーズやエモーションズだけやおまへん。忘れたら、しばかれそうな勢いで迫ります!」
::more
2008.01
07
Category : Vocal Groups
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
s-group hen

シングル盤集めなど凝りだしたらキリがない名ソウル録音収集ですが、私など金も知識もございませんので時折メジャーレーベルから出てくる知られざる曲のコンピレーション盤は大変ありがたいもんです。コチラは10年ほど前に出たアトランティック系の70年~80年代初頭に絞ったスウィートなバラード集ですが、曲の良さといい、時代が醸し出すいなたい雰囲気といい実にええ感じです。さすがアトランティックと言わざるを得ないこのヴォーカル・グループの充実ぶりは凄いですが、大ヒット曲以外でもこんだけエエ曲を保持してるとはたいしたもんです。アナログ時代特有の丸みのある温かい音も何かしら耳に優しく、味のあるちょいエロなジャケと共に甘酸っぱい極上ソウルの数々が堪能できる仕組みになってます。
 まずは大御所The Spinnersの登場。デトロイト・モータウンからフィリー・ソウル全盛のアトランティックへ上手いこと渡り歩いた人等ですが安定感抜群で聴かせてくれます。John Edwards期の80年代「So Far Away」、「Now That You're Mine Again」に加え、Gladys Knightや近年クラプトンもカヴァーしてたPhillppe Wynne期の傑作「Love Don't Love Nobody Pt1&2」と3曲収録。知らんとこ行くにも知ってる人がいると心強いような感じですんなり入れます。続いて夢見心地のファルセット炸裂のTrue Reflection「It Really Hurts」はこれぞフィリーソウルって感じの名バラード。またBlue Magicはスムースなテイストがたまらん「Just Don't Want To Be Lonely」、ニューヨークの技巧派Ace Spectrum「I Just Want To Spend The Night With You」、ディスコだけやないぞとThe Trammps「Seasons For Girls」と実に美味しいトコを収録。Paul Kyser制作の激甘キッズグループJimmy Briscoe & The Little Beavers「Suger Brown」などトロトロにとろけること必至です。この人ら誰?的なグループでは、語りが渋いThe Small Wood Brothers「You Can't Reason With A Broken Heart」、フィリー印の甘さ抜群のThe Moving Violation「Wild Goose Chase」、Funkバンドの重厚スロウKleer「Say You'll Stay」、オハイオからの昼メロ風佳曲Elusion「Don't You Know」と大ブレイクせずとも残してくれた名録音を楽しめます。最後はThin Line Between~が有名なThe Persuaders。リード・シンガーのDouglas Smokey Scottの熱い歌いっぷりはかなり好みで「All Strung Out On You」も収録ですが、トリを飾るSam Dees作「I've Been Through This Before」も感動大作で本盤の価値をぐぐっと引き上げてくれます。
「疲れた時にも甘いモンは効きまっせ。しょーもない洋菓子食うくらいならコレですわ」
::more
2009.09
24
Category : Vocal Groups
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
JacksonSisters.jpg



 昔、組んでた女性Voグループのバンドで演ることになって初めて知った、“レア・グルーヴ”の象徴みたいな女性グループ。70年代当時、キッズ・グループの王様は無論ジャクソン5だったと思いますが、言わばその女の子版みたいなグループ。子供声ながらファンキーでダンサブルな音は一発で気に入りましたが、ソウルフルな曲はバンドで演ってもナカナカ心地良いもんでした。当時はバンドで演奏する3曲のみをテープで聴いてましたが、唯一のアルバムにして人気の本作を図書館にて発見。久々にグルーヴィーな子供ソウルを満喫したろって感じでいっときました。
 70年代ソウルの要人、ジョニー・ブリストルが監修した中身はキャッチーな音で構成されていて、なかなか魅力的な世界。その中でもクラブ中心に再評価された名曲とされるのが「Miracles」や「Boy, You're Dynamite」といった必殺バブルガム・グルーヴで真っ先に押さえるべき傑作。カリフォルニア出身らしく明るい彼女達が、キャッチーなコーラスを交えグイグイ魅せてくれます。スロウも「More Than Just Friends」って激名曲が入ってってたまらんです。ベティ・ライトばりのリードの子のハスキーヴォイスが胸の奥まで染み込みます。しかしアルバム全部聴いて感じたのは「全部エエやんけ~」ってこと。Hipな方々からしたら何を今更話ですが、すこぶる良いっ!バンドで演ってたときは、本作も知らずに偉そうな顔してプレイしてましたが、ホンマいいですわ。ガールグループ然とした「Where Your Love Is Gone」、バックのDavid TのGも渋いスロウ「Maybe」、お馴染フランキー・ライモンのキッズ・ソウル・クラシック「Why Do Fools Fall In Love」、ジョニー流70'sグルーヴがたまらん「Day In The Blue」と大人顔負けの良曲揃い。ハニー・コーンが演ってもおかしくないキャッチーなリズムナンバー「Rockin' On My Porch」、コンガ爆裂のファンキーなアレサ・カヴァー「Rock Steady」と元気があって微笑ましい佳曲がバッチリ聴けちゃいます。最後もシャッフル・ビートの中、何ともソウルフルな歌唱にシビれる「Shake Her Loose」と曲・アレンジの良さもあって大満足。
「キッズ・ソウルの良さは嘘くさいところが無いトコ。清い歌声は元気もらえまっせ!」
::more
2009.10
07
Category : Vocal Groups
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
51Pcesqz-HL__SL500_AA240_.jpg

 関西人ながら結構好きな千葉ロッテマリーンズ。昨日のホームゲームでの今季最終戦は感動的なものでした。自分より年上ながら驚異の体力で川崎ロッテ時代からチームを牽引してきた小宮山投手は最終登板に最年長セーブの記録まで達成。そして地元に密着した強く愛されるチームづくりを成し遂げたボビー・バレンタイン監督の勇退。シーズン途中からゴタゴタありましたが、超満員の観客が降りしきる雨の中で彼等の退団を涙ながらに大歓声をもって惜しんだ光景はバレンタイン体制の終焉を本当に惜しく感じるものでした。ファンサービスもプロの仕事だと、当たり前の事をちゃんと実践してロッテを人気球団に押し上げた功績は大です。人気も抜群でしたが、以前監督自身がコンパイルしたCDまで発売されていて、そのソウル趣味全開の選曲にビックリ。その中身はアイズリーズ、マーヴィン、ビル・ウィザーズ、ベイビーフェイスとセンス抜群で、さらにボビーへの親近感がグッと増したチョイスでした。そこでは“勝利への賛歌”と題されたオージェイズの「Put Your Hands Together」もセレクトされていて、明るく強いマリーンズやボビー監督のイメージとピッタリやなぁと感じたもんです。そんな皆に愛され、弱かったロッテを強い人気チームに押し上げた、ボビー・バレンタイン監督に敬意を表してオージェイズです。シグマ・サウンド・スタジオから生まれた全盛期のベストは、ギャンブル&ハフがくり出す華麗なサウンドと力強い3人の歌声が織りなす極上のフィリー・ソウル集となってます。
 70年代特有の洗練されたアレンジの下、強力ダンサーを連発ですが前述曲同様に気分高揚間違いなしなのが代表曲「Love Train」。これはもう説明不要のキラーチューンで永遠に愛され続けるべき名曲。エディ&ウォルターの熱い歌声が映えまくる「I Love Music」や、実にファンクな「When The World's At Peace」、“天使にラブソングを”でもお馴染「For The Love Of Money」などダンサブルな曲では一発で魅了させられます。そしてカッコええとしか言いようのない緊張感満載の大ヒット「Back Stabbers」や、社会情勢を反映したシリアスなテーマの「992 Arguments」などハードボイルド・タッチも最高です。また、ディープに歌い込む「Let Me Make Love To You」、ゴスペルを強烈に感じる「Sunshine」に「Stairway To Heaven」などスロウも聴き応え抜群ですが、ウィリアム最後の活躍ともなった「Family Reunion」はやはり格別。MFSBのグレイトな演奏と共に油の乗った華麗なサウンドは聴き応え抜群です。
「オージェイズもマリーンズも、ファン本位で末永く愛されてきたチーム。友愛の列車は走り続けます!」
::more
2010.01
16
Category : Vocal Groups
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
wake up



 豪快なヴォーカルで鳴らしたテディ・ぺンダーグラスがお亡くなりに。数多くの名唱を残した人だけに残念ですが、さんざん聴かせてもらった人。載せんわけにはいきません。82年の交通事故以来、車椅子生活となったものの90年代までコンスタントにアルバムを出してたのに、もうあの男臭いバリトンは聴けません。ゴスペル系の力強い70年代全盛期の曲はクラシックとなるマスト曲がほんまに沢山あり、ファンをいっぱい楽しませてくれました。勿論、私は後聴きですがグループに属していたブルーノーツ時代のアルバムはどれをとってもハズレなしの凄い状況。ソロでもメロウな傑作連発ですが、素晴らしきメッセージを持ったタイトル曲を含んだグループ時代最後となる本作も避けて通れない名アルバムです。
 中身は何といっても冒頭マクファーデン&ホワイトヘッドのペンによる「Wake Up Everybody」。ゴスペルに直結する劇的なキラー・チューンで、私の中でテディズ・ワークスの中でもベスト5にいれたい名曲。ミステリアスなMSFBによるイントロからテディの歌力で後半にかけグイグイ盛り上がっていく様はほんとシビれます。“後ろ向きにならずポジティヴにいけ”と説くメッセージ性の強い歌詞も秀逸で、我が勤務先の社歌にでもして欲しいくらいです。個人的にも東京生活が始まる自分にとって、テディが鼓舞してくれてるようで勇気づけられます。近年Hip-HopやR&Bのオールスターズがカヴァーしたのも記憶に新しいところ。そして軽快ミディアム「Keep On Lovin' You」がまた最高です。サビコーラス=ブルーノーツにテディが荒っぽく男気満載で絡むというお得意のスタイルは何度聴いてもたまりません。メロウ系では途中加入したシャロン・ペイジ嬢とエロく絡む「You Know How To Make Me Feel So Good」もフィリーソウルの美味しいトコがしっかり味わえる逸品。続くギャンブル&ハフとテディの相性の良さを誇示する「Don't Leave Me This Way」、あの名曲“The Love I Lost”を彷彿させる「Don't Leave Me This Way」、「Tell The World How I Feel About 'Cha Baby」と力強いねじ伏せ系フィリー・ダンサーの連続技には惚れぼれします。サルソウル移行前のMFSBの華麗なる名演も併せもって聴かせてくれます。最後がシャロン・ペイジ嬢のリードVo曲の結構エエ曲「I'm Serching For Love」でしっとり締めですが、テディで締めて欲しかったってのだけが苦言。
「カッコええ歌声をいっぱいおおきに。これからも間違いなく聴き続けまっせ!」
::more
2010.05
09
Category : Vocal Groups
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
labelle night

 パティ・ラベルっていえば普通のアラフォー世代の人の大半が、初めての出会いがLive Aidのフィナーレではなかろうか。髪の毛を逆立てたド派手な出で立ちでガンガンとゴスペルチックに絡んでたパティさん。ブルーべルズ時代の60年代から音楽界に貢献してきたにも関わらず、何にも知らん東洋の高校生であった私は「やかましいオバハンやなぁ」くらいしか思ってませんでした。事実、ローラ・ニーロの名作にコーラス参加したり、アイク&ティナ同様、ストーンズやザ・フーの曲にチャレンジするなど積極的にクロスオーヴァーした活躍も評価されるグループ。そんなパティがサラ・ダッシュ、ノナ・ヘンドリックスと共に活躍した70年代のグループ「ラベル」での代表作がこれ。
 中身は映画「ムーラン・ルージュ」で主題歌となったクリスティーナ・アギレラ、マイヤ、リル・キム、ピンクでの極上カヴァー「Lady Marmalade 」を含むヒット作で、アラン・トゥーサン&ミーターズも参加したニューオリンズ・ファンク愛好家にも見逃せん内容。その大ヒットした「Lady Marmalade」は、ニューオリンズのストリートガールを歌ったお下劣極まりない歌で、当時の世間から「黒人売春婦を賛美するとは何事や」と非難轟々やったそう。当のメンバー自身も営業上に演ったつまらない曲と発言してたそうですが、どう考えてもぶっ飛び級のカッコええ曲で“Itchy Gitchi Ya Ya Da Da Da Itchy Gitchi Ya Ya here"のフレーズ(売春街スラングで「ちょっと遊んでかない?」って意味)で煽りまくるド派手な衣装の3人もエクセレント。ジョージ・ポーターJrのブッといベースも最高です。続く「Somebody Somewhere」、「Are You Lonely?」はノナ・ヘンドリックスの自作ですが、コチラも前のめりな迫力曲でテンション上がります。ボブ・クルー作の普遍的なスロウ「It Take A Long Time」も3人のソウルフルな歌唱が強烈で、ハートにびんびんきます。アラン・トゥーサン作品も2曲取り上げていて、言われると確かにニューオリンズっぽい「Don't Bring Me Down」に、アートのオルガンもエエ感じのモータウン調「All Girl Band」となかなかです。ピアノにコンガがグルーヴしまくる「What Can I Do For You?」や、レディ・マーマレイド調の「Space Children」あたりも好調で代表作に相応しい力作。タイトル曲「Nightbirds」や、最後を締める「You Turn Me On」も70年代ロックのバラードみたいですが、ゴスペルチックな歌唱はイケてます。
「全ての隙間に怒鳴りこんでくる3人衆。あつかましさの美学ですわ」
::more
2010.05
19
Category : Vocal Groups
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
stylistics.jpg

 フィリー・ソウルがテディ・ペンダーグラスの再発やらでまた盛り上がってきました。グッチ裕三のモノマネでも知られ、我が国におけるフィリーソウルのアイコン的存在っていえばやはりスタイリスティックス。というか一般的にはソウルっていえばこのグループっていうくらいのビッグ・ネームです。最近でもギャッツビーのCMでディスコ曲“Can't Give You Anything”の替え歌が頻繁に流れたりして触れる機会も多い人等。しかしながらディスコの全盛時などは殆どリアルタイムではなかった私などはモノマネの方で知ったような人等です。そんな事で正直、先のCM曲などは何の感銘も受けないのですが、Babyfaceの“You Make Me Feel Brand New”やプリンスの“Betcha By Golly, Wow”あたりの絶品カヴァーを通じて、その魅力を再認識です。ギャンブル&ハフと並んでフィリー・ソウルの隆盛を担ったトム・ベルが手掛けた初期作品は実にええ感じです。
 さてこのデビュー・アルバム。やはりラッセル・トンプキンス・ジュニアの変幻自在のファルセットが聴きもの。1発目の「Stop, Look, Listen (To Your Heart)」や中盤の「You Are Everything」など美メロ爆裂で夢見心地間違い無しです。共にマーヴィン&ダイアナやマイケル・マクドナルドも後にカヴァーした名曲で、後者はレジーナ・ベルの激ソウルフル・カヴァーも存在。そして、何といっても本作のハイライトはスロウ大傑作「Betcha By Golly, Wow」。それはもう圧倒的名作で美しすぎるメロディ・ラインと魅惑のファルセットにもうトロトロ。コチラはプリンスにフィリス・ハイマンと絶品カヴァーも数多く存在です。そんな感じでスロウのクオリティは圧倒的ですが、アルバム終盤に収められたミディアムもなかなか。爽快感が素晴らしい「Ebony Eyes」やアレンジも素晴らしい「If I Love You」あたりは聴き逃せない佳作です。またAZなどのサンプリング・ネタとしても注目されたミステリアスな雰囲気も印象的な「People Make The World Go Round」もトム・ベルのセンスを感じます。
「やけに胸に染み入る男の高音。ファルセット・ソウルの王道として外せんオッサンらです!」
::more
2010.05
20
Category : Vocal Groups
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
three degree

 スタイリスティックスと並んで日本における超メジャー・ヴォーカル・グループ。殆ど毎年くらい来日する懐かしの人気グループって感じで、あまり聴くことはありませんでした。でも松田聖子がTVでカヴァーを歌ったり、ソウル・トレインの再放送などで気になる存在に。殆どポップ・グループとして認識してましたが、ギャンブル&ハフと組む前のシャンテルズ・カヴァー“Maybe”をコンピで聴いて驚愕。その激ソウルフルな歌唱に一発、虜になりました。そんな彼女達の全盛時といえば70年代フィラデルフィア・インターナショナル時代。元々、60年代からフィリーを拠点に活躍しててスワン・レーベル時代はモータウンみたいなガール・グループでしたが73年からのP.I.Rでは実に洗練された贅沢な音で華麗に迫ります。お馴染みの曲が綴られた本作は、日本の歌謡曲のルーツ的サウンドが満載でそのテイストが好きな人にはたまらん内容です。
 そんな事で、創設メンバーのフェイエットと60年代加入したシーラにヴァレリーの3人でのフィリー・サウンド。1発目から「TSOP (The Sound Of Philadelphia)」でソウル・トレインのテーマとしてあまりにも有名な曲。そして日本でも人気の「Dirty Ol' Man」に続いては初ヒット「Year Of Decision」でフィリー・ソウルの最良の部分を伝えてくれる名曲。しかし何といっても極めつけは“天使のささやき”として有名な大ヒット「When Will I See You Again」。もうイントロの♪Woo、Ah~ Precious Moment~ってコーラスでこっちもトロけます。やっぱ3℃っていえばコノ名曲で、東京音楽祭でも金賞を獲ってこっから大ブレイクやったそうです。また日本編集盤ってことで筒美京平作の細野晴臣らのティン・パン・アレイが録音参加の「Midnight Train」、「苦い涙」も収録。林立夫のドラムも最高でなかなかのクオリティですが、後者は日本語で歌われていてソウルフルなキャンディーズって感じが◎。とにかくメジャーKeyのアップ~ミディアムは極上でバニー・シグラー作の「I Didn't Know」はじめ、「Take Good Care Of Yourself」や「Long Lost Lover」あたりは気分高揚、品質最高で文句無し。流石ギャンブル&ハフです。またディスコ・ファンク「Do It」、「A Toast Of Love」も深町純氏アレンジの日本録音ですが、後者は紛れもない傑作スロウでイギリスでもヒット。他もドラマチックな「What I Did For Love」や、P-Funk総帥G.クリントンのペンによるアップ「Standing Up For Love」などマジでエエ曲満載です。華やかなサウンドにコーラスの効いた適度にソウルフルな歌唱が、ホンマたまりまへん。
「いまでは少なくなったゴージャスな大編成サウンドに甘いヴォーカル。粋な音ですわ」
::more
2010.06
19
Category : Vocal Groups
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
514ML-152OL__SL500_AA300_.jpg



  にわかに脚光を浴びた南アフリカ。しかしながら知り得る知識は乏しく、ダイヤの原産国であるという情報ぐらいしか持ち合わせておらず、知ってる人もネルソン・マンデラくらいの情けなさ。でも南アフリカ出身の写真家、ノーマン・シーフは知ってます!センスのいい写真やなぁと思ったら、コノ人の仕事であることが多いです。フィリー・ソウル隆盛期に送り出されたのが、ノーマン・シーフ氏の超優秀フォトをあしらったジョーンズ・ガールズの1st。ダウンロード時代に突入し、LPサイズのジャケを眺めながら音楽を楽しむってことは無くなりつつありますが、こういったジャケを見ると一瞬“LPで聴きたいっ”って思ったりします。センスの良いジャケ・音楽がパッケージされると、ワンクラス上のアートが完成するぞっていう素晴らしき一例が本作。実はこのグループ92年の復活作(←内容はイイのにしょーもないジャケ)で知った後追いの人達ですが、めでたくコノ出世作も再発。上品でクールなグルーヴが堪能できる名品です。
 さてこのジョーンズ・ガールズ。カーティス・メイフィールドなどのバック・コーラスなどで重宝されシングル(metroの優秀コンピに収録)を出したりするも、なかなか芽が出ず、ダイアナ・ロスのバック・コーラス参加がきっかけで見事ギャンブル&ハフの下へ辿り着いた人達。70年代末期ですので、サウンドもシグマ・サウンドの洗練された人的グルーヴも楽しめる好盤です。冒頭を飾る「This Feeling's Killing Me」が象徴的な素晴らしさで、フェンダーローズっぽいエレピに、クリーン・カッティング、グルーヴィーなリズムとクールな音にチャーミングでお洒落なコーラスが見事ハマります。途中、入ってくるストリングスの音もフィリーっぽくて最高です。シスター・スレッジみたいなディスコ調もありますが、「Show Love Today」のようなクールなダンサーも収録。Jay-Zのサンプリングで脚光を浴びたシングル曲「You Gonna Make Me Love Somebody Else」もナイス・グルーヴです。他にも、エクスケイプのカヴァーで知った大人のミッドナイト・スロウ(←意味不明)「Who Can I Run To」、スリー・ディグリーズ用の曲だったのかと思わせる「We're A Melody」、“Do anything You wanna do to me♪”とそそり立つフレーズで迫る「I'm At Your Mercy」と優秀ジャケの通り、楽しませてくれます。
「内容良し、ジャケ良しの見本みたいなアルバム。LP買って部屋に置きたくなりますわ」
::more