Empyrean Isles / Herbie Hancock * 1964 Blue Note
2006-01-09 Mon 01:48
herbie.jpg

Empyrean Isles

  ブルーノート時代のハービーで最もポピュラリティを持った曲といえる「Cantalope Island」。実際コノ曲が好きでコノ盤を聴くに至ったワケですが、ここで演奏される初演は実にCoolで後の演奏や他のカヴァーの追随を許さない名演です。JAZZ的にいうとFunkyの範疇になるんでしょうが、静けさの中に熱さを秘めた絶妙の展開が何ともいえません。一旦耳にすると離れないカッコ良すぎるテーマ部分、フレディ・ハバードの奏でる緊張感溢れるコルネットソロ、そしてハービーによる絶妙の音使いによるピアノソロと完璧な構成です。なんといいますか休符の使い方が各々最高なんですわ。そしてHip Hopサンプリングでも有名になったようにCoolながらじつにFunkなんです。
 アルバム全体を見渡すとコノ「Cantalope〜」は実は異色の存在で、スケール奏法バリバリのアドリブで、いわゆる新主流派的展開がメインとなってます。ハードバップからの流れを汲んだような「One Finger Snap」から火花散る演奏でフレディのコルネット、トニー・ウィリアムスの斬新なドラムも大爆発です。トニー、ハービーと共にマイルスの下で鍛えられたロン・カーターがグイグイ引っ張る「Oliloqui Valley」もたまらん出来。ただラストに収められた「The Egg」はフリージャズ的な難解な展開で私にとっては少々退屈です。
「肝はワンホーンのフレディ・ハバード。マイルスとは違った部分でしびれます」
別窓 | Modern Jazz | コメント:0 | トラックバック:0 |
Dexter Calling... / Dexter Gordon * 1961 Blue Note
2006-03-25 Sat 02:27
4988006837560.jpg

Dexter Gordon - Dexter Calling...

なにやら御機嫌さん状態で話されているゴードン氏のジャケが印象的なこのアルバム。この時期は好調だったのか'50年代は麻薬に溺れてボロボロだったいうのが感じられないくらいイイ顔してはります。私自身テナーサックスをちょいとだけカジってまして、ゴードンのような武骨ながら繊細なテナーを聴くと惚れ惚れします。このハードバップ期('60年代前半)の録音にはピアノのケニー・ドリューが良き相棒となってコンスタントに名盤を発表しています。とりわけ本盤ではフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムも大活躍で実に格好いいスウィング感を醸し出しております。
 1曲目の「Soul Sister」こそリラックスした雰囲気でゆったりムードですが、続くドリューのオリジナル「Modal Mood」ではゴードンの攻撃的なブロウ全開でグッときます。そして名演といえる「The End Of Love Affair」や「Clear The Dex」は聴き応え充分の歌心満載ブロウをアップテンポの中、タメも絶妙にコントロールして聴かせてくれます。この中盤の2曲が実に素晴らしく、他のアルバムも買いたくなる程ゴードンの男気が満載です。最後はチャップリンの「Smile」を実にうまく料理して締め!
「球が走ってれば直球とカーブだけで完封シャットアウトできるでって感じですわ」
別窓 | Modern Jazz | コメント:1 | トラックバック:1 |
| 音系戯言 |