FC2ブログ
RSS
Admin
Archives

音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

カテゴリ
Funk (88)
Jive (2)
検索フォーム
Profile

ezee イージー

  • Author:ezee イージー
  • 男アラフィフ。人がいなくとも耳打ちで伝える、癖がすごい会社員。

    なお当ブログはLink Free 連絡不要です。
月別アーカイブ
01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 
カレンダー(月別)
12 ≪│2019/01│≫ 02
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
RSSフィード
リンク
最近のコメント
FC2
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2005.08
31
4988009950099.jpg



 何といっても「Sexual Healing」です。治療ってコトでマーヴィンが病院に診察に来てエライ熱が出てるってゆうケッタイなPVがありまして、本盤が出た当時ベストヒットUSAとかで何回か見た記憶があります。兄貴がシングルを持ってたのですが、ナンセンスなソウルなおっさんの歌ぐらいにしか思ってませんでした。ところが何ヶ月か後、グラミー賞のシーンをTVでやってましてココでタキシードを着たマーヴィンのコノ歌の熱唱を目の当たりにします。そらぁもうドえらいことでした。涙は出るは、鼻汁、よだれ、失禁とありとあらゆる液体を放出する感動に遭遇した私は兄貴からシングルをぶん取って聴きまくりました。それから20年以上経った今でも感動できるって事でこのエロソングの凄さが分かっていただけるかと存じます。何が凄いかっていうと、絶妙のミディアムテンポ、素晴らしいコード進行、ローランドの808ドラム、ミュートの効いたギター、そしてマーヴィン自身の抑揚をつけた歌・・そのどれもが有機的に且つ完璧に組み合わさってとてつもないマジックを生み出しております。そん時はナンも考えず「え~な~」と聴いておりましたがコレが打ち込みR&Bの夜明けになるなんて・・・。
 正直死んだ時も「セクシャルのおっさん死んでもうた」くらいで「代わりにライオネルリチオに頑張ってもらおう!」とアホ丸出しの事しか考えてませんでしたが、スタボンやLet's Get It On等の偉大な功績を大学になって聴いて遅ればせながら死を悔やみました。このまま生きてたら更なる黄金時代を迎えたに違いありません。それくらい画期的な作品であった事は言わずもがなです。セクシャルが凄すぎて他の曲が正直霞みますが「My Love Is Waiting」や「Midnight Lady」あたりも普通ならハイライトとなる好曲です。
「死ぬ前に大仕事やったんやで・・おっさん」
::more
2006.02
07
bed.jpg

伊達男テディペンのしっとりまったり系をコレでもか!というくらい集めた好編集アルバム。80年代前半に不慮の事故で車椅子での活動となったものの、男前なスタイルは健在でコンスタントにアルバムを出し続けてた尊敬すべきオッサンです。(車椅子で登場したLive Aidでの拍手喝采の中、熱唱する様は何度見ても泣けます)Blue Notes時代が最も名曲を量産してたことに異論は無いですが、ブラコン期以降もなかなか聴かせてくれます。そんな80年代以降を中心にリマスターセレクトされており今迄この辺をまとめて聴かすブツは無かったので重宝します。余談ですが自分が就職活動してたときに訪問先のOBに音楽の話題で盛り上がり、当時出たTruly Blessedを「なんでもエエから買え」と無理強いされたことが頭をよぎります。
 事故の影響か70年代の録音と違って豪快な力技はなりを潜めますが、優しさが増したような歌いかたはそれはそれで好感が持てます。ミッドナイトスターのキャロウェイ兄弟が絡んだ「Joy」や「Love Is The Power」のシンセベースが入ったサウンドも今聴くと逆に新鮮ささえ感じます。若き日のWhitney Houstonの熱唱も光る名デュエット「Hold Me」やG.Levertが手掛けたグレイトスロウ「Voodoo」、Luther Vandrossの好サポートも光る「You're My Choice Tonight」等渋くも格好いい曲がビシッと揃います。94年にLeon Huffと組んだ感動の「I'm Always Thinking About You」や70年代の名作「Close The Door」(Single Version)等も収録。
「見過ごしがちの時代にしっかりスポットを当てた編集に感謝!」
::more
2006.09
04
loenwe.jpg



そもそもMarvin Gayeの「I Want You」の製作者として知った人ですが、数年来Free Soulブームにも乗って“メロウ大王”とか“メロウ総帥”とかワケ分からん称号まで授与されいっぱいリイシューされたLeon Ware。60年代からモータウンを中心とした裏方としてメキメキ頭角を表した人で自らのリーダー作では大ヒットこそ無いものの、コンポーザーとしては輝かしい功績を残した人です。そんな近年、評価がグッと上った感もあるLeonのAOR的傑作っていわれる棒と戯れる素敵な海岸ジャケが素晴らしいソロ4作目です。
 もちろん全編自らのプロデュースであり、独特の都会的センスが貫かれています。が、ド頭の「A Little Boogie」で少々面食らいます。シンセバリバリのディスコファンクって感じで結構きついです。これがMidnight Starあたりだったら躊躇なく聴けたかもしれませんが・・。しかし次にくる「Baby Don't Stop Me」は期待に応えてくれます。ブラジル傾倒も思わせるマルコス・ヴァーリやシカゴのピーター・セテラも作者に名を連ねるどっしりした心地良いグルーヴで一安心です。マルコスとの共作は他にも2曲あり、正にメロウの極みともいえるタイトル曲「Rockin' You Eternally」、「Got To Be Loved」とどちらも秀作。また洗練されたファンクテイストも光る「Our Time」やマーヴィンのAfter The Danceの原曲ともいわれる「Sure Don't Stop Me」もなかなかですが、ラストに収録のストリングスアレンジが異様にカッコいいリオン・グルーヴ炸裂って感じの「In Our Garden」は珠玉の傑作。
「少々、個性に欠けるリオンの歌が玉に瑕か。AORファンはど真ん中ですわ」
::more
2006.10
11
514894.jpg



MTV黎明期のマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーといったら絶対的な存在で、アースの失速と共にえらい幅きかせてたのがコノ2人。それは当時の賞関連のイベントや“We Are The World”を見ても明らかで、元来長いものにには巻かれまくる性格の私としてはロックやロックやといいつつ、「知っていないと文句も言えへん」とかヘチマとか言いながら彼らのシングルはしっかり買ってました。そんな中、マイケルがスリラーの地球規模大ヒットの直後にすっかりソロ・アーティストとしてまい進していくかと思いきや、突如以前からの兄弟グループ・ジャクソンズで活動しだして発表したのが先行シングル「State Of Shock」。ソロとして大成しても兄貴達を見捨てない姿勢に「えらいやっちゃ」と感動もしましたが、なによりこの強力エレクトリック・ファンクにぶちのめされました。ミック・ジャガーと共演というのも話題でしたが、ソロよりもどす黒く感じたマイケルのファンク魂炸裂の終始アゲアゲのハイテンションナンバーはまぁ強烈で一度聴けば意味も無く誰かにジャンピングニー・バッドをしたくなる大傑作です。Live Aidでのミックとティナ・ターナーでのこの曲での熱い共演も忘れ難い名場面です。そんなマイケルの出発点ジャクソンズの70年代後半から80年代での、上掲曲を含むキッズ・グループから脱皮した大人の姿をまとめた好編集盤です。
 頭の4曲はジャクソンズmeetsフィリーソウルって感じでギャンブル&ハフがプロデュースしてます。「Show You The Way To Go」や「Find Me A Girl」あたり正統派ヴォーカルグループとしてかなり高水準です。そして78年の「Blame It On The Boogie」あたりから後のマイケルに通じるスタイリッシュなファンクスタイルがビシッと決まります。80年発のTriumphからは4曲も収録で、Black Streetも取り上げた「Can You Feel It」、後追いでシングルも買った生音ファンク期の最高峰「This Place Hotel」、小気味良いファストテンポがたまらん「Walk Right Now」とカッコええ曲づくめです。後半はマイケル脱退後の2曲の後、マイケル・ソロ作からのジャクソンズ・ライブ版「Don't Stop 'Til You Get Enough」で締め。
「今や立派な変態扱いのマイケル。兄弟でもう一回やったらどうでっか?」
::more
2007.06
20
B00000IFVX_01.jpg



 おったんです。同級生のおかんにこの顔が。鬼瓦みたいな顔で自分ちの子供以外も悪いことはちゃんと叱りつけられる気立ての良いええおばはんでした。ディオンヌはブラコン全盛期に「愛のハーモニー」や「ラブ・パワー」などのヒット曲で知ったのですが、当時MTVで見てその“おばはん”を真っ先に連想。個人的にどうしてもそのおばはんとかぶって勝手に良いイメージ先行だったディオンヌですが、イメージ通り胸にささる名曲がいっぱいでした。その鬼瓦みたいな顔(失礼)で説得力・包容力たっぷりの表現は何とも素晴らしく、バート・バカラックの美メロを最も華麗に歌ってきたおばちゃんであると思ってます。このオールタイムベストは輝かしい軌跡を端的にまとめた優れモノで、正に一家に1枚の名曲集となっています。
 アルバムは前半がバカラック作品期の'60年代セプター録音で、途中ワーナーでのヒット曲も入れつつ後半はアリスタでの秀作も網羅という離れ業を実現した絶妙の構成となってます。まずは初々しい初のトップ10ヒット「Anyone Who Had A Heart」が目を惹きます。この哀愁メロディに上品な歌唱、アレンジはバカラック期ならではで何とも魅力的です。他にもストラングラーズによるドアーズ的秀逸カヴァーも見逃せない名曲「Walk On By」や、数々の録音があるスタンダード的美メロ名曲の決定版「Alfie」、アレサでもお馴染み「I Say A Little Prayer」などソフトな傑作多し。またフィーリーの雄トム・ベルが手掛けた'74年のThe Spinners共演作「Then Came You」も溌剌歌唱が光る秀作。個人的に最も親しみのある'79年以降アリスタ期は何とコパカバーナのバリー・マニロウがプロデュースする壮大バラード「I'll Never Fall In Love Again」でスタート。アイザック・ヘイズ作「Deja Vu」、ビージーズ作の大ヒット「Heartbreaker」、自らラブ・コールを送って実現したLuther Vandross共演「How Many Times Can We Say Goodbye」とブラコン的秀作連発ですが再びバカラック作を歌った2曲「Love Power」、「That's What Friends Are For」がビカビカに光ります。前者はLTDのJeffrey Osborneがデュエットし間奏でKenny Gがブロウする傑作ミディアム。また後者はグラミーにも輝いた感動大作でロッド・スチュワートがサントラで歌った作品をStevie Wonder、Gradys Knight、Elton Johnを招いて豪華な面子で録音したもの。もうマジックが起こったとしか言い様のない素晴らしい出来で、各々が最高の見せ場を作った奇跡的感動傑作となってます。そして旧友The Shirellesが再結集しコラボしたキャロル・キング・クラシック「Will You Still Love Me Tomorrow」も見逃せないところです。
「諭されるようなこの感覚。憔悴したときも結構癒せます!」
::more
2007.08
01
20070801140332.jpg

 リアルタイムでは最も敬遠していた'80年代中盤~後半のブラック・ミュージック。あまりに急速に進歩したエレクトリック化に体がついていけなかったというのもありましたが、アナログでは成し得ないグルーヴや新鮮なメロウ感もしっかり醸成されとったわけです。'90年代以降は上手に過去の手法もミックスされグッと安定感を増し'80s再評価ともなりますが、そんな'80年代の打ち込み黎明期から新たな夜明けとなったNew Jack Swingくらいまでのナイスな楽曲をうまいことまとめたのがJuicyと題された本シリーズ。古いビニ本のええページだけ抜き取ったような好編集で新鮮に聴かせてくれます。
 1曲目は名前さえ知らんかったJanice McClainPassion And Pain」でハリのある声でメロウ・ワールドを体現。当時は「なんじゃい」と思ったローランド808(リズム・マシン)の音もバッド・ボーイ勢によるエムトゥーメイの再評価の後で聴くと新しささえ感じます。続くはこの頃から徐々に始まりつつあったIsleys再評価の一翼を担ったBodyによる「Footsteps In The Dark」。当時、蜜月だったR.Isley&Angelaも一枚かんだ秀逸カヴァーです。そして「こんなエエのん、あったんかいな」と思わせてくれた文句無しの強力スロウRobert Brookins feat. Stephanie Mills Where Is The Love」、Babyfaceも爽やかに絡むPebblesLove Makes Things Happen」とええ流れです。後半もしっとり感がたまらんタワサ参加のエムトゥーメイ印Sue AnnLove Dies Hard」にTyron BrunsonTender Touch」と「誰やねん、それ」的な人等もええ感じで収録。ベテラン組もアンジェラ・ウィンブッシュのナイス・アシストが光るStephanie MillsSomething In The Way」や、MCA参戦後に一気に垢抜けハッシュのクールな音作りに見事応えたControllersStay」を収録。もちろんMCA系の編集ですのでJodeciNew Edition(ソロ曲含)、Jody WatleyGuyなんかの秀作も収録で手落ち無しです。最後は珠玉の名曲「La La Means I Love You」のThe Jetsによる'85年カヴァー。キッズ・グループの青臭さがたまらん極上の出来栄えで最高の締めです。
「やはり気持ちエエ音を知ってる人が選んだ編集盤は最高です!」
::more
2008.01
13
51LT88vLltL__AA240_.jpg

 高校生の時、流行ったカフェバーを思い出す「80年代でっせ」的なジャケットが切ないヒューマンボディの1stアルバム。再発の嵐で何がホンマにエエのやらワケわからん状態の旧盤復刻の昨今ですが、コレはマジで待望だった1枚。学生時代にザップ(っていうかロジャー)のファンクネスに心酔して殆どのアルバムを聴きあさり、それだけでは物足らずシャーリー・マードックあたりも全部レンタルさせてもらいました。そんとき既にライナーノーツとかで秀作として触れられてたのがこのヒューマン・ボディでした。聴きたいと思っても当時既に入手困難なアルバムやったんですが、それから10数年の時を経て見事再発。ほんまに「何でも出まんなぁ」と感心します。ロジャーといえばエレクトリックの波に押され次々に撃沈していった70年代のビッグネームを尻目に、抜群のセンスで唯一古臭くないファンクを体現していた賞賛すべき才人です。エリック・サーモンが執拗にサンプリングしてたのも頷ける、80年代で今聴いても古くないアーティストでプリンスと共に双璧です。そのロジャーが曲作りから演奏まで仕切ったヴォーカルグループってことでツチノコ(←古い)くらい幻の音源と言われてたのが本アルバムのヒューマン・ボディなんですな。ロジャーのキャリアでもバリバリの時に作られた音で、ただ単にレコード会社の倒産っていう不運な理由で埋没したこのアルバム。悪いわけありません。
 メンバーもザップ・ファミリーでお馴染みのレイ・デイヴィス、ラリー・ハッチャーに、ロジャーがしきりに尊敬するアーティストとして名を挙げていたオハイオ・プレイヤーズのビリー・べックという面々がザップ・マナーのファンク&メロウを奏でます。冒頭のタイトル曲「Make You Shake It」や「Keep You Head It」ではザップのアルバムに入ってても何の不思議も無い非常に水準の高いファンクがアルバム前半でいきなり楽しめます。「Tomorrow」ではギターの名手でもあったロジャーのメロウなプレイも光ります。また最高なのがEmotionsの名曲Best Of My Lifeさえ彷彿させるスウェイビート曲「Hit Me」。このポップ感はたまりまへん。そして後半も驚きの展開で何と名スロウ「As We Lay」のオリジナルが登場です。ご存知ザップファミリーのの歌姫シャーリー・マードックのヒット曲でJ.Loもサンプリングしてた名曲ですが、この人等がオリジナルだったとは、ちーっとも知りませんでした。男声のこの曲もなかなかオツなもんです。その後も何故このアルバムが伝説になってたかすぐに理解できる激名スロウ「Please Help Me Find Her」や洗練されたスタイルながら実に黒い「There Is Nobody」など1曲たりともスキップさせん構成は流石としか言いようがありません。ザップ的ではありますがヴォコーダーが殆ど登場せず肉声で迫るとこが、別名義たるところですが実に素晴らしい内容です。
「天国のレイ・デイヴィスやロジャーも向こうで祝杯をあげたに違いない傑作」
::more
2008.08
03
soul bar

今やオヤジ向け男性雑誌が大流行りですが、私も仕事の都合上ほとんど広告関連中心に目を通します。しかし昔と違って「粋」なオッサンが増えるのは結構なことで、「チョイ悪」やら「枯れオヤジ」やらオッサンが脚光を浴びるのは世の中にとって良いことですな。うちの会社も女性比率がむちゃ高いですが、昼飯食べながらも横からエゲツない会話も聞こえてきます。「暑苦しい」とか「センス最悪」とか「あの上司、むかつく」とか男性陣へ好き勝手言ってますわ。まぁそれはお互いさんですが、たとえ偽物でも好感度あげとかんと仕事しにくい面もあったりしますので気遣います。ただ私もこれからのオッサン期、自分をしっかり持って、いちびりのオッサンとして邁進したいもんです。そのオッサン向け雑誌でも抜群の編集力で支持も高いと聞く雑誌BRIOがチョイスした、夕暮れドライブに心地よさそうなナイスなソウル・コンピです。タイトル通りソウル・バー的な隠れた名曲も紹介で、神戸ムーンライト(元町の最高のソウル・バー)並みにエエ選曲で一気に聴かせます。
 中身は40代真っ盛りくらいの人がブイブイいわしてた頃の80年前後のナイス・グルーヴがてんこ盛りですが、今聴いてもCoolな録音の数々です。まずはWindjammer 「Tossing And Turning」で爽快な幕開け。続いてはThe Younghearts 「Let's Fall In Love Again」The Controllers 「My Secret Fantasy」と熟練ヴォーカル・グループが魅了します。熱血ファンクもメロウもイケるマイケル・クーパー擁するCon Funk Shunは「By Your Side」の他、弟分Phyreworkの「Make It Last」も収録。また、みんな大好きRockie Robbins 「You And Me」もピシャリはまります。AORの雄ボビー・コールドウェルのナイス・カヴァーRoy Ayers 「What You Won't Do For Love」はセンス溢れるヴァイブがメチャ気持ちええ傑作。サイド・エフェクトのバックを務めたL.A. Boppers 「Where Did You Go ?」や、ハワイ発のSeawind 「The Two Of Us」のオシャレなグルーヴもたまりまへん。嬉しいDeBargeではメロウな「Who's Holding Donna Now?」に加え関連グループSwitch 「I Call Your Name」が。他には「こんなのも、やってたの?」と少々驚きのメンフィス重鎮Booker T.Jonesのアーバン・スロウ「I Came To Love You」や、スティーヴィー・ワンダー作の名作Finis Henderson 「Crush On You」もばっちり。最後は紅白のサブちゃんの如くマンハッタンズのGerald Alstonが登場。余裕たっぷりにイーグルス名曲「I Can't Tell You Why」をバイ・オール・ミーンズと共にバッチリ決めます。
「実にセンスを感じる旨味がにじみ出る選曲。ちょっとカッコつけて聴いとくんなはれ」
::more
2008.10
09
byallmeans.jpg

 今の歌ものブラック・ミュージックが再びR&Bって呼称となるチョイ前に、ソウル復権を唱えた渋いグループ “バイ・オール・ミーンズ”。正直、画一的な感じが「しょーもない」と感じていたブラック・コンテンポラリーなるアーバン的な装いのブラック・ミュージックが席巻してた80年代半ばでしたが、現行ロックさえもしょーもなく感じ始めてた80年代後半になって勃発し始めたレトロ・ヌーヴォー(←ワインちゃいまっせ)なる興味深いムーヴメント。60~70年代のソウルに見られたオーソドックスな熱き歌心を復興した、温故知新的な新型ソウル・ミュージックの台頭は「ベタなソウル好き」の私にとっても大歓迎でした。勿論、技術革新があった激動の80年代を通過した音ですので、打ち込みサウンドなんかも上手く活用した上でのコンテンポラリーなサウンドに仕上がってるのがミソ。この辺がエエと感じた後には今まで「何とくだらん音楽」と思ってた他のブラコン・サウンドまでもが魅力的に感じ始めるようになり、Hip Hopの隆盛と共に当時の現行ブラック・ミュージックが一気に気になり始めました。
 そんな事で、デビュー作となる本作。昔はレンタル屋の定番でしたが、いつのまにやら廃盤にもなり忘れられた存在に。最近になって見事リマスター仕様での復活は嬉しいニュースでした。肝となるのは、プロデューサーのスタン・シェパードが創り出す都会的で無駄に装飾のないグルーヴィー・サウンドに、全盛時のテディペンを彷彿させるソウルフルなバリトン・ヴォイスで熱唱するジミー・ヴァーナーの歌心。いきなりかますエレガンスなスロウ・ヒット「I Surrender To Your Love」がこのチームの自信の大きさを窺えます。まさに本アルバムを象徴する名曲です。続く「I'm The One Who Loves You」は平凡なアーバン・ダンサーかと思いきやジミーのグレイトな歌唱で逆転勝ちのトラック。ゆったりしたグルーヴで優美にきめる「You Decided To Go」も本作といえるハイライトで、スタイリッシュながらしっかりソウルしてるとこがたまらん名曲。そんな感じで前半3曲で大量リード確保で圧勝のアルバムとなってます。中盤もピーボ・ブライソンがやりそうな美しいスロウ「I Believe In You」、スムース・グルーヴの極み「I Want To Thank You」と佳作が続きますが、最後まで手抜き無しのクオリティの高さで迫ります。ブッといグルーヴながらお洒落な感覚も同居する「Let's Get Started Now」から、クワイエット・ストーム系のとろけるスロウ「Slow Jam (Can I Have This Dance With You)」への流れも秀逸。またアルバム最後を飾る「We're Into This Groove」はファンク・バンド出身のスタン・シェパードの意地を感じるナイスなファンク・ナンバーで華々しく締めます。
「ブラコンなんか“へたれ”の音楽やと思ってた認識を一変させてくれた、濃厚ソウル盤。」
::more
2008.10
10
hotter than



 80年代前半、すでに神様みたいな存在として君臨してたスティーヴィー・ワンダー。来日時の武道館ライブもゴールデン・タイムにTV放映され、TDKカセットのCMなんかにも登場し、すっかり日本でも茶の間レベルで超メジャーな人となってました。それこそ中学生だった私等でも、「おい、昨日スティーヴィー見たか!あれは凄かったなぁ」と分かったような顔して学校の行き帰りに話題にするくらい。その格とか位置づけは当時のオールスター・チャリティー「We Are The World」を見れば明白でレイ・チャールズ、ボブ・ディランらと共に別格的にフィーチャーされてます。言わずもがなですが、もはやソウル云々の範疇で語ることのできない幅広い音楽性は、圧倒的なポピュラリティを得るには充分すぎるほどです。しかもポップでめっちゃ聴きやすいのに、その音楽を紐解くと非常に高度なレベルで構築されていて簡単にコピーできない楽曲ばっかり。雑誌でいうと「アドリブ」読者あたりに崇拝されるような存在で、今もそうですが一般的にもミュージシャンからも尊敬の的の人でした。今聴いても「何と気持ち良い完成された音楽であるか」って感心しきりのコンポーザー&ミュージシャンです。ヒット曲ひとつとっても全てエバーグリーンな輝きを放ってます。
 80年の本作は当時の愛聴盤で、その後CDが出始めの時にも「何か音の良さが体感できるモノを」って思って即購入した録音もクリアで美しい名作。まずシビれるのが軽快なオープニング「Did I Hear You Say You Love Me」から間髪入れず入る名曲「All I Do」の流れ。モータウンの蔵出し盤でタミー・テレル嬢がすでに60年代歌ってたこともビックリした後者はクールなエレピに乗っかるスティーヴィーの熱い歌いっぷりが冴えまくりです。神秘的な「Rocket Love」、ポップなアプローチも絶妙な「I Ain't Gonna Stand For It」、ジャジーにグルーヴする「As If You Read My Mind」といつ聴いても感心する飽きない構成。またCMで流れまくりだったボブ・マーリィ調のレゲエに取り組んだ無茶苦茶カッコええ「Master Blaster」、ポップに疾走する心地良さ満載の「Do Like You」、お得意のクラヴィネットが実にファンクを感じる「Cash In Your Face」とこの辺りも絶妙。終盤も、後にジョデシも取り上げた美しすぎるバラード「Lately」、公民権運動に尽力したキング牧師に捧げた「Happy Birthday」と未だに全曲ともレベルの高さに驚愕です。
「大ベテランと思ってた本作当時で何とまだ30歳のスティーヴィー。ホンマの天才です。」
::more
2009.01
25
AnitaBakerSweetLove.jpg



打ち込み全盛となってきた80年代後半、生音のジャジーなソウルで勝負を挑んで大成功を収めたアニタ・ベイカー。バブリーな時代でゴージャス感が好まれた時です。アニタが在籍していたチャプター8からのパートナーといえるプロデューサーのマイケル・J・パウエルと共に創り出したクワイエット・ストームなる類いのアダルトな音は見事に時代に合致してブレイクでした。当時のバイト先の子にテープを借りて「なんとオトナな音なんや」と思ったのが、このアニタの“ラプチュアー”です。濃厚な味わいであるのに泥臭さは一切無いのが特徴で、カジュアルよりフォーマルって感じのお洒落感もナカナカです。そして何といってもレジーナ・ベルなんかと同様、歌が激ウマで落ち着いて聴くにはもってこいの完成された音楽。貧乏な生活でしたが、たまにこんなの聴くと心だけはバスローブにワイングラスでした。
 本作は83~95年の集大成的な決定版リマスター・ベストで、今聴いても余裕の風格で聴かせてくれます。実にヒューマンチックで自然な音で全編流れるグルーヴは、当時のテクノロジーに頼らんかったぶん今も陳腐化せず新鮮に鳴り響きます。ブレイク前の1stからは「Angel」、「No More Tears」が収録で、すでにほぼ完成形といえるスムースな歌声披露ですが、時折おもむくままに感情むき出しソウルも一部聴けるのは魅力。ココで特筆すべきはデヴィッド・T・ウォーカー(g)、ネイザン・イースト(b)、ジェイムス・ギャドソン(dr)等が手堅いバックを務めているところ。そして出世作2ndからは大ヒットでクワイエット・ストームの代表格「Sweet Love」をはじめシングル曲「Caught Up In The Rapture」、名曲「You Bring Me Joy」など5曲収録。心地良いミッド・グルーヴも冴える「Same Ole Love」あたりも実に上品なノリでほんまよく出来てます。2年おきに発表した3rdや4thも優美な生音サウンド&ジャジーな歌声と軸はぶれません。「Giving You The Best That I Got」、「Just Because」、「Talk To Me」と華麗に迫ります。冒険はありませんが安定感抜群で聴かせてくれます。自らがプロデューサーを務めたエレクトラ最後のアルバムもタイトル・トラック「Rhythm Of Love」などいつものアニタですが、打ち込みトラックでの「I Apologize」などは新鮮に感じたりします。またJames Ingramをデュエット・パートナーに録られたサントラ曲「When You Love Someone」も上手いもん同志での録音で、黒さはあまり無いですが二人とも出しゃばらず、優美に歌いあげアダルト臭ばっちり。
「上品なメロウ&スロウが全体を支配。90年代のクラシック・ソウル・テイスト復興への橋を渡した人。」
::more
2009.07
01
OFFTHEWALL.jpg



 突然、逝ってしまった20世紀最大のスーパースター、マイケル。最近では彼の音楽よりも、一人の人間の生き様としての興味のほうが高いような感じでした。それは80年代に“スリラー”と共に、ギネス級のエンターティナーとなってしまった自分との葛藤の歴史みたいなものが、世間の目からは(私も含め)興味深々やったわけです。「あそこまで登り詰めた以上、しょーもない事はできんぞっ」っていう意識からか、プロとしての完璧主義っぽいところか分かりませんが、それらが災いして奇行と呼ばれる行動に走ったり音楽も寡作になっていったと感じます。肌の色や老いとどうやって対峙していくのか、想像しただけで痛々しい気持ちになる人でしたので、残酷な言い方をすると「これでよかった」とも感じたりします。ゴシップでも他の黒人アーティストみたいに、もっと自虐的なジョークをかましたりする器やったら、もっと生き延びられたのにと思うと残念です。でも全世界の人間が彼の音楽的な真の復活を願っていたハズです。古い話ですが小学生の頃に、日本のスクーターのCMに出て無邪気に踊ってた笑顔の“黒人アーティスト・マイケル”は素敵でした。その頃のマイケルいち押し作品がコチラです。
 一家に1枚として皆持ってた、この後のモンスターヒット「スリラー」も“ヒューマン・ネイチャー”や“スタート・サムシング”など今でもカッコええ激傑作収録ですが、音楽的にはやっぱこっちが好み。モータウン~フィリーを経て辿り着いたのが、クインシー・ジョーンズと西海岸系の腕利きミュージシャンと組んだエピックからのソロ作。シングルになった曲なんか、どれも絶品の出来で無茶苦茶カッコええ出来です。“今夜はドント・ストップ”と題された「Don't Stop 'Til You Get Enough」や表題曲「Off The Wall」は青年マイケルの熱いソウル・ヴォイスも光るダンス系ファンク。バイクCMでもガンガン流れてました。そして何といっても素晴らしいのが「Rock With You」。後にD-Infuluenceの秀逸カヴァーも生まれたナイス・グルーヴの傑作で、マイケルのソロ曲でも個人的に1等賞です。ルイス・ジョンソンのグレイトなチョッパーも光る「Get On The Floor」、ジャクソンズの延長線上ともいえるファンキーさで迫る「Working Day And Night」など他にもダンサブルな名曲多数。他にも、正直ウィングス版より好きなポール・マッカートニー作の癒し系ミディアム「Girlfriend」、フリーソウル的に軽快な「It's The Falling In Love」、ステージで涙して歌う姿も印象的だったスロウ「She's Out Of My Life」とエエ曲だらけの内容です。またジョージ・デュークにワー・ワー・ワトソンらの手堅い職人グルーヴも聴きもので、黒っぽい音でのマイコーはやはり魅力的です。
「コンプレックスの塊が晩年に自身を追い詰めてしまった天才。元気なマイケルをもう一度見たかった!合掌。」
::more