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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2005.12
11
Category : 50's Pioneers
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
060.jpg



ず~っと釣り糸垂らして待っていたチャック・ベリーのベスト盤。待ってたのはジャケットが格好良くて、重要曲全て網羅で、音圧ビンビンのリマスター仕様ですが、ド真ん中に来たのがコノ2枚組です。ベートーベンに匹敵する偉大なコンポーザーであるチャックですが、基本的にR&Bの流れの中にカントリースタイルのビート&ギターをミックスさせて、黒人ながらあっさりスタイルのヴォーカルを乗っけて出来上がったオリジナルスタイルって感じです。当時の風刺やライフスタイルを巧みに歌にして、独特のギターフレーズと共に数多くの支持を得た偉人。悲しいかな黒人にはあまりに白っぽかったのかフォロワーがあまり生まれませんでしたが、StonesやBeatlesにこぞって取り上げられ教祖となっていったのは御存知の通り。
 中身は全てR&Rクラシックといって過言ではない名曲オンパレードで「Too Much Monkey Business」、「Johnny B.Good」、「Around And Around」、「Beautiful Delilah」、 「Sweet Little Rock 'N' Roller」、「Little Queenie」、「You Can't Catch Me」、「Back In The U.S.A.」、「I'm Talking About You」、「Come On」などマジで書ききれない程の重要曲だらけです。でも乱暴な言い方をすると1stヒット「Maybellene」に全てが集約されています。複弦ギター奏法、PianoのJonnie Johnson(コノ人無しでは始まりません)を核とするスウィングしまくるバックの演奏、とコレを気に入らん人はあとは聴いてもしゃーないって事です。ライブではギター1本で現地入りし地元バンドを雇いイマイチなライブが多い適当なチャックですが、ホントはこの鉄壁バック陣が揃って本来の良さが出てくると感じます。Johnnieも参加してkeith Richardが仕切った映画「Hail! Hail! Rock'n Roll」ではチャックのスウィングビートを理解したスティーブ・ジョーダンらが脇を固め例外的に素晴らしいLiveが見れ必見です。劇中名曲「Carol」のイントロで何度もキースに駄目だしをするシーンはチャックの細部にまでの拘りを痛いほど感じる名場面です。
「全部でなんと50曲収録。チャック・ベリーなんて全部おんなじ曲やんけという人は聴く必要なし」
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2006.03
18
Category : 50's Pioneers
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
20060318013915.jpg

R&B界の「ダイナマイト」といった表現をされる事も多い女王Etta Jamesの初期作品集。彼女のパンチの効いた唱法はリキんだ時など最大瞬間風速100mって感じでグレイト極まりないです。ただし彼女の人生は波乱万丈で、日曜の朝でもテレビで特番ができそうなくらい。麻薬でのトラブル・黒人にしては微妙な肌の色・気性が激しい性格等から苦労の連続だったようです。一般的には60'sのChess時代ソウル期がとりわけ有名ですがデビュー直後であるコノ時代でも切れのいいシャウトは既に炸裂しまくりで最高です。
 内容は1955年~61年の管楽器主体のR&Bが全盛の時代で実にロッキッシュなEttaの歌声がマッチします。最初のヒットでThe Peachesとの録音「The Wallflower」からPopながら黒さ満開でテナーサックスも絡めた味付けも絶妙。「Good Rockin' Daddy」、「That's All」、「Good Lookin'」、「Dance With Me, Henry」など小気味良いテンポでR&B臭たっぷりに迫ります。「Be Mine」や「Baby Baby Every Night」のようなルース・ブラウンみたいなチャーミングなリズム・ナンバーも魅力的ですが、リトル・リチャードにも負けないR&Rも堂々たるもので「Shortin' Bread Rock」、「Tough Lover」も女性シンガー最高峰とも思えるド迫力歌唱で申し分無し。スロウでも堂々の歌いっぷりで、コノ時期ならではのドゥーワップ・スタイルをバックにクールに決める「Hold Me, Squeeze Me」をはじめ「Crazy Feeling」、「Tears Of Joy」、「You Know What I Mean」等、聴いていて実に気持良いです。ドゥーワップ・スタイルで声自身に漂うBlues Feelingもたまりません。
「別テイク満載のRe-Master42曲!Doo-wop、Rock'n Rollの流れで聴いても違和感ございません」
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2006.06
12
Category : 50's Pioneers
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
the_coasters_greatest_hits.jpg

 プレスリーの一連のヒット曲で御馴染みのJerry Leiber & Mike Stollerが手掛けたドゥワップ・グループ。スウィートっていうよりノベルティ感覚溢れるR&B、Rock'n Roll色が濃いヒット曲が多く収められてます。さすが'50年代のアトランティックレコードを支えたドル箱スターだけあって楽しく親しみやすいメロディー満載です。ウキウキするようなコーラスワークも素晴らしいんですが、ちょっとラテン風味も交えたアレンジや随所で光るバックのKing Curtisのテナーサックスも最高でコレが実にエエ味出してます。やはりコノ手のR&Bスタイルにサックスは欠かせません。以前レコード持ってたんですがCDで買いなおしたら、オリジナルの10曲に何とオマケのボートラが14曲もくっつく快挙!もうワケわかりませんが何か得した気分にはなれました。
 中身はもはやスタンダードといっていい曲ばかりで初めて聴いても誰かのカヴァーや何かの映画で鳴ってたような曲がポンポン飛び出しますので非常にとっつきやすいです。Stonesでも有名な「Poison Ivy」や「Along Come Jones」、「I'm A Hog For You Baby」、「Young Blood」など軽快なテンポでグイグイ惹き込みます。また真骨頂ともいえるR&R調のアップテンポ「Charlie Brown」、「Yakety Yak」など楽しい歌詞に溌剌ヴォイスが冴え渡る名作です。中でも最高なのは昔シャネルズで知った「That Is Rock And Roll」でこれぞドゥワップR&Rと声を大にして言いたい最高傑作。ロマンティックなスロウ「Zing! Went The Strings Of My Heart」も聞き逃せない名作です。ボートラにはBeatlesハンブルグ時代でも有名な「Three Cool Cats」や「Besame Mucho」の他、Phil Spectorも関わった「Shoppin' For Clothes」等々収録の大充実盤。
「ロケンローラーもソウルマンも必携のコースターズ。100%HAPPYになれます」
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2007.08
06
Category : 50's Pioneers
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
bo di



 男はこだわりを持って生きなければなりません。それがどんなにしょうもないものであっても構いません。そこに男の美学があるのです。太いセルフレーム・メガネに変てこりんな形状のギター、ワン&オンリーの音楽と自分のスタイルをとことん貫き通す男、ボ・ディドリー。こんなカッコええ男、そうザラにはいてません。曲のパターンなんか、代名詞ともなるあのズンドコドンドンツツドンドンの偉大なジャングル・ビートに、アフタービート系、ブルース系と極端に言って3種類のみで殆ど1コードいう男らしさ。根底にはラテン音楽に通づる何ともトロピカルな独自性の強いビートは実にファンキーで、バディ・ホリーやストーンズを筆頭に影響力絶大でした。またボの音楽の特徴として欠かせないのがマラカスで、ジャケ左端にかろうじて写るジェロメ・グリーンがシャカシャカ鳴らす様は最高で、ボのぶっきらぼうな歌とリズミカルで“さいざんす”なギターにも絶妙なマッチングです。どのアルバムを聴いても内容がさして変わらんのも素晴らしさ満開ですが、その基本形となったこの1stは自分だけがしっかり写っているジャケも含めて最高としか言い様がありません。
 中身は自分の名前を冠した'55年の最初のヒット「Bo Diddley」からスタート。もうボの名刺代りみたいな代表作で、もし曲の形態にも特許があってこのビートを流用するには使用許諾料を払わなければならなかったらおそらくボは大金持ち間違いなしです。今でもイントロ10秒聴いただけでアドレナリンやらドーパミンやらが体中から大洪水をおこす大傑作です。もうひとつの看板スタイルのアフタービート系では、またもや自分の名がタイトルに登場の「Hey! Bo Diddley」、映画ラストワルツのロニー・ホーキンスのカヴァーも忘れられん「Who Do You Love」とコチラも文句無しの傑作収録。ブルース系では「I'm A Man」、「Before You Accuse Me」とストロング・ヴォイスが響きわたります。しかし何といっても最高なのはジャングル・ビート・スタイルで「Hush Your Mouth」やアルバム最後の「Pretty Thing」なんか曲調もたいして変わりませんが体が勝手に動き出して手に負えない無敵さです。
「二十才からお気に入りのNikeのボ・ディドリーTシャツ。敬意を表して今年も着ます!」
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2007.09
04
Category : 50's Pioneers
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
rittle rcharrr



 スピーカーの前で傘でもさしとかんと、唾でビチョビチョになりそうなド迫力のリトル・リチャード。ロックン・ロールの創成期の一人としてあまりにも有名ですが、アップテンポ主体のド迫力R&Bといった感じです。初期のジェームス・ブラウンやオーティス・レディングに多大なる影響を与えた人物としても知られますが、凄まじい声の迫力に呼応するニューオリンズスタイルの演奏も実にカッコよろしいです。初期のヒット曲がメジャーすぎて様々なアルバムが再録含めて乱発されてまして、正直どれを買ったらいいのかワケわかりませんが押さえとくべきものは明らかです。それは50年代のスペシャリティ録音に限ります。この時期3枚のアルバムが出てまして、どれも格別の仕上がりですが最も熱いのがセカンドとなるこの1枚。この3枚は昔、しょっちゅう見かけたのに今ではオリジナル・スタイルで売ってないのは驚きです。ちゃんと出せよ~って感じですが、編集盤でもスペシャルティ印があれば安心です。何せどれも金太郎飴的に迫力R&Bが展開されてますのでハズレくじを引くことはまずありません。
 そんなわけで最も好きなこの2nd。何が好きかっていうとシンプルな顔写真のジャケに、オープニングを飾る「Keep A Knockin'」。老若男女の誰もがハイテンション間違いなしのこのアゲアゲナンバーは安もんのラウドロックなどコールド負けしてしまうであろう激エキサイティングなオープニングです。サックスのリー・アレンやドラムスのアール・パーマー(←この人、センス良すぎです)などバックを固めるニューオリンズ勢の名演奏も聴きものです。他にも「Heeby-Jeebies」、「Good Golly, Miss Molly」、「Ooh! My Soul」、「Lucille」と破壊的R&Rスタイルが目白押し。シャウトするリチャード→ブロウしまくるサックスってな典型的R&Rスタイルは気持ち良すぎです。また名作スロウ「Send Me Some Lovin'」も収録で、テンポが落ちても力一杯熱唱するリチャードがまた魅力的です。ブギウギ調の「All Around The World」、スタンダード「Baby Face」、ビートルズのフォーセールでお馴染み「Hey-Hey-Hey-Hey」、映画でも有名でバックコーラスも絶妙な「The Girl Can't Help It」と全編ノリノリで迫ります。
「ポール・マッカートニーもベタ惚れだったこのシャウト。大声ヴォーカリストとしてもNo.1です!」
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2008.02
11
Category : 50's Pioneers
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
Ruth_Brown_001.jpg

  去年創設60周年を迎えた名門中の名門レーベル、アトランティック。設立当初はジャズ、ジャンプ・ブルース中心のインディーズでしたがジェリー・ウェクスラーのソウル路線が成功し、今やロック、ヒップホップまで手掛ける老舗大レーベルであることは言わずもがな。しかしまだ今ほど強大なレーベルやなかった頃、看板を大きくしたのは間違いなく50年代前半に活躍した、このルース・ブラウンやレイ・チャールズなんかのポピュラー・ミュージックのパイオニア達です。よくアトランティック系のオムニバス等で必ず登場する人でしたが、この人やラヴァーン・ベイカーなんかはぜひ個別でお付き合い願いたいと思う魅力的な歌声でした。でもこのルース・ブラウン黄金期の瑞々しい歌声やスイングしまくるビッグバンドの演奏を聴くと、今もって燦然と輝いており全然古くなってないことに改めて驚きます。ロックンロールやと思って聴いたらロックンロールやし、ジャズやと思って聴いても、リズム&ブルースとして聴いても、どうとでも解釈できる全ての源流となっているようなパワーがあり、エビアンの水を汲んできてがぶ飲みしたようなピュアさがあります。ピアノ、ベース、ドラムにホーンの編成主体に“ミス・リズム”とまでいわれたルース嬢がノリノリで歌い上げます。もちろん間奏はサックス・ソロ!自然と腰が動く、クール極まりない50年代のパフォーマンスは全音楽ファン必聴です。
 中身はアトランティックの社屋をビルにしたと言われるほどのヒット曲満載で、1949年のデビューヒット「So Long」からスタート。しかしこのお姐さんの真骨頂はパンチの効いたジャンピン・リズム&ブルース。50年代のヒットとなるとスイング感満載でブチかましてくれます。まず最高なのがR&BチャートNo.1「Teardrops From My Eyes」。正にミス・リズムを体現するグレイトな曲です。50年代前半には、ブロウしまくるサックスもロッキンな「Shine On」、R&Rシャックリ唱法のルーツも垣間見れる「Daddy Daddy」、そして名刺代わりともなった大ヒット「(Mama) He Treats Your Daughter Mean」、アップテンポで迫力満点にスイングする「Wild Wild Young Man」など古典的名作連発です。後のエタ・ジェイムスなんかにも通じるパンチある歌声は実に魅力的です。ここらを聴いてるとロックンロールの原形ここにありとヒシヒシ感じさせてくれます。スロウもR&BNo.1ヒットとなったドゥワップ調「Oh What A Dream」、堂々たる歌いっぷりがたまらん「I Can See Everybody's Baby」とじっくり聴かせてくれます。またマンボ・ブームにも乗ったヒット「Mambo Baby」、呼応する男性コーラスも楽しい「As Long As I'm Moving」と年代が経つにつれ洗練されたR&Bを見事披露。50年代中盤からはヒットメイカーであるリバー&ストラーの曲も加わりPops的楽曲にも幅が広がります。「I Want To Do More」、「Lucky Lips」なんて弾けた曲もありますが、一方でブルック・ベントンらが手掛けたブルージーな「I Don't Know」(映画ハリケーンでも印象的に挿入)、「Don't Deceive Me」も見事に歌い上げてます。
「2007年に惜しくも亡くなった、二人の偉大な“ブラウン”に改めて合掌」
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2008.06
04
Category : 50's Pioneers
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
200px-Have_Guitar_Will_Travel.jpg
  
 またもやブラック・ミュージック界の巨星が逝きました。偉大なるワン&オンリーの愛すべきオリジナル・ファンカー「ボ・ディドリー」。別に新作を期待していたわけではないですが、「おるだけで嬉しい」って感じでずっといてほしかった存在です。ストーンズに特別な愛着を持ってる人なら必ず行き着く人で、ソウルマン、ロックンローラー、ワールド・ミュージック・ファンなど色んな人等に愛され続けてきた人です。ビジュアル的にもHipでカッコええ、存在自体がリスペクトすべきオッサンでした。ジャケも最高なのがいっぱいで学生の頃、中身なんかどうでもエエと思えるくらいイカしたLPジャケにしびれて何枚も買っちゃいました。1枚通してどころか、どのLP聴いても金太郎飴状態で迫るボ先生の勇ましいスタイルに惚れまくり。ほぼ3つの球種で完全に相手を打ち取る強引なスタイルで押し通してるのは天晴れというしかありません。豪球ストロング・ブルース・スタイルに、ツンチャカ・さいざんす・ラテン系、決め球の代名詞となるジャングルビートと呼ばれる「ボ・ディドリー・ビート」。なんと男前なんでしょう。たいがいノックアウトです。アホ程あるアルバムでも激素晴らしいスクータージャケが最高の3rdも、ちょっとやそっとでは揺るぐことのないボ・スタイルで押し通していて最高です。レコードだったので15年以上ぶりに聴きましたがやっぱグレイトなおっさんでした。
 中身はいきなりバック・ビートで突き進む強力ナンバー「She's Alright」でスタート。ストーンズはじめ60sビート・グループがたいがい演っている王道スタイルで、ボ先生もごきげんさんでブッ飛ばします。A面では太弦をグリスしまくりでボ先生のギターがわめきちらすファンキー・インスト「Mumblin' Guitar」なんかも聴きどころですが、泣く子も踊りだす“モナ”で知られる代表曲「I Need You Baby」はやはり圧巻。ストーンズもルースターズも演ってたボ・ビートの傑作で迫力あるブッとい声も男気満載です。B面一発目はマラカス爆裂の中、ラップの元祖みたいにセイメェ~ンと喋りたおす「Say Man, Back Again」がまず最高。後も王道ジャングル・スタイルが頼もしい「Nursery Rhyme」、珍しく3コード展開でバックビート強烈ドライブの「I Love You So」、マラカスをバックにストリップショーのBGMみたいにエキゾチックな音階を奏でる「Spanish Guitar」など存分に楽しませてくれます。まず、どっから聴いてもボ印のナイスなアルバムです。
 振り返れば小生が二十歳の頃、裕也さんのR&Rオーディションに受かった時に演奏した曲もボ先生のビートを拝借したオリジナル曲で突破。やっぱ尊敬・感謝の念でいっぱいの人です。訃報にイイ写真使って多くの場所を割いた京都新聞も偉いっす。
「また、あの世でマラカスふってズンドコドンとかましちゃってくださいな」
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2009.01
14
Category : 50's Pioneers
Theme : おすすめ音楽♪
Genre : 音楽
doo wop ballads

 ちょっと前もバラエティTVでのアカペラ・ブームとか、ゴスぺラーズのブレイクとかでハーモニー中心のヴォーカル・グループが脚光を浴びてましたが、なんやかんやいっても何時の時代も消えることのない魅力的な音楽スタイルであるのがDoo Wop。私の時代なんかはリバイバルで日本のシャネルズやビリー・ジョエルの「Longest Time」、ティモシー・シュミット「So Much In Love」なんかで最初にその魅力を体感しましたが、1950年代の黒人グループがお揃いのスーツで大型マイクを囲んで歌ってるような絵面は何ともカッコよくて、当時のモノクロのフォトなど眺めるだけで惚れぼれしました。「その本質を知りたいっ」と思い、20年ほど前に購入したオムニバスがこちら。さすがRhinoっていえる重要曲をばっちり押さえた抜群の選曲で、さらに魅力的なBoxも後に出ましたがコレは重宝しました。
 やはりその魅力はシンプルで大衆的なところ。Rock'n Roll的なとこも含めて良いですが、ロマンチックなバラードこそがDoo Wop最大の魅力。まずDoo Wopていったら先ず「コレがいっちゃん好き!」とすぐ出てくるのがThe Five Satinsの「In The Still Of The Nite」。イントロのシュルルシュビドゥ~ってとこから、何百回聴いてもグッときます。そして'61年The Jive Five 「My True Story」、'54年The Cadillacs 「Gloria」も外せない良曲ですが、ちょっと垢ぬけない感じも愛着が沸くThe Blue Jays 「Lover's Island」や、泥臭いVoが最高のThe Pastels 「Been So Long」なんかは黒っぽさ満点で実にシビれます。またソウルの時代になってもシーラカンス並みの生命力で生き抜いたシカゴの大御所The Dells 「Oh What A Nite」、ジャクソン5も演ってたShep & The Limelites 「Daddy's Home」、ドラマティックな歌唱にシビれるチェスのThe Moonglows 「Sincerely」、チュバチュバコーラスでお馴染みThe Flamingos 「I Only Have Eyes For You」と有名曲もしっかり押さえてます。マーティン・スコセッシの映画カジノでも使われたThe Velvetones 「Glory Of Love」、名作映画バック・トゥ・ザ・フューチャーでの名場面深海ダンスパーティで黒人バンドが演奏していたThe Penguins 「Earth Angel」など聞き覚えのあるアノ曲コノ曲もベストテイクで収録。本作のジャケにも登場のThe Heartbeatsは必聴の名バラード「A Thousand Miles Away」が聴けます。白人グループでもDion & The BelmontsWhere Or When」、The SkylinersSince I Don't Have You」などトロトロの重要曲もバッチリ。最後は名門Vee-Jayの第1号アーティストでThe Spanielsの「Goodnite Sweetheart, Goodnite」で渋く締め。こらぁたまらんです。
「スウィート・ソウル好きもビーチ・ボーイズ・ファンも必携のナイス・コンピ。とろけまっせ」
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2009.10
25
Category : 50's Pioneers
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
hail hail



 音楽関連の映画では「ラスト・ワルツ」と双璧といえる、チャック様の「ヘイル!ヘイル!ロックン・ロール」。もう20年以上前の作品ですが、ほんまおもろい映画で全音楽ファン必見です。60歳のバースデーコンサートを盛大に開催しようと、チャックの申し子の一人である男キース・リチャードが音楽監督として立ち向かうというあらすじ。人間不信のオッサンを何とか盛り上げようと四苦八苦するキースが紳士に見えてしまうという凄い内容です。途中に挿入されるビッグ・ネームのチャックに関する逸話も実に興味深いモノ。例えばブルース・スプリングスティーンの話では、無名時代幸運にもバック・バンドを務めるもリハも無しで本番直前に現れ、いきなりライブ開始って無茶苦茶な話。でもチャックのバックが出来たって喜んで証言する様に救われます。R&Rをビジネスと割り切っているチャックは、経費負担が大きい自前のバンドを持たずにギター1本持ってロードに出て地元の即席バンドと演る為、こんなことは日常茶飯事ってこと。「俺様の曲など、知ってて当たり前」なのでしょうが、なんぼ3コードのR&RでもKeyぐらい言ってくれないと困ります。しかしながらビジネスマンとして徹底したチャックがココに。そもそもエリック・クラプトンが「最初、白人だと思った」と回顧するほど、しっかりマーケットの大きい白人層を見据えた曲作り、陽気なアメリカンを描いた詞など流石です。しっかりビートルズ、ストーンズと虜にしたんですから。でも印税などの支払いが不当であった事や音楽の搾取など白人至上だった当時の社会を根に持つところなど、ロックン・ロールのオリジネイターとも言われる偉大なチャックが何故にここまで偏屈になったのかが垣間見れます。しかし本当は素晴らしいバックがついてこそチャックの音楽はココでの鉄壁バックで一層輝きます。それは今も残された色んなバック・バンドがついたしょーもない演奏の映像記録とかを見れば明らか。本作で貴重なのはデビュー時から数年間共にした故ジョニー・ションソンの素晴らしいピアノが共に聴けること。やっぱコノ人がいてこそ。そして特筆すべきタイム感でビートを構築するスティーヴ・ジョーダンのドラムも賞賛もの。コンサートに向けたリハで一見どうでもいいようなフレーズに拘りキースにいちゃもんをつけ、自分がボスである威厳を示す「Carol」イントロ弾きなおしなどの名場面が続出。そんな偏屈なオッサンながら本編のステージではやっぱカッコええのです。憎たらしいくらいに。
 CDではダイジェストですが「Maybellene」から「Memphis, Tennessee」、「Roll Over Beethoven」などクラシックを惜しみなく披露。お楽しみのゲストはChessで同じ釜の飯を食ったEtta Jamesが「Rock And Roll Music」、オールディーズ大得意のLinda Ronstadt 「Back In The U.S.A.」、ブルースマンRobert Cray 「Brown Eyed Handsome Man」、御大Eric Clapton 「Wee Wee Hours」、ジョンの息子Julian Lennonが「Johnny B. Goode」と楽しさ満載。
「次は米寿祝いで、キースとの親子喧嘩を見たいもんです!」
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2010.01
05
Category : 50's Pioneers
Theme : おすすめ音楽♪
Genre : 音楽
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 正月からNHKが放送してるBBCドキュメンタリーSoul Deepシリーズはなかなかオモろい番組です。BBC制作でルイ・ジョーダンあたりからの大衆黒人音楽の発展を「Birth Of Soul」と題しルース・ブラウンやエタ・ジェイムスの証言と共に実に的確に捉えた構成は見事でした。その中心にいたのが巨匠レイ・チャールズ。ジェイミー・フォックスの熱演もいまだ強烈に印象に残る伝記映画「Ray」も実に素晴らしい映画でしたが、いま一度レイ・チャールズを聴きたいと思った時にアホほどある編集盤でも最も優秀なのがRhino仕事のコレ。本質を大事にした仕事は年初に相応しいブツですわ。
 もはやリズム&ブルースの範疇で語ることのできない天才ですが各時代の秀作をバランス良く2枚組で46曲収録。中でも圧巻は50年代アトランティック時代。まさにこの時代こそ、ゴスペルのコール&レスポンスやジャンプ・ブルースを自らのスタイルに昇華させBirth Of Soulと言われるスタイルを築いた時代。後の代表曲よりコレを聴いて自分も一発で虜になった強烈R&B「Mess Around」はやはり最高としか言いようのない逸品。スウィングしまくるピアノに迫力満点のレイの歌が乗っかる構図は何回聴いても震えます。初のNo.1ヒットでありR&Bやロックンロールの元祖とも言える「I Got A Woman」は近年ではカニエ氏にもサンプリングされHip Hopともなった金字塔的傑作。リズミカルな「This Little Girl Of Mine」、激渋スロウ「Drown In My Own Tears」、ゴスペル・スタイル爆裂の「Leave My Woman Alone」といいGeniusの異名をとるに相応しい鳥肌録音の連続です。そしてこの時代のレイで忘れちゃならぬ女性コーラスグループ、レイレッツのマージーとの凄まじきVoバトルにもシビれる「(Night Time Is) The Right Time」あたりのブルース・スタイルもかっこよすぎです。クールなエレピから熱いコール&レスポンスが繰り広げられるゴスペル・スタイルも最高な大ヒット「What'd I Say」は内田裕也師匠も皆でキメる時必ず演る代表曲。ストーンズが1stライブEPでカヴァーしてたハンク・スノウ「I'm Movin' On」等も入っていて、なんせスリル満点のR&Bが目白押し。アトランティック時代はグレイトの一語に尽きます。よりポピュラーになったABC時代は代名詞ともなった「Georgia On My Mind」はじめ「I Can't Stop Loving You」などオーケストラもバックに配したカントリー・ソウルの有名曲の連打ですが、レイレッツとの激R&B「Hit The Road Jack」やラテン風味もクールな「Unchain My Heart」、グルーヴィーな「I Don't Need No Doctor」あたり黒さ満開でたまりません。オーケストラ・サウンドとの壮大なバラードでも「That Lucky Old Sun」など名唱が結構あるので侮れません。67年クインシー・ジョーンズとの「In The Heat Of The Night」や、ディープなビートルズの「Yesterday」あたりも聴きものです。また70年代以降もブルック・ベントンの「Rainy Night In Georgia」の俺流カヴァー、サザン・ソウル調「The Jelous Kind」、ブルース・ブラザーズとの「Shake Your Tailfeather」、デジタル・サウンドとも相性の良さを見せたChaka Khanとのデュエット「I'll Be Good To You」など美味しいとこの絶妙チョイス。天才レイの歴史を総括するに相応しい好編集です。
「混沌とした2010年代の始まり。しっかり本質を見極め邁進せなあきませんな。」
::more
2010.01
07
Category : 50's Pioneers
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
sam cooke gospel

 田中角栄並みに聴衆を盛り上げたというサム・クック。NHKのSoul Deepシリーズでも50年代のサム・クックを軸にしたゴスペルからソウルへの発展は、我々日本人に理解し難いその“違い”を分かりやすく捉えてました。本とかでは読んでたけれど、映像付きで見て俄然説得力が増した黒人霊歌ゴスペルの実体。正直、バリバリの日本人である私などゴスペルでもR&Bでも同次元で聴いてたりしますが、実際本場アメリカでは両者に決定的な違いがあることを改めて痛感。音楽的形態だけで判断できないのがホンマです。奴隷制度から人種差別などの苦悩からアフロ・アメリカンの独特のコミュニティが生まれ、ゴスペルが誕生しそれを全人種向けに派生させたポップ・ミュージック=ソウルとなったことで我々も楽しめるようになったと思うとなかなか複雑な心境です。そう考えるとブラマヨ・ノイローゼ漫才みたいになってくるので、もう止めます。そんな事で大スターを目指し、支持の厚い黒人聴衆向けのゴスペル界から大ブーイング覚悟で脱出し、人種の垣根を越えたポップヒット“You Send Me”に至る直前までを綴った編集盤です。すでに変幻自在で独特の人を魅了してやまないアノ声が堪能でき、サムが特別な存在であったことがコノ時代でもよく分かります。この決断が絶大なる影響力を発揮し、後のポップ・ミュージックとしての黒人音楽の隆盛を招いたと思うと感慨深いです。
 さて本盤の中身はゴスペル時代の大傑作「Touch The Hem Of His Garment」で最高の幕開け。この曲はじめ大半が名門ソウル・スターラーズとしての録音ですが、カルテットで盛り上げていくスタイルは実に熱く、聴衆が興奮しまくったというのも納得です。51年の初録音「Peace In The Valley」から「Must Jesus Bear This Cross Alone?」、「Come And Go To That Land」、「I'm So Glad」などゴスペルの醍醐味がしっかり味わえる素晴らしき録音。サムと共にリードをとるバリトンのポール・フォスターとの対比も絶妙で必要最小限のバッキングでの声力に平伏すこと必至です。また興味深いのが収録の56年のメロディが全く同じ「Wonderful」と「Lovable」。前者はザ・ソウル・スターラーズとしてのゴスペルですが、後者はサムがポップスとして初めて吹きこんだソロ曲。教会の反発を恐れてデイル・クックという名前で発売された曰くつきの曲です。後のKeen時代の雰囲気も感じる「Forever」や「I'll Come Running Back To You」なんかも歌う内容こそ世俗的な内容になりソフトで都会的な印象とはいえ、サムの魅力は変わりません。ポップ・ソウル・シンガーとしての風格さえ感じます。でもゴスペルとポップスの間で葛藤してたソウル・スターラーズとのゴスペル時代最後期の57年「Were You There?」、「Lord Remember Me」なんかの教会を意識したような荒っぽいシャウティングスタイルも飛び出す黒人向け録音には、やはりグッときます。エゲツないほどの説得力ある歌声はほんま唯一無二。真のパイオニアであったことが体感できます。
「 当時のリスナーを鷲掴みにしたサム・クック。これくらいの説得力で今の政治家にも頑張っていただきたいっ!」
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2011.03
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 震災が大きな傷跡を残し、諸行無常を痛切に感じる日々。偽善はイヤなのでありきたりの事は記しませんが、娯楽や芸術ってのは普通の日常があってこそ楽しめるモンやと再認識です。首都圏は小さな余震もまだ続くとはいえ被災の中心地から比べれば全然普通の生活ですが、なんか空気が重いのは事実。何もできないなら義援金だけは出す、で無関心はダメですがエラそうな意見や間違った憶測は控えるってことも大事です。残った人の日常が戻るのが大切な中、不謹慎って言葉のもと経済活動が停滞するのだけは大きな懸念です。地元の建設業からどんどん復興して欲しいです。まぁ、とにかくこんな時に限って無宗教のクセに突然「神様!」って言ってみたくなりますが、窮地に陥ると人間そんなもんです。なので、あんまりフザけた歌聴くよりゴスペル聴いてるほうが何となくしっくりきます。沈滞ムードが続くのもどうかと思いますので、淡々といきます。
 不世出のシンガー“サム・クック”が世俗音楽に踏み出す前に所属していたゴスペル・グループ、ソウル・スターラーズの録音。1950年代のゴスペル時代の録音はオーバーダブを施したモノもあって、色んな形でまとめられてますが本作はオリジナル録音中心に良作を上手くまとめあげてます。ただし拘りの冒頭は、サムの生前未発表だった「The Last Mile Of The Way」と渋い構成。生前ゴスペル期は男性カルテットで武骨に歌ったものでしたが、大人数のクワイア(ミリオネアーズ)をオーバーダブした形でリリースされたもの。こういったバックで歌うサムも感動的です。前半は51年のサム20才の初々しい録音中心。サムが全てリードを取る「Jesus Gave Me Water」や「I'm On The Firing Line」あたり後年の説得力に迫るものがすでに感じとれます。一方、サムと共にポール・フォスターが渋い喉を聴かす「I'm Gonna Build On That Shore」、「Let Me Go Home」なんかもグループの魅力をしっかり引き出します。ポールが出だしから引っ張る「Someday, Somewhere」あたり実に熱いです。53年以降の録音はドラムに加え、ピアノも重ねられ彩り豊かになりますがゴスペル・カルテットの本質は変わらず。相変わらず素晴らしいポール&サムのWリードが冴える「He'll Welcome Me」や「He's My Guide (Take 4)」、名門カルテット“センセーショナル・ナイチンゲールズ”のジュリアス・チークス(←サムをハード・シャウターとしての素質を見抜き指南したと言われる人)とサムの熱いゴスペル共演が聴ける「All Right Now (Take 2)」、名盤の誉れ高いゴスペル・スターズ・イン・コンサート収録の伝説のパフォーマンス「Nearer To Thee」の8分以上に渡る激熱のパフォーマンスも収録で必聴です。そして最後はスペシャルティ後期のPopソング「Happy In Love」で粋な締め。
「しばらく聴いてなかったゴスペル。優しくも力強い歌声で鼓舞してくれます。」
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