
またもやブラック・ミュージック界の巨星が逝きました。偉大なるワン&オンリーの愛すべきオリジナル・ファンカー「ボ・ディドリー」。別に新作を期待していたわけではないですが、「おるだけで嬉しい」って感じでずっといてほしかった存在です。ストーンズに特別な愛着を持ってる人なら必ず行き着く人で、ソウルマン、ロックンローラー、ワールド・ミュージック・ファンなど色んな人等に愛され続けてきた人です。ビジュアル的にもHipでカッコええ、存在自体がリスペクトすべきオッサンでした。ジャケも最高なのがいっぱいで学生の頃、中身なんかどうでもエエと思えるくらいイカしたLPジャケにしびれて何枚も買っちゃいました。1枚通してどころか、どのLP聴いても金太郎飴状態で迫るボ先生の勇ましいスタイルに惚れまくり。ほぼ3つの球種で完全に相手を打ち取る強引なスタイルで押し通してるのは天晴れというしかありません。豪球ストロング・ブルース・スタイルに、ツンチャカ・さいざんす・ラテン系、決め球の代名詞となるジャングルビートと呼ばれる「ボ・ディドリー・ビート」。なんと男前なんでしょう。たいがいノックアウトです。アホ程あるアルバムでも激素晴らしいスクータージャケが最高の3rdも、ちょっとやそっとでは揺るぐことのないボ・スタイルで押し通していて最高です。レコードだったので15年以上ぶりに聴きましたがやっぱグレイトなおっさんでした。
中身はいきなりバック・ビートで突き進む強力ナンバー「
She's Alright」でスタート。ストーンズはじめ60sビート・グループがたいがい演っている王道スタイルで、ボ先生もごきげんさんでブッ飛ばします。A面では太弦をグリスしまくりでボ先生のギターがわめきちらすファンキー・インスト「
Mumblin' Guitar」なんかも聴きどころですが、泣く子も踊りだす“モナ”で知られる代表曲「
I Need You Baby」はやはり圧巻。ストーンズもルースターズも演ってたボ・ビートの傑作で迫力あるブッとい声も男気満載です。B面一発目はマラカス爆裂の中、ラップの元祖みたいにセイメェ〜ンと喋りたおす「
Say Man, Back Again」がまず最高。後も王道ジャングル・スタイルが頼もしい「
Nursery Rhyme」、珍しく3コード展開でバックビート強烈ドライブの「
I Love You So」、マラカスをバックにストリップショーのBGMみたいにエキゾチックな音階を奏でる「
Spanish Guitar」など存分に楽しませてくれます。まず、どっから聴いてもボ印のナイスなアルバムです。
振り返れば小生が二十歳の頃、裕也さんのR&Rオーディションに受かった時に演奏した曲もボ先生のビートを拝借したオリジナル曲で突破。やっぱ尊敬・感謝の念でいっぱいの人です。訃報にイイ写真使って多くの場所を割いた京都新聞も偉いっす。
「また、あの世でマラカスふってズンドコドンとかましちゃってくださいな」