Andree Marlrau Live / 萩原健一 with Andree Marlrau Band * 1985 bourbon
2005-06-16 Thu 01:56
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萩原健一 - アンドレマルロー LIVE

 神がかり的なカリスマ性を持った人ってどれだけいるんでしょう?少なくともショーケンはステージの上で真のカリスマです。意味不明の動きや虹色ヴォイス(当時は出ていた!)、大関のCM・・全てがカッコよかった。パフォーマーとしての目つき・歌声は自信に満ち溢れ、トンガリすぎて他の追随を許さずフォロワーも生み出せない孤高の人でした。そして、その頂点にあったのがこのライブ盤です。柳ジョージ&レイニーウッドと組んだ名作「熱狂雷舞」を皮切りに次々に秀作ライブ録音を残してくれましたが、ここではショーケンが理想としていた域まで達したパフォーマンスが堪能できます。彼の表現方法を完璧に理解したバック陣とガップリ四つに組んだ奇跡の記録といえます。速水清司&井上孝之のツボを押えたギター、鈴木明生のソウルフルなサックス、ミッキー吉野のファンキーなオルガン&ピアノ、激シブ打楽器陣の樋口昌之&菅原裕樹、屋台骨を支えるベース渡辺健・・上手いです。
 収録曲は大袈裟でもなんでもなく全曲必聴と言い切ります。「He Is Comming」、「Ah! Ha!」、「ハロー・マイ・ジェラシー」、「Thank you My Dear Friends」等、枚挙に暇がないほど鳥肌の瞬間が待ち受けています。ただ映像版で収録された「シャララ」が未収録となったのは唯一残念のところ。これはDVDで補完してください。そんなことで全編見渡しても、過去の名曲も最高の形で演奏されていてショーケンもいつも以上にブチ切れてます。このメンツで2枚のスタジオ盤制作後に歌手としては沈黙。そして今、またトラブルメーカーに・・でも「この瞬間」は決して色褪せません。まだまだイケルで!ショーケン!
「壊れそうな物ほど美しい」ってのはコノ事。
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ぼちぼちいこか / 上田正樹と有山じゅんじ * 1975 徳間音工
2005-07-06 Wed 02:18
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上田正樹と有山淳司 - ぼちぼちいこか+6tracks
 
 なにやら怪しい大阪の街中でのオッサンの叩き売り商売の光景のSEから始まる歴史的傑作。今もウルフルズ等が大阪弁を売りにした曲を出したりしてますが、何やら違和感を感じずにはいられません。ここではラグタイムやブルースを土台にした自然でリアルな大阪弁ミュージックを2人が完成の域にまで持っていっております。またどの歌にも大阪(関西)の庶民的ストーリーがしっかりあり路地や長屋、商店街の光景がリアルに浮かび上がります。最近あるTV番組で久々に道頓堀を歩いたキー坊こと上田正樹が「全然、昔と違う。ええとこが何にも残ってへん」と嘆いていたのは非常に残念ですが、これも時代の流れでしょうか。ただ今でも偶に有山氏とキー坊が、たまにイベントとかに出てここからの曲をやってますがマジで拍手大喝采で大受けしており、未だに支持が厚いのを目の当たりに感じます。
 中身の演奏は当時のキー坊のホーム・グラウンドといえるサウス・トゥ・サウスが担当。まさに阿吽の呼吸といえる演奏で渋さがキラリと光ります。「あこがれの北新地」、「Come On おばはん」、「とったらあかん」、「俺の借金全部でなんぼや」、「買い物にでもいきまへんか」等タイトルからして劇的に素晴らしい傑作が並び、今ではあまり見られないベタベタのキー坊が堪能できます。ゲストVoの金子マリも絶妙の相方を演じる「みんなの願いはただひとつ」も庶民バリバリの歌詞がたまりません。なかでも有山氏がほのぼの歌う「梅田からナンバまで」は関西音楽史上1、2を争う大名曲! 発売から30年以上経過してますが、いまだにコレの代替となる大阪弁ブルース&ソウルは登場していません。やっぱこのコンビは何げに凄い化学反応を引き起こしてます。しっかり幅広く活躍中のキー坊に、天然記念物指定が待たれる有山氏とのコンビ芸はまさに昭和の至宝ですわ。
「まぁいっぺん、聴きなはれ。ほんまよろしおまっせ」
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横浜ソウルブルース / Various Artists * 2004 Victor
2005-10-13 Thu 01:57
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ロンリー・ハート+2

横浜関連の名曲を有名無名問わずで集めた好企画盤。京都出身の私としては関西ソウル魂が体に染み付いたようなところがありますが、横浜は博多同様すごく粋な音楽が根付いている街として認識しています。出身の方が皆その生まれた土地をリスペクトする発言が多いのも好感度大でんな。
 本盤は今も原田芳雄やエディ藩(作曲者)に歌い継がれる珠玉の名曲「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」の松田優作オリジナルバージョンでスタート。バックのクリエーションも味のある素晴らしい演奏で言う事無し。松田優作は裕也さんのニューイヤーフェス常連の李世福作のこれまたグレイトな「灰色の街」も収録で選曲の良さが光ります。そのクリエーションはシティソウルの爆弾級名作「ロンリーハート」が収録。この曲は藤竜也と草刈正雄主演のTVドラマ「プロハンター」の主題歌で探偵物語の後番組(多分)として同じ匂いの粋なドラマとしてガキながら毎週火曜9時楽しみに見てました。探偵物語同様、数少ない日本のTVドラマの金字塔です。また萩原健一の初期傑作「本牧綺談」やクレイジーケンバンドのGO-GOロック「アメ車と夜と本牧と」も嬉しい選曲。レディソウルでは「ヨコスカ・マドンナ平山みきと今は亡き青江三奈の大ヒット哀愁昭和歌謡「伊勢佐木町ブルース」が聴き所です。
「とりあえずプロハンターをもういっかい見たい!」
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Complete Best Blues Of Life / The Golden Cups * 2004 Toshiba
2005-10-25 Tue 01:26
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ザ・ゴールデン・カップス

日本のロック云々の話になると必ずといってパイオニア的存在として語られる事の少なくないカップス。私も上っ面だけでもある程度GSも聴いたんですがスパイダースと共に明らかに別格的存在である事はすぐに解りました。すなわち“ホンマもん”やということです。最初、私が音楽に興味を持ち始めた頃に第一線で活躍してた人(ミッキー吉野・ゴダイゴ、ルイズルイス加部・ピンククラウド、アイ高野・クリエーション、柳ジョージ等)が在籍していた伝説のバンドって事で興味深々でしたが、当時は数曲をFMなどでエアチェックできたくらいでした。今は楽勝でi-Tunesで買えるなんてエエ時代になったもんです!
 最初聴いた時、ぶっ飛んだのはいうまでも無くルイズルイス加部氏のベースプレイです。一番ヒットした「長い髪の少女」なんかは、なんとしょーもない曲なんやと落胆しましたが「銀色のグラス」なんかはベースがリード楽器のように弾きまくりでアナーキーなアレンジが衝撃的でシビレました。(自分がBassを弾く時のバンドは完全に影響下でした)そして「愛する君に」。これは日本のソウルの夜明け的大傑作で正直一番お気に入りです。劇的なデイブ平尾からマモル・マヌーにわたる歌メロ、ストリングス、コーラス、ホーン、ピアノソロと全て完璧で世界に通用しうる名曲であると信じて疑いません。これらのシングル曲は職業作家の作品でしたがアルバムやライブでは当時の最先端R&BやBluesを指図される事なくバンバン演奏してたようで「Shotgun」、「I Got My Mojo Working」、「Spooky」、「Get Out Of My Life,Woman」、「In The Midnight Hour」他このベストにも素晴らしいカバーが幾つも収録されてます。メンバーによるオリジナルも非常にクオリティが高く、60年代のノーザンソウルバラードに引けを取らない「過ぎ去りし恋」やこれまたクレイジーなBassがたまらないガレージR&R「This Bad Girl」等“洋楽”丸出しのカッコよさです。
 最後に日本語のROCKなんか無かったこの時代に「愛する君に」を聴いた、海外志向だった内田裕也氏がいった当時の一言。「これは認める!」
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新しき日本語ロックの道と光 / サンボマスター * 2003 Sony
2006-03-24 Fri 17:09
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最近は懐古趣味ってわけでもないんですが、こと“ROCK”に関して聴くのは10年以上前から活躍しているアーティストばかりでして、近年登場組には全然心が響かない状況でしたが久々に気になる人達が出てきました。ミスチルの桜井氏以来でしょうか?「ほんまもん」の登場は!そんな個人的には大絶賛したい山口隆率いるサンボマスターは正に救世主の感がする熱い3人組です。最初TVライブ映像をちょろっと何気なしに見たのですが、しょんべんちびりました。何というか「RCサクセション」を初めて見た衝撃のようなものを感じまして直ぐに音源ゲットです。一言でいったら「リアル」とか「本気」を感じまして、前後に登場したアーティストが嘘っぱちの張りぼてに見える様でした。しかもこんなに不細工なのに(失礼)。魂の叫びにはルックスなど関係無いと思わせる素晴しさです。
 音は山口の熱い歌詞(ベイベーとかイェー以外殆ど日本語)・歌唱と共に鳴り響く'70sニューソウルやポップスの影響も受けたコード進行やテンションコードも散りばめた爆音ロックで非常に痛快です。「そのぬくもりに用がある」、「夜汽車でやってきたアイツ」、「さよならベイビー」、「それでもかまわない」など殆どの曲で血の逆流を止められません。そして当アルバム未収録(直後のシングル収録)ながら100年後も語り継がれるであろう大傑作「美しき人間の日々」は涙無しには聴けない爆裂ナンバーで久々に心の奥底をえぐり散らした音楽界の金字塔。一発録りの美しさが光る「放課後の性春」バージョンは必聴です。
「全盛期のショーケンや、最も熱い上田正樹を知る人は迷わず聴いてください」
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シンパイスナ、アンシンスナ / サウス・トゥ・サウス * 1991 Pioneer
2006-11-08 Wed 02:10
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上田正樹 - Best Selection: 上田正樹 - あこがれの北新地

 自分にとって理想形のバンドで日本一のソウル・バンドと言っても過言ではない「サウス・トゥ・サウス」。学生当時、既に伝説のバンドみたいな感じでしたが突如再結成して関西ソウルファンを狂気の渦に巻き込んだのが'90年代前半でした。ライブでも言葉使いは「おまえら」、「やかましわい」など決して客に媚びないエラそうなMCが最高で、関西的ベタなユーモアもしっかり盛り込んだステージは何回見ても飽きる事の無い最高のモノでした。今の紳士的なスタイルからは想像できない下品なしゃべりや熱いシャウトがたまらん上田正樹、イナたくも切ないラグタイム・ギターを奏でる有山じゅんじ、対照的に都会的でファンキーなセンスで迫るギター&ヴォーカルのくんちょう、正に地を這うベースの藤井裕、ド迫力のビートを叩き出すドラムス正木五郎、真のピアノ弾きと言えるセンス抜群の中西康治と、役者揃いのこれ以上ないメンツはどれをとっても最高です。この京大西部講堂での再結成ライブは客のノリも申し分無しで、'70年代から演奏も更にパワーアップしています。
 「Opening〜South To South」からルーファス・トーマス「The Funky Penguin」と実にカッコいい幕開けで最初っからキー坊のヴォルテージもグングン上ります。そしてくんちょうが実に渋い喉を披露する「Love Me Tender」の後は有山大活躍のラグタイム・コーナーへ。名盤ぼちぼちいこかの再現となるこの場面は笑いあり涙ありの新喜劇そのもので、新版「とったらあかん」、実にほのぼのする「梅田からナンバまで」、卑猥な言葉が宇宙まで届く事を強調する場面(衛星放送中継してた為)がなんともおもろい「Come On おばはん」等、サウスでしか出せない最高の味がしっかり味わえます。後半の怒涛のファンキー攻撃も身震いモノで、新曲となった「大阪一番\en Power」、チャカのRufusに影響されたと思われる日本Funkの最高峰「むかでの錦三」あたり文句のつけようがありません。本編ラストとなるキー坊ソロ作からのサウス版スロウ「おまえを救けにいく」は感動大作で聴く物全員に熱い魂を確実に伝えてくれます。アンコールもオーティスの「Try A Little Tenderness」、18番となる「I Can't Turn You Loose」と自らのルーツとなる南部の音を愛情たっぷりに表現。欲を言えば当時、他にもやってた「The Weight」や「Licking Stick」あたりも商品化して欲しいところです。まぁ何にせよこれ程までにクオリティの高いライブ盤は他に見当たらんくらいです。同じ関西人として誇りすら感じます。
「キー坊が熱く語った“おっさんの意地みせたる”ってセリフ。私の座右の銘ですわ」
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On The Border / もんた よしのり * 1990 CBS Sony
2006-11-11 Sat 02:23
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 90年代前半に関西ローカルでやってたTV番組で「夢の乱入者」っちゅうのがありました。渡辺香津美がホストをつとめて東原力哉(Dr)、清水興(B)ってとこがレギュラーで毎回2組ゲストを迎えてセッションを繰り広げるというなんともおもろい番組で、ゲストも上田正樹、有山じゅんじ、石田長生、大橋純子、鈴木雅之、ラリー・グラハム、鮎川誠、Charらが登場する抜群の人選でした。その番組初期に登場し強烈なインパクトを放ったのがココで紹介する「もんたよしのり」です。彼はその時に桑名正博と共に登場しアラン・トゥーサンの「Fun Time」、レイ・チャールズ「The Right Time」を熱演。一方、桑名氏も「One Of These Night」、「Your Song」そして双方共にオリジナルを披露し、そのソウルフルな唄いっぷりに完全ノックアウトされました。同時に二人の我が家の如くふるまう図々しさの中で音楽について熱くしゃべり倒す様も実に魅力的なものでしたが、完全に過去の人と思っていたもんた氏の絶唱は関西一円を震撼させたことは間違いない番組史上最高のパフォーマンスであり、私も番組翌日になっても震えが止まらんくらいでした。暫くしてリリースされた本アルバムは当時のバンド仲間間で局地的大ブレイクを果たした奇跡的名盤です。
 内容はショーグンの芳野藤丸(g)に美濃屋セントラルステイションで活躍した六川正彦(b)、シュガーベイブの野口明彦(Dr)にウィーピングハープ妹尾らが手堅くバックをつとめた実にソリッドな音でサウンドも最高です。1曲目からFun Timeにインスパイアされたファンキーな「On The Border」が最高で、もんたが自分探しのアジアでの旅での得た思いをソウルフルに唱いあげます。続く疾走感溢れる「バチェラー・ラブ」、自分も当時住んでいた神戸を思い出す「ブルースが聞こえる」、嫁はんとモメる度に染みるバラード「YOKO STAY」に「言い出せないなら」、ゴスペル的展開がたまらん「GIRL FRIEND」、自分に子供ができて更に染みた「HAPPY BIRTHDAY」など何処から聴いても最高です。また特筆すべきはほぼ全編で絡む桑名晴子のコーラスで、'90 New Year Rock Fesでもんたと魅せた感動的なDesperadoを彷彿させる最高の相性で華を添えます。今聴いてもマジで捨曲無しの完璧さで、サウスのライブ盤と並んで'90年代関西ソウル屈指の傑作です。
「ダンシング・オールナイトなんてホンマのもんたや無いです。まずコレを聴け!」
  
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Golden★Best Early Days / BORO * 2004 Universal
2006-11-12 Sun 02:06
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BORO - Boro: Golden Best Early Days

 関西が生んだ素晴らしいシンガーBORO。'79年内田裕也氏が惚れこんでデビューさせたそうですが、本当に目のつけどころには敬服します。心の奥底に響き渡る言葉と歌唱は唯一無二で、出世作となったジャパニーズ・ソウルの金字塔ともいえる「大阪で生まれた女」は今聴いても胸が熱くなります。大阪をあとにする女の姿が哀愁たっぷりに描かれていてBOROの魂のこもった歌唱がさらに感動を呼ぶ大傑作です。たまに“青い影”のパクリとか耳にしますがホンマにちっぽけでアホらしい話で、そんなこと言い出したらそもそも“青い影”自体サザンソウルのパクリやと言わなければなりません。コード進行とかアレンジとか世の中に似たようなもんはナンボでも存在するわけで60年代のモータウンとかスタックスとかその周辺の音楽なんか似ていても各々素晴らしい楽曲がいっぱいあるのと一緒です。しかしながらBOROにもっとブっ飛ばされたのはその後に出た「見返り美人」。当時の人気だったヤングオー!オー!(桂三枝やさんま、紳助、のりおなどが出ていたバラエティー&音楽番組)におもむろにメイクして登場した彼はなんとリズムボックス1台を背にギターを抱えて悲しいこの名曲を激唱します。普通、オーケストラやしっかりしたバックバンドをつけて歌うのが普通やと思ってたこの時代に突きつけられたこのアナーキーなスタイルは衝撃的でおかんがご飯を呼びにくるまで1時間は固まって動けませんでした。そんなカッコいいBOROの初期を綴った好編集盤がコレです。
 内容はR&Rやブルースを独自の解釈で示した、心に突き刺さる歌唱が印象的な歌が素晴らしい若き日のBOROが堪能できます。前出の2曲は勿論、クールすぎるデビュー曲「都会千夜一夜」、シニカルな詞が凄い「軽蔑」、美しき愛を唄う「たった一日のバラ」、BORO版 I Shall Be Released 「走る階級」、切なさがたまらん「テレフォンナンバー」など言葉ひとつひとつがズシンと重みのある名曲が連なります。そしてストーリーテラーとしても超一流であることが再確認できます。
「今でも関西ローカルではちょこちょこTVで見るBORO。暖かい音楽をいつまでも頼んます!」
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Who Are You? / 桑名正博 * 1976 RCA
2006-11-16 Thu 02:17
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 何を歌っても我がの色に染めてまう偉大なシンガーは限られます。この人が歌わんと様にならんってな曲を多く輩出してきたロックンローラー桑名正博。ガキの頃は音楽番組でチャートを賑わしたり、大麻で捕まったり、アン・ルイスと結婚→離婚したり何かと派手な話題を振りまいていましたが、何ともカッコええ“これぞロックや”と思えた声・歌い方は皆が認めるところでした。十数年前たいしたヒット曲も出してなかった頃、活動拠点を大阪に戻すってだけでTVで3時間くらいスペシャル番組がココ地元関西では組まれたくらい愛され続けるキャラで、今もたまに出てきてはガンガン歌ってくれる頼もしい存在です。一般的にはTeardropsの頃の「セクシャル・バイオレットNo.1」や「哀愁トゥナイト」とか歌謡ロック的ヒットが有名ですが、もともとはファニー・カンパニーとかソロ初期のアメリカ系の渋く泥臭いロックがルーツって感じです。先のTVで元ファニカンのメンバーとニール・ヤングのOhioとか演ってましたがもう絶品の出来でした。何せあの迫力ある声ですからソウルとかもバッチリの相性で企画盤で披露したウィルソン・ピケットとかサム&デイヴとか歌っても天下一品です。このファニカン解散後出したソロデビュー盤は全然派手やないですが、名曲「月のあかり」に通づる渋いナンバーが収録の傑作でございます。
 中身は殆どの曲が名コンビ下田逸郎(詞)&桑名正博(曲)で占められており冒頭の「白い朝」からゆったりとしたテンポの中、無茶苦茶カッコええ桑名節が堪能できます。続く「気楽な女」も全盛時のウェストコーストサウンズを彷彿させる軽快なテンポでR&Rし、ファニカン的な「馬鹿な男のR&R」あたりもアーシーに迫ります。しかしながらこのアルバムの価値は「夜の海」、「真夜中列車第2便」にあると言い切ります。前者は妹である桑名晴子も絶妙のハーモニーで絡むメロウなバラードで今もたまに歌ってくれる大傑作。またファニカン末期にできたという後者も哀愁たっぷりのメロディラインが桑名氏のハスキーな声と共に心の琴線を刺激しまくる傑作でコチラも妹・晴子氏の声がナイス・アシストです。何せ全編シンプルな音だけに歌謡ロック時代より古臭くならず今も輝きます。
「今は父の家業も仕切る多忙なチョイワルオヤジ・ロッカー。社長!またよろしゅうたのんまっせ!」
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RHAPSODY / RC サクセション * 1980 Kitty
2007-01-26 Fri 02:50
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RCサクセション - Rhapsody - 雨あがりの夜空に

 誰もがぶちのめされた日本のロックの雛形といえる今もビカビカに輝くアルバム。自分が小学生当時サザンやツイストとかのヒットチャートでのロックで盛り上がってた中、珠にTVとかラジオに出てはインパクト抜群のパフォーマンスでどんどん魅了されたのがRCでした。それまでのアコースティック時代のRCなんか勿論当時は知らなくて「新しいバンドで凄いんや」とクラスの音楽好きの間でも評判でした。過激なメイク・パフォーマンスに、ソウル・ショーを意識したカッコいいステージはそれまで見たことの無かったモンで何とも魅力的に幼な心に映ったもんです。決定的に心を捉えたのはやはりバンドの代名詞となった世紀の大傑作「雨あがりの夜空に」でとっつきやすいメロディーとWミーニング的な“大人な歌詞”はハート鷲づかみとなりました。以来、RC(っていうか清志郎)を付かず離れずで聴き続けてますが、今もって最高なのは当時買ったこのライブ・アルバムです。
 中身はギター仲井戸麗市の煽りMCに続いて始まるリンコ・ワショーのフレットレス・ベースからゾクゾクする展開の、バンド紹介も兼ねた当時必ず演ってたオープニング・ナンバー「よォーこそ」でいきなり大興奮です。軽快なR&R「エネルギー Oh エネルギー」、清志郎のソウル趣味満開なグレイトなバラード「ラプソディー」、春闘かなんかでも歌われたと記憶する放送禁止となった賃上げ要求ソング「ボスしけてるぜ」と最高の流れの前半。そしてストーンズのアンジーのRC版みたいな「エンジェル」、怒りまくってる「ブン・ブン・ブン」の後は怒涛の流れです。ラスト・ナンバーとなる金字塔的名曲「雨あがりの夜空に」はイカしたMCからお馴染みの「OK,チャボ!」で曲が始まる完成形が既にココにあります。梅津和時の絶妙のサックスも曲を盛り上げます。アンコールとなるファスト・テンポのR&Rに仕上げた国民的名曲「上を向いて歩こう」のカヴァーに、痛快に突っ走るパンクな感蝕もたまらん「きもちE」も会場の熱気が伝わる凄まじい出来。アルバムもまともに出てなかった筈の時期なのに、この観客との一体感は驚きです。
「嬉しいことに病から少し復活してライブに飛び入りしてる清志郎。いつまでも“愛しあってるかい?”の名フレーズを聴かせてください!」
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和風ソウル・ドレッシング/ Various Artists * 2001 Universal
2007-01-31 Wed 02:21
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尾崎紀世彦 - また逢う日まで〜尾崎紀世彦セカンド・アルバム - また逢う日まで

同年代で飲みに行ったりするのが気兼ねなくて楽しいのは勿論なんですが、オッサン(自分より10才以上年上を指す)と行ってゴチャゴチャ言われもって飲むのもおもろいモンです。そんな時のカラオケは昭和歌謡満載でこれまた楽しい。そんな飲み会で覚えた歌って沢山ありますが、大先輩がドアを閉めるアクション付きで熱唱する尾崎紀世彦また逢う日まで」は社会人になって名曲と再確認した1曲。小学校にも入ってなかった頃の曲なので微かな記憶でしかなかったのですが、ちゃんと聴きたいっ!と思って探したらブチ当たったのがこのオムニバス。バリバリの古き良き歌謡曲ばかりですがソウル風味の曲が集結されてるのがミソで、なかなか今様のエエ企画やなぁと感心した編集盤となってます。
 収録の16曲はまず先述の「また逢う日まで」。オリジナルはやはり素晴らしくドラマティックなメロディーにスゥイングするバッキング、ホーンそして結構感動する歌詞も完璧です。そして同じくらいグレイトなのが映画野生の証明でも使われた町田義人戦士の休息」で、これまたソウルフルな歌唱、泣ける歌詞、言う事ナッシングです。上田正樹はアレンジこそちょっと時代を感じるソロ初ヒット「悲しい色やね」収録ですが、これも数年後もリアレンジして素晴らしい演奏で演り続けている傑作。またシティソウル系では切ないメロが光る大橋純子たそがれマイ・ラブ」、軽快にハネる布施明君は薔薇より美しい」、渡辺真知子でも一番好きだった「ブルー」と痒いところをドンドンかいてくれます。他にもチークの定番のつのだひろメリージェーン」、ジャパニーズ・ドゥワップの先駆者キング・トーンズグッド・ナイト・ベイビー」とあまりにもニクイ選曲となってます。最後は関西ソウル不朽の傑作、河島英五酒と泪と男と女」で締め。
「欲をいえば堺正章とかクールファイブも入ってたら個人的にパーフェクトやったです。」
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