Grown & Sexy / Babyface * 2005 Arista
2005-09-13 Tue 02:26
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 会心の一撃です。他方面でも評判がよろしかったので気になっていましたが、まさかココまで良いとは想定外です。前作、前々作とソコソコ良い曲もあったのですが少々肩すかしだった感があった大御所も正念場と思ったのか曲・歌メロ・サウンドは名作「For The Cool In You」並みといっても過言ではありません。新進のソングライターGreg Paganiなる人物がほぼ全編で共同プロデュースしてますが、このコンビは正解!コレからの展開もますます期待してしまいます。
 1曲目「Tonight It's Goin' Down」での王道ラブソングで期待感を一気に引き上げます。続いてのヴォコーダーが効いた「Grown & Sexy」で本盤の殿堂入りを確信。ファルセットと力強い地声のスイッチングはAl Greenを彷彿させる絶好調ぶりで、もう一つかなと思った曲もコノ技で名曲に持っていくテクニックも絶妙で聞き惚れます。「Drama,Love & 'lationships」や先行シングル「Sorry For The Stupid Things」等、ドコから聴いても躊躇することなく“合格印”がポンポン押せます。日本盤ボーナストラックの「Red Dress」はちょっとJazzyな異色ナンバーであくまでオマケって感じですが、殆ど駄曲なしって断言できる素晴らしさ。メロウな甘さにしっかりスパイスを効かせたLove Song集で、あんこのシッカリ詰まったタイヤキのごとくクオリティは高い顧客満足度です。
「よう、やってくれた! 久々の興奮をおおきに!」
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Time To Share / Toshi * 2004 Sony
2005-09-16 Fri 01:15
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Toshiっていっても、X-Japanではありません。久保田利伸のワールドワイド版でのアーティスト登録名で、コチラの盤は海外仕様3作目となる力作。松井とかイチローが活躍すると嬉しいように、こういう「ホンマモン」の人が活躍してくれると愛国心の強い!?私も単純に鼻が高くなります。「東洋でもリアルな奴がおんねや!参ったか!」と。ビルボードTop40まで可能性がある唯一のジャパン・メイドちゃいますか?初期の頃の久保田はあまり好きではなかったのですが、90年代以降は本場モンの模倣を超越したハズレ無し作品連発で頼もしい限りです。
 さて内容ですが正直ここまでクオリティーが高いと降参です。いわゆるネオ・ソウルの類の音作りがしっかり成功していてディアンジェロあたりとごちゃ混ぜにしたコンピを作っても違和感無く聴けます。特にスネアのタイム感や音色等絶妙です。大ネタすぎて心配すらするカーティスのTrippin Out使いの「Breaking Through」も素晴らしいVoプロダクションで心配も紀憂に終わります。久保田らしいメロが冴えるMos Defも参加の「Living For Today」、Angie Stoneと組んだ「Hold Me Down」「Shadows Of Your Love」「It's Time」はどれも素晴らしい出来です。他にもZhane(新作祈願!)のRenee参加のファンク佳作「Voodoo Woman」等など聴き所満載です。
「ダテにファンキーファンキーと喚いていただけではないぞ!」
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As Ray Ray / Raphael Saadiq * 2004 pookie
2005-09-21 Wed 23:51
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「Ray Ray」ことラファエル氏の2ndソロアルバム。Toneys時代から良作連発してるだけあって今回も安心印の作品となっています。'70sブラックシネマのようなジャケがやたらとカッコよいのですが、内容の方も「I Know Shuggie Otis」っていうタイトルの曲が入ってるように70年代前半の彼自身が生まれ育ったオークランドで影響を受けた音楽(スライやカーティス・メイフィールド等)を色濃く反映した内容となっています。ただ私自身は不勉強で伝説のアーティストと呼ばれるSuggie Otisは聴いたことございませんで・・このアルバムを聴いて多分素晴らしい人に違いないと勝手に確信しております。トホホ・・
 もともとマルチながら優秀なベーシストでもあるラファエル氏の激シブBassラインやタイム感が全編で最高に際立っており、エエ感じのファンク臭プンプンてな感じで流れていきます。Teedra Moses嬢参加の「I Want You」(Toneysの名作 Tell Me Mamaに通ずる素晴らしいベースプレイ!)やチャカの名曲フレーズも飛び出す「Chic」、これまた最高のベースプレイ「I Love Her」など地味ながらいい出来具合です。得意のファルセットも冴えるカーティスっぽい「Grown Folfs」、どっちの声か一瞬わからなくなるBabyface共演「Not A Game」、兄貴Dwayne WigginsとLucy Peal時代の盟友Dawn Robinson参加の「Rifle Love」なんかもゲストに関係なくナイスチューン。日本盤ボーナストラックの「Desperately」は重苦しい雰囲気漂う中ににハモンドが光る逸品。
「甘いしっとりスロウは無い。なんやいうてもハードボイルドだど」
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Ghetto Revelations / Urban Mystic * 2004 Sobe
2005-09-22 Thu 03:46
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Will Smithを幼くしたような愛嬌ある顔立ちに安モンのギャングスタHipHopのようなジャケで、一見Bow Wow系のラップでも出てくるのかと思いきや・・出てきた音は弱冠19才にしてオッサンの声。辛口ハスキーヴォイスのボビーウーマック(本作にハマリまくりの「Woman Gotta Have It」のカバー収録)やK-Ciを彷彿させるDeep Soul満載で良い意味で裏切られるアルバムです。
 のっけからディープながら無茶かっこいい「Long Ways」「Where Were You」で聴き手を惹きつけます。もちろんサウンドプロダクションは今様でHip Hop色の強いナンバーもありますが、Curtis MayfieldのNever Stop Loving Meをサンプリングした「Satisfy」、Act1使いの「Ah Yeah」、Willie Hutchの「In Da Ghetto」にCharles Earlandの「Hit Me」などオールドソウルの感触たっぷり味わえる好曲が目白押しっす。El DeBargeが噛んだフックのファルセットも最高な「Mystic Spot」もベストな出来。何しろ声が良いもんで、どんな曲も聴きほれること間違いなし!って感じです。
「JODECI好きは避けて通れない傑作でっせ!」
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Motown / Michael Mcdonald * 2003 Motown
2005-10-07 Fri 02:00
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Motown

  数あるモータウンのカバーアルバムがありますが、正直がっかりするものが多いのが実情。愛情とかはスゴク分かるんですが、あまりにFunk Brothersの演奏やオリジナルの空気感が圧倒的に秀逸なのでとても太刀打ちできないってのがあると思います。ですが、このアルバムはちょっと例外的に甘い目で・・何といってもブルーアイドソウルの大御所っていうか黒人の偉人達と同列で語っても良いマイケル・マクドナルド大先生ですから! 単なる模倣に終わらないオリジナル感溢れるソウルフルな歌声と、超メジャー級の名曲群を先人へのリスペクトを失う事の無い手堅い演奏・アレンジで21世紀に伝承してくれます。
 S.Wonderの「All In Love Is Fair」やM.Gaye「I Want You」、「You Are Everything」なんか原曲とは違う次元で感動させてくれます。デュエットではありませんが「Ain't Nothing Like The Real Thing」「Ain't No Mountain High Enough」に至っては原曲自体が激名曲ですので心配しましたが、あのハスキーヴォイスでねじ伏せられたらもう降参です。
「この人の企画盤なら許せます。何せ発信元もMotownですから!」
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Ghetto Classics / Jaheim * 2006 Warner Bros
2006-04-13 Thu 02:35
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伝統的とか本格派とかいった感じの'70年ソウルの良き部分を継承したスタイルが、Hip Hop世代のサンプリング以降に形を変えつつもしっかり新鮮な形でメインストリームに存在するってのは嬉しいトコです。最近の若手シンガーでもそれぞれリスペクトする人がアル・グリーンやらダニー・ハサウェイやらのリアルタイムで聴いてないであろう偉人の名がぽんぽん出てくるって凄い文化やと思います。まあアメリカはしっかり黒人音楽文化が根付いてるんでしょう。まあ黒人の人等がぎょうさんおって生活してるわけやし自ら誇れる文化もあって当たり前か。
 このジャヒームもソウルの先人の良き部分をしっかり現代の解釈で表現しており頼もしい限りです。3枚目となるこのアルバムでもテディ・ペンダーグラスばりの武骨な歌いまわしでかなりエエ感じです。ケイジー中心に構築されたトラックのセンスの良さもジャヒームの熱い歌声をバッチリ盛り上げます。頭からウィリー・ハッチ使いの「The Chosen One」で開放感溢れるグレイトな歌いっぷりですが「Daddy Thing」や「Like A DJ」も非常にCoolな質感ながらジャヒームのソウルフルな歌声が冴えまくりです。Syles Pのラップも絶妙なデルフォニックス引用の「Fiend」やマリリン・マックー&ビリー・デイビスJr使いの「I Ain't Never」、モーメンツ使いの「125th」といったアルバム中盤以降の流れなどはある意味感動的ではっきり言って最高です。
「けなす部分がホンマに無いです。決して古臭くなく調理したバックトラックも聴き物!」
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Once Again / John Legend * 2006 Sony
2006-12-20 Wed 02:21
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 スモーキーな声にソウルフルな歌い廻しが実にかっこええジョン・レジェンド氏。いっぱい賞を取ったデビュー作は古き良きソウルとヒップホップのざらついた質感がうまくブレンドされていて非常にグレイトな1枚でありましたが、その前作の立役者カニエ・ウエスト御大は今回ちょっと引き気味でよりストレートなサウンドが押し出されたブツになってます。まぁどんな音にせよ声質自体が個人的にかなりウェルカム・ヴォイスですので聴いてて気持ち良いことには今回も変わりありません。ただ器用な人っぽいからアレもコレもってなっちゃうんでしょうが、一部の曲では好みやないアレンジやコード展開の曲もチラホラあったりもします。
 まず1stカットとなった「Save Room」ではBlack Eyed Peasのウィルが手掛けており、淡々と進む曲調にニュー・ソウル的アレンジとロック風味のギターが重なる佳作。今回ウィルは他にもフォートップス引用のグルーヴィーな「Each Day Gets Better」や'60sシカゴソウルの香りプンプンの傑作「Slow Dance」もプロデュースする活躍です。またカニエ氏プロデュースとなるミディアム「Heaven」は割と前作に近い質感でCoolなトラックも光ります。中盤に登場する「P.D.A.」もスティーヴィー・ワンダーっぽいミディアムで実に気持良い展開ですが、そのあとのピアノマンらしい上品な作品はちょっとしょーもない流れでいただけません。しかし終盤に登場するフリーソウル的なグルーヴの「Another Again」、ストリングスが感動的にアシストするスロウ「Coming Home」、メロウなボートラ「Out Of Sight」あたりは地味ながらストレート且つソウルフルな流れで最高です。日本盤ボートラでは他にもSergio Mendesとやった「Please Baby Don't」も収録。
「睡眠不足で聴いても、優しいまろやかなサウンド。癒しにもなりまっせ。」
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21 / Omarion * 2006 Sony
2007-04-09 Mon 01:22
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 キッズ・グループのアイドル一直線のボンボンと思ってたら、とんでもない本格派ソロ・アーティストとしての道を爆進中のオマリオン。時にはスティーヴィー・ワンダーさえ思わせる節回しも見せ音楽的にも充分唸らされる存在ながら、アッシャー的な芸能人的地位も確立した活躍ぶりは実に頼もしいもんです。タイトルに自分の年齢を印したこのソロ2作目はシーンを代表するプロデュサーも参加してますが、そんなことに関係なくオマリオンのスムーズで聴きやすいナヨ系ソウル・ヴォイスに引き込まれます。
 中身は実にカッコよい今様のR&Bですが、しっかり地に足の着いた音作りは好感度大です。1曲目のシングルカットにもなりPVも絶妙だった「Entourage」での“ツカミ”は申し分無しで正直コレ聴いて「買わなあかん」と思わされました。'80年代のギャップ・バンドあたりのファンク・テイストにも通ずるファンクな曲調に中性的鼻声がスムーズに絡みスウィングする様はドえらい心地良さです。続くティンバランドらしさ抜群の心地良いバスドラにピアノ単音フレーズがクールに乗っかる「Ice Box」でもアルバムの格がググッと上がるカッコよさでこちらも最高です。他にもVo多重録音も哀愁たっぷりのブライアン・マイケル・コックスのエエ仕事が光るなかなかソウルフルな「Made For TV」や、奇怪なビートをサラリとカッコよく仕上げるネプチューンズ制作の「Obsession」も最高のアクセントです。期待して臨んだアンダードッグス関連は安定感バッチシですがちょいとワクワク感が欠けるもんでした。しかし後半に登場する1曲目同様エリック・ハドソンが手掛ける「Been With A Star」あたりはオーソドックスなつくりが◎でオマリオンの声の良さを一層際立たせます。また日本盤ボートラでは本編では無い素朴なアレンジが'70sソウルさえ彷彿させる「The Making Of You」に「The Truth」と好トラック収録でコレは外せません。
「なんじゃかんじゃゆうてもコノにいちゃんの魅力的な声です。がならないスムースヴォイスは絶品ですわ。」
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Motown Two / Michael Mcdonald * 2004 Motown
2008-01-29 Tue 00:47
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Michael McDonald & Toni Braxton - Motown Two

ご存知復活前ドゥービーの後期立役者で、限りなく黒人に近い男。マイケル・マクドナルド。今年になってテディ・ペンやジャッキー・ウィルソンのカヴァー集発表でますます気を吐くソウルおやじです。こちらは好感触だったモータウン・カヴァー集の続編ですが、これがまたエエ感じです。安易なカヴァー集がもてはやされる昨今ですが、この人だけは特別扱いで頼んます。徳永英明のカヴァー集とは明らかに格が違います。魅惑のシティ派スモーキーヴォイスは健在でモータウン・レーベルの名曲をバンバン歌いあげるっていうタイトルどおりの企画ですが、何せ発売元もモータウンってことでお墨付きの内容であることは疑う余地無しです。
 頭はマーヴィン&タミーの「You're All I Need To Get By」を原曲の良さを大事にした丁寧なカヴァーで全般への期待がグッと高まります。惜しくも亡くなったビリー・プレストンのハモンドも最高の鳴りで聴かせます。続いて御本人Stevie Wonderもハーモニカ参戦の「I Was Made To Love Her」、リーヴァイとは違った熱さがたまらんフォートップス「Reach Out, I'll Be There」、「Baby I Need Your Lovin'」と実に快調。またToni Braxtonがパートナーを務めるのが嬉しい「Stop, Look, Listen」はスタイリスティックスの曲やのに?と思うかもしれませんがマーヴィン&ダイアナでデュエット・カヴァーしてるので、そのカヴァーってことでしょう。妹Tamerも参加が泣ける逸品です。そんなこんなマーヴィン作品は好みなのか沢山取り上げてまして「What's Going On」、「Mercy Mercy Me」と王道選曲ですが「After The Dance」なんかはピシャリはまっていて実にグレイトな出来です。他にもスティーヴィー作ながらマーヴィンも歌ってた「Loving You Is Sweeter Than Ever」や、マーヴィン作のオリジナルズの名スロウ「Baby I'm For Real」と愛情たっぷりに歌ってます。スティーヴィー・ワンダーの「Tuesday Heartbreak」も後期ドゥービー的肌触りで気持ち良さ満開。忘れちゃならぬスモーキー作品は「Tracks Of My Tears」、「Second That Emotion」とチャレンジですが甘酸っぱさがやや薄れてるのが残念。ここらはオリジナルが強大すぎたかって感じです。
「元々、自分でも無茶苦茶ええ曲創る人。創作意欲沸いたらオリジナルも頼んまっせ」
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Kevin Michael / Kevin Michael * 2007 Downtown・Atlantic
2008-05-19 Mon 01:38
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Kevin Michael - Kevin Michael

 巨大なアフロ・ヘアーのジャケに一瞬で惹かれてしまったケヴィン・マイケル氏のデビュー作。このケヴィン氏、ファンク狂のブラックの親父さんとイタリア系のおかんの間に生まれたハーフらしく、ドス黒っぽくもありながら、スムーズなヴォーカルでポップな感覚をも絶妙なバランスで保持した期待の青年です。何でも親父さんがプリンス殿下のファンやったってこともあり、変態的ポップ・ファンク・テイストも身につけた上でディアンジェロ系ネオ・ソウルやHip-Hopの感覚もブレンドさせて体現できる実に頼もしい存在でもあります。なんでも、まだ22歳ってことで、フェイバリットに挙げる「パープル・レイン」が出た後で生まれた兄ちゃんってことには、ちょっと愕然としてしまいました。まぁ何にせよ尖がったファンク感覚の中にも一流のポピュラー・ミュージックとして成立させているとこは称賛に値します。こういう人が出てくるフィラデルフィアの音楽シーンはやっぱ目が離せません。
 アルバムはいきなりビル・ウィザーズ系のCoolなファンク・テイストで迫る「We All Want The Same Thing」で思わず「合格〜っ」となります。客演の人気ラッパーLope Fiascoもナイスな絡みを見せます。続くヒット・シングル「If Don't Make Any Difference To Me」はポップなカリブ風で爽快な出来。プロデュース&共演のWyclef Jeanもほんまエエ仕事です。そして最高のビートを弾き出す「Can't Get Enough」も一発で気に入った曲。ソフトなハイ・トーン・ヴォイスが冴え渡るポップ・ファンクで、言うこと無し。ここではShoty Da Kidが客演です。そんなこんなで良曲目白押しですが中盤での注目は、ディアンジェロやトニーズ好きも共鳴の「Vicki Secrets」や「Hood Buzzin」に、ファスト・テンポもカッコええ「Stone Cold Killa」や「Ghost」あたり。中でもドラマティックな「Ain't Got You」はプリンスの影響が好作用した劇的バラードで、ストリングスが感動を助長させてくれます。こっちが期待した以上のソウルフルな唄いまわしやCoolなアレンジも褒め言葉しか見当たりません。後半も飽きることない素晴らしい構成で、カーティス・メイフィールドさえ彷彿させる緊張感溢れるスロウ・ファンクとなる「Liquid Lava Love」では実に魅力的なファルセットで全編押し通します。そしてATCQ "Award Tour"使用の「Too Blessed」はQ-Tip本人のラップも登場で思わずジャンプして喜んでしまいます。もうセンス抜群です。最後にオマケ的に収録の冒頭曲「We All Want The Same Thing」と「It Don't Make Any Difference To Me」のAcousticヴァージョンはケヴィン氏のソウルマンぶりを浮き彫りにするナイス・トラックです。更に日本盤ボートラにはプリンス型ポップ・ファンク「Lolipop」に、サウス系Hip-Hop「Spaceship」と美味しい2曲が追加で、買うなら間違いなくこっちです。
「コアな系譜ながらニーヨとかも感じさせるフットワークの軽さが魅力。こらぁ、よろしおまっせ」
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MYRON & THE WORKS / Myron * 2008 P-Vine
2008-06-03 Tue 01:42
myron  the woks

Myron - Myron & the Works

 ベッドに寝そべったデビューアルバム(←激グレイト!)から知らん間に10年も経過したマイロンさん。あまりに処女作が良かったのでレーベル閉鎖での不運なマイナー落ちなど「あぁ、もったいない」と落胆でした。でもその後、密かにヒドゥン・ビーチ・コンピでの登場などに小躍りして喜んでましたが、近年はまたメジャーやないですが頑張ってはります。今回は時代に逆行するかの如く“生バンド一発録り”を重視したバンド形態での新作。プロ・トゥールズ使用が当たり前の現在、あえて切り貼りや手直しを極力避け、「せーのっ」で録った音でしか成し得ない偶然のマジックを重視した新作。そのメンバーはミシェル・ンデゲオチェロ(B)、チャールズ・ヘイン(Dr)にブルー・ノートのロバート・グラスパー(p)と名手が参加。今回の録音でマイロンの「もっかい録らせてっ」てお願いも却下し2回目のテイクまでを採用したという初動テイク重視で収められた楽曲は全てにおいて奏功しており、見事に人間グルーヴ抽出に成功。自分もバンドでよく経験した「演れば演るほど、しょーもなくなっていく」という過程を排除した方法論は見事に音に開花しています。ダニー・ハサウェイやスティーヴィーが築いた’70s SoulにHip HopやJazzyな質感も加えたCool極まりない音構築は全編で貫かれており正直シビれまくりです。
 アルバムは最近では珍しいともいえる生ドラムのカウントからスタートする「Star」でスタート。Popには程遠いDeepでJazzyなファンク・アプローチに思わず歓喜。ライブ感溢れる生演奏がいきなり味わえます。続く「Best Is Yet To Come」も淡々と進む進行に浮遊感を伴うエレピがたまらん好作。優しく美しい「Beautiful Love」、自分をリスペクトすることで最高の未来があるとポジティヴに歌われる詞が最高の「Message」と肩の力を抜いた装飾なき素晴らしいバンド・サウンドを提示。中盤も「ワシら、勝手にやってまっさかいに」と涼しい顔して高度なジャム・セッションを展開するとこもたまらん「Relax」、アコギの音にストリングスも絶妙な最も親しみやすいメロを持った極上ラブソング「That's How I Know」と絶妙の流れ。そしてディアンジェロを彷彿させるズブズブ・スロウ・ファンク「Ball Of Clay」、子宮の中を泳いでるような感覚になる「You Are」から最後を飾るミシェルのベースがセンス抜群の「No More War」までヒューマン・グルーヴが堪能できます。特筆すべきはミシェルのスライ後期のような間と休符を重視したファンクなベース・ラインで、激Coolな空間を構築する立役者ともなっています。
「忘れかけてた真のグルーヴを現在に問いかける大傑作。30年経っても聴けそうです」
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