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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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2005.11
18
Category : 90's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
guy groove

New Jack Swingの創始者であるテディ・ライリー率いるGuyのリマスターベスト。この独特の跳ねるような心地良いビートが現行R&Bの基礎となると共に、テディの音処理も新時代の幕開けに相応しい“新しい”響きであったと感じます。ヴォコーダー使いもロジャーの1番弟子の如く、ツボにはまる効果的な使い方でマジで最高です。もちろん画期的に飛び抜けた新鮮なサウンドがコレほど影響力を持ったのはグレイトな歌声があったから。やっぱアーロン・ホールの相性バッチリの迫力満点のソウルフル・ボイスは貢献度大でございました。そんな歌・音ともに以降のシーンにとてつもない影響力を与えた(R.Kellyも1stは完全影響下でしたもん)3人組のハイライト盤です。
 いわずもがなのNJS古典的重要曲がほぼ網羅されており1stから“アイヤイヤイヤ~”で昇天必至の「Groove Me」はじめ「Teddy's Jam」、「Spend The Night」、サントラDo the Right Thingから「My Fantasy」、2枚目From The The Futureから「Wanna Get With U」、「Do Me Right」等々避けて通る事の出来ない傑作揃いです。個人的には9thコードの響きとスウィングがたまらない「D-O-G Me Out」など失禁モンの仕上がりです。アーロン唱法のオリジネイターのチャーリー・ウィルソンもカヴァーした「Let's Chill」等スローも充実です。そして軽視がちだった再結成3rdからの3曲もこうして聴くとアーロンが劇的に素晴らしいスロー「Why You Wanna Keep Me From My Baby」など含め流石の出来であると認めざるをえません。こうして万遍なくセレクトされた名曲群は今聴いても心地良さ抜群です。
「やはりテディ印は最高のブランド品である事を再確認!」
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2005.12
01
Category : 90's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 ネオソウルって言葉が出始めの頃、彗星のように現れ(←実際は再デビューですが)私のハートをぶち抜いたアルバム。割と無機質であった80年代型ソウルからアコースティック回帰の気運が高まる中、大歓迎で迎えられたような記憶があります。事実、普段押しつけはあんまりしませんが友達にも勧めまくったくらいで、車乗っても3ヶ月くらいずっとコレ。初来日(大阪・梅田のライブハウス)にも足を運びました。スティーヴィーワンダーの影響下ながら、コレが主流になればシーンおもろいぞっと勝手に完全舞い上がってましたね~
 中身はなんといっても1曲目「True To Myself」です。70年代ソウルの香りプンプンする中にも新しい時代を感じさせた素晴らしいアレンジの激グレイト曲で、エリックの歌いまわしもフェイク含め頭からサビまで先駆者の伝統を継承したモノ。どす黒くもスタイリッシュなバランスがなんともエエ塩梅です。100万回リピート必至の大傑作ですわ。また注目ポイントは80'sファンクの総帥、ロジャーがプロデュースした作品が!なんとスライ&ファミリー・ストーンの名作「If You Want Me Stay」を手掛けていて、H-townとの共演同様に晩年のグッジョブのひとつです。そのロジャー絡みのサントラにも入っていた「Let's Stay Together」(Al Greenの曲とは同名異曲)はMidnight Mixなる別ミックスにて収録。さらに湿度アップです。他にも総じてクオリティの高い作品がひしめきあっていて、モダンな展開が粋なスロー「I'll Be There」、軽いタッチのギターカッティングが印象的な「Spiritual Thang」、チョッパーBassがファンク風味を程よくブレンドする「More Than Just A Girlfriend」など、書き出したらキリがない充実ぶり。全編、気持ち良く聴かせてくれます。
「今になって冷静に聴いてもエエ声と激ソウルな節回しは絶品。真のソウルマン健在です!」
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2006.01
14
Category : 90's Male R&B
Theme : 邦楽CDレビュー
Genre : 音楽
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先日、仕事場から食事に出たら近所の店で100円2枚セール開催との看板。後輩が「ちょっと見まひょうか」と言うので「そんなもん、ろくなもん無いわい」と高をくくって「はよ、せーや」とブチブチ言うなかでコレを発見。カセットも何処いったか分からんので即購入。結局、自身だけが喜んで買って帰る始末でした。(もう1枚はまた今度披露)しかし、何故クボタの初期~中期は叩き売り状態なんでしょう?(他にも「Bunpin'~」や「Kubojah」他も同様の状態)サザンや永ちゃんはコノ頃の盤もこんな売り方されないし、クボタも最初の2枚以外は充分今でもカッコイイのに・・まぁ50円でこれはもうけモンでした。
 そんなことで90年代に入って、飛び抜けた存在になりつつあった4枚目。内容はN.Y.録音でクボタ流Funky爆裂です。大袈裟ですが、世界に並んだ!とマジで思わせてくれました。最初聴いた時同様、頭の2曲「Feel So Real」~「大ボラ Of Life」が、やっぱりとてつもなく素晴らしいグルーヴ。この上なく興奮するツカミです。前者にはなんとファンクの神様ブーツィ・コリンズも参加でアノ独特の音で絶妙なミドル・ファンクと仕上げてますが、その流れで続くアップ「大ボラ」は更にスリルある展開、コーラスが申し分無しでここで血は逆流状態必至です。しかもコーラスはTawatha Agee、ギターはCharlie Singletonやないですか。初めて知りました! 従来路線の軽快&キャッチーR&B「Be Wanabee」から続く、「Bonga Wanga」ではメイシオ・パーカーのアルト・サックスも炸裂。またメロウ&バラードも「Tell Me Why」、「Love Under The Moon」、「夜想」と3曲も悶絶の傑作収録。
「他人とってはクズ同然でも、自分にとっては宝モンでしたわ」
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2006.10
21
Category : 90's Male R&B
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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私の仕事仲間でもチョイチョイ存在するくらい熱狂的信者が多いプリンス殿下。「1999」あたりが最初の接点ですが、当時は黒いミック・ジャガーとか言われたりして黒人アーティストがロックなんて・・と偏見の中、冷やかに見ておりました。それから出てきたシングル曲が「When Doves Cry」で、これは実にブラックとしてのアイデンティティを感じる興奮の一撃でした。その頃ファンクとかソウルとか殆ど意識してませんでしたが、今も色褪せない何ともCoolなファンクはとても新鮮でここいらから一際気になる存在となりました。実は現在のBlack Musicの基礎を作ったとさえ思える力作連発の時期がこのヒット集でして、'90年代以降の他アーティストにも影響しまくりだったのがよ~く分かります。シンボルマークに変身しはる前の'80年代の集大成といえる3枚にまとめられた本作は、信者からしたら邪道かもしれませんがエエ感じでまとまってます。
 購買の決め手となったのは、1枚目に収められたシンニード・オコナーの歌った「Nothing Compares 2 U」のセルフカヴァーで当時コレを買わな聴けませんでした。Rosie Gainesとの熱いデュエットとなるライブは鳥肌モンでオリジナルの清い感じから、より黒くセクシーにパワーアップしていて言う事無しです。他にも1枚目は素晴らしいメッセージを持った「Pop Life」、チャカ・カーンで大ヒットした「I Feel For You」、メロウな新録「Pink Cashmere」等がお気に入り。セクシャリティーな2枚目は初期の秀作でファルセットもカッコいいファンク「Head」、誰もがとろける傑作バラード「Do Me Baby」、不朽の哀愁名作「Litte Red Corvette」、TLCもカヴァーした「If I Was Your Girlfriend」、Bassレスながら斬新なファンク・ヒットとなった「Kiss」、JBスタイルの強烈ファンク大傑作「Sexy M.F」、Hip Hopの影響も感じる新録「The Pope」とこちらも当然ながらエエ曲だらけです。本編ラストは代名詞のバラード「Purple Rain」。この曲は最初は大袈裟すぎて嫌いだったものの、ライブやビヨンセとの共演とかで見るにつれ「なんとエエ曲や」と再認識しております。そして3枚目はB面集ながらクオリティの高さに驚かされます。D'angeloがやった「She's Always In My Hair」、Alicia Keysがカヴーした「How Come U Don't Call Me Anymore」、美しすぎる「I Love U In Me」など決して無視できん曲がこちらに収録。
「斬新でいて先人のリスペクトも忘れん音は完璧。やはり只者やないです。」
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2006.11
07
Category : 90's Male R&B
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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 大学生の頃、暫く興味が失せていた殿下ですがに久々によく聴いたアルバム。当時、日本のプリンスフォロワーの第一人者としてブレイクしていた岡村靖幸が「家庭教師」なる秀作を出して、そのあまりの素晴らしさに殿下にも再び興味が沸いたような記憶があります。その頃の殿下といえば破産宣言があったり、バットマンのサントラでまた浮上したりで何にせよ話題は振りまいてはりました。そして自らメガホンを握った映画監督作品のこのサントラの登場となりますが、映画の成績は悲惨やったみたいです。しかしながら、本作はカラフルで殿下にしては聴きやすいファンクアルバムとなっていて推薦です。
 中身は当時のプリンス・ファミリー集結のゲストも多彩な内容で、バラエティに富んだ飽きない展開となってます。1発目からアップテンポでポップに迫る「Can't Stop This Feeling I Got」で気分高揚です。そして、後にバンド名にもなる「New Power Generation」や「Elephants & Flowers」等'90年型プリンス・ファンクって感じで超強力です。中でも当時密にコラボしていた偉大な先人George Clintonとの「We Can Funk」や、個人的によくぞ復活させてくれたと喜んだゴスペル界の大御所Mavis Staplesとの「Melody Cool」等では見事に自らのFunk魂でベテラン勢を見事活性化させてます。一時的に再結集したモーリス・デイのThe TimeCandy Dulferがブロウする「Release It」始め4曲収録ですが殿下と共に演った「The Latest Fashion」あたりかなりのカッコよさです。また独特の気持ち悪いクールネスがたまらん「Joy In Repetition」やサビの多重録音もイカす「Thieves In The Temple」、後半の激唱が凄まじく美しいゴスペルチックな「Still Would Stand All Time」、劇的な展開にMavis,まだ幼かったTevin Campbellも絡むタイトル曲「Graffiti Bridge」と聴きどころ満載です。
「常に先進性を保ったまま、しっかり大衆性も兼備。さすがですわ」
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2007.05
05
Category : 90's Male R&B
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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「子供の日」ってことでキッズ・グループです。すれて、ひん曲がったオッサンになった今、純真無垢な子供の歌声は何ともピュアに響き心が洗われる気がしてエエもんです。まぁ子供の声は理屈抜きに可愛いのでフィンガー5(古い)・SPEEDとか世の中の需要としてしっかり昔から存在するキッズ・グループですが、我が国のこの手のグループとしては別格であった言い切れるのが三浦大地在籍時のフォルダーです。それまでの安っぽいサウンドや子供っていうことだけを売りにしたグループとは一線を画する本格的ブラック・テイストはかなり衝撃的でデビュー時の「パラシューター」から正直ずば抜けてました。特に大地君の歌唱は目を見張るもんがあって、そのソウルフルな節回しは10年に一人の逸材やと誰もが感じた事でしょう。US産のJackson5やHi-Five、Soul For Realあたりに引けをとらないを取らないグループの登場やとマジで狂喜したもんでしたが、キッズ・グループの宿命である変声期に差し掛かり大地君抜きのアイドル・グループに成り下がってユーロ・ビート風サウンドに方向転換したときはえらいがっかりでございました。結局2枚のアルバムのみとなった大地君のフォルダーでしたが、特に充実した内容のこの2ndは後生にも聴かれるべき名作となってます。
 中身は1曲目の「Reality」から大人びた歌詞がティンバランド以降を感じさせるスタイリッシュなビートに絡み思わずニンマリです。そして大地君の伸びやかな声も見事にはまる大傑作スロウ「Everlasting Love」。テディ・ライリー的な音の処理も絶妙で日本産キッズ・ソウルの金字塔といえる素晴らしい出来です。カヴァーではなんとスタイリスティックスの美メロ「You Make Me Feel Brand New」、ちょっと狙いすぎの感もあったジャクソン5「I Want You Back」、R&B仕様のクイーン「Bohemian Rhapsody」と何れも及第点クリアです。他にも「太陽だった」、「サヨナラガイエナイ」、「Crazy For You」などスロウ良し、ミッド良しの侮れない内容でえらいカッコええR&B楽曲が粒揃いです。
「いまやソロとして大人のアーティストのなった大地くん。きばっておくれやす!」
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2007.11
19
Category : 90's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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 裸です。人間は自信に満ち溢れた時や気分が高揚したときに裸になりたがる生き物ですが、コレを出した当時のディアンジェロ氏も「どやっ」という気持ちであったに違いありません。デビュー当時プリンスの後継者とも言われた有望株として持て囃された才人ですが、'96年のデビュー後にようやく出た2ndアルバムがコチラのVoodooでした。もう素晴らしい完成度でプリンスどころかこれからの黒人音楽の未来を背負って立つくらいのオーラを感じる、研ぎ澄まされた感性にも磨きがかかったベタ惚れの1枚となりました。ファンクとヒップホップ、ジャズを感じるそのジャンルレス的音楽性も見事なクールさでしたが、何よりも魅力的だったのはその“間”です。タメにタメたグルーヴや、下手したらスカスカになりかねん音の隙間や休符の使い方。コレは自信がないとできません。全然ジャストじゃないタイム感は確信犯的で、心地良さ満開の間の使い方は実にファンクです。
 ど頭からヌメヌメファンク「Playa Playa」でアルバムカラーを決定付けます。Hip Hopを理解するJAZZトランペッター、Roy Hargroveの乾いた音も最高です。そして重鎮DJ Premierとの「Devil's Pie」はHip Hopがごくごく自然な形で融合した無敵コラポ作。続くRedman & Methodmanがクール極まりないロウ・ファンクビートに乗ってラップするのが痛快な「Left & Right」もHip Hop世代らしいファンク現在形が理想的な形で昇華。中盤もディアンジェロ流スゥイートソウルのような趣きの「Send It On」、James Poyserも曲作りに加わったディープ・ファンク「Chicken Grease」あたりとろとろになっちゃいます。往年のカーティス・メイフィールドやプリンスが見せたよな甘味に塩を効かせた絶妙のサジ加減には唸るしかありません。ゆったりとした中にリフレインされる鍵盤の音が頭から離れん「One Mo'Gin」も素晴らしすぎる出来。後半もRoy Hargroveのホーンも絶妙に決まるジャジーな一撃「Spanish Joint」、クラシック的名曲'70sカヴァー「Feel Like Makin' Love」 、そして綱渡りのような張り詰めたグルーヴのなかで官能的エロを表現する、同胞ラファエル・サディークとの合作「Untitled (How Does It Feel)」 最後は自らのルーツをピュアに見つめる「Africa」と駄曲が一切入ってない凄まじき内容。ファンクの未来がここにあります。どう考えても完璧としか思えん富士山みたいなアルバム。
「コレ出してから8年間、未だに新作出ずの大将。ずっと裸での登場待ってまっせ!」
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2008.06
20
Category : 90's Male R&B
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
dont Look back

 長年、ゴスペル界に身を置いていたアル・グリーン大先生が’93年突如として世俗音楽R&Bとして発表し、ソウル・フリークを興奮の坩堝へと導いた劇的な名作。ちょうどその頃、N.Y.アポロ・シアターHall Of Fameの公演でTeddy Pendergrass、Brian McKnight、Chuck Jackson、Ben.E.Kingと共に登場し各人が代表曲を披露するコーナーで名曲「Let's Stay Together」を劇唱で会場を熱狂させ、その後に歌うテディペンが可哀そうなくらいの盛り上がりを見せてくれたアル。先輩に借りたそのWow Wowでの中継録画はマジで800回は観た感動的なパフォーマンスでした。大学当時に70年代ハイ・サウンドの素晴らしさに触れ殆どの作品を聴き漁りましたが、すでに当時はその全盛期を聴いた後では少し物足りないゴスペル作品をチョコチョコ発表する活動であったので、そのアポロ・ライブは再び熱いアル先生が復活するかもと直感的に感じさせる悶絶のものでした。そしてその直後、90年前後から接近しつつあったN.Y.Hip Hop界のアーサー・ベイカーやUKソウルのファイン・ヤング・カニバルズらがお膳立てした、ハイでの「トゥルース・ン・タイム」以来15年ぶりとなるこの“ソウル・アルバム”の登場です。購入した四条河原町から家までスキップして帰りたいほど大喜びでした。
 本作で何より嬉しかったのは他のベテランがよくやる単なる昔をなぞった懐古的なものに終始するのではなく「90年型ハイ・サウンド」をブツけてきた事です。制作に関わったUKソウル勢のアル先生へのリスペクトも充分に感じられる1曲目のミディアム「Best Love」から合格~っ!と叫びたくなる出来で興奮です。息つく暇なく大傑作グルーヴィー・ナンバー「Love Is A Beautiful Thing」の登場です。チャールズ&エディのカヴァーですが力強くソウル回帰を宣言するような素晴らしい熱唱で、終盤に登場する往年のヒット曲(Let's Stay Together、I'm Still In Love With You、Call Me、Tired Of Being Aloneなど)のさりげない挿入も大感激でした。また間違いなく中盤のハイライトとなるアップデイト版ハイ・サウンドが劇的に素晴らしいスロウ「Keep On Pushing Love」も涙モンの出来です。ウィスパー&ストロングヴォイスの使い分けも最高な「Give It Everything」に、アレンジは平凡ながら溌剌とした歌唱に得意技「突然ファルセット」も冴えるTemps名曲カヴァー「Don't Look Back」も思わずニヤけてまう出来の良さ。他にも、冴えわたる先生の曲作りも光る名スロウ「You Are My Everything」やファンキーな「Waiting On You」など凡庸の若手を一瞬でブッ飛ばす力作の嵐に敬服。その後のデヴァンテ・スウィングやベイビーフェイスとのコラボの布石となった渾身のアルバム。コレからもう10年以上経って、更なる御活躍のアル先生に脱帽です。
「ブルー・ノートでの本格復活の前に本作あり。こっからのソウル復帰がホンマです」
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2008.08
05
Category : 90's Male R&B
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
Neptune ku



 じつにクソ暑い、今年の夏。なんぼ常から「やっぱ冬より夏やで」と主張してるのも「ごめん、あれウソやし」と言ってまわりたくなります。会社の同僚に聞いたところによると、26度ってのが最も人間が活発に活動できるらしいです。こうも暑くなると仕事もダルダルで、電話1本とPCのみでデスクから一歩も動く気無しの横着モード突入です。ノータイ、クールビズがこれほどありがたいと思ったことはなかったです。家のBGMも、マゾ的にO.V.ライトやオーティス・クレイなんかの激熱Deepなのを聴くのもオツなもんですが、さすがにキツいです。やはり涼感誘うジャケや清涼系グルーヴに限ります。そして「the BADDEST」以降、一気に気になり始めたクボタが、「ずっと、つきあいまっせ」と決心するに至った大傑作がこの涼しげジャケNo.1でもある本作です。シングル・ヒットも入ってない地味な位置づけのアルバムかもしれませんが、圧倒的なクオリティで迫る傑作です。
 さて中身はイケイケ・アッパー「真夜中の太陽」でスタート。タワー・オブ・パワーの全盛時を支えたレニー・ピケットのテナーに、タワサ・エイジーのコーラスも光る佳作ですが、今迄のイメージを踏襲した安全牌みたいな曲でまだまだ序ノ口にすぎません。グッとくるのが心地よさ抜群のナイス・グルーヴが脊髄まで染みわたる大傑作「To The Limit」が早々に登場。マザー・アースへの参加以来、クボタの片腕といえる柿崎洋一郎の素晴らしいアレンジや、ストーンズでお馴染みのダリル・ジョーンズのブッといBassプレイも光る最高のミッド・グルーヴ炸裂です。哀愁ボッサ調「Adeus Meu Amor」を挟んで、また素晴らしいのがバーナード・パーディの入魂スネアが聴きものの「トランペット吹きながら」。クボタ流ファンキーが光る逸品でランディ・ブレッカーのミュート気味のペットに呼応し「にっちもサッチモ、いかずにマイルス」とカマし、「心はマウント富士~♪」と何の照れも無く唄えるクボタはやはりイカしてます。一見しょーもないミッド・スロウかと思いきや極上のサビが待ち受ける「夏の子午線」や、反則的な癒しスロウ「Sweet Dreams」も聴きもの。そしてコレまた凄まじいのが爆裂ファンク・チューン「Let's Get A Groove」。ミシェル・ンデゲオチェロの地を這うBassにマイケル・ブレッカーのぶりぶりサックスが吠えまくる極上グルーヴに昇天です。後半もカリンバみたいな音が本作No.1の涼感グルーヴを醸しだす「Pump Up Your Gold」が首の汗をしっかり冷却。ほんま何回も聴きまくったナイス・アルバムです。
「どう考えても日本R&B界の功労者。レコード・コレクターズでも特集くらいやってほしいもんです」
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2008.09
09
Category : 90's Male R&B
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
tonys house

90年代前半にソウル・ミュージックの原点回帰を目指す動きが活発化する中、船頭役でもあったトニーズ。新しさと古き良きの部分の理想的な融合を具現化させた実に優秀な連中でしたが、現在は各々で活動中。すでに分裂気味であった90年代半ばに投入されたニュー・レトロ・ソウルの極みみたいな作品がコチラ。音作りも目を見張るものがありましたが、何といっても特徴的なのはラファエルのキッズ・ソウルに通づる独特のかん高い声質を活かした楽曲です。ファンク、Hip-Hopからアーシーなのまであらゆるスタイルを上手いこと作品に投影してました。以前ブルーノートで見たトニーズは既にラファエル抜きの状態でしたが演奏力も高い実力派でした。前作ほどの鬼気迫る完成度はありませんでしたが、モノクロのジャケから渋みが滲み出る70'sソウル意識しまくりの本作はなかなかのクオリティで迫ります。
 中身はアルバム全体を象徴する「Thinking Of You」でスタート。結構イケイケでカラフルなイメージだった最初の頃から比べると、いきなりこの激渋の展開に少々面食らいました。なんとモロ、アル・グリーンのHi サウンドを意識したレトロ・サウンドが登場です。レイドバックした絶妙の音に、リラックスしたラファエルのVoが乗ったトニーズ版ハイ・サウンドにまず小躍りです。なんかよう分らん曲を挟んでDJ Quik参加の初期彷彿の「Let's Get Down」。ビートは90年代風、スネアの効いた打ち込みです。そしてオールドファン狂喜のブルー・マジック風フィリーサウンド「Til Last Summer」が登場。ファルセットにコーラスも効きまくりのスウィート・ソウルにシビれます。続いては待ってましたのミディアム・メロウ「Lovin' You」でラファエル才能爆裂の好ナンバー。従来のトニーズらしさが最も堪能できるセクシーな好曲。中盤はさらにルーツ回帰が鮮明に打ち出し。ドゥエインのS.クロッパー風ギターがグレイトな7分の力作スロウ「Still A Man」はもろサザン・ソウル・スタイル。70年代のボビー・ウーマックなんかが演ってもおかしくない曲調に器のデカさ感じます。南部風の軽快なミディアム「Don't Fall In Love」もいたって好感触。他にもドゥエイン主導の軽めのファンク「Annie May」、オークランドの大先輩タワー・オブ・パワー顔負けの分厚いホーンが映えるバラード「Wild Child」 やや地味ながら粒揃いの好曲がワンサカ入ってます。ボートラのファンク「Fire It Up」に、アーシーなスロウ「Say My Name」も本編収録でも問題なしのハイ・クオリティさ。ほんまベイエリアの星みたいなユニットでした。
「ラファエルのソロ活動も素晴らしいですが、3人組での化学反応もまた聴きたいもんですわ」
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2009.06
22
Category : 90's Male R&B
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
RahsaanPatterson-LoveInStereo.jpg

 ニュー・クラシック・ソウルとかネオ・ソウルって呼称で70年代の香りを漂わせたニュー・アーティストが続々と出てきたのが今から10数年前。常々i-podシャッフル状態で無茶苦茶な聴き方してる私が言うのもなんなのですが、商売人の端くれとして言うならば売る際の分類は極めて重要です。分類なくしてMD無しって思うくらい、商品計画や分析には大事な事なんです。トレンドに群がる模倣が、結果的にそのジャンルの商品の質や訴求力を高め、そして飽きられるってことの繰り返しが万物共通の流れ。かつて多く存在した音楽職人なんかも自分が好きな事をやってるだけなのに、急にそれがトレンドになったり、時代遅れになったりするってのがおもろいトコです。ディアンジェロやらから始まった、このネオ・ソウルなるジャンルの隆盛では、人力グルーヴ復活の中でHip-HopファンからベテランSoulファンまで支持を得たってのが痛快でした。これは商売にもしたくなります。そんな中、“本物”を正しく理解している演者はやはり強いです。流行りをなぞっただけの音は今聴くとしょーもなかったりしますが、このラサーンの音はソウルの本質をピシャリ押さえてますので、断然今も光輝いてます。
 さてこのラサーン氏。歌だけやなく、曲作り、アレンジまでやっちゃう才人。メジャーで出た2枚はどれも優秀ですが、この2ndも70's ニュー・ソウルのクールな部分をアップデイトさせた生音中心のめっちゃオシャレな音。当時聴きこんだエリック・べネイと並んで即お気に入りとなりました。前半からアーバンな香り漂う「Treat You Like A Queen」、エレピにオウン・コーラスが効いた「Sure Boy」と序盤から鼻が膨らむ展開ですが、注目は3曲目に登場する日本盤ボートラという「Digging Your Scene」。80年代軽薄の極みと思ってたブロウ・モンキーズのカヴァーですがこんなエエ曲やったけ!?と思ってしまった高品質さです。流石ラサーン。またショック&カーリンが手掛けた「Do You Feel The Way I Do」、ヴァン・ハントが絡んだブーツィをサンプリングしたクール・ミッド「The Moment」にスティーヴィー色濃い「Friend Of Mine」あたりも文句無し。ムーグベースの音がカッコええ「The Day」、生ホーンが絶妙な「Humor」などファンク魂もきっちり見せてくれてます。スロウでも表現力の豊かさに聴き惚れる「It's Alright Now」があったりで1曲1曲のクオリティが尋常じゃない高さで迫ってきます。後半戦も驚くほどのクオリティで、ライト感覚もたまらん「Any Other Love」、エレピ&ファルセットがぴしゃり決まる「Get Here」と極上グルーヴがびっしり。マジで色褪せることが無いと断言できる傑作アルバムです。
「ダニー・ハサウェイやスティーヴィーの偉大さを、再認識させてくれたラサーン。間違いなく天才です」
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2009.09
30
Category : 90's Male R&B
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 最初、名前を聴いた時、顔まで肩があるウルトラマンの変な怪獣かいなっと思ったジャミロクワイ。洒落た白人のハンサム・ボーイやったので、グランジ系の新人?と勝手に想像してましたが、スティーヴィー・ワンダー影響下にあるバリバリのニュー・ソウルな音やったので腰抜かしました。最初の頃、生意気さも手伝って頭の固い評論家連中から結構コキおろされたりしたりもしてましたが、それはジェイ・ケイが黒人ではないからか?とまで思っちゃうくらいでした。それほどまでにクオリティの高いグルーヴィーな音は、結果見事バカ売れして雑音を全てハネ退ける勇ましさ。カッコええ男です。そんなジャミロのシングル集は恐ろしくクオリティの高い楽曲で埋め尽くされてます。
 一応、バンドであるジャミロですがVoでソングライターのジェイ・ケイが唯一のオリジナル・メンバーで、今や彼=バンド名みたいな感じです。92年のインディAcid Jazzレーベルからのデビュー作「When You Gonna Learn」から大注目されたのも納得のクオリティ。70'sソウル~ディスコのカッコええ部分を昇華させスタイリッシュに仕上げた音は流石です。またスティーヴィーやマーヴィンの香り漂う反戦を歌った「Too Young To Die」、官能グルーヴ「Blow Your Mind」、チョッパー・バキバキも嬉しい「Emergency On Planet Earth」とアシッド・ジャズ・ブームと呼応したような楽曲もなかなかです。ややチル・アウトな2ndからの「Space Cowboy」も今聴くと結構エエ感じ。そしてCM曲ともなり大ブレイクとなった「Virtual Insanity」はアレンジ、メロディとも10年以上経った今も色褪せない大傑作。壁が動くPVも強烈でしたが、ジャジーでソウルな音の中で人間の未来を憂う歌詞も強烈で間違いなく最高傑作。当時のフェラーリ・エンブレムを使用したアルバムからはクールなディスコ調「Alright」や「Cosmic Girl」などのダンサブルな名曲も勿論収録。その後のさらにディスコ色が増した「Canned Heat」、クールにファンクする「Little L」なんかもジェイ・ケイお得意の70年代後半のテイストが炸裂した好ナンバー。近作の“ダイナマイト”からも驚くような変化も無いながら安定的ナイス・グルーヴを展開する「Give Hate A Chance」などがチョイス。終盤の新曲2曲では「Runaway」がシックっぽいブリブリベースも心地よい佳作。日本盤ではダニー・ハサウェイも感じさせる2nd収録の「Half The Man」が入っててお得です。
「車で聴いても気持ち良さ満開。ちょっと不満足だった音圧もグッと増した満足の20曲!」
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