Sings Soul Ballads / Otis Redding * 1965 Volt
2005-06-24 Fri 02:52
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Otis Redding - Stax-Volt: The Complete Singles (1959-1968) - That's How Strong My Love Is (Single Version)

 とにかく逃げられない。BGMで聴こうとすると「ちゃんと座って聴け!」と正座させられる。そんなグレイト極まりないOtisの2ndです。サザン・ソウルが隆盛したのも頷けるアーシーな名スロウがしっかり堪能できるアルバムで、シンプルなアレンジがオーティスのソウル魂をしっかり引き立たせています。何しろデビューアルバムから完成度の高いアルバム連発のオーティスですが、4枚目(「The Soul Album」)まではパーフェクトに近い凄まじき作品が連発ですので、どれから聴いても間違いなしです。
何しろ1曲目から「That's How Strong My Love Is」です。ええ加減に聴いたら失礼な大名曲です。(原作はO.V.Wright)ど頭からどっしりバラードですわ。この感覚にまず脱帽。実は中学生の時Stonesで最初知った曲ですが、あまりにイイ曲なのでココまで辿り着きました。こっちを知ったらStones Versionが聴けない程に圧倒され、半年ほど後遺症となりました。そして2曲目で「Chained And Bound」・・もうココで立てなくなる程、腰がガクガクになります。しかも後半にも「Come To Me」が待ち受けるという仕組み。何せコノ3曲の名Balladsだけでも“買い”ですが、最後は強力リズムナンバー「Mr.Pitiful」です。20代前半にしてこの貫禄。まぁエゲツないですわ。他にもJackie Wilson「A Woman, A Lover, A Friend」やSam Cooke「Nothing Can Change This Love」、Impressions「For Your Precious Love」らのバラードもしっかり俺流に。マジ大推薦です。
「先輩JBも一目置いてました」
 
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The Soul Album / Otis Redding * 1966 Volt
2005-08-30 Tue 00:54
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50〜60年代のBlue Noteレーベルと同じくジャケットにも秀作の多いAtlantic系のソウル。コチラもジャケットの雰囲気そのままに素晴らしい内容でBig Oがノックアウトしてくれます。サザンソウル黄金期の60年代に伊良部全盛期の剛速球をストライクど真ん中に投げ込んだような、シンプルな題名に偽り無い直球勝負のオーティス4枚目です。
 冒頭から初回3者連続三振を奪われる「Just One More Day」です。非の打ち所が無い名唱・名アレンジで手も足も出ない剛球が投げ込まれます。続いてMotownの名曲「It's Growing」ですが完全に南部産のオリジナル仕様に仕上げ脱帽。そして奇跡の名バラード「Cigarettes And Coffee」へ突入。江夏の21球を思い出さずにいられないパーフェクトなピッチングが続き手に汗を握ります。衣笠の役目をしっかり果たすAl JacksonのドラムやS.Cropper,Duck Dunnも完璧です。Sam Cooke「Chain Gang」からIrma Thomasの名唱も有名な「Good To Me」あたりまで完全試合を目指したような流れです。以降もブルージーな面もちらつかせつつ緩急自在の投球でバタバタと撃ち取っていきます。そして後半はリズムナンバー「Any Ole Way」、W.Pickettでも有名な「634−5789」で最終回は軽快に押えゲームセット。
「コレを聴くとDeepSoulの繁栄はOtis無くしては有り得ない事を改めて実感!」
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Live At The Fillmore west / Aretha Franklin * 1971 Atlatic
2005-10-27 Thu 23:54
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完全版が出て話題となったアレサの名作ライブですが、改めてその元となるオリジナル仕様はイイとこ取りの良い編集であったと確認できました。ココではコンパクト且つエエ編集であるオリジナル1枚版をご紹介。何しろここでのバックを務めるのは通常のロードバンドとは違い当時話題のフィルモアでのライブという事でKing Curtis With The Kingpinsですが、なんとそれに加えオルガンにBilly PrestonやMemphis Hornsまで参加の豪華なバック陣となってます。
 雪崩のように押し迫る「Respect」で始まりますが、聴き所は2曲目から。次の「Love The One You're With」は数々のアーティストがカヴァーするステファン・スティルスの名曲ですが何といってもこのヴァージョンが1等賞と確信しております。アレサの迫力ある歌にナイスなホーン、オルガン、そしてファンキーなBernard Purdieのドラムスが絶妙にこんがらがりコノ面子ならではの高揚感が味わえます。続いての「Bridge Over Troubled Water」はサイモン&ガーファンクルのアノ曲ですがバリバリのゴスペルバラードになっておりエレピも最高の絡みを見せます。言う事無しです。中盤はブレッドの「Make It With You」を華麗に決めてから、Ben.E Kingの「Don't Play That Song」。シャッフル調に演奏される中、アレサのスウィングする歌も最高のノリでもうタマリません。マライア・キャリーも初期の頃にライブでこの曲を演ってましたが明らかにお手本はコレでした。終盤「Spirit In The Dark」ではRay Charlesまで登場の豪華共演!
「最後にはフィルモアが完全に教会状態になってます」
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The Exciting / Wilson Pickett * 1966 Atlantic
2006-01-25 Wed 00:50
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Hey Jude

ブラック・ミュージックにはまり始めの頃、ちょうどアトランティック・ソウル・マスターズとか何とかいうシリーズでぎょうさんオーティス・レディングやらサム&デイヴ、アーサー・コンレイ等うじゃうじゃ出てた中で燦然と輝いていた一枚。内容もよくわからん私は完全にジャケでノックアウトされ、一つ釦のタイトスーツで満面の笑みでジャンプするピケットは私の中でソウルの象徴でした。このジャケで中身が悪いわけないと確信して購入したレコードはよく部屋に飾って鼻を膨らましてました。
 勿論、内容は名盤として疑う余地無く、今もCDで買い直して10万回目のリピート中です。当時アトランティック傘下だった南部StaxのMG'sやFamenのマスルショールズで録られたセッションはピケットと相性抜群で切れのいいハスキーヴォイスも冴えまくりです。“one two three!"と叫んだ瞬間、降参するしかないグレイトジャンプナンバー「Land Of 1000 Dances」で幕開けし、オリジナルののんびりムードを一蹴したソリッドな「Something You Got」、最高のミディアム「634−5789」、ドラフトワンにも勝る切れ味のDon Covey作「Mercy,Mercy」、S.クロッパーもエエ味の唯一のバラード「It's All Over」を経て、着地点はもう一人のLast Soul Man を名乗るBobby Womack作の会心K点超えジャンプ「She's So Good To Me」。これで文句言う奴の気が知れません。
「殆どバラード無しでこの完成度!タイトルに嘘偽り無し。ダンス天国に行ったピケットに合掌」
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The Very Best Of Joe Tex / Joe Tex * 1996 Rhino
2006-01-27 Fri 02:09
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JOE TEXという人の名を聞くと何ともいえない高揚感が湧き出すのを禁じざるを得ません。その泥臭くプリーチを交えたスタイルは他のシンガーとは一線を画したオリジナルなもので、塩辛ヴォイスと完璧なバックの演奏と共にどの曲も興奮のるつぼに巻き込むこと間違いなしです。MC的なものじゃなく曲中に熱く語るスタイルは日本では珠にライブで上田正樹や尾崎豊がやってますが、上手にやる人はホンマに人を引き込みます。
 さて本盤は絶頂期といえる'60年代半ばから'70年代にかけてのベストでRhino印のリマスターです。1曲目はコレしかないって感じで初の大ヒット且つ超傑作「Hold What You've Got」です。アーシーなバックにプリーチング、そして感動的なサビの王道バラードスタイルでコレが気に入らん人はどれもアカンと思います。他にも「One Monkey Don't Stop No Show」や「Buying A Book」と同スタイルの曲収録ですが正直どれも甲乙つけ難いくらい最高です。普通に唄ったミディアムバラードも「I Want To」「A Sweet Woman Like You」「I Believe I'm Gonna Make It」等は絶対外す事のできない名曲群です。またリズムものやファンキースタイルも言う事無しの格好良さで、これまた大ヒットした「Skinny Legs And All」や「S.Y.S.L.J.F.M」「Show Me」「Men Are Gettin' Scarce」等、何回リピートしたか分からんくらいです。てな事で本盤はヒット曲中心ですので他にもバリバリのがあるんですけど又今度です。
「全盛期にはJ.B.も脅威を感じてつぶしにかかる程やったらしいです」
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In Person At The Whisky A Go Go / Otis Redding * 1968 Atco
2006-01-30 Mon 01:43
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 男オーティス・レディングのライブといえば「Live In Europe」が有名でよく代表作としても紹介されてますが、臨場感や男気といった部分では上をいくと信じて病まないのが死後発表されたこの一枚。(録音は1966年)Europeの方はスティーヴ・クロッパーやアル・ジャクソンを擁したMG'sがバックについた完成されたショウケースに近い形で大会場でそつなく演奏もされてはいるのですが、どうもこじんまりしている感じがしてなりません。その点こちらはバックはロード用バンドで演奏は荒削り&走り気味、オーティスも荒れ気味、ホーンもミストーン有り等、全然完璧やないです。でも狭めの会場と思われる録音での観客の声や唾が飛んできそうなライブ感は釣ってすぐに食べるアオリイカのような原点の味の良さがにじみ出ています。
 まずはテンポアップで疾走感溢れる中“ガッタガッタ”と迫る「I Can't Turn You Loose」からグッとテンポダウンしつつ押し引きがたまらん「Pain In My Heart」、「Just One More Day」のバラード2連発。この冒頭3曲が感動的ともいえる絶妙な流れで最高です。そして後半は観客が“These Arms Of Mine”と叫ぶと“OK,Baby”と呼応して始まるところがエエ雰囲気のデビュー作の名バラード「These Arms Of Mine」や珍しいJ.B.カヴァー「Papa's Got A Brand New Bag」等々充分に聴き応えがあります。
「別に完璧違てもエエやん。と思う徒然なる人生と一緒」
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Sock It To 'Em Soul / Various Artists * 2004 Warner
2006-09-20 Wed 23:58
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 いい商品をしっかり提案して、その積み重ねが「ブランド」の信用になるわけですが、いまだに支持される'60年代のAtrantic、StaxやMotownのブランド力はたいしたもんでそれだけエエ曲を発信したってことです。コレはワーナー系の'63〜'68年のダンス・ナンバーに絞った編集盤ですが、この時代のAtlanticやらStax、Loma等のワーナー系レーベルは熱きソウル・ミュージックの宝庫となってます。その中には躍動感溢れるホーンやピアノ・オルガンが効いた上に熱い歌唱がのっかったモノが多く、Motownとは違った何ともいえない泥臭くもCoolな質感に盲目的にブランド買いしちゃいます。
 アルバムの最初と最後を飾るRex Garvin & The Mighty Craversの「Sock It To 'Em J.B.」はファンキーなダンス・ナンバーで“つかみ”も“締め”も最高です。ど真ん中メジャーどころではJoe TexShow Me」、Arthur ConleyFunky Street」、Don CovaySee-Saw」、The CapitolsCool Jerk」あたり言う事無しですがキングことSolomon BurkeStupidity」は貫禄抜群で完全にぶっ飛ばされます。迫力満点のClarence CarterFunky Fever」やSoul Brother SixSome Kind Of Wonderful」、ノーザンテイストの超名曲Darrell BanksOpen The Door To Your Heart」、Staxのエエ匂いプンプンのWilliam BellNever Like This Before」、Ben E Kingの歯切れいい歌唱が光る「Cry No More」等内角低めを突く選曲がたまりまへん。レディソウルではモータウンから移籍のMary WellsDear Lover」、まったりとしたBarbara LewisHello Stranger」など収録。あまり知らなかったアーティストも、楽しさ満点のMiriam MakebaPata Pata」、Willie TeeWalking Up A One Way Street」あたりエエ感じです。The Driftersもヒット曲しか知りませんでしたが'66年のギラギラ・ノーザンヒット「Baby What I Mean」なんか最高の出来。インストでは何といってもKing CurtisMemphis Soul Stew」が飛びぬけてますが、イケイケのHerbie MannPhilly Dog」も秀逸。勿論、アレサやピケットとか大御所もしっかり要所に収録です。
「殆ど2分台で30曲。一気に聴かせまっせ!」
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I'm In Love / Wilson Pickett * 1968 Atlantic
2007-01-21 Sun 01:58
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 世の中にはエエ歌がぎょうさんありますが、秒殺即死させてくれる曲は数少ないモンです。ココに収録されてるピケットの代表曲のひとつ「I'm In Love」という曲は正にそんな曲で歌に入った途端即死させてくれます。作者のボビー・ウーマックの奏でる哀愁溢れるイントロも劇的に素晴らしいですが、物凄い声圧で入ってくるピケット氏の「アィミンラーッ!」といきなりかます塩辛ヴォイスは脳天をバズーカ砲でぶち抜かれる感じです。しかもバラードです。こんなバラードそんじょそこらに転がってません。ホーンが入ってくるところで更なる絶頂を迎えるこの曲はウーマックが、師匠サム・クックの亡くなった後に未亡人のバーバラと結婚した事で世間から非難轟々で落ち込んでるときに書いた曲で、真摯なバーバラ夫人への愛を最高の表現者ピケットに託した奇跡の名曲です。そんなピケットのキレの良いハスキーヴォイスが冴えまくるアトランティック5作目はメンフィス・アメリカン・スタジオで録音されたバックの演奏も申し分無しの1枚です。
 中身は冒頭から重々しい恨み節「Jealous Love」でピケットのがなり具合も上々です。続いて得意のジャンプ・ナンバーはロイド・プライスのカヴァー「Stagger Lee」。同じ調子でドン・コヴェイ作の「That Kind Of Love」でも軽快にシャウトしまくります。そして間違いなくハイライトといえる表題曲の後は、王道ミディアム「Hello Sunshine」でリズム隊のジーンクリスマン(Dr)、トム・コグビル(b)も最高のうねりを見せます。またアップの「Don't Cry No More」ではサックスのキング・カーティスがグレイトなソロを披露。他にもゴスペルチックな激唱がたまらんサム・クックの名曲「Bring It On Home To Me」、実にドラマティックなウーマック作バラード「I've Come A Long Way」と歌・演奏共に絶好調です。更にRhino再発盤にはファンクっぽいバックも面白い「Let It Come Naturally」、烈火の如く熱く叫ぶ「Gospel Jam」など4曲追加収録。
「Wicked Pickett(いかした)と異名を持った男。名前負けしてまへん。」
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Margie Joseph / Margie Joseph * 1973 Atlantic
2007-03-11 Sun 01:59
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 待ってましたの1枚。以前BEAMS編集のコンピで耳にしたMargie Josephの「Let's Stay Together」。御存知アル・グリーンの一世一代の名曲ですが、あまたあるコノ曲のカヴァーでも1等賞やと思っていたので、この人のオリジナル盤再発は遅すぎるくらいに感じてます。この曲好きな人に悪い人はおらんと思ってるくらい思い入れの強いメロウ・ソウルの大傑作ですが、原曲の良さとアルの神がかり的な歌唱がどうしても頭にこびりついて離れん私です。カヴァーとあれば飛びついて聴きますが結局「アルにはかなわんな」ってなるのが定石でした(でもデスチャのミッシェルのは良かった!)が、このマージー嬢はちょっと違いました。歌いまわし、適度にハスキーなレディ・ヴォイス、原曲の良さを重視したゆったりとしたスウィング感と「アルも喜んだのでは?」と思わせるグレイトな出来やったんすな。でもこのマージー嬢、ディープさが足らんやとか、へちまとか色々書かれておりますが、むしろこれくらいがエエ塩梅やと個人的には感じます。バックもバーナード・パーディ(dr)、チャック・レイニー(b)、リチャード・ティー(Key)、コーネル・デュプリー(g)、等のN.Y.勢が気持ち良すぎる音を構築しており最高です。
 中身は粋なスロウ・ファンク「I Been Down」でスタート。いきなりのナイス・グルーヴで思わず鼻が膨らみます。やや都会的なスロウ「Make Me Believe You'll Stay」、「I'm Only A Woman」あたりもしびれる展開。ミディアムも「Let's Go Somewhere And Love」に「Touch Your Woman」、ゆったりグルーヴもたまらん「I'm So Glad I'm Your Woman」、語りもやたらカッコいいファンク「How Do You Spell Love」と「Let's Stay〜」のカヴァー以外にもツボを突きまくる名演が随所に収録です。そして最後はエタ・ジェイムスやクラレンス・カーター、ロッド・スチュワート等の名唱で知られる必殺バラード「I'd Rather Go Blind」。あっさりめですがコレも結構いけます。
「南部系の人にしてはサラリと何回でも聴けます。大満足ですわ。」
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Sanctified Soul / Various Artists * 2000 Atlantic/Kent
2007-05-12 Sat 23:53
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 教会から出てナイトクラブ、ラジオで根付いた黎明期のソウル・ミュージック。ピュアな佇まいのストレートなアトランティック音源のパフォーマンスは絶品といえる録音の宝庫です。その中心となった1960年代全盛を極めたサザン・ソウルは、都会的で洗練されたモータウン・サウンドと違った泥臭くストレートな音が魅力です。魂の芯から揺さぶられる熱い歌唱の数々は今もってビカビカに輝いてますが、「ソウルど真ん中」の殆どハチロク(8分の6拍子)で占められたバラード集は隠れた名曲も多数収録の好企画盤です。何せ凄い磁場を形成して引き込まれますのでBGMにはまずなりません。
 中身はまず1曲目The Soul Clan That's How It Is」でブッ飛ばされます。この聞きなれないグループ、何と当時アトランティック系列に属していた実力派シンガーを集めたドリーム・チームでArthur Conley、Ben E King、Solomon Burke、Don Covey、Joe Texと凄まじいリレー歌唱は頭からおもらし間違いなしの興奮必至です。そして味わい深いDon Covay & The GoodtimersI Stole Some Love」、Soul Brothers Six Can't Live Without You」と続きますが、その後がまた凄いことです。James CarrI'll Put It To You」、Otis Clayの珍しいCotillion音源「Is It Over」でもう私はパンパースに履き替えました。他にもJackie MooreSam Dees等の要人が次々登場ですが、中でもバリバリなのが次の人等です。ファルセットも要所で絶妙にきめるTed TaylorFeed The Flame」、ハスキー声がたまらんJudy ClayThe Greatest Love」、オルガンの上にダミ声が冴えまくるHerman HitsonYou Are Too Much For The Human Heart」、大名曲Wilson PickttFor Better Or Worse」、聴き惚れるしかないRoscoe RobinsonLeave You In The Arms」など悶絶が避けられないディープな録音の数々は圧巻です。編集は顧客信頼度抜群のkent!ツボを北斗の拳並みの連打で突きつつも、美しい音での愛情満点のお仕事はさすがとしか言いようのない編集です。
「良き時代のタイトルどおりとなる神聖な記録。当時のアトランティックの勢いが堪能できます!」
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I Never Loved A Man The Way I Love You / Aretha Franklin * 1967 Atlantic
2007-05-13 Sun 23:41
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Aretha Franklin - I Never Loved a Man the Way I Love You
 
母の日です。己の近年はその日に向けた企画とか商材探しに奔走ばかりで情けない限りですが、たまには感謝もせなあきません。古くは日本の母といえば京塚昌子、岸壁の母は二葉百合子、そしてソウル界の母といえば思い浮かぶのは“Queen Of Soul”ことアレサ・フランクリンです。昔「痩せたみたいね〜お母さん♪」ってな歌がありましたが、見る度にたくましく巨大化してきた何とも頼もしいアレサ。一時引退説とかも出ましたが、今でも歌・ボディともに迫力満点で嬉しい限りです。さて名盤の多いアレサなのでまた得意のベストでもって思ったんですが、しばかれそうなので最も評価も高いアトランティックでの第1弾にして名作のコレです。最初Jazzyに売ろうとしてコロンビアがよう売らんかったので、かねてから目をつけていたアトランティックの功労者ジェリー・ウェクスラーが「ワシに任せとけ!」といって制作したのがこのレディ・ソウルの雛形みたいな本作です。サザン・ソウルの聖地といえる数多の奇跡的録音を生み出したマスル・ショールズのフェイム・スタジオの面々と引き合わせたところは、さすがジェリーです。天才アレサの資質を見極めた、天晴れな売り出し成功です。
 中身は当時アレサのイメージを決定づけたと言われる躍動感溢れる大ヒット「Respect」でスタート。御存知オーティス・レディングの名ジャンプ・カヴァーですが、別の曲に生まれ変わったといっていいくらい自分のもんにしています。姉妹によるコーラスやキング・カーティスによるサックス・アシストも絶妙でソウル・シンガー“アレサ”ここにありって感じです。(余談ですが大黒摩季がデビュー前の企画盤「ロイヤル・ストレート・ソウル」でアレサ版を参考にした鳥肌もんカヴァーを録音してますが、違う路線でのデビューとなり少々がっかりでした。)そして避けて通る事のできない南部録音の大傑作スロウ「I Never Loved A Man」に「Do Right Woman-Do Right Man」です。ドラマティックにゴスペル唱法を決めるアレサに、最高の絡みを見せるフェイムの音。完璧とはこの事です。他にも重厚バラード「Baby, Baby, Baby」、格好良く自己流で迫るサム・クック・カヴァー「Good Times」、「A Change Is Gonna Come」と真っ黒けの力作揃い踏みです。現行Rhino盤はオリジナル・モノ・リマスターに加え、クリアなステレオ・ヴァージョン(3曲)収録の得用盤!
「いまやソウル界の母。母とは存在に感謝するもんとつくづく実感。」
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