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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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2005.08
28
Category : Southern & Deep
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
670.jpg

 偉大なソウルシンガー、アル・グリーンの記念すべきデビュー作の新装盤。アル先生といえばハイ・レコード時代に残したヒット曲の数々があまりにも有名ですが、この初々しいスーパー・ソウル・シンガー“アル・グリーン”誕生前夜って趣きの本作にも未完成ながら魅力的なところがチラホラ見え隠れしていて見逃せません。実直なまま小細工なしに歌っているアル先生も勿論素晴らしいのですが、ハイに入社してあの魅力的なウィスパー&セクシー唱法を売りにしようと考えたメンフィスの名士ウィリー・ミッチェルも凄い眼利きであったことがよく分かります。
 なんといってもR&Bチャート5位まで上ったタイトル曲「Back Up Train」が秀逸でイナタイ南部ソウルの香りが充満する大名曲。なにしろこのアルバムではセクシーなファルセット使いまくり唱法はまだ封印されていて、というか未開発状態であり男臭いストロングなアルが実に魅力的です。一瞬ハイサウンドかと思わせるストリングスも効果的な自作ミディアム「Stop And Check Myself」や「Don't Hurt Me No More」等々、悶絶聴き所も随所にございます。珍しくファンクなドラムスが印象的な「I'll Be Good To You」や「That's All It Takes」ではJBの影もチラホラ。スタックス的な「I'm Reachin' Out」などジャンプナンバーも数曲収録されてますが後のアルを考えると平凡な出来。とはいえ力強い魅力的な歌声は終始一貫しており聴き惚れる事に何ら変わりはないです。ソフトに裏声で優しく歌いかける「Guilty」や、最後の「What's It All About」では後のスーパー唱法の片鱗を感じさせるサザン・ソウル・スタイルで迫ります。ボーナストラックに加えられた「A Lover's Hideaway」は美しいスローでアルのファルセットも冴える好曲でコレは収穫!
「ジャケットのアートワークの素晴らしさ込みで“買い”でっせ」
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2005.12
04
Category : Southern & Deep
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
s-l1600.jpg

 1967年~70年のSSS Internationalの音源をコンパイルした必殺サザンソウル集。はっきりいって昔からハチロク刻みのシンプル編成(ホーン、オルガンくらいまでが理想)によるメジャーKeyバラードスタイルは無条件降伏してしまうクチでございまして、正にコレはストライクど真ん中の作品集です。正直STAXくらいメジャーレーベルとなると結構知ってる人がいるんですがココではJohnny Adams と後チラホラで殆ど底の浅い私は知らん人ばっかりですが、音楽は南部臭プンプンで最高です。
 そのJohnny Adams は3曲収録でカントリーソウルってな趣きのヒット曲「Reconsider Me」はじめバラード、リズムナンバーを貫禄のストロングヴォイスで聴かせます。チョッとブルージーな感じがカッコイイBettye LaVetteHe Made A Woman Out Of Me」も文句無し。スローでは正に理想のスタイルの「I Have No One」はじめ3曲収録のBig John Hamilton、王道のコード進行が嬉しいDanny WhiteOne Way Love Affair」、熱くなるとガナりまくるスタイルがグレイトなPeggy Scottは「You Can Never Get Something For Nothing」とJo Jo Bensonとのデュオ「'Til The Morning Comes」、タイトルにもなったGeorge Parkinsの69年のヒット「Cryin' In The Streets」で耳釘付け状態が続きます。中でもDoris AllenA Shell Of A Woman」とDouble Soulの「I Can't Use You」は100点満点で至福の時を味わえます。ジャンプ系は伸びのあるディープヴォイスが最高のEddy GilesSo Deep In Love」、Clarence MurrayDancing To The Beat」、御大Sam Deesの「Lonely For You Baby」が表彰台に乗る素晴らしい出来。昔は結構レコードであったSSSのソウル集ですが、ココではもういっぺんちゃんと気合の入れて聴きたくなるほどコテコテ・ソウルが満喫できます。
「あんまり、ハマりすぎんように気ぃつけてください」
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2006.01
23
Category : Southern & Deep
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
DorisDukeTheSwampDog.jpg Loser.jpg054640.jpg

サザンソウルについては、とりわけ日本に熱心なファンが多いといいますが、やはり哀愁たっぷりの曲調にコブシの効いた歌唱ってのは我々日本人の心の琴線にビッシリ触れまくります。「To The Other Woman」っていう傑作サザンソウル・バラードを昔聴いて、一度まとめて聴きたいって思ってたドリス・デューク。そしたら、エエのがありました。ふくよかなBODYから発せられるゴスペル的唱法は、生で傍で聞いたら多分やかましいくらいのド迫力の声量でしょう。でもジョージア発の南部サウンドもドリス嬢の力強い声とうまくマッチングしていて、前出の名曲以外にも聴き物がいっぱい。制作のスワンプ・ドッグのセンスの良さが光ります。
 クレジットによると'69年の『I'm A Loser』と'71年の『A Legend In Her Own Time』のアルバム丸ごと2枚とボートラっていう構成で26曲収録の腹一杯コースです。前半の1曲目から12曲目までが名盤の誉れ高い『I'm A Lover』が曲順通り収録。しかしながら、他にも劇的に素晴らしい曲が目白押しで本作が決定版となるのは間違いないです。冒頭のバラード「He's Gone」でゴスペル直結のブッとい低音ヴォイスで泣きの歌唱が炸裂。これは、たまりません。他もやはりスローが絶品で、語りも渋い「Your Best Friend」や「I Wish I Could Sleep」、初々しさも魅力の「Too Much To Bear」とドリス嬢の良さがきっちり出てる感じ。ミディアム系も「I Don't Know How」など総じて高品質で大収穫です。リズム物も堂々たる唄いっぷりが痛快で「I Can't Do Without You」、「The Feeling Is Right」、「Congratulations Baby」など突き飛ばされそうな勢いが頼もしいです。ちなみにデュアン・オールマンやチャック・リーヴェルも参加の演奏陣もアーシーで好感触。南部の腕利き職人がビシッと脇を固めてます。
「制作にはJerry Williams Jr ことスワンプ・ドッグ。ほんま、エエ仕事しはります!」
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2006.01
24
Category : Southern & Deep
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
452.jpg



ウィリー・ミッチェルのHiサウンドの独特の曇っていて、且つドス黒い音処理は一回ハマるともう麻薬。ミシシッピ出身のオーティス・クレイは60年代はシカゴで激グレイトな仕事をしつつ、70年代はアル・グリーンでおなじみのハイでまたもや奇跡を起こします。ぶっとく、ディープ極まりない唯一無二の歌声はチョッと甘めのハイ・サウンドと最高の融合を見せます。まぁなんせその黒すぎる声は、黒人の骨格からしか出てこないような「ソウル」を体現するに相応しい惚れ惚れする声で、絶品の歌い回しも手伝って1フレーズ聞いたら決して流して聴くコトは許されない声力です。
 Hi2作目となるこのアルバムは寄せ集め集とは思えないクオリティの高さで我々に突きつけてきます。のっけからのジャンプナンバー「Pussy Footing Around」でコレを買って良かったと心底思えることうけあいです。緊張感溢れるストリングスとホーンが随所にビシッと決まった上に、激ディープ・ヴォイスの雄たけび。屁理屈言う隙間を与えない荒技で試合を決めてしまいます。続く、スーパーミディアム「Too Much Mystery」では勝手に我が指が鳴る始末で手に負えません。そしてスロー「I Can't Take It」では凄まじき絶唱。完全に自分が屍状態になってる事に気付きます。お得意のミディアム「Home Is Where The Heart Is」、「Slow And Easy」と絶好調のHiサウンドと一体となって、体の隅までソウル漬けにしてもらえる展開。名作「I've Got To Find A Way」こそシカゴ録音に軍配が上りますが後半も「keep On Loving Me」等、息つく暇なしで圧倒されまくりです。
「狭義での“ソウル”ならば、まさにド真ん中をいく逸品集!」
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2006.01
29
irma.jpg

アーマ・トーマスっていえば、コレより前のMinitやImperial時代のほうがヒットもあって大概編集盤もその時代中心ですが、「大将、じつはもっとエエのがありますねん。へっへっ」とお薦めしたいのがたいしたヒットこそ無いこのChess盤です。実はホンマはLPさえ組まれてないのが本時代ですが、私が学生時代に我が日本ワーナーで編集されローラ・リーなんかと一緒に出たのがコレ。余談ですが当時バイト先の近所(神戸元町)では商業ペース無視と思える黒人ソウル中心のレンタルCD屋があってコレも含め借りまくりでしたね。当時I Podがあったら良かったのにと実家のカセットを見ると悔やみます。
 さてなんで本盤がそんなにエエかというと収録曲の空気感であり、アレサやエタ・ジェイムスの名曲同様マスル・ショールズのFame録音だからです。なんともいえんバリバリのディープ・ソウル感覚。ニューオリンズ産の枯れた歌声とこの絶妙な南部サウンドは、水炊きに牡蠣をほり込んだ如くバッチリの相性を見せます。中でもスロウは傑作目白押しでサビのyeah~で涙チョチョ切れの「A Woman Will Do Wrong」、Otisの名作「Good To Me」、完璧といっていい「Somewhere Crying」、実にディープな「Here I Am, Take Me」、キャロル・キングの「Your's Until Tomorrow」等、随所に見せる絶唱系シャウトはグイグイ引きつけます。また豪快ミディアム・ジャンプ系の「Cheater Man」や「We Got Something Good」も絶品で、オーティスの「Security」も披露。そして、何せこのジャケ写です。ディープな雰囲気そのままで、最後まで聴きこめます。
「シカゴながらChessの皆さん、よくぞアラバマに彼女を送り込んでくれました」
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2006.01
31
Category : Southern & Deep
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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すっごいエエ顔して写ってはります。見た感じいい人に違いないオリーさんの各方面絶賛の'73年のアルバムですが暫くメジャー流通してなかったのが信じられない秀逸な内容です。メンフィス育ちで幼き頃からゴスペルチームの一員として活躍後「儲からんわい」とナイティンゲイルズを率いて'68年名門スタックス入り。スタックス離脱後にソロとして'73年にぶちかましたのがどうやらコレらしいです。ミュージシャンによる演奏主体の当時は、アレンジがしっかりできるプロデューサーがちゃんといて、当アルバムもメンフィス・ソウルの重鎮Gene“Bowlegs”Millerがしっかり組み立てていて手堅いつくりです。しかもハワード・グライムズらのHiレコード全盛時のメンバーも参加で素晴らしい音の塊を構築しています。
 全体の雰囲気はソウル・チルドレンやO.V.Wrightのアルバムと同質の匂いが漂うエエ感じ。ブルース臭い曲もありますが、語りからたまらんキャンディ・ステイトンも歌った「Here I Am Again」、途中から入るストリングス&女声コーラスと共にオリーのVoもグッと盛り上がる「I Gave Her Everything But What She Needed」と、最初のスロウ2曲でインフルエンザ感染と間違うくらいの背筋ブルブル感が味わえます。リズム・ナンバーもサザンらしく決めた「It's A Sad Thing」あたり、ホーンと共に盛り上がります。後半も珠玉のバラード「May The Best Man Win」に、なんとWilson Pickettの大傑作「I'm In Love」、表題曲のグレイト・ミディアム「Sweet Surrender」と聴きながらしてた仕事の手も止まって聴き惚れてしまう充実ぶりです。
「Missや25ans限定ジュエリーと一緒で、無くならん内に早く入手しましょう」
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2006.02
06
Category : Southern & Deep
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 何とも情熱的で力強いハスキーヴォイスが聴く者をいやがうえにも高揚させるGwen姐さん。南部産とはいってもマイアミTK発なのでどことなくカラッとしたサウンドでスイスイ泳いでゆく感じが実に心地良いです。あのBetty Wrightと双璧を成すマイアミ・ソウル・クィーンと言われれば押さえんワケにはいきません。ファンキーなサウンドでは溌剌に、スローではグッとディープに歌い込む様はまさに女王の貫禄充分で時にMavis Staplesを彷彿させるほどです。
 さてこのお手軽ベストはGwenの70年代を綴ったもので結構エエ曲入ってます。彼女の最大のヒット曲「Rockin' Chair」は行ったこと無いけどフロリダは爽快なとこなんやと感じさせる軽快な名曲。旦那George McCraeとも息ピッタリな「You And I Were Made For Each Other」、TKならではのPop Funk「Love Insurance」、ハネ感も心地良い「Cradle Of Love」、アーバンな魅力も加わった「Maybe I'll Find Somebody New」、単純なDisco Funk調だからこそ歌の上手さがキラリと光る「Melody Of Life」等、親しみやすい曲群がズラリと並びます。しかもスローでは余裕たっぷりにレンジの広さを見せつける激名曲「For Your Love」、ディープ極まりない「Love Without Sex」等じっくり聴かせてくれます。
「どす黒いヴォイスに適度なPop感。マイアミ好感度アップ間違いなし!」
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2007.01
23
Category : Southern & Deep
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
laura chess



 正に待望の1枚となったローラ・リーのチェス時代録音。学生の頃、「Up Tight Good Woman」っていう最強の2枚組LPを購入して部屋が涙で溢れて以来、女性ソウルシンガーっていえばコノ人とキャンディ・ステイトンとグラディス・ナイトがベスト3です。出目金ちゃんみたいな顔した愛らしい顔して、なんとディープで濃厚な味わいなんでしょう。実は商業的最盛期はホット・ワックス時代の強き女性を歌った頃なんですが、アルバムもまともに出してないこのチェスでの楽曲があまりに素晴らしく正直霞んでしまいます。曲良し、声良し、演奏良しの太鼓判です。17~8年前、この時期をまとめた「Love More Than Pride」っていうCDが我が国でも出てたんですが貧乏やった為レンタルで済ませたもののいざ買いたいと思っても後の祭り。「どうせまた出るやろ」と思って十数年経過しやっと出たのがこのリマスター盤でした。シカゴで生まれ幼き頃から教会で唄いたおし、ゴスペル・グループ「メディテーション・シンガーズ」で鍛えた後、満を持してソウルシンガーとして開花したのがチェス録音であり、ハスキー且つ強靭なヴォイスで情熱的に歌い上げる様は唯一無二です。録音は主に60年代後半南部マスル・ショールズのフェイムとシカゴですが、特にフェイムギャングとの相性は抜群で奇跡としか言いようの無い天晴れな内容です。
 中身はやはりスロウが強力で地震でもきたのかと思うほど体が震えることうけあいです。他の男への愛を切々歌った「Another Man's Woman」、ゴスペルチックにオルガンも決まる「It's All Wrong But It's All Right」、カーティス・メイフィールド作の「Need To Belong」、後半のド迫力シャウトがもうたまらん「Dirty Man」、オーティス・クレイの名唱で知られる「That's How It Is」、劇的なシカゴ録音も絶品の「Love More Than Pride」、クラレンス・カーターも作者に名を連ねる「A Man With Some Backbone」、世紀の傑作としか言いようの無い「Hang It Up」、ダン・ペンの有名曲で途中の語りも最高な「Uptight Good Man」などケチのつけようが無い傑作がズラリ。また凄いのがリズム・ナンバーでゴスペル改作の「As Long As I Got You」、シャッフルにも心地良く乗る「She Will Break Your Heart」あたり張りのある声がハートに突き刺さります。惜しむらくは本盤が表記より1曲少ないミス・プレス(4曲目欠落は俺のだけ?)なのと、LPより曲が少ない事。
「こんなん聴かされたらチェス完全版を切望しちゃいます。どっかやっておくんなはれ」

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2007.05
18
Category : Southern & Deep
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
candi.jpg staton_ca_20110713020448.jpg Candi_Staton-Stand_By_.jpg



「宝石箱や~」
 彦摩呂ならばこう言うに違いないのがキャンディ・ステイトンのFame録音。学生時代、評判を耳にしてVivid盤LP(右2枚)が安く売ってたので購入。部屋の壁にぶち当たるくらいぶっ飛びました。この濃厚な歌唱・空気感・バックの演奏の完璧さにぶちのめされ、すっかりはまってしまい滅多と買う事のない海賊盤まで購入し他のFame録音まで聴き漁りました。「今にCDになって出よるやろ」思ってましたが、待てど暮らせどいっこうに出る気配無く10数年。やっとこさ出たのが、'69~'73年の最良の部分を編集したこの記念すべきCDでした。改めてCDで聴いてもFameのプロデューサー、リック・ホールの音の構築は完璧で、後の録音よりキャンディのディープな歌声も見事に引き出しています。正にサザンソウルの最良の部分に触れることができます。今のR&Bでは機材の進化もあってレンジの広いエエ音ですが、反面どうしても画一的でもあります。当時は各々のスタジオやプロデューサーで明らかに個性を持った音作りがなされており“時代・地域・人間が生んだ奇跡”としか言いようのないのが南部Fame録音のキャンディなんですな。(味の招待席・桂米朝風に)
 そんな事でベスト盤となる本作は写真右の名盤1st・2nd全曲にシングル曲等をぶち込んだ驚愕の1枚。正直どっから聴いても燦然と輝くキャンディの絶唱が聴けますが、頭が眩むほど素晴らしいのが1st収録の超強力リズムナンバー「Do Your Duty」、O.V.ライトの名バラード「That's How Strong My Love Is」、上田正樹もカヴァーしていた迫力ジャンプ「Get It When I Want」。また2ndでは涙が3時間は止まらない「How Can I Put Out The Flame」、軽快さの中にも劇的な展開を見せる「Too Hurt To Cry」あたり絶句の瞬間が。そして拍手喝采なのがシングル曲「Hearts On A String」の収録で躍動感溢れる歌唱にダイナミックなフェイム・ギャングの演奏は格別の味わいです。“声のかすれこそがソウルや”という方法論でキャンディに何回も歌わしたリックですが、全編このハスキー声からのソウル感は最高で歴史的大仕事です。
「リック・ホールさん、出し惜しみしたらあきまへん。残りも全部、はよ出しなはれ!」
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2007.11
11
Category : Southern & Deep
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
lost soul

 「70年代の逆流の中で姿を消した、難破船のように沈んだいた宝を徹底的に探索して引き揚げられた音源」と非常にたいそうな文がライナーノーツに書かれたコロンビア・エピック系の入魂ソウルコンピ。しかしながら大袈裟なキャッチコピーは大好きですので、聴く前から埃をかぶった宝箱を開けるような感覚で聴くことができて、なかなかよろしいもんです。私でさえ結構知ってた曲も入ってたので、80年代初頭の発売当時は埋もれていた珠玉の音源ということだったのでしょうか?90年代になってお手軽なCD版として出されたこの編集盤はメジャーレーベルが手掛けたディープな音源がぎゅうーっと詰まっている非常に濃ゆい1枚となっています。
 頭はヴァン・マッコイ制作のBrenda and The Tabulations「One Girl Too Late」で華麗に幕開け。続いて濃い歌唱が定評あるブルージー・ファンクBill Coday「I'm Back To Collect」、余裕の歌唱がたまらんJackie Moore「Personally」とディープな展開ですが、前半でビカビカに輝くのはココで初めて知ったデトロイトのグループEssence「Sweet Fools」。実にナイスなスウィートソウルでシャラララ・コーラスも最高です。中盤はStax解散後の優秀ジャンプSoul Children「Finders Keepers」、心地良いシャッフルな中で魅惑のハスキーが冴え渡るBetty LaVette「You're A Man Of Words, I'm A Woman Of Action」、Stax入社前の名作ゴスペルThe Staple Singers「Crying In The Chapel」、洗練前のギャンブル&ハフ仕事The Vibrations「Love In Them There Hills」と泥臭いロウ・ソウルがにどっぷり浸れます。そしてこのコンピで知ってソロ・アルバムまで買いに走ったFreddie Scott「Are You Lonely For Me Baby」の登場です。ジャクソンヴィル行きの最終列車で旅立つ男の寂しさを何ともソウルフルに熱唱する絶品です。やっぱり哀愁ソウルと最終列車の相性は最高で、ガッタンゴットンと列車の如く刻むリズムもたまりません。その後も、何らダイアル期と変わら晩年のJoe Tex快調ジャンプ「We Held On」、人妻を抱いて後悔する詞が奥深いRoger Hatcher「Caught Making Love」と佳作が続きますが後半のハイライトはBobby Womack & The Brotherhood。70年代に在籍したコロンビア録音「Home Is Where The Heart Is」ですがマスル・ショールズ・サウンドと息の合った名演となってます。また愛を捧げる相手がいないと嘆く名スロウHoward Tate「Ain't Got Nobody To Give It To」、マイアミの歌姫Gwen McCrae「Ain't Nothin' You Can Do」と終盤も興奮の展開ですが、最後を飾るのは最も古い'61年のDon Covay & The Goodtimers「See About Me」。当時流行ったラテン・ビートを巧みに取り入れた哀愁あるメロディが光ります。近藤房之助もライヴで取り上げていた名曲です。
「メジャーが気合入れて作ったコンピはやっぱり凄いです。宝は埋もれさせたらあきまへんで」
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2008.05
02
Category : Southern & Deep
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
deep soul 1

 久々に仕事が早く終了し、飲みに行くでもなしってな時はついつい職場近辺のタワレコにふら~っと立ち寄っちゃいます。そこで見た「楽SOUL」なるイカツいソウル本。自分の愛聴盤が数多く紹介されてたので読みふけった挙句、とうとう買っちゃいました。一度、聴き出すと「やめられない、止まらない」状態に突入してしまう何とも魅力的なDeep Soulの世界。その本ではシングルを聴かなければ話にならんという持論を展開されてましたが妙に納得。ソウルに限らず全米ヒットもんやら、歌謡曲など殆どシングル盤やらラジオ・TVで1曲単位で最初は楽しんでましたからね~。ヒット曲は凄く良かったけど、アルバム通しやったらちょっとしんどいって人も沢山いてますし・・。1曲入魂で色んな歌手の音を神経を傾けて聴くってのが、いまだに一番楽しかったりします。そんなシングル全盛時代のアルバムさえ出せなかったアーティストの選りすぐりコンピはホンマに真のソウルが濃縮されていてごっつい楽しめるのが多いです。シングル至上主義には共感しつつシングル盤は今更コレクションする気はないので、他力本願ながら近年惜しくも亡くなった最高のナビゲーターDave Godin氏みたいな存在は欠かせません。そのDaveさん入魂の濃ゆいコンピがこちらです。
 中身は重厚なThe Night Brothers 「I'm Never Gonna Live It Down」でスタートですが、まずブッ飛んだのはTimmy Willis って人の70年ジュビリーからのの「Easy As Saying 1-2-3」。イントロのオルガンからハチロクのリズムで入ってくるギターのいなたさ、塩辛ディープ具合がたまらんTimmyの歌にサビで被さる重厚なホーンとはっきり言って最高です。ニューオリンズの歌姫Irma Thomasはやや都会的な「Anyone Who knows What Love Is」が収録。レディソウルではルイジアナのDori Graysonが包容力たっぷりに歌い上げる「Try Love」、モータウンBrenda HollowayがBrendetta Davis名義でリバティからバリー・ホワイト制作で出した「I Can't Make It Without Him」など「ホンマ教えてくれてありがとう」と言いたくなる必聴の傑作。中盤の聴きどころは、本作ジャケにも写る力強い歌唱がたまらんJean Stanback 「I Still Love You」、成熟したサザンソウル王道バラードが聴けるRaw Spitt 「Songs To Sing」、エゲツないダミ声に一瞬ひるむLee Moses 「How Much Longer」、オーティス・レディング制作という完璧なスタックス録音のスロウBilly Young 「Nothing's Too Much」あたりハンカチ無しには聴けない涙腺めった打ちの傑作の連打です。男性デュオものも大充実で、途中の語り調もええ感じのVan & Titus 「Cry Baby Cry」、泣きの必殺バラードSam & Bill 「I Feel Like Cryin'」、James Carrが名盤1stでも取り上げたEddie & Ernie 「I'm Goin' For Myself」、ダンディな歌声にシビれる再び登場The Night Brothers 「Tried So Hard To Please Her」ともう堪忍してくれと言いたくなるほどの怒涛の名作攻めでへとへとになります。
「仕事でも自分が知った有益な知識は後輩にちゃんと教えたらなイカンてなことを考えさせられた名作集。Daveさん・・Thanks!!」
::more
2008.09
25
Category : Southern & Deep
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 オッサン丸出しな話で恐縮ですが、今のようにネットや何やかんやと情報が氾濫し自らで選択できる時代というのは改めて凄いです。90年代頭までは携帯さえ無かったのが今では信じられんです。ほんでまた今ほど自由な銭も情報も無かった学生時代。慎重に慎重を重ねてアルバム購入するわけですが、流行もんやロック系はともかく、黒人音楽系の旧音源は極端に情報が少なく信頼おける友人や店の情報を元に買うワケです。そんな中、ChessやらSpecialityなどの重要音源をアホほど出しまくっていたP-VINEレコードは、当時からハズレの少ない実に信頼のおける会社でした。独自の編集でソウル秀作連発だったP-VINEが、思わず一目惚れしたセンス抜群のジャケでコンパイルしたのが本作。内容はN.Y.のレーベルEnjoy/Furyのボビー・ロビンソンが手がけた60年代のサム・クック・マナーの熱きソウルてんこ盛りってな素晴らしき企画。近年20年ぶりに、大幅曲目増補でのパワーアップしてCDにて復刻され思わず万歳三唱でした。マスター音源が無かったら、原盤起こしででもエエ曲は収録していくって根性は見上げたもんです。
 中身は大したヒット曲もないですがビカビカに輝く珠玉の22曲が連なります。中でも最も知られるのがパーシー・スレッジが歌ってヒットしたタイトル曲「Warm And Tender Love」。そのオリジナルとなるJoe Haywoodは同曲に加え、他に今回は更に4曲収録。「Let's Walk Together」、「When You Look In The Mirror」と味わい深いスロウが楽しめます。LPの時も実に印象的だったHarrison Brothersはサム・クック・マナーの最高ミディアム「Standing On The Corner」他1曲収録。さらにRicky Lewisはモロに本家の名曲「Cupid」をテンポアップしてリズム・ナンバーにして熱唱。コレがまた素晴らしい出来で、スロウの「Somebody's Gonna Want Me」もイナたくも切ないスロウで泣けます。サム・クック直系シンガーでは外すことのできないWillie Hightowerも勿論登場。Fame録音には及ばずも「What Am I Living For」などリズムナンバーで貫録勝ち。またChessでのディープさにぶっ飛んだKip Andersonも登場で「I Will Cry」での魂を振り絞るゴスペル・シャウターぶりも、ノリノリの「I Feel Good」も最高でたまらんです。ブルースの人らしいJohnny Copelandはディープな喉をスロウ「I Can Tell」で惜しみなく披露。後半にもダイナミックな歌唱が心の琴線が触れずにいられないJay Dee Bryant You're Hurting Me」に、Jimmy Armstrong I'm Going To Lock My Heart」と必聴曲の連打は打者一巡で続きます。唯一のグループThe Victonesはスィートなファルセットもええ感じな「Two Sides To Love」、「I Need You So」とチームワーク抜群のコーラスもたまらん出来。ソウルが最良であった時代やと言われたら、「間違いおまへん」と言うしかない絶唱の数々はマジで聴き惚れます。
「なんぼCDで持っててもカッコええジャケのLPは手離せんってやつの典型。中身も最高でっせ」
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