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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2005.12
15
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  野球で言うと完全試合、完璧とはコレを指します。もう曲、音、センス、テクニック、ビジュアル全てに於いて完璧でけなす部分が無い稀なアルバムです。50'sテイストとかロカビリーを古臭くなく猿真似だけでなく、ニュー・ウェーヴ通過後の新しい形で昇華させ、全てのロックンローラーを魅了したのがStray Catsなんです!グレッチのギターやウッドベース、リーゼント、ハミルトンウォッチ(Elvisも愛用)を決めても技術・品質がついてこないとタダのダサ古い奴になってしまうところですが、他のイミテーションバンドとは桁違いに格好よくモノにしてしまってます。当時、銀蝿からコッチに鞍替えして鼻高々に“Cream Soda”へズボンや財布を買いに行きました。
 その記念すべき1stアルバム。本当にルックスだけでなく音楽も無茶ハイレベルで初っ端の「Runaway Boys」から身震いするカッコよさです。正にネオロカビリーの傑作でスラッピンベースも決まりまくりです。全曲必聴ですが、バイブル的ナンバーでR&Rギターかくあるべきな「Rock This Town」、Jazzyな音使いがたまらん「Stray Cat Strut」は当然の如くヒットした大名曲。ブライアンが敬愛して止まないオリジナルロカビリーの神様エディ・コクランのクラシック「Jeanie,Jeanie,Jeanie」、そしてジーン・ヴィンセントの「Double Talking Baby」とカバーも極上。他にも「Fishnet Stockings」、「Rumble In Brighton」等、ブライアンのセンス溢れるギター炸裂で外せない重要曲だらけです。リッキー・ネルソンの「My One Desire」なんかもセンス良すぎ。締めも、Roy MontrellのR&Bクラシック“That Mellow Saxophone”のカヴァー「Wild Saxophone」というクールさ。全体的にショート・ディレイの効いた、デイブ・エドモンズのサウンドプロデュースもバッチリすぎて芸術の域。とりあえず大音量で聴くことを強くお薦めします!
「仕事で時計も扱う今。なんやいうたらハミルトン特集ばっかやってしまいます。」
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2005.12
25
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メンフィスのサンスタジオの自費録音にやってきた少年エルビスは吹き込み待ちの間オフィスマネージャーの質問にこう答えたそうです。「どんな歌を歌うの?」「僕はどんな歌でも歌えます」「誰に似た歌いかたをするの?」「僕は誰にも似ていません」・・18歳にしてこの自分に対する理解と自信!この後やりとりが全然嘘やないことが世界中で証明されるわけです。事実POPチャート、R&Bチャート、カントリーチャートと何処でも顔を出す盛況っぷりのエルヴィスですがサン~RCA~陸軍入隊までの黄金の50年代を綴ったこの5枚組は題の通り正にKing Of R&R な内容です。
 ほぼ時系列に並べられた曲群の前半からいきなりハイライトといえるサンスタジオ録音で名手スコッティー・ムーアのギター、ビル・ブラックのスラッピングベースもエルヴィスの変幻自在の歌と三位一体となって迫りまくりです。「That's All Right」、「Blue Moon Of Kentucky」、「Baby, Let's Play House」、「Mystery Train」等壮絶な歴史的名演目白押しでカントリーやR&Bのカヴァー中心ながら完全にオリジナル仕様に仕立て上げています。今のちょっとしたヘビメタなんかコールド負けするくらいの過激さがココにはあり、誰も太刀打ちできないほどのカッコよさで“これぞロックンロール”って感じです。
 ドラムにD.J.フォンタナも加わった無敵の孫悟空一行状態になったメジャーRCA契約後の録音も誰も止められない快進撃でグレイトトラック連発です。N.Y.やハリウッドの整った設備での録音が主体となり、より都会的な魅力も加わり素晴らしいバラードも量産体制となり「I Want You,I Need You,I Love You」、「Any Way You Want Me」などはエルビス唱法(サビの歌いかたを聴け!)の全てが詰まっているといって過言ではない大傑作スローで、黒っぽくもオリジナルな素晴らしい歌声が聴けます。教会もルーツに持つエルビスはジョーダネアズ(専属コーラスカルテット)を率いて激グレイト曲「Peace In The Valley」等のゴスペル曲も多数録音。また名コンポーザーのリーバー&ストラーによる作品もしっかり収録で「Love Me」、「Don't」、「King Creole」等の鳥肌モンの名曲を惜しみなく収録です。しかもDisc5は初期ライブやアウトテイクを集めたレアテイク集ときたら、もうたまりません。「好きにならずにいられない」なんかホンマのエルビスやない!と言っちゃいます。
「1950年代,  太る前のエルビスを聴け!」
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2005.12
28
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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Blue Suede Shoes」泣く子も黙るElvisバージョン収録の1stアルバム。そのアルバムの印象という面において1曲目っていうのは非常に重要な位置付けとなる場合が多いのですが「Blue Suede Shoes」から始まるってのはある意味最強です。ゼットン級です。サンレコードのカントリーロカビリアン、カール・パーキンスのほのぼのヴァージョンをテンポアップしてロッキッシュに仕上げたエルヴィス版は数あるカヴァーヴァージョンの中でもコレよりカッコ良いのを聴いたことがないくらいの素晴らしい出来です。抑揚の付け方からシャウト一つに至るまで完璧です。それに加えて中身を全て表現したといってよい激グレイトなアルバムジャケット。この1曲目にして、このジャケットときたら誰もが「すんまへんでした」と言うしか無いということです。聴かなくてもいいから、アートとしてLPで持ってたい1枚ですわ。
 アルバムは他にもR&Rに仕上げたRay Charlesの「I Got A Woman」や、サン録音のグレイトロカビリー「Just Because」、「Trying To Get You」、同じくサンセッションの最初の録音となったあま~い「I Love You Because」、エルヴィス自身1stで最も気に入っていた軽快なロカビリー唱法炸裂の「One-Sided Love Affair」等エルヴィス節大爆発の好選曲となってます。ただの軽い曲ながらリズムへの乗り方が尋常じゃないくらい素晴らしい「I'm Gonna Sit Right Down And Cry Over You」も最高です。もちろんムーディな美メロ「Blue Moon」もバシッと入ってます。そして最後はクライド・マクファターのR&B曲「Money Honey」で黒くもセクシーに決めてくれます。この時代を生きてたワケないですが、ロックンロールのほんまのスタートはコレやとマジで思う最高の1枚です。アルバム用に録られたワケではないですが結果的にアルバムとして完璧。
「エルヴィスで何か1枚って言われたら、私は迷わずコレですわ」
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2007.08
30
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 80年代前半、彗星の如く登場し世界中をネオ・ロカビリー旋風を巻き起こした3人組。ジーン・ヴィンセントやサン・ロカビリーのエッセンスを忠実に再現しつつ、新しさも持ったそのスタイルは数多のロックンローラーを虜にしました。当時の私の廻りは、金銭的余裕のある奴は皆無だったので友達間で分担して買うアルバムを決めて回し聴きするっつうのがルールみたいな感じでありまして、モッズやらルースターズ、ARB、クラッシュ、ストーンズなんかを「これはお前が買えっ」とか言って当番で誰かが入手してました。アホ丸出しの我々でしたがストレイ・キャッツの1stはグレイトすぎるやんけと誰もが思ってましたので、セカンド・サードなんか「買うのは俺や」と喧嘩までした記憶もあります。そうこうするうちすぐに解散しましたが、ブライアン・セッツァーのソロをその後も輝かしい幻影を追い求め未練たらしく聴いてましたが大学に入った頃、突如再結集して出され狂喜乱舞したのがこのアルバム。ファッションも演奏形態もそのままでハイクオリティーのオリジナル集ときたもんですから、「よっしゃいける」と興奮しまくりでした。
 そんなわけで中身はデビュー時からのカッコええ音わかりまくりのR&R親分デイヴ・エドモンズがプロデュースってことでお墨付きの内容です。ど頭に配されたタイトル曲「Blast Off」はパンクに通じるスリルさえ感じる疾走感バリバリのドライヴィング・ナンバー。ブライアンのグレッチ・ホロウボディに、リー・ロッカーのスラップしまくるウッド・ベースが鳴り響いた瞬間思わずガッツポーズです。続いてバディ・ホリーへのリスペクトも感じる「Gina」、王道シャッフルナンバー「Everybody Needs Rock'n' Roll」、天国の偉大なロカビリアン2人への愛情を注いだ名曲フレーズばんばん登場の「Gene And Eddie」と再会を無邪気に喜ぶ様子がうかがえる快調な展開。そして最大のハイライトは何といっても「Bring It Back Again」。ヒルビリー調の能天気な曲調に軽快な2ビート、マイナーコードを巧みに使ったBメロと完璧な逸品です。まさにエクセレント!後半もブライアンの簡単そうで実は神技なギターも冴えまくる「Slip,Slip, Slippin' In」に「Rockabilly World」、妖しげな雰囲気がたまらん「Nine Lives」と締めまでダルビッシュ並みの安定感。全編、ツボを押さえた心地良いリヴァーヴ感も◎です。
「バンドメンバーを〈この人等でないとアカンねん)と言ったのは上田正樹ですが、この人等もまさにそう。またプチ再結集待ってます」
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2007.09
01
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 クラスで言うと学級委員って雰囲気の優等生ロックンローラーなイメージのバディ・ホリー。もしロックンローラーの学校があったならクラスでスポーツも勉強もできて一番モテモテなのがエルヴィス、遅刻常習で後ろの席に座って前の奴に消しゴムのカスとか投げてくるのがジェリー・リー・ルイスってな感じですが、50年代後半は本当に役者揃いでそれぞれ皆エエ味出してます。バディはビートルズやストーンズがカヴァーしてたので皆様同様そっから辿り着くわけですが、最初思ってた以上にワイルドでソリッドなロックンロールでちょっと驚いた記憶があります。たった3年余りの活動期間だけで飛行機事故で逝ってしまわはるんですが、その影響力は絶大で数々の名カヴァーが証明済みです。初期のビートルズあたりバディが存在しなければ少し違った感じやったかもと思える程です。何といっても独特のヒーカップ唱法とか言われるシャックリしたようなスリルを醸し出す歌い方が目茶苦茶カッコ良くて、残された音源を聴いてると惚れ惚れします。昔買ったCDも音圧がしょぼいので何とかしてくれと思ってたら、グッと厚みを増したリマスター仕様が出てたのでまたアホみたいに買い直しです。
 肝心の中身はグレイトなバディ自身が奏でるストラト・サウンドも有効に使ったテキサス仕込みの甘辛ロッキン・スタイルでほぼ年代順に26曲ブチ込まれてます。まず目を惹くのが「Midnight Shift」や「Rock Around With Ollie Vee」といった強力ロカビリー。そしてその名を広めた「Peggy Sue」、「Maybe Baby」、「Oh, Boy」などのヒット曲。誰もが口ずさみたくなる普遍性を持ったPop&Cute感もピカイチです。またあまりにも有名なストーンズがカヴァーした「Not Fade Away」、ビートルズの「Words Of Love」に70年代にバディ・ホリー振興会の広報部長的存在の役割を果たしたリンダ・ロンシュタットでもおなじみの「That'll Be The Day」に「It's So Easy」、ストレイ・キャッツが愛情たっぷりに再演した「I'm Looking For Someone To Love」、映画カクテルでのジョン・クーガー・メレンキャンプの熱演が忘れられん「Rave On」など後に名カヴァーを残した傑作も漏れなく収録。僅かの活動期間でこれだけのクオリティの楽曲を世に送り込んでいたとは驚愕です。しかも二十歳そこそこでですわ。たいしたもんです。
「伝説のRock'n Rollerの看板に偽り無し。一家に一枚、養命酒みたいな傑作集」
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2007.09
03
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 天使「おいおい、そこに入ってる曲は殆ど持っとるやないか」、悪魔「いやいや、この切り口は新鮮でええぞっ」、天使「何ゆうとんねん。PCで並び替えたら、何ぼでもその並びで聴けるぞ」、悪魔「でもジャケが激渋やし、音もアップグレードしとるやないか。かまへん、いっとけ」、天使「ええか、ええのんか、最高か」と我が体内で小競り合いがありつつ結局レジに差し出した1枚。没後25周記念として出された、過去の名編集の2002年音質アップグレード盤ですが、50年も前の音が劇的に変化するわけないと分かっていつつも色んな理由をつけて自分を納得させて買う有様です。しかしそれだけの魔力を兼ね備えたこの編集盤。素晴らしいジャケ写真に企画力の勝利です。タイトルにある'56年のエルヴィスといえば、メンフィス・サンレコードから全国区大手のRCAに移籍しRCA所有のスタジオでレコーディングし始めた年。いわば欽ちゃんチームからヤンキースへ電撃移籍を果たした直後の、研磨したてのビカビカのダイヤモンドみたいな時期です。ドーナツ食ってラスベガスでショーをしてた晩年のエルヴィスとはワケが違います。しかもロックンローラーであるエルヴィスに焦点を絞った硬派な編集がたまりません。収録バラードも熱きロッカ・バラードのみという潔さ。そんなナイスな視点で括られた熱き1枚なんです。
 勿論1曲目は移籍後初打席が大ホームランとなった「Heartbreak Hotel」。嬉しい未発表別テイクも共に収録です。そしてサン時代の勢いそのままの「My Baby Left Me」、「Blue Suede Shoes」あたりの豪速球は荒々しさも最高です。エルヴィス版R&Bともいえる「Hound Dog」、レイ・チャールズの「I Got A Woman」、ロイド・プライスの「Lawdy, Miss Clawdy」、ジョー・ターナーの「Shake, Rattle And Roll」、ドリフターズの「Money Honey」と黒人音楽も自らのスタイルで巧みに消化。もちろんR&B・ポップ・カントリーのどのチャートでも首位獲得となった特大ヒット「Don't Be Cruel」も収録。また素晴らしいのが初期の3大スロウやと思ってた「Any Way You Want Me」、「I Want You, I Need You, I Love You」、「Love Me」がバシッと収録ってことです。この辺りの抑揚のつけ方、色っぽさは誰も真似できないキングならではの歌唱でグイグイ引きこまれます。阿吽の呼吸で支えるスコッティ・ムーア(g),ビル・ブラッグ(b),D.J.フォンタナ(Dr)の鉄壁バックもエルヴィスの歌唱を盛り立てます。
「歴史的偉業を成し遂げた1956年にスポットを当てた見事な編集。サン録音と共に必携!」
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2008.02
06
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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映画「ウォーク・ザ・ライン」もヒットし近年改めて偉大な功績の評価が高まったジョニー・キャッシュ。日本では考えられんほど本国アメリカではビッグなシンガーですが、デビューがエルヴィスと同じサン・レコードってことで、まずロックンロールのオリジネイターとして惹かれました。映画では60年代後半の伝説の刑務所ライブあたりまでの若き日々が描かれてますが、死ぬまで連れ添った2番目の妻であるジューン・カーターへの求愛ぶりがなかなかの見ものです。カントリー、ゴスペルをルーツに独自のスタイルでスターの座を勝ち取ったキャッシュ。ビッグ・スターになったのはコロンビア移籍後ですが、サム・フィリップスに認められメンフィスの地で録音されたココで聴かれる50年代の生々しい初期の名演の数々はエルヴィス同様今もビカビカに輝いてます。麒麟の川島が生まれる前からツカミで「I'm Johnny Cash」と低音でかましたキャッシュ氏。流石の男です。
 音楽は最初からアメリカど真ん中を感じるカントリーロックの第一人者みたいなスタイルで、落ち着いた渋い歌声は実に魅力的です。冒頭に収められた「Folsom Prison Blues」から最高です。空軍入隊時代に書いた曲だそうで、刑務所の壁の中で汽車の音を聞きながら“自由はもう来ない”と嘆く詞を、お得意のバックビートに乗せて唄います。サン・レコードのオーディションでオーナーのサム・フィリップスを唸らせた名作です。またロックンロールな「Hey Porter」はヒルビリー調のアップテンポでサン・ロカビリーの傑作。映画のタイトルにもなった名曲「I Walk The Line」、ライ・クーダーも秀逸カヴァーも有名な18番「Get Rhythm」などの後々にも多く唄われた代表作はやはり色褪せることの無い素晴らしさ。特に「Get Rhythm」は学生時代にサークルのコンサート・タイトルにしてくれと懇願までした思い出深き逸品でロックンロールの古典としても最上級。語りもメチャ渋の「Rock Island Line」、雄大に歌い上げる「Home Of The Blues」、楽しいブギウギ「Luther Played The Boogie」、「Mean Eyed Cat」、「So Doggone Lonesome」などエルヴィスほど器用ではなかったにせよ痛快にワン&オンリーを貫く姿勢は賞賛に値します。またバックを務めるテネシー・トゥーも素朴で軽快な演奏でほんまに心地良いです。特にルーサー・パーキンスのギャロッピング・ギターはツボを押さえた渋いプレイでキャッシュの歌を上手く引き立ててます。共に活躍したカントリーシンガー、チャーリー・リッチの作品「The Ways Of A Woman In Love」も軽快に歌い上げていてたまらんです。
「死ぬまで脇目を振らずに自己のスタイルを貫いたおやっさん。立派なロックンローラーでした」
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2008.02
07
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 ご存知、ロックンロール・クラシック「Blue Suede Shoes」のオリジネイターでメンフィス・サンレコードが産んだ偉大なロケンローラー、カール・パーキンス。この表題曲はエルヴィスの最強ヴァージョンをはじめ誰もが認める無敵ソングですが、作った人はもっと偉いってことで皆が崇める存在です。この曲に関してはワイルドなエルヴィス版のほうが断然好みですが、本国ではコチラの方が売れたらしくポップチャートからR&B、C&Wチャートまで顔を出した盛況ぶりだったとのこと。もともとブルーグラスからジョン・リー・フッカーなんかのブルースまでゴチャ混ぜにした音楽性です。肌の色を問わずウケたのも頷けます。何せビートルズも初期のR&R時代にバンバンこの人の曲を取り上げていたもんですから、姿は知らずとも曲は世界中で愛されております。しかもロカビリースタイルギターの名手でもあって、独特のハネ感を持って高音弦を叩きつけるように奏でるスタイルは実に魅力的です。しかしまぁテネシーの片隅で録られたこのザラついたエネルギッシュな音は何と魅力的なことでしょう。こういうなのを聴くと、面倒くさいので実行はしませんが大音量でアナログ・レコードで聴きたくなります。ただ、こんな最高の音が現在日本盤が殆ど流通していないのは大問題です。本センチュリー盤のように正しいR&R伝道者・鈴木カツさんあたりがしっかり監修していただいてサンの音源を簡単に買えるようにしといてもらわないと日本の将来が心配です。(←ちょっと大袈裟すぎましたな)
 そもそもビートルズも2ndとフォーセールが異様にリピート率が高かった私ですが、よくよく考えてみると何にも知らずにアホみたいに聴いてたフォーセールもこの人の曲バンバン収録でした。中でも大フェイバリットは何といっても「Honey Don't」。目茶苦茶最高すぎるR&Rですがオリジナルを聴くとジョージのプレイが「そのまんまやんけ」と思わず突っ込みたくなる丸コピーぶりで、実に愛情をもってビートルズが演ってたことがよくわかります。もちろん「Everybody's Trying To Be My Baby」、「Matchbox」にアンソロジー1で聴けた「Lend Me Your Comb」までバシッと収録で落ち度無し。他にもカントリータッチがたまらん「Movie Magg」に「Dixie Fried」、男性コーラスも楽しいスイング感満載「Your True Love」、ストレイ・キャッツが演りそうな激ロカビリーな「Right String Baby But The Wrong Yo Yo」に「Put Your Cat Clothes On」あたりの火花散る名演も聴きもの。またサンの盟友ジョニー・キャッシュと共に書いた「That's Right」や「All Mama's Children」なんかもゴキゲンさんです。黒人ヒットもプラターズ「Only You」、チャック・ベリー「Roll Over Beethoven」と俺流でカヴァー。
「昔、買ったお気に入りサンレコードのキャップ。また、かぶって気合い入れなあきまへん」
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2008.10
22
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 最初、日本とイギリスでしか受けいれられなかったネオ・ロカビリーの雄、ストレイ・キャッツ。80年代前半に激グレイトアルバム連発で一気に本国アメリカでも大ブレイクしてましたが、仲違いなんかで即行解散。各々メンバーはソロ活動となりほんまにガックリでしたが、解散してまもなく知らぬ間に何のプロモーションも無しにひっそり出たのがこのアルバム。「言えよ~」ってブライアン・セッツァーに言いたいくらいでしたが、契約の都合上でやむを得ずプチ再結成して出したアルバムのようでした。3枚のオリジナル・アルバムはベタ惚れでしたので出すのを知ってたら即買いでしたが、情報源も少ない高校時代。不覚ながら暫くしてから発見し聴くに至ったのですが、相変わらずのカッコ良さで、この数年後の華々しい本格再結成の“つなぎ”としても重要なアルバムです。大半がロックン・ロール・クラシックのカヴァーですが、とてつもなくカッコええ仕上がりです。肩の力抜いたような感じがまたたまりまへん。
 1発目から本作の格がグググッと上がること必至のアルバム・タイトルともなったジョニー・バーネット・トリオのグレイト・ロカビリー「Rock Therapy」が登場。最初に聴いたとき、あまりの嬉しさに当時組んでたバンドをロカビリー・バンドにしようと思ったほどでした。また震えるほどカッコええのがジーン・ヴィンセントの「Race With The Devil」に、バディ・ホリーの「Looking For Someone To Love」の連続攻撃。たいして気合も入ってないのに、このカッコ良さは何なんやと思った余裕の仕上がり。しばらく一緒に演ってなかった筈なのに息ぴったりの間合いは「さすがでんなぁ」としか言いようのないグレイト・トラックです。また後半もチャック・ベリー「Beautiful Delilah」に、チャーリー・フェザーズ「One Hand Loose」と絶妙のカヴァーで他のネオロカ・バンドとは格の違いを感じる出来。攻撃的なスネアにブライアンのバカテク・ギターも炸裂の「I'm Rocker」や、アコギも使って豊かにスウィングする「Change Of Heart」とネオロカ王者の貫禄も見せつけます。またバンジョー炸裂のブルー・グラスなオリジナル「Broken Man」も懐の広さを見せつけた秀作。ただ古いだけやないSomething Newと共に世界中を魅了した3人組のアンサンブルにはココでも脱帽です。大ブレイクの後のプレッシャーから解き放たれたような開放感が見事に奏功してます。
「この数年後、パワー全開の名作“Blast Off”へ。スリムだったブライアンがカッコ良すぎでっせ」
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2010.02
21
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 先日、アビイロード・スタジオがEMIより売りに出されるというニュースが発信されてました。大手レコード会社が合併などで生き残りをかける昨今ですが、何とも厳しい現実を垣間見るニュースでした。CDなどから配信に移行しつつあり、私も含めPCやI-Podで音楽を聴くのが当たり前となった今、パッケージ商品に重要性がなくなりレコード会社も新たなビジネスモデルを確立しなければどんな大手でも存在が危ぶまれる時代となりました。音楽がファイル化され、より身近になったのは歓迎やったのですが、な~んか大手レコード会社が担っていたフィルター機能みたいなものが無くなり、しょーもない低品質のものまで市場に氾濫しエエもん探すのにも一苦労です。しかし選ばれし人しか録音できなかったアビイロード・スタジオみたいな由緒ある場所がこんな状態とはちょっと心配です。ポールは特にこのスタジオの使い勝手がお気に入りだったそうで、自宅スタジオはアビイロード・スタジオを参考に造ったそう。その自宅で録られたのが、ペレストロイカでの自由化が始まったソ連限定でリリースされたR&Rカヴァー集。先輩に勧められて聴いた優秀R&Rアルバム「Run Devil Run」はマジ良かったですが、そのプロトタイプともいえるポールのロックンローラーぶりが遺憾なく発揮された作品集です。
 ド頭からビートルズ時代からの18番でリトル・リチャードでお馴染の「Kansas City」です。ライブもしなくなりチャートが若干ふるわなくなった80年代後半のポールでしたが「関係あるかいっ」とプレッシャー無縁のロックンローラーぶりが痛快です。またこのアルバムの個人的ハイライトもリチャードの「Lucille」。ポールの絶叫型ヴォーカルがぴしゃりハマる名演での本作の金メダル。ファッツ・ドミノも「I'm In Love Again」、「I'm Gonna Be A Wheel Somebody」とカヴァーですが、ピアノ連打の「Ain't That A Shame」はド迫力で最高です。ボ・ディドリー「Crackin' Up」、ロイド・プライス「Lawdy Miss Clawdy」、サム・クック「Bring It On Home To Me」とR&B系もサラリと演ってますが、サン・レコード時代のエルヴィス曲はなかなかの熱さ。「That's All Right Mama」も良いですが、特に素晴らしいのが「Just Because」でエコーの掛かり具合も雰囲気抜群。また少年時代、ジョンとの出会い時に披露し度肝を抜いたというエデ・コクラン「Twenty Flight Rock」もオハコ感ばっちり。最後はアメリカン・トラデショナル「Midnight Special」でリラックスして終わり。
「ロックンローラーとしてのポールの凄さが体感できる作品。気楽さがエエ感じです!」
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2010.05
12
elvis 2nd



 ああカッコええ。エルヴィス!普段買わない雑誌ブルース&ソウルレコードも、あんまり魅力的なエルヴィスの表紙に中身も見んとついつい購入です。何といっても今年は生誕75周年って事で記念すべき年。じゃんじゃん聴かなあきません。あ~もう、たまらんって感じのRCA初期で、バックサウンドから黒くスイングする歌まで最高づくめ。無敵の1stもグレイトですが、負けず劣らずの賞賛に値するのがこの2ndです。R&Bに独自の歌唱で新たな生命を吹き込んで、“ロックン・ロール”として全世界に広めた功績は今更ながらあまりにデッカイです。サポートのバックメンバーはスコッティ・ムーア(g)、ビル・ブラック(b)、D.J.フォンタナ(Dr)の鉄壁トリオに、ジョーダネアーズのコーラス。最強のロケンロー仕様です。
 アルバムは爆裂R&R「Rip It Up」からで、本作ではコノ曲含めリトル・リチャード曲は「Long Tall Sally」、「Ready Teddy」と3曲も演ってます。リチャードに関してはオリジナルの印象が凄すぎですが、エルヴィス版もロカビリーとして聴けばなかなか。それよりも、ハートを一気に鷲掴みするのが何といっても激傑作「Love Me」。この2ndジャケと直結脳内リンクする、セクシーなバラードです。また激ロカビリーであったサン時代から幾分ソフトになったもののヒーカップ&マンブリン唱法が光るC&W曲「When My Blue Moon Turns To Gold Again」も必聴。コレ以外も、風呂場並みのエコーも雰囲気抜群の甘々スロウ「First In Line」、軽快なPopさも絶妙な「Paralyzed」、迫力あるR&B歌唱が絶品の「So Glad You're Mine」、エルヴィス自らピアノを弾きカントリー曲ながらゴスペルを感じる「Old Shep」と聴きどころ満載。シンプルな編成でも、ずっしりしたビートをバックに激渋の歌唱を披露する「Anyplace Is Paradise」や、本編最後のウェブ・ピアスのカントリー曲を軽快R&Rに仕立てた「How Do You Think I Feel」と魅力的な音が最後まで続々登場。そして素晴らしいのが、ロックンローラーElvisの56年重要曲がボートラでバシッと放り込まれてるトコ。本作のセッションで録られたもののシングル曲となった為、LP未収録となった「Too Much」、「Playing For Keeps」もありますが、その数か月前に録られた4曲は圧巻。Popなスイングも最高すぎる「Don't Be Cruel」、リーバー&ストラーによる世紀の傑作R&B「Hound Dog」、セクシー歌唱も絶品で全てが完璧と言いきれる奇跡のバラード「Anyway You Want Me」、特大ヒットの名スロウ「Love Me Tender」とコノ時期、外そうにも外せんマスト曲の連打です。そんな事でこの2nd。買うならアップグレードヴァージョンの選択必至です。自分が持ってた古い音源から比べても格段に生々しい音圧アップ版で、しかも同時期名録音追加。(←ジャパネットたかた風でお願いします) 間違いなくオススメです!
「なんやいうてもエルヴィス。黒人も認めた革命的なスタイルに惚れ直します!」
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2010.05
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 創成期のロックンロールで絶対外せん曲っていえばエルヴィスの“Tha't All Right"とかエディ・コクランの“Skinny Jim”とか真っ先に思い浮かびますが、その中で破壊力重視で選べば間違いなくジェリー・リー・ルイスの「Great Balls of Fire」。ロックンロールの聖地メンフィス、サン・レコードのミリオン・ダラー・カルテットの一人で、エルヴィス、カール・パーキンス、ジョニー・キャッシュと共にサン・レコードの超重要人物ですが、ピアノマン・ロックンローラーってのが異色。とにかく荒々しくカッコいい鍵盤連打に吐き捨てるようなヴォーカルはパンクの元祖とも感じるグレイトさ。親戚との重婚や、エルヴィス邸に殴り込みなど私生活のスキャンダルも半端やないですが、素晴らしき初期サン録音の数々はロックンローラーにとって必須であること間違い無しです。
 さて50年代ってことでシングル盤中心の世の中。初期作品は80年代後半にRhinoで組まれ、今もカタログとして生き残る18曲入り秀逸グレイテスト・ヒッツです。コレを押さえておけば出所不明の再録音モノなどつかまされることはありません。カントリー・ブギ・ピアノに影響されつつも南部の黒人R&Bにも感化されエルヴィスの後輩としてサン入社したのが56年。こっから数々のR&Rクラシック中心で、金字塔的傑作がなんといっても火の玉ロック「Great Balls Of Fire」。2分弱の短い間にロックン・ロールのエッセンスが全て詰まっている完璧な曲。叩きつけるような連打にこれでもかと挿入されるグリッサンド連発のピアノプレイに興奮必至です。歌もカントリーを破壊したような凶暴さで最高の一語。また狂気のブギウギピアノもたまらん「Whole Lotta Shakin' Goin' On」は最初のヒットで、これもアチコチで歌われ続けるクラシック。ヒット曲「High School Confidential」も攻撃的なR&Rでたまりません。カヴァーも聴きもので、サッチモで有名な「When The Saints Go Marchin' In」などメチャごきげんです。スティック・マギーの「Drinkin' Wine Spo-Dee-O-Dee」や、レイ・チャールズ「What'd I Say」など黒人R&Bもワイルドに調理。カントリーもレイ・プライス「Crazy Arms」、ハンク・ウィリアムス「Jambalaya」も完全オレ流。サン同僚のウォーレン・スミス「Ubangi Stomp」、カール・パーキンス「Matchbox」もなかなかです。とにかく全編エラそうな歌い方含め最高ですが、最後に収められたコチラもオリジナル・パンクといってもいいくらいの破壊力で迫る「Wild One」は必聴でコレ以上無い締め。オージー・ロッカー、ジョニー・オキーフのカヴァーですが下手なパンクとかメタル聴いてるよりよっぽど激しいR&Rが満喫できます!
「ロック=不良ってなってしまったのは、ひょっとしたらコノ人のせいかと思うくらい。必聴!」
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