Stray Cats / Stray Cats *1981 Arista
2005-12-15 Thu 02:05
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Stray Cats

野球で言うと完全試合、完璧とはコレを指します。もう曲、音、センス、テクニック、ビジュアル全てに於いて完璧でけなす部分が無い稀なアルバムです。50'sテイストとかロカビリーを古臭くなく猿真似だけでないNew Wave通過後の新しい形で昇華させて全てのロックンローラーを魅了したのがStray Catsなんです!グレッチのギターやウッドベース、リーゼント、ハミルトンウォッチ(Elvisも愛用)を決めても技術・品質がついてこないとタダのダサ古い奴になってしまうところですが他のイミテーションバンドとは桁違いに格好よくモノにしてしまってます。当時、銀蝿からコッチに鞍替えして鼻高々に「Cream Soda」へズボンや財布を買いに行きました。
 本当にルックスだけでなく音楽も無茶ハイレベルで初っ端の「Runaway Boys」から身震いするカッコよさ。正にネオロカビリーの傑作でスラッピンベースも決まりまくりです。全曲必聴ですがバイブル的ナンバーでR&Rギターかくあるべきな「Rock This Town」、Jazzyな音使いがたまらん「Stray Cat Strut」は当然の如くヒットした大名曲。ブライアンが敬愛して止まないオリジナルロカビリーの神様エディ・コクランのクラシック「Jeanie,Jeanie,Jeanie」、そしてジーン・ヴィンセントの「Double Talking Baby」とカバーも極上。他にも「Fishnet Stockings」「Rumble In Brighton」等ブライアンのセンス溢れるギター炸裂で外せない重要曲だらけです。全体的にショート・ディレイの効いたデイブ・エドモンズのサウンドプロデュースもバッチリすぎて芸術の域。とりあえず大音量で聴くことを強くお薦めします!
「仕事で時計も扱う今。なんやいうたらハミルトン特集ばっかやってしまいます。」
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Elvis - The King Of Rock'n' Roll The Complete 50's Masters / Elvis Presley * 1992 RCA
2005-12-25 Sun 02:13
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メンフィスのサンスタジオの自費録音にやってきた少年エルビスは吹き込み待ちの間オフィスマネージャーの質問にこう答えたそうです。「どんな歌を歌うの?」「僕はどんな歌でも歌えます」「誰に似た歌いかたをするの?」「僕は誰にも似ていません」・・18歳にしてこの自分に対する理解と自信!この後やりとりが全然嘘やないことが世界中で証明されるわけです。事実POPチャート、R&Bチャート、カントリーチャートと何処でも顔を出す盛況っぷりのエルヴィスですがサン〜RCA〜陸軍入隊までの黄金の50年代を綴ったこの5枚組は題の通り正にKing Of R&R な内容です。
 ほぼ時系列に並べられた曲群の前半からいきなりハイライトといえるサンスタジオ録音で名手スコッティー・ムーアのギター、ビル・ブラックのスラッピングベースもエルヴィスの変幻自在の歌と三位一体となって迫りまくりです。「That's All Right」、「Blue Moon Of Kentucky」、「Baby, Let's Play House」、「Mystery Train」等壮絶な歴史的名演目白押しでカントリーやR&Bのカヴァー中心ながら完全にオリジナル仕様に仕立て上げています。今のちょっとしたヘビメタなんかコールド負けするくらいの過激さがココにはあり、誰も太刀打ちできないほどのカッコよさで“これぞロックンロール”って感じです。
 ドラムにD.J.フォンタナも加わった無敵の孫悟空一行状態になったメジャーRCA契約後の録音も誰も止められない快進撃でグレイトトラック連発です。N.Y.やハリウッドの整った設備での録音が主体となり、より都会的な魅力も加わり素晴らしいバラードも量産体制となり「I Want You,I Need You,I Love You」、「Any Way You Want Me」などはエルビス唱法(サビの歌いかたを聴け!)の全てが詰まっているといって過言ではない大傑作スローで、黒っぽくもオリジナルな素晴らしい歌声が聴けます。教会もルーツに持つエルビスはジョーダネアズ(専属コーラスカルテット)を率いて激グレイト曲「Peace In The Valley」等のゴスペル曲も多数録音。また名コンポーザーのリーバー&ストラーによる作品もしっかり収録で「Love Me」、「Don't」、「King Creole」等の鳥肌モンの名曲を惜しみなく収録です。しかもDisc5は初期ライブやアウトテイクを集めたレアテイク集ときたら、もうたまりません。「好きにならずにいられない」なんかホンマのエルビスやない!と言っちゃいます。
「1950年代,  太る前のエルビスを聴け!」

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Elvis Presley / Elvis Presley * 1956 RCA
2005-12-28 Wed 01:27
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Blue Suede Shoes」泣く子も黙るElvisバージョン収録の1stアルバム。そのアルバムの印象という面において1曲目っていうのは非常に重要な位置付けとなる場合が多いのですが「Blue Suede Shoes」から始まるってのはある意味最強です。サンレコードのカントリーロカビリアン、カール・パーキンスのほのぼのヴァージョンをテンポアップしてロッキシュに仕上げたエルヴィス版は数あるカヴァーヴァージョンの中でもコレよりカッコ良いのを聴いたことがないくらいの素晴らしい出来です。抑揚の付け方からシャウト一つに至るまで完璧です。それに加えて中身を全て表現したといってよい激グレイトなアルバムジャケット。この1曲目にして、このジャケットときたら誰もが「すんまへんでした」と言うしか無いということです。
 アルバムは他にもR&Rに仕上げたRay Charlesの「I Got A Woman」やサン録音のグレイトロカビリー「Just Because」、「Trying To Get You」、同じくサンセッションの最初の録音となったあま〜い「I Love You Because」、エルヴィス自身1stで最も気に入っていた軽快な「One-Sided Love Affair」等エルヴィス節大爆発の好選曲となってます。
「エルヴィスで何か1枚って言われたら、私は迷わずコレですわ」
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Blast off / Stray Cats * 1989 EMI
2007-08-30 Thu 01:05
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ストレイ・キャッツ - Stray Cats: Greatest Hits - Bring It Back Again
  
 80年代前半、彗星の如く登場し世界中をネオ・ロカビリー旋風を巻き起こした3人組。ジーン・ヴィンセントやサン・ロカビリーのエッセンスを忠実に再現しつつ、新しさも持ったそのスタイルは数多のロックンローラーを虜にしました。当時の私の廻りは、金銭的余裕のある奴は皆無だったので友達間で分担して買うアルバムを決めて回し聴きするっつうのがルールみたいな感じでありまして、モッズやらルースターズ、ARB、クラッシュ、ストーンズなんかを「これはお前が買えっ」とか言って当番で誰かが入手してました。アホ丸出しの我々でしたがストレイ・キャッツの1stはグレイトすぎるやんけと誰もが思ってましたので、セカンド・サードなんか「買うのは俺や」と喧嘩までした記憶もあります。そうこうするうちすぐに解散しましたが、ブライアン・セッツァーのソロをその後も輝かしい幻影を追い求め未練たらしく聴いてましたが大学に入った頃、突如再結集して出され狂喜乱舞したのがこのアルバム。ファッションも演奏形態もそのままでハイクオリティーのオリジナル集ときたもんですから、「よっしゃいける」と興奮しまくりでした。
 そんなわけで中身はデビュー時からのカッコええ音わかりまくりのR&R親分デイヴ・エドモンズがプロデュースってことでお墨付きの内容です。ど頭に配されたタイトル曲「Blast Off」はパンクに通じるスリルさえ感じる疾走感バリバリのドライヴィング・ナンバー。ブライアンのグレッチ・ホロウボディに、リー・ロッカーのスラップしまくるウッド・ベースが鳴り響いた瞬間思わずガッツポーズです。続いてバディ・ホリーへのリスペクトも感じる「Gina」、王道シャッフルナンバー「Everybody Needs Rock'n' Roll」、天国の偉大なロカビリアン2人への愛情を注いだ名曲フレーズばんばん登場の「Gene And Eddie」と再会を無邪気に喜ぶ様子がうかがえる快調な展開。そして最大のハイライトは何といっても「Bring It Back Again」。ヒルビリー調の能天気な曲調に軽快な2ビート、マイナーコードを巧みに使ったBメロと完璧な逸品です。まさにエクセレント!後半もブライアンの簡単そうで実は神技なギターも冴えまくる「Slip,Slip, Slippin' In」に「Rockabilly World」、妖しげな雰囲気がたまらん「Nine Lives」と締めまでダルビッシュ並みの安定感。全編、ツボを押さえた心地良いリヴァーヴ感も◎です。
「バンドメンバーを〈この人等でないとアカンねん)と言ったのは上田正樹ですが、この人等もまさにそう。またプチ再結集待ってます」
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The Definitive Collection / Buddy Holly * 2006 Decca
2007-09-01 Sat 01:09
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The Crickets - Chirpin' Crickets

 クラスで言うと学級委員って雰囲気の優等生ロックンローラーなイメージのバディ・ホリー。もしロックンローラーの学校があったならクラスでスポーツも勉強もできて一番モテモテなのがエルヴィス、遅刻常習で後ろの席に座って前の奴に消しゴムのカスとか投げてくるのがジェリー・リー・ルイスってな感じですが、50年代後半は本当に役者揃いでそれぞれ皆エエ味出してます。バディはビートルズやストーンズがカヴァーしてたので皆様同様そっから辿り着くわけですが、最初思ってた以上にワイルドでソリッドなロックンロールでちょっと驚いた記憶があります。たった3年余りの活動期間だけで飛行機事故で逝ってしまわはるんですが、その影響力は絶大で数々の名カヴァーが証明済みです。初期のビートルズあたりバディが存在しなければ少し違った感じやったかもと思える程です。何といっても独特のヒーカップ唱法とか言われるシャックリしたようなスリルを醸し出す歌い方が目茶苦茶カッコ良くて、残された音源を聴いてると惚れ惚れします。昔買ったCDも音圧がしょぼいので何とかしてくれと思ってたら、グッと厚みを増したリマスター仕様が出てたのでまたアホみたいに買い直しです。
 肝心の中身はグレイトなバディ自身が奏でるストラト・サウンドも有効に使ったテキサス仕込みの甘辛ロッキン・スタイルでほぼ年代順に26曲ブチ込まれてます。まず目を惹くのが「Midnight Shift」や「Rock Around With Ollie Vee」といった強力ロカビリー。そしてその名を広めた「Peggy Sue」、「Maybe Baby」、「Oh, Boy」などのヒット曲。誰もが口ずさみたくなる普遍性を持ったPop&Cute感もピカイチです。またあまりにも有名なストーンズがカヴァーした「Not Fade Away」、ビートルズの「Words Of Love」に70年代にバディ・ホリー振興会の広報部長的存在の役割を果たしたリンダ・ロンシュタットでもおなじみの「That'll Be The Day」に「It's So Easy」、ストレイ・キャッツが愛情たっぷりに再演した「I'm Looking For Someone To Love」、映画カクテルでのジョン・クーガー・メレンキャンプの熱演が忘れられん「Rave On」など後に名カヴァーを残した傑作も漏れなく収録。僅かの活動期間でこれだけのクオリティの楽曲を世に送り込んでいたとは驚愕です。しかも二十歳そこそこでですわ。たいしたもんです。
「伝説のRock'n Rollerの看板に偽り無し。一家に一枚、養命酒みたいな傑作集」
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Elvis 56 / Elvis Presley * 1996 RCA
2007-09-03 Mon 01:26
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エルヴィス・プレスリー - Elvis 56 (DSD Remastered)

 天使「おいおい、そこに入ってる曲は殆ど持っとるやないか」、悪魔「いやいや、この切り口は新鮮でええぞっ」、天使「何ゆうとんねん。PCで並び替えたら、何ぼでもその並びで聴けるぞ」、悪魔「でもジャケが激渋やし、音もアップグレードしとるやないか。かまへん、いっとけ」、天使「ええか、ええのんか、最高か」と我が体内で小競り合いがありつつ結局レジに差し出した1枚。没後25周記念として出された、過去の名編集の2002年音質アップグレード盤ですが、50年も前の音が劇的に変化するわけないと分かっていつつも色んな理由をつけて自分を納得させて買う有様です。しかしそれだけの魔力を兼ね備えたこの編集盤。素晴らしいジャケ写真に企画力の勝利です。タイトルにある'56年のエルヴィスといえば、メンフィス・サンレコードから全国区大手のRCAに移籍しRCA所有のスタジオでレコーディングし始めた年。いわば欽ちゃんチームからヤンキースへ電撃移籍を果たした直後の、研磨したてのビカビカのダイヤモンドみたいな時期です。ドーナツ食ってラスベガスでショーをしてた晩年のエルヴィスとはワケが違います。しかもロックンローラーであるエルヴィスに焦点を絞った硬派な編集がたまりません。収録バラードも熱きロッカ・バラードのみという潔さ。そんなナイスな視点で括られた熱き1枚なんです。
 勿論1曲目は移籍後初打席が大ホームランとなった「Heartbreak Hotel」。嬉しい未発表別テイクも共に収録です。そしてサン時代の勢いそのままの「My Baby Left Me」、「Blue Suede Shoes」あたりの豪速球は荒々しさも最高です。エルヴィス版R&Bともいえる「Hound Dog」、レイ・チャールズの「I Got A Woman」、ロイド・プライスの「Lawdy, Miss Clawdy」、ジョー・ターナーの「Shake, Rattle And Roll」、ドリフターズの「Money Honey」と黒人音楽も自らのスタイルで巧みに消化。もちろんR&B・ポップ・カントリーのどのチャートでも首位獲得となった特大ヒット「Don't Be Cruel」も収録。また素晴らしいのが初期の3大スロウやと思ってた「Any Way You Want Me」、「I Want You, I Need You, I Love You」、「Love Me」がバシッと収録ってことです。この辺りの抑揚のつけ方、色っぽさは誰も真似できないキングならではの歌唱でグイグイ引きこまれます。阿吽の呼吸で支えるスコッティ・ムーア(g),ビル・ブラッグ(b),D.J.フォンタナ(Dr)の鉄壁バックもエルヴィスの歌唱を盛り立てます。
「歴史的偉業を成し遂げた1956年にスポットを当てた見事な編集。サン録音と共に必携!」
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The Sun Years / Johnny Cash * 1990 Sun・Rhino
2008-02-06 Wed 00:34
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Johnny Cash - The Sun Years

映画「ウォーク・ザ・ライン」もヒットし近年改めて偉大な功績の評価が高まったジョニー・キャッシュ。日本では考えられんほど本国アメリカではビッグなシンガーですが、デビューがエルヴィスと同じサン・レコードってことで、まずロックンロールのオリジネイターとして惹かれました。映画では60年代後半の伝説の刑務所ライブあたりまでの若き日々が描かれてますが、死ぬまで連れ添った2番目の妻であるジューン・カーターへの求愛ぶりがなかなかの見ものです。カントリー、ゴスペルをルーツに独自のスタイルでスターの座を勝ち取ったキャッシュ。ビッグ・スターになったのはコロンビア移籍後ですが、サム・フィリップスに認められメンフィスの地で録音されたココで聴かれる50年代の生々しい初期の名演の数々はエルヴィス同様今もビカビカに輝いてます。麒麟の川島が生まれる前からツカミで「I'm Johnny Cash」と低音でかましたキャッシュ氏。流石の男です。
 音楽は最初からアメリカど真ん中を感じるカントリーロックの第一人者みたいなスタイルで、落ち着いた渋い歌声は実に魅力的です。冒頭に収められた「Folsom Prison Blues」から最高です。空軍入隊時代に書いた曲だそうで、刑務所の壁の中で汽車の音を聞きながら“自由はもう来ない”と嘆く詞を、お得意のバックビートに乗せて唄います。サン・レコードのオーディションでオーナーのサム・フィリップスを唸らせた名作です。またロックンロールな「Hey Porter」はヒルビリー調のアップテンポでサン・ロカビリーの傑作。映画のタイトルにもなった名曲「I Walk The Line」、ライ・クーダーも秀逸カヴァーも有名な18番「Get Rhythm」などの後々にも多く唄われた代表作はやはり色褪せることの無い素晴らしさ。特に「Get Rhythm」は学生時代にサークルのコンサート・タイトルにしてくれと懇願までした思い出深き逸品でロックンロールの古典としても最上級。語りもメチャ渋の「Rock Island Line」、雄大に歌い上げる「Home Of The Blues」、楽しいブギウギ「Luther Played The Boogie」、「Mean Eyed Cat」、「So Doggone Lonesome」などエルヴィスほど器用ではなかったにせよ痛快にワン&オンリーを貫く姿勢は賞賛に値します。またバックを務めるテネシー・トゥーも素朴で軽快な演奏でほんまに心地良いです。特にルーサー・パーキンスのギャロッピング・ギターはツボを押さえた渋いプレイでキャッシュの歌を上手く引き立ててます。共に活躍したカントリーシンガー、チャーリー・リッチの作品「The Ways Of A Woman In Love」も軽快に歌い上げていてたまらんです。
「死ぬまで脇目を振らずに自己のスタイルを貫いたおやっさん。立派なロックンローラーでした」
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Blue Suede Shoes / Carl Perkins * 1989 Sun
2008-02-07 Thu 00:25
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Carl Perkins - The Definitive Collection CD1

 ご存知、ロックンロール・クラシック「Blue Suede Shoes」のオリジネイターでメンフィス・サンレコードが産んだ偉大なロケンローラー、カール・パーキンス。この表題曲はエルヴィスの最強ヴァージョンをはじめ誰もが認める無敵ソングですが、作った人はもっと偉いってことで皆が崇める存在です。この曲に関してはワイルドなエルヴィス版のほうが断然好みですが、本国ではコチラの方が売れたらしくポップチャートからR&B、C&Wチャートまで顔を出した盛況ぶりだったとのこと。もともとブルーグラスからジョン・リー・フッカーなんかのブルースまでゴチャ混ぜにした音楽性です。肌の色を問わずウケたのも頷けます。何せビートルズも初期のR&R時代にバンバンこの人の曲を取り上げていたもんですから、姿は知らずとも曲は世界中で愛されております。しかもロカビリースタイルギターの名手でもあって、独特のハネ感を持って高音弦を叩きつけるように奏でるスタイルは実に魅力的です。しかしまぁテネシーの片隅で録られたこのザラついたエネルギッシュな音は何と魅力的なことでしょう。こういうなのを聴くと、面倒くさいので実行はしませんが大音量でアナログ・レコードで聴きたくなります。ただ、こんな最高の音が現在日本盤が殆ど流通していないのは大問題です。本センチュリー盤のように正しいR&R伝道者・鈴木カツさんあたりがしっかり監修していただいてサンの音源を簡単に買えるようにしといてもらわないと日本の将来が心配です。(←ちょっと大袈裟すぎましたな)
 そもそもビートルズも2ndとフォーセールが異様にリピート率が高かった私ですが、よくよく考えてみると何にも知らずにアホみたいに聴いてたフォーセールもこの人の曲バンバン収録でした。中でも大フェイバリットは何といっても「Honey Don't」。目茶苦茶最高すぎるR&Rですがオリジナルを聴くとジョージのプレイが「そのまんまやんけ」と思わず突っ込みたくなる丸コピーぶりで、実に愛情をもってビートルズが演ってたことがよくわかります。もちろん「Everybody's Trying To Be My Baby」、「Matchbox」にアンソロジー1で聴けた「Lend Me Your Comb」までバシッと収録で落ち度無し。他にもカントリータッチがたまらん「Movie Magg」に「Dixie Fried」、男性コーラスも楽しいスイング感満載「Your True Love」、ストレイ・キャッツが演りそうな激ロカビリーな「Right String Baby But The Wrong Yo Yo」に「Put Your Cat Clothes On」あたりの火花散る名演も聴きもの。またサンの盟友ジョニー・キャッシュと共に書いた「That's Right」や「All Mama's Children」なんかもゴキゲンさんです。黒人ヒットもプラターズ「Only You」、チャック・ベリー「Roll Over Beethoven」と俺流でカヴァー。
「昔、買ったお気に入りサンレコードのキャップ。また、かぶって気合い入れなあきまへん」
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