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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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2005.06
15
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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男の中の男といえば間違いなくアル・グリーン。じつはアルバムレビューといいつつ、まともに全曲「通し」で聞けるアルバムってホンマに少ないもんです。その点、コレは別。モコモコサウンドが醸しだすソウル感が最高なハイサウンドに乗って実に高品質なミディアムテンポの曲が連なります。アルが本来持っている野太いゴスペル唱法を抑え目に、魅惑のファルセットも駆使したアル黄金期のスタイルが確立された記念すべき作品。そりゃWu-tang総帥RZA氏も惚れ込む筈です。ニューヨーク・アポロ劇場のホール・オブ・フェイムのイベントでTeddy Pendergrassや芋虫Ben.E等をくいまくった痛快パフォーマンスを見せたタイトル曲「Let's Stay Together」は音楽界の金字塔といっても誰も異論無しの名曲です。多くのカヴァー作品が存在しますが、このオリジナルに勝るものは無いと断言できます。
 その名曲を軸に据えた本作ですが他もハズレ無しで曲・サウンド共に文句無しです。Hiサウンドの立役者でありプロデューサーのウィリー・ミッチェルも歴史的大事業を成し遂げたといえる完成度の高さです。殆どがアルの自作曲で「So You're Leaving」に「Old Time Lovin」とミディアム、スロウともに大充実です。そしてアルの凄いところはカヴァー曲も自作の如く圧倒的完成度を見せていることです。エディ・フロイドの「I've Never Found A Girl」に、ビージーズの「How Can You Mend A Broken Heart」と、しっかり自分の世界で歌い切ります。特に後者のスロウは鳥肌失禁モンで、セクシーなソウル・ヴォイスがチャールズ・ホッジスのオルガンに乗った「これぞHiサウンド!」といえる絶品の仕上がりです。本編最後を飾る、重たいリズム・セクションがたまらん「It Ain't No Fun To Me」でも力強いアルの歌唱がグッと聴き手を引き寄せます。2003年にボーナストラック2曲(「Eli's Game」、「Listen」)付リマスターの決定盤が出ています。
「70年代ソウルな最良の部分を教えてくれた名盤中の名盤。一家に1枚必須。」
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2005.11
16
still bill

 いや~実はこの人、本アルバム収録の牧歌的ヒット“「Lean On Me」を押えとけばいいオッサン”くらいしか知らなかったというか聴かなかった人ですが、この度再発されたコレを聴いてビックリですわ。「イイ!凄くイイ!」 嵐山の猿にも聴かせたいくらいイイじゃないですか!カーティス・メイフィールドやダニー・ハサウェイと肩並べるくらい凄いオッサンやったなんて・・・ルー・ロウルズばりの低音激シブヴォイスがアーシーなグルーヴと重なって何ともカッコイイ空気感を生み出しております。70年代前半ということもあってか独特のニューソウル台頭の勢いを、バックを努めたThe Watts 103rd Street Rhythm Bandと共にビシバシ感じさせてくれます。フジワラの原西みたいな顔して、やってくれてます。
 1曲目「Lonely Town, Lonely Street」から緊張感溢れるナイスなファンクで、ストリングスも最高の絡みを見せます。もうココでシビレまくり。そして美しい「Let Me In Your Life」も武骨な歌が感動を増す名作。ハードボイルド系ブラックシネマにもピッタリの「Who Is He?」や、ジェイムス・ギャドソンのドラムもグレイト極まりないクールファンク「Use Me」と言う事なしの傑作の連打です。もぅええ曲、多すぎ。ジャズ風味のゆる~い「I Don't Know」も非常にクール。決して派手では無いですが心の奥底をえぐるグルーヴが全編を支配していてたまりまへん。他もワウワウ・カッティングがクールなブレイク・ビーツの定番「Kissing My Love」、何とも渋いグルーヴが支配する「Another Day To Run」、本編最後に登場のデビルマンの終わりの歌にも通じるハードボイルド感の「Take It All In And Check It All Out」と大満足の濃い内容。現行盤はボートラ2曲でN.Y.カーネギーホールライブも収録です。間違いなく黒音ファンマストの大傑作であること疑う余地無し。
「このクールさは何なんでしょう!?病み付き間違いなしグルーヴ満載っす」
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2006.05
22
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 以前見たNHK-BS“Soul Train”で見た時からず~っと気になってた、おやっさん。このSoul Train'70sは今迄、音しか聴いたことなかった人等が見れるって事でいつも楽しみに見ていたのですが出る人出る人、殆ど口パクでちょっとがっかりでした。でもJ.B.やIsley Brothers、Al Green等は別格待遇で司会ドン・コーネリアスのインタヴューも心なしかちょい長めで、しかも演奏も生演奏という失禁モンの映像がバンバン見れるグレイトな番組でした。そんな中、番組中突如出てきたのがこのAl Wilson。「今、大ヒットだよね」とかドン・コーネリアスがこのAlに話しかけつつ「こんな奴知らんぞ。ほんまに流行ったんかい」思ってましたがそこで歌った「Show & Tell」を聴いてびっくり。正に私の好みである歌声でDon Bryant系の力強いしゃがれ声に印象的な美しいサビが何とも魅力的でした。他にヒット曲が無かったのか、その曲以外をまとめて聴く機会は無かったんですがBestならばとトライしたのがコレ。
 70年代ニューソウル的サウンドにTempsのデニス・エドワーズばりの男気唱法も時折見せるAl。やや都会的なサウンドの中、Deepに迫る様は表題曲の他にも「Goin' Through The Motions」なども同様で実にカッコよろしい。フリーソウル的な「La La Peace Song」、「Amen Brother」なんかもぶっ飛ばされるカッコ良さ満点。またスロウも「Settle Me Down」っていう大傑作が収録。切れ味抜群の歌声は聴いてて実に心地良いです。
「ドン・コーネリアスさん。エエのん教えてくれてサンキューって感じ」
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2006.10
30
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タランティーノらにも影響を与えたブラック・ムーヴィの金字塔と言われる「Super Fly」。ハーレムのドラッグビジネスを舞台にした映画らしいですが、まだまだ黒人蔑視が横行していた'70年代初頭に黒人側からのメッセージや社会問題を提起した初期作品ってことでカーティスも積極的に作品にかかわって結果大ヒットとなったのがこのサントラ盤です。インプレッションズから脱退してソロ4作目となった本作はサントラといえどもヴォーカル曲中心で映画未見である私も充分に楽しめた音楽的作品です。ワウを効かせたギターに、コンガやストリングスを効果的に配した無駄の無いソリッドなサウンドは実にクールで、そこにカーティスの独特のファルセットヴォイスが乗っかると唯一無二のカーティスワールドとなります。ここでは、その完成形ともいえる緊張感溢れるスリリングな音が満喫できます。
 内容はまずど頭の「Little Child Runnin' Wild」が全体の雰囲気を決定づける素晴らしさ。ゲットー育ちの黒人が何故、悪事に手を染めざるをえないかを描いたやりきれなさがハードボイルドな音にピシャリはまります。続いて麻薬売人の事をコンガに乗せて淡々と歌うのがビシッと決まる「Pusher Man」、劇的な展開がサンプリングされまくりの名ファンク「Freddie's Dead」と重要曲が連なります。中盤もスヌープの1stを思い出さずにいられない猥褻な感じがたまらん最高の求愛ファンク「Give Me Your Love」、美しくもグルーヴィーなサウンドに乗って“ジャンキーになる必要なんてない”と説く「No Thing On Me」と最高の流れ。そして本編ラストはミリオン・セラーともなった大ヒット「Superfly」で、迫力を増すホーンアレンジも最高の興奮ナンバーです。なお本作の25周年記念盤には、資料的なもんでしかないですが別ミックスや未発表インストに加えRootsに収録の「The Underground」のデモなんかも入った得用20曲収録版ってのもあります。
「Hip Hop世代の連中にリスペクトされたのも納得のCoolな逸品!」
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2006.11
30
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
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オールド・ソウルも大概のメジャーなモノはカタログ化され当時売れなかった隠れた良作まで発売されてきてますが、まだまだありまっせとドコから引っ張り出されるのか分かりませんが出てきます。たいていクラブシーンで活躍するDJ等から見っけてきてくれるパターンが多いですが、こちらもUKクラブシーンから再評価されたおねえちゃんです。手放しで絶賛とはいかなくても、それなりに気持ち良い音なのでたちが悪いです。勿論、この時代のシカゴ・ソウルの胸躍る空気感は他のブランズウィック産同様バッチリです。同僚のバーバラ・アクリンなんかより優しくしなやかな感じがしますが個性が無いといったら無いような感じでファースト・インパクトはやや弱めです。
 中身はバーバラ・アクリンも演ってた曲が4曲も収録ですがソコソコいけてます。その中でも躍動感あるBassも心地良いミディアム「Here Is A Heart」、ドラマティックにホーンも助演する「Until You Return」等は流石ブランズウィックと唸る出色の出来。前半はフンフンなるほどって感じですが最大の聴きどころは後半に待ち受けてます。それはジャッキー・ウィルソン大先生のカヴァーとなる「Love Change His Face」にラストを飾る「Honey Babe」。両者共に何とも心地良いシカゴ・グルーヴが最高で、でしゃばらんジンジ嬢の控えめな歌も相性抜群のミディアムです。後はあっさりめではありますがOtis Clayのカヴァーともなる「You Hurt Me For The Last Time」あたりも注目です。
「シカゴ・ソウル狂信者の方には外すことできない必携アイテム!」
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2007.01
08
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : JAZZ
Genre : 音楽
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 古くは'60年代からカウント・ベイシー楽団のシンガーも務めたジャズ・ヴォーカリストですが何といっても有名なのは1974年のモンスター・アルバム「Who is this bitch, anyway?」。コチラは絶対必需品ですがちょっと前に出たブルー・ノートでの第一弾となるこのアルバムもなかなか捨て難いアルバムです。やはりこの人の魅力は非常にゴスペルチックな力強い歌声や唱法にありますが、ともすればちゃらんぽらん大西あたりに「ちゅう~とはんぱやなぁ」と突っ込まれかねないスタンスが誤解を招いているようにも感じます。というのはジャジーなスタイルでもソウルやR&B的なスタイルにも適合して、それぞれ名演があるからなんでしょうな。でもそんな事は関係ございません。こういう貪欲な立ち位置にいたからこそ、彼女が光り輝いたのですから。
 さて中身ですが説得力抜群の上手い歌唱に聴き惚れるスロウ「What Are You Doing The Rest Of Your Life」でスタート。そしてフィーリーっぽいストリングスがたまらん「Somewhere」、キャロル・キングの名曲の秀逸カヴァー「So Far Away」、ゆったりとグルーヴする「I'm Gonna Find Out」とレディ・ソウルファンも狂気乱舞の傑作が連なります。またカヴァーではアレサの「Runnin' Out Of Fool」やマーヴィンの「Save The Children」ってのも収録。一方ジャジーな趣きではレンジの広い声が素晴らしい「You Must Believe In Spring」、ブルージーに迫るホレス・シルヴァーの「Wipe Away The Evil」と圧倒されます。最後にはサザン・ソウルさえ感じさせる「Things Don't Never Go My Way」で何とも粋な締め。
「後のスタッフのメンバーが絶妙のサポート。皆ええ仕事してまっせ」
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2007.02
06
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 もし音楽に目覚めた友達に「ソウルのライヴ盤なんかええの貸してくだはい」って言われたら、「これ、どないでっか」と多分差し出すであろうのがこのダニーのライヴ盤。生音主体の演奏が主流で、ミュージシャンがとても偉かった良き時代の“熱きソウル”を明瞭且つ最良の形で体現してるのがコレやと思います。スティーヴィー・ワンダーやカーティス・メイフィールド等と共にニューソウル興盛のど真ん中にいた人であり、おそらく現行R&Bの基礎を築いた人。ソウルを'60年代のゴスペル風味のポップスから進化させ、ジャジーなテンションコードなんかも多用してちょっと洒落た音楽の域まで持っていったのがこの人等や思います。熱き歌心はそのままに、クールにドライヴする演奏はこの時代ならではのカッコ良さで満ち溢れてます。
 内容は前半のL.A.録音、後半のN.Y.録音共に歌・演奏・観客の3方良しって感じで最高のクオリティで迫ります。ド頭に位置するマーヴィン・ゲイのカヴァー「What's Goin' On」からスイング感満載の本人によるエレピ&唄、フィル・アップチャーチのいぶし銀ギターとシビれまくりのパフォーマンスです。ウィリー・ウィークスのグルーヴしまくるベース・プレイも必聴。正直、オリジナルより聴いてるかもです。カヴァーは他にもキャロル・キングの「You've Got A Friend」やジョン・レノン「Jealous Guy」なんかも演ってて何れも名演中の名演と言って差し支えありません。特にイントロが始まった瞬間から観客の絶叫も聞こえる前者なんかは極上の出来で、サビの大合唱といい涙モンの素晴らしさです。またオリジナルとなる「The Ghetto」や、プレーヤーのソロ廻しも聴ける「Voices Inside (Everything Is Everything)」あたりもクール極まりない真っ黒なグルーヴが展開され申し分無し。ダニーが奏でるエレピにコンガが絡みつき会場が一体になって盛り上がる様が臨場感たっぷりに味わえる仕組み。他もメロウでポップながら黒さ満開な「Hey Girl」も聴きもの。やっぱライブながらダニーの最高傑作やと個人的に思ってます。
「正に理想のライブ盤。狭いキャパゆえの臨場感がたまりまへん」
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2007.04
07
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 唯一無二って言葉を仕事のプレゼンとかでも結構簡単に使用しますが、シカゴの重鎮カーティス・メイフィールドの官能的美声は正に他では味わえない声。緊張感がたまらんリズム構築やストリングスやコンガ多用の独特なサウンドも然りで今でもラファエル・サディークやディアンジェロあたりがしっかり継承してるように感じます。一度聴いたら病みつきになるその甘美なファルセットでホンマにええ録音をぎょうさん残してくれてまして、その曲群は現在では癒し効果があると科学的にも立証されてます。(ウソです。)それまでのソロ作品ではわりと社会派的内容の辛口ファンクが多かったのですがコノ作品以降はしばらく愛をテーマにしたものが続きます。歌う内容こそ変われどもコチラもカーティス・ワールド満開の実にカッコええ曲連発で、スーパーフライ等と同様絶好調のカーティス節が満喫できます。
 中身のほうはアコギが効果的に響く「In Your Arms Again (Shake It)」でいきなりメイク・ラブ彷彿のエロさ。そしてキティ・ヘイウッド・シンガーズの女性コーラスと一緒にとろけるしかない絶品スロウ「This Love Is Sweet」、「P.S. I Love You」と最高の流れです。またちょっとでエエから愛をちょーだいと歌う「Get A Little Bit」はウチの厳しい女子スタッフにも訴えたい内容。後半もホーンがバッチリきまるグルーヴィーなソウル賛歌「Sou Music」、激甘シングルカット「Only You Babe」、唯一辛口のプロテスト・ソング「Mr. Welfare Man」とペースを崩すことなく聴かせます。しかしこの辺のカーティスは売れたのかどうか知りませんが神がかり的に素晴らしいです。
「聴き終えた頃にはすっかり愛の伝道師気分。ええ仕事しまっせ!てな感じですわ」
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2007.12
26
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 最近放送されたTVでM1くらい楽しめたのがNHKでやったアイク&ティナ・ターナーのライヴ。奇しくも今月座長アイク・ターナー氏の訃報が飛び込んできたところだったので感慨深く見ることとなりましたが、トップクラスの芸人集団一座であったと再確認できました。エンターテインメントとは何ぞや?って答えを一発で導いてくれます。MCがバンド、キング・オブ・リズムを紹介しまず1曲。続いてコーラス兼ダンサーのアイケッツが登場し彼女達の見せ場へ。場が暖まったところで強烈にティナの登場と、盛り上げかたも堂に入った完成されたもので見ている側も知らず知らずのうちに引き込まれます。激しく卑猥で、ちょっとコミカルな踊りも楽しいダイナマイトショーは圧巻で、非常にエキサイティングなものでした。このセクシーで下品なパフォーマンスは大衆演芸的でもあり、新世界や神戸新開地、京都千本ラブあたりの空気を感じさせるベタベタ感が最高です。主役であるティナの激情型ソウルと、クィ~ンとかますギターが存在感抜群の当時の旦那アイク、ザックザック刻むリズムがたまらんキング・オブ・リズム、やけにコケティッシュなアイケッツが一体となって繰り出す「ザ・ショー」はこれぞプロ根性と言える天晴れさです。
 さて前述のTVと同時期のN.Y.カーネギーホールでの71年ライヴ盤です。夫婦仲は最悪だったらしいですが微塵も感じさせぬ熱いソウル・レヴューでJBと双璧だったってのがよく分かります。まずアイクの紹介、アイケッツの登場でアーマ・フランクリン(というよりジャニスで有名)のパワー・バラード「Piece Of My Heart」、スライの「Everyday People」。これがまた聴かせます。そして再度MCの紹介でティナが登場。キング・オブ・リズムが奏でるGimme Some Lovin'からアーサー・コンレーの「Sweet Soul Music」になだれ込む怒涛のエキサイティングな展開は何度聴いても震えます。当時好んで取り上げたロックナンバーもド迫力でストーンズ「Honky Tonk Women」、“ローリン、ローリン”のフレーズがあまりにも有名なハイライトのCCR「Proud Mary」と絶好調。特に後者は12分に渡る白熱の展開でいわずもがなの代表作。H-D-H作のアーシーなスロウ「A Love Like Yours」なんかも素晴らしすぎです。ラストは再びスライの「I Want To Take You Higher」で熱狂的に幕ですが、アンコールがまたエグい。極めつけの卑猥さで迫る「I've Been Loving You Too Long」(ティナがMicをナニに見立てて熱唱)、圧巻の「Respect」とオーティス・カヴァー2本立ての大満足ファイナル。
「一度生で見たかった惚れ惚れする凄まじい芸人魂。誰か継承してほしいもんです。」
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2008.06
10
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
B.B. King


 
 ブルース界の大御所、B.B. King。ギターもさることながら、ゴスペル直系の貫禄充分の唱法がメチャ好みな人です。クウィーンとお得意メジャー系のスケールで歌うように奏でるギブソン・セミアコをかまして、でっかい腹の横っちょにギターを移動させ雄大に歌う様が何ともたまりません。何といっても歌う時の顔がいいです。常に「どや顔」です。少々ミス・トーンが出ようがこの顔が全てを帳消しにしてくれます。包み込むような優しさにあふれ、時にグッと睨みつけたりと実に表情豊かにブルースを奏でる様は人間味に溢れ親しみもわきまくりです。CDであろうが何であろうが、それはしっかり伝わってきます。本作はブルーノート諸作でお馴染みのジーン・ハリス(p)やケニー・バレル(g)を擁したビッグ・バンド(The Philip Morris Super Band)のオーケストラ・サウンドとB.B.が相性抜群で、ルイ・ジョーダンやルース・ブラウン等が活躍した頃の古き良きR&Bの味わいも存分に楽しめます。B.B.の適度にオーバードライブさせたお馴染みの音も快調に響き渡るってなもんです。
 さて本アルバムの1発目はU2との共演で話題になった「When Love Comes To Town」です。U2のアルバムでは重ためのアレンジで演奏されていた曲がココでは軽快なアップ・テンポに。見事なビッグ・バンド・アレンジが施された仕様となって、いきなり気分高揚ノリノリ間違いなしです。18番となるブルース「Sweet Sixteen」の後は、必殺の傑作「The Thrill Is Gone」の登場です。イントロだけでゾクゾクしちゃいますが歌が入ってからがさらに圧巻。歌1小節目だけで客の歓声が湧き上がります。ビッグ・バンドとの共演で聴くこの曲もブルージー・ソウルって趣きが加速しメチャええ感じです。ゆったり歌われる「Ain't Nobody's Bizness」、ブギ調の「Paying The Cost To Be The Boss」と絶好調に歌いあげますが、何よりもワン&オンリーのB.B.のギターも冴えてます。やや苦手なマイナー・ブルースの後はクラシック的名曲の連発。「Night Life」、「Since I Met You Baby」、「Guess Who」とここでも実に気持ち良さげに歌うB.B.が最高です。そして最後は軽快なソウル・ナンバー「Peace To The World」で締め。観客も“ルシール”も心地良く歌ってます。
「さすがKing Of Bluesって言われるだけあります。並やない貫禄で圧倒勝ちですわ」
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2008.12
30
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  いよいよ激動の一年も終わりですが、今年は後半から世界的金融危機の煽りで社会不安が高まり、生活防衛による消費不況、企業業績不振での雇用悪化とロクな事が無いような感じでした。先日、他部門へ朝礼しに行って、そんな現況を見据えた販売戦略を皆に話したらアホな経営層から「そんな景気の悪い話、朝からマイクでするなっ」とドヤされました。今こそ冷静に消費環境を見直して取り組まなアカンのに「このオッサン、あほちゃうか」と思いました。まぁお構いなしに持論を曲げずに来年は逆襲したろと誓いましたが、70年代にカーティス・メイフィールドが直面してる不況を切り取って上手く仕上げたのが本作。苦しい時こそ現実に目をそらさず局面を乗りきるべきだと言ってるような名作で、シカゴ出身の平和主義者カーティスの熱きメッセージです。裕福な家庭の看板を尻目に配給の列を描いたシリアスなジャケが30年前の作品とはいい荒廃した今の社会情勢を想起させます。異様なほどの緊張感に満ちた傑作です。
 中身は全体的に重くシリアスなクール・ファンクで綴られてますが、隙間を活かした張りつめた雰囲気で進行していく様はコッチも手に汗握ります。冒頭から緊張感満載の本作を象徴する名ファンク「Billy Jack」でスタート。そして“いい暮らしがしたいなら自分を見極めるんだ”と諭す「When Seasons Change」も、シンプルなワウ・ギターと絶妙のファルセットで表現するドス黒い名作。ギミック無しに淡々と進行していくのが逆に耳を惹きつけます。3曲目に傑作にして唯一のラブ・ソング「So In Love」が登場。厳しい現実を直視した内容が続くアルバムの中でホッとする瞬間で、ホーンやオルガンも絶妙のグレイトな逸品。後半も、苦しい現状を神に祈る「Jesus」や、「Blue Monday People」、「Hard Times」と不安定な世間を風刺しますが、効果的なコンガや隙間を多用し凄みを持って迫ります。最後は麻生首相にもぜひ聴かせたい「Love To The People」。正に今と同じような失業者続出のTVニュースや圧しかかる税金を嘆くなか、そんな時こそ愛やプライドが大事と説きます。結構Love&Peaceを歌ったカーティスにしては異色ですが、プリンスやディアンジェロにも引き継がれたクール・ファンクには何度聴いてもシビれさせられます。
「“止まない雨はない”ってよく言った今年。来年は“儲かって笑たろかい”っていきたいもんですわ」
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2009.02
10
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 本年度のグラミーはロバート・プラント&アリソン・クラウスやコールドプレイが主要部門を獲得してましたが、R&Bアルバム部門で若手に混じってノミネートされてたのが御大アル・グリーン! しかもリアーナちゃんの突然のパフォーマンス・ドタキャンの代役を急遽務めたのもアルでした。マジ最高でした。子供の頃からリスペクトしまくりだったというホワイトR&Bの要人ジャスティン・ティンバーレイクをデュエット・パートナー、ボーイズⅡメンをコーラスに従え名曲「Let's Stay Together」を堂々の熱唱です。リアーナも見たかったですがコレは何とも嬉しい誤算で、衰えの無い圧倒的なライブは場内スタンディング・オヴェイションとなった見事なものでした。さすが大師匠!最優秀R&Bアルバムはジェニファー・ハドソンとなりましたが、昨年発表の奇跡の大傑作は最優秀アルバムを獲得しても何らおかしくない作品であったのも記憶に新しいところです。そんなアル、栄光のHi時代の後期を飾る日本でのライブがコチラ。
 1978年東京音楽祭での来日でグランプリを獲得した後のゴキゲンさんライブで、ゴスペル転向直前期の熱い音です。おそらく唯一の公式ライブ盤。既にハイ末期だったため、全盛期の重いハイ・サウンドではないのが残念ですが、歌の方はバッチリ。ワザと抑制を効かしていたスタジオ盤のヒット曲に比べ結構ストロング・スタイルも織り交ぜ聴かせてくれます。オープニングは大傑作「L-O-V-E (Love)」からスタート。これはアルの諸作でも1,2を争う名曲で変幻自在のゴスペル唱法が頭から炸裂!続くのが「Tired Of Being Alone」、「Let's Stay Together」。もう反則ともいえる名曲連打です。まぁ興奮しまっせ。そして最近「Sex And The City」サントラでのジョス・ストーンとの再録もグレイトだったビージーズ・カヴァー「How Can You Mend A Broken Heart?」、70年代後期屈指の傑作ミディアム「Loving You」、東京音楽祭グランプリ受賞のバラード「Belle」と怒涛の展開。中盤も「Sha-La-La」、「God Blessed Our Love」、「You Ought To Be With Me」と傑作曲の嵐で最高の展開です。特に「For The Good Times」なんかで見せる官能的なスタイルは正にアル真骨頂といえるもんで、緩急のつけ方は正に神がかり的。後半は当時の新作「Belle」からの曲中心にファンキーにも迫り、最後はお馴染代表曲「Love & Happiness」で大団円。ソウル界の至宝であること、再確認ですわ。
「今また黄金期を迎えた大ベテラン。頼むから来日して生ステージ観せて~」
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