Al Grenn Is Love / Al Green * 1975 Hi

グダグダで過ぎた2010年もおしまい。色んな事に追われ続けてめくるめく過ぎて行った1年でしたが、あまりにも余裕が無かったと少し反省です。ちょっとゆとりを求めて見た、M-1も全然おもろなくてガッカリ。サンドウィッチマンやブラマヨ並みの笑いを期待してたのに~。これでは番組終了も正解です。そして、追われてるだけで経済回復への根幹にメスを入れられない管政権もがっかりでしたが、大きな心、大きな愛が無ければ何事も前に上手いこと進みません。自分も来年は、もうちょっと色んなものに“愛”を持って接しようと思います。そんな事で締めくくりは愛の伝道師、メンフィスの貴公子アル・グリーン。ほんま、愛を歌わしたら天下一品です。
本作は音良し、歌良し、グルーヴ良しと最高づくめのハイ時代のアル・グリーン作品でも1,2を争う愛に満ちたアルバム。今も世代を超えて、絶大な支持のアル師匠ですが本作もマジ最高です。まず登場のシングル・ヒット「L-O-V-E(Love)」から悶絶王道Hiサウンド炸裂で思わず万歳三唱です。猫なで系の甘い声とストロングヴォイスの使い分けも神がかり的。もはや人間国宝の域で、もうかれこれ2万回聴いてますが決して飽きません。もうひとつのシングル曲「Oh Me, Oh My (Dreams In My Arms)」もグレイトで、メンフィス・ホーンズにチャールズ・ホッジスのオルガンが効きまくった好ミディアムでコチラも聴き逃せません。この2曲だけでも、アルバム1枚分ぐらいの価値ありですが、他の曲も聴きどころ満載。とにかくミディアム曲はどれもハズレなしで、「Rhymes」や「There Is Love」、「I Gotta Be More」などで聴ける期待通りのド真ん中Hiサウンドはやっぱり最高。スロウでも、まったりした「Could I Be The One」や「I Didn't Know」なんかでのストリングス・アレンジ、独特のヘヴィーなサウンド加工されたハワード・クライムスのドラム、アル師匠の地声&ファルセットを駆使した歌い回しは絶品です。あぁ、これやからハイ・サウンドはやめられまへん。またパーカッシヴなアレンジが施された「Love Ritual」は本作の中でも異色ながら重要なスパイスとなるカッコええ作品。コンシクエンスの強烈なサンプリング使用も忘れられん最後に登場する「I Wish You Were Here」も黄金期ハイ・マナーが嬉しくなるミディアム・スロウで大満足での終了です。この音の生みの親ウィリー・ミッチェルも亡くなって早1年ですが、こうやって聴くとセンスの良さに改めて脱帽です。
「ギスギスした世の中、やっぱ愛があれば全てうまいこと行きます。来年はコレでいきます!」
L-O-V-E
samyu
No title