Christmas Album / The Jackson 5 * 1970 Motown

いよいよクリスマス。ワケのわからん宴会で金アホほど使って後悔ばっかですが、どこの飲み屋でもツリーが煌びやかです。イルミネーションも綺麗な場所が多く、ラヴァーズ・スポットも多い首都圏。甘い時間を過ごす予定もないので、ステテコ履いて一升瓶持ってカップルの前で暴れたろかと画策中(←嘘です)。あ~せめて家族と美味いモンでも食って過ごしたいっ。まぁもうすぐ仕事環境も変わる予定なので、我慢我慢って感じです。さてクリスマス・アルバムは毎年いろいろ出てきて楽しいですが充実なのは、やはり黒音系。モータウンなんかは昔からポピュラー指向が強い会社でしたから、全盛時もクリスマス関連の秀作ウジャウジャです。しかも、それぞれのアーティストでレベルが高いのでマジ要チェックです。
純粋なクリスマスらしいアルバムをしっかり制作してたモータウンでしたが、マイケルの歌唱も冴えわたるジャクソン5デビュー直後の本作は屈指の出来栄え。フィル・スペクターのアルバム同様に最高レベルに達しているのがコレですわ。ジャーメインが渋くキメた後にマイケル爆裂って仕掛けが楽しい冒頭の「Have Yourself A Merry Little Christmas」に、マイケルがリードをとる「Santa Claus Is Coming To Town」とバブルガム・ソウル爆裂ぶりがたまりません。12歳マイケルの突き抜けた明るいヴォーカルは「Up On The House Top」や、スティーヴィーも歌った「Someday at Christmas」などでも全開。しっとり系では当時15歳ジャーメインの兄貴がリード担当で「The Christmas Song」など、かなり聴かせてくれます。真っ赤なお鼻の♪でおなじみ「Rudolph The Red-Nosed Reindeer」や「Christmas Won't Be The Same This Year」でもジャーメインはソウルフルにキメてます。また日本でもお馴染のクリスマス・ソングのジャクソン5版で聴けるってのが楽しさ満開で、マイケルが“ラパパンパ~ン♪”と唄ってくれる「Little Drummer Boy」や、懐かしい「I Saw Mommy Kissing Santa Claus」などは最高。やはり変声前のマイケルの声ってのはやはり格別で、神童と言われただけのことはあります。声は子供なのに、ソウルを知り尽くしたような憎い節回し。これぞバブルガム・ソウルの醍醐味です。そして特筆すべきなのがモータウン・オリジナルのクリスマス・ソング「Give Love On Christmas」。この曲は後に80年テンプスがグレン・レオナルドのファルセットでキメたり、ジョニー・ギルもカヴァーしてる名作です。このあたり、流石モータウンって感じです。
「忘年会とかこつけて乱れまくりの日々。心、洗われますわ~」
Santa Claus is Coming to Town
I saw mommy kissing Santa claus
まり
イブはイルミを見てふるえてました。