It's Only Rock'n Roll / The Rolling Stones * 1974 Atlantic

ついに70才の人等がバリバリにロックする時代に。こうなると、とことんセクシーなじじいのパイオニアとなって欲しいです。そしてストーンズもポールに続いて来日が決定! いつまで来てくれるか分からんのでコレは何としても見ておきたいトコロです。50周年の流れでミック・テイラーまで同行ってのが70'sストーンズ・ファンには嬉しいことでしょう。自分がファンになった時には、もういなかったのであんまり思い入れはないですけど。。ビル・ワイマンがヘロヘロでも来てくれたら、もっと嬉しかったかも。まぁ何にせよ、また盛り上がりますね〜 ここは70年代前半を支えた2代目金髪美形ギタリスト、ミック・テイラー(←脱退後はファットなおっさん)に敬意を表して本作です。Beggars Banquetから引っ張ってたジミー・ミラーもディスコ、ニューウェーヴ時代突入前にココでおさらばです。この人のプロデュースもアーシーで良いのですが、いかにも泥臭すぎるアプローチのマンネリ打破には正解でした。
実はあんまり聴き込んでない本作。若干、不調を感じる時期ながら流石の中身です。月並みながらタイトル曲「It's Only Rock 'n Roll (But I Like It)」は正にストーンズ・クラシック。既に交流を始めていたウッディとのセッションから生まれた曲で、特級ではないにせよタイトルからしてバンドを体現していて最高です。そしてコノ時期特有のモコモコ・サウンド炸裂の「Dance Little Sister」もカッコいいストーンズR&R。ミック・テイラーもクラプトン的に絡みますが、最大の置き土産となったのは「Time Waits for No One」。哀愁漂う美メロにサンタナばりのギターも泣かせます。大きくテイラー貢献と思われるこの曲もしっかりクレジットはJagger/Richards。恐るべき政治力。冒頭の「If You Can't Rock Me」もストーンズらしいグルーヴでノレるし、ヘボかったテンプス・カヴァー“My Girl"のリベンジか「Ain't Too Proud To Beg」もしっかりストーンズ流儀で堂々たる出来。「Till The Next Goodbye」のような美しくも、ある意味若年寄っぽいスロウも演ってますが、この数年後"Respectable"みたいなのをブチかますのでOKです。ミックのソウル趣味あふれる「If You Really Want To Be My Friend」はフィリーのBlue Magicも参加。最後は名作"Black & Blue"に繋がるファンク「Fingerprint File」。ミック・テイラーがクールなベースかましてます。
「さぁ来い、ストーンズ。 キース!ドームでもずっこけリフを響き渡らせてくれ!」
It's Only Rock 'N' Roll (But I Like It)
Ain't Too Proud To Beg
Till The Next Goodbye
guitamac
No title