Four & More / Miles Davis * 1964 Columbia
2009-11-23 Mon 23:18
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 予測不能のカウンターパンチをバシバシ浴びたい時などは、やっぱりJAZZ。冷や汗が出るほどの緊張感が快感極まりないマイルスですが、暴走機関車の如くぶっ飛んだ演奏が聴けるのがこのライブです。張り詰めたテンションの中で、「喧嘩売ってんのか?」というような凄まじい音像が爆裂。メンツはピアノにハービー・ハンコック、ベースにロン・カーター、テナーはジョージ・コールマンですが、最初に喧嘩を売りだすのが紛れもなくドラムのトニー・ウィリアムス。とにかくもの凄い疾走ぶりで全員を煽っていて、応える面々もいちいちカッコええのです。収拾がつかないようで、よく聴くと全員が5人6脚でボルト並みの速さで見事にゴールインするっていう神技を涼しい顔して演ってる感じです。64年のN.Y.ライブですが、同日公演のスローテンポ・トラックは姉妹アルバム「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」に収録し、こちらはアップ・テンポの爆裂トラックのみで構成。BGMとして聴き流すことは、まず不可能です。
 収録曲は何故なのかは分かりませんが、何れも狂ったようにテンポ・アップされていてスタジオ録音とは違った新鮮さが。とにかく「なんで、そこまで?」っていうくらい速いです。ロン・カーターが奏でるベース・ラインからマイルスのソロ突入でいきなりパンク・モードとなるバンドに興奮する御馴染「So What」から凄いハイ・テンション。テナーのジョージがおとなしく聴こえるくらいです。どの曲も終盤にソロをとるハービー・ハンコックですが、どれもクールで最高です。そして何と言っても個人的ハイライトは2曲目の「Walkin'」。こちらも壮絶ですが、トニーのハイハットだけでも酔えます。まず各々が鋭いフレーズの応酬でシビれますが、終盤、テーマに戻る時などはホンマ鳥肌。凄いの一語に尽きます。後半戦もオリジナルをテンポアップした「Four」がまた凄い出来で、ここでもトニーのドラムは特筆モノのエキサイティングなプレイ。「ほんまに10代かいな」と思わせる熟練したテクニカルなさばきです。そしてイントロからロン・カーターがグイグイ引っ張る「Seven Steps To Heaven」でもマイルスの1stソロはコンパクトながらバシッと決めてます。最後の「Tehere Is No Greater Love」ではマイルス18番のミュートされたトランペットが縦横無尽に暴れまくり。アルバム中、最も落ち着いた演奏でホッとしたりします。全員、我に帰ったような演奏で唯一リラックスして聴けます。
「吹きまくってるマイルスを聴きたかったらコレ。しょーもない格闘技より興奮間違い無し!」
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Our Man In Paris * Dexter Gordon * 1963 Blue Note
2009-11-19 Thu 00:40
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Dexter Gordon - Our Man In Paris

 ぶっとい音での武骨なブロウが、いつ聴いても胸の奥底にある男気スイッチをOnにしてくれるデクスター・ゴードン。“チンチンついてるからにはテナーはこう吹かなあかん”とでも言ってるような音色は、豪快でホンマかっこええです。結構、好みの作品が多い人ですが、「あ〜チュニジアの夜が聴きたいっ」と思う時、真っ先にチョイスしてしまうのがデクスターの本作。50年代は麻薬に溺れてヘロヘロやったのに、60年代奇跡の復活を果たしブルー・ノート・レーベルで名作連発。これもその時期の作品です。数年前、仕事でつきあいのあったJazzマニアの家で何百万するオーディオで爆音で聴かせてもらった「チュニジアの夜」の感動は忘れません。ブルーノート時代は何作か聴きましたが、ヨーロッパに渡ってから最初の録音となる本作はジャケも渋く中身も最高。スタンダード中心で聴きやすさも抜群です。
 さてこのアルバム。晩年のバド・パウエル(p)の体調の都合で新曲ではなくスタンダードに急遽変更となったらしいですが、結果的にコレが生まれたのでヘロヘロのバドにも感謝。映画「ラウンド・ミッドナイト」もこの頃のバド・パウエルがモデルです。また、やたら手数の多いドラミングのケニー・クラーク(ds)もえらいカッコええです。冒頭に鎮座する「Scrapple From The Apple」からケニーも全開で、ぶっきらぼうなデクスターのブロウとの相性も抜群です。テーマから適度な緊張感も維持しながら、グイグイ攻撃的プレイ炸裂。レースのファンファーレ・フレーズなども導入した遊び心もたまらん傑作。じっくり自然体でプレイする「Willow Weep For Me」も“オール・マン・リヴァー”を挿入したりデクスターらしいアプローチで引き込みます。続くスウィング感満載の「Broadway」はデクスターの必殺単音責めからハーモニックスまで自在にプレイ。グルーヴしまくる演奏がたまりません。バラード「Stairway To The Stars」ではムーディながら甘々にならないとこがまたエエ感じ。そして最後は最高すぎる名セッション「A Night In Tunisia」。ピエール・ムシュロ(b)のド頭のベースからシビれますが、デクスター本領発揮の剛球ストレートが冴えわたります。テーマからソロまで全盛期スタン・ハンセンの如く熱いパフォーマンスが味わえます。またバド・パウエルのいぶし銀プレイやケニー・クラークの派手なソロも絶妙。全編、まさに渾身のプレイが満喫できます。
「クールな音とはコレなんやと教授してくれる男、デクスター。入魂の1枚ですわ!」
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Propositions / Bar-Kays * 1982 Mercury
2009-11-15 Sun 00:09
Bar-Kays_-_Propositions_(1982)[1]

The Bar-Kays - Propositions

 セクシーな黒人女性にパールネックレス。ジャケだけで“よっしゃ〜”って感じですが、スタックス時代からナイスなファンクを連発してたベテランの80年代初期の作品。アレン・ジョーンズのプロデュースで秀作連発時期の1枚です。ラリー・ドッドソンの黒く下品なヴォーカル中心にカメレオンのようにブラック・トレンドを巧みに取り入れ、時代背景に合わせた驚異の生命力で生き続けるチームです。パクリの名人集団と揶揄されることもある彼等ですが、エエやないですか。パクっても。いつも自分も若きスタッフに「人のやってるエエとこ、皆パクったれ」と言いますが、それで組織が活性化するんですわ。世の中、そんなもんです。そんなことで、70年代から既にアースやらP-ファンク、オハイオ・プレイヤーズあたりを見事に吸収&昇華させた次なるターゲットはリック・ジェイムスやプリンス。前作でもあった、もはや模倣を超越した芸術的パクリ芸はここでも絶好調。打ち込みなども取り入れ出したエレクトリック・ファンクですが熱い魂はバッチリです。なんせ60年代から活躍する大御所バンド。パクられた後進アーティストも「先輩、ええ加減にしとくりゃす」てなもんでしょうが、カッコええもん勝ちのこの世界。平然と懐に入れグレードアップさせる厚かましさには平伏すしかございません。
 本作も“As One”くらいからの勢いをそのまま持続した良曲揃いのナイスなアルバム。なんでもオブライアン影響下というタイトル曲「Propositions」から前のめりな80sファンクが炸裂。いやがおうにも腰を直撃します。リック・ジェイムス調の「Do It(Let Me See You Shake)」も縦ノリファンクで、なかなかの迫力。しかしながらブッ飛ぶ鳥肌ファンクはなんといっても「She Talks To Me With Her Body」。ド迫力のグルーヴが全身で味わえる傑作トラックで、大音量で聴けば聴くほど興奮間違いなしです。また「Tripping Out」も負けず劣らずの迫力グルーヴでブヨブヨ鳴るドス黒いシンセも最高です。しかしながら押しの一手ばかりではありません。極上のメロウトラックもしっかりメニューに用意されてるのが嬉しいところ。スロウでは激メロウな「Anticipation」もよろしいですが「I Can't Believe You're Leaving Me」なんかのボトムの効いたファルセット曲も黒くてエエ感じ。シンセ・ベースにラリーのVoがグイグイ迫るラストの「You Made A Change In My Life」も超オススメ。どっしりとしたミディアム・ファンクでこちらもドえらいカッコ良さです。最後でしっかり男汁しぼりだしてくれるトコなど憎いやないですか。とにかく絶好調、全開バリバリのファンクがガッツリ聴けます。
「中途半端に聴けば魅力半減なファンク道。必ず低音バシバシの音で体感せよ!」
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The Definitive Collection / Lionel Richie * 2003 Motown
2009-11-12 Thu 00:02
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Lionel Richie - Lionel Richie: The Definitive Collection

 オッサン連中にもおもろい企画であるダウンタウン「HEY!HEY!HEY!」の“今聴きたい名曲”ってコーナー。連日の飲み会で見れんかったので今週分を今日見ると何とライオネル・リッチーの登場です!とんねるず石橋のライオネル・リチ男ではなく本物です。思わず興奮してしまいました。何せベストヒットUSA時代、大好きだった80年代の超大物です。登場だけでビックリでしたが、大ヒット「Say You, Say Me」を昔と何ら変わらん歌声で唄ってくれました。いかんせん音楽をハマるにつれ「こんなオッサン、好きやったらCoolやない」と思い始め、すっかり高校くらいから敬遠しましたが、実はシングル盤とかまで買って歌詞まで覚えて聴いてた人。これは嬉しいハプニングでした。ロサンゼルス・オリンピックの閉会式や「We Are The World」仕切りでの大物ぶりは未だ記憶に鮮明です。そんな事で、自分がソウルやR&Bやと意識する前から、聴いてた黒人アーティスト、ライオネル・リッチー。ダサいと言われようと外せん人です。ワニみたいな顔してますが、こういった名曲集を聴くと曲作りのクオリティの高さに圧倒されます。
 やはり何と言っても代表曲「All Night Long」なんかは今聴いても心躍ります。アフリカやジャマイカのエッセンスも交えたPopな大ヒットで、ミーハーですがやっぱ最高です。大ヒット「You Are」もPVでの“どや顔”が忘れられん普遍的名曲です。また絶対的に凄いのがコレ以上やったら臭すぎる寸前の名バラード。これはお得意分野で「Trury」やDiana Rossとの「Endress Love」など圧巻です。なんぼクサイと言われようが、鳥肌級のバラードであることは疑う余地なし。ただし行き過ぎた感もある「Hello」までいくとToo Much。ちょっと鼻につきます。シンセの使い方やドラムの音が古さを感じる'80sの音ですが「Ballerina Girl」なんかも、よく聴くとコモドアーズ時代の名スロウと変わらん構造です。2002年の「Goodbye」など初めて聴きましたがほんまグレイト。やっぱエエ曲書きます。勿論、「Penny Lover」や「Stuck On You」、「Running With The Night」なんかの大ヒットもしっかり聴けますが、ほぼ無視だった90年代も「Do It To Me」ってな名曲が聴けるのも嬉しいところ。元々コモドアーズでバリバリのファンク演ってた人ですが、ここではトレードマークとなる「Easy」や「Still」などグループ時代のスロウ名演も嬉しい収録。中でも76年「Just To Be Close To You」は絶品。コモドアーズはしっかり別立てで聴いたほうが無難です。こうやって聴くとポピュラーやカントリーっぽかった器用すぎるスタイルが逆に仇となってコアなファンを遠ざけたきらいもありますが、USシーンを代表する才人であることは間違いありません。2枚組ヴァージョンでは70sを彷彿させるの傑作スロウ「Don't Wanna Lose You」や「I Forgot」などの90年代以降の名曲も多く収録。またコモドアーズの超傑作「Sweet Love」や爆裂ファンク「Too Hot Ta Trot」あたりも聴けてお得です。
「80年代の象徴みたいな人。スーザン・アントンとかとは格がちゃいまっせ。」
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Free Style Vol.1 / Various Artists * 2005 Universal
2009-11-10 Tue 23:47
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 「キング・カズが現役であり続ける限り、俺もやるで」と言い放つサッカー狂の友達がいて、今年も社会人リーグでバリバリやってますが、その精神には敬服です。高校時代、弁当一緒に食ってて卵焼き取っただけで3日も口きかんかった短気な奴ですが、引っ越した今もなぜか近所にいて飲み仲間。子供のサッカークラブ通いを聞くとプレステのウィニングイレブンを各ヴァージョン10種類も貸してくれる熱い男です。ここは彼に敬意を表して中田英寿が現役時代監修した本CDです。R&BテイストのHip-Hopが好んで収録されており、事実試合前とかのバスでヘッドフォン姿が映し出された時はこんなのを聴いてたそう。第2集でもコン・ファンク・シャンやシェリル・リン、リック・ジェームスなんかのオールド・スタイル集を出しており一気に親近感も増したヒデ。現役時のカッコ良さも今や懐かしいですが、今度、東京での仕事関連イベントに顔出ししてくれるかもしれんのでちょっと楽しみです。
 現役時代のセレクションなので今やちょっと古い音源ですが、こだわりのリミックスを多く交えたイケイケな選曲。オープニングを飾るのはNelly feat. Jaheim 「My Place」。メロディアスなラップに野太いジャヒームの声が絡む好トラックで、デバージ“I Like It”のフレーズも登場。そして名作リボンジャケから「Ignition」収録のエロ求道者R.Kellyは自身が制作のGinuwaine 「Hell Year」も。ラガマフィン調も織り交ぜたケリー氏の存在感は抜群。中盤は渋い展開で、ブッといビートが気持ちエエLL Cool Jを迎えたCarl Thomas 「She Is」Mya嬢のファーサイド仕様「Fallen」のFat Lip & Treをフィーチャーした強力リミックス、“Life Is A Bitch”の好演が忘れられんAzJay-Z & Beanie Sigelが客演の「Wanna Be There」、Nate Dogg登場のウェッサイばりばりのチル・アウト系トラックのMemphis Bleek 「Need Me In Your Life」と絶妙の展開。後半、光るのは何と言ってもN.Y.ハーレム出身のCam'ron。よっぽどお気に入りなのか、癒し系ビートが心地よい「Hey Ma」に、ジャスト・ブレイズの早回し交りのビートがイカす「Oh Boy」と2曲収録。他にも嬉しいのは、U.K.白黒混交グループSugababesのヒットした「Shape」のfeat. Romeoのリミックス、Wu軍団からのMethod Man feat. Ghostfaceの「After Party」、Busta Rhymes & Fabolousの登場に胸躍るアフリカン・ビートがクールなLumideeちゃんの「Uh Oooh (Remix)」など気の利いた選曲。終盤の盛り上げ番長Fatman Scoopはフェイス・エヴァンス曲をバックにひたすらガナる完全フロア仕様の大ヒット「Be Faithfull」はイケイケの極致。そんな感じで全体が比較的、きらびやかでフロアライクなトラック中心に選曲されていてスタジアムでも映えそうな曲ばっか。
「我らのホームグラウンド西京極スタジアム。サンガの試合でもこんなん流してくれ〜」
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Blue Streak / Music From Motion Picture * 1999 Epic
2009-11-07 Sat 01:31
blue strea

 たまにオッと思う映画を流してくれるKBS京都。この前、マーティン・ローレンスのアクションもたまらん10年前の映画、「ブルー・ストリーク」を放送してくれました。やっぱこの辺のドタバタ・アクションは理屈抜きに楽しませてくれます。話のほうは宝石泥棒がひょんなことからロス市警の刑事になり、難事件を解決していくっていう、現実ではありえん展開ながらテンポの良さで魅せます。この辺の映画は、な〜んも考えんとボケーっと見れるのでイイです。当然、音楽のほうも、今も活躍する旬のHip HopやR&Bアーティストが楽曲提供。音だけでもそこそこ楽しめちゃいます。
 サントラは映画でも印象的に流れてたJay-Z 「Girl's Best Friend」でスタート。スウィズ・ビーツ手掛けるリムショットが効いたインパクト・トラックですが、ただそれだけ。カッコええのは次のAWBのPick Up The PiecesネタにTyrees feat. Heavy Dが疾走感バッチリに仕上げる「Criminal Mind」。これはノレまっせ〜。他もリック・ジェイムズやユーリズミックス使用の大ネタトラック収録ですが、なかなかのしょーもなさ。ただ聴き逃せんのがWu一派からの刺客Reakwon feat. Chip Banksの「Blue Diamond」。ジョー・サンプルの緊迫感溢れるサンプリングに劇中ドタバタの中心となる“ブルー・ダイヤ”をネタにライミングで興奮です。他Hip Hop系でピカイチはサウス魂炸裂のキャッシュ・マネー勢で何と言ってもThe Hot Boys feat. Big Tymersの「Rock Ice」。これは理屈抜きに燃えます。存在感抜群のラップが最高なFoxy Brownの自分がいかにセクシーで金持ちかを厚かましくブチかます「Na Na Be Like」や、メロウなラップもイカす二人組Rehabの「Gimme My Money」あたりも聴き応え抜群。そして歌モノではやはりKeith Sweat御大。女性ラッパーDa Bratを従えロドニー・ジャーキンスのクールなトラックにミディアム「I Put On You」を決めます。もう声自体大好きなので無条件降伏です。ロドニー関連ではKelly Price嬢の「While You Were Gone」や、やかましいJa Ruleのラップだけ余計な女性4人組So Plushの「Damn」と総じてボトムの効いたビート曲で何れも好感触。塩辛ディープ・ヴォイス爆裂のRuff Endz 「Please Don't Forget About Me」も男気満載です。最後は昨年惜しくも逝っちゃったスタティックPlayaのティンバランド直伝チキチキビート炸裂曲「Playboy Like Me」で締め。
「決して侮れないサントラ盤。全編とはいきませんが、結構カッコええ音入ってます!」
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Marvin Is 60 〜A Trbute Album〜 / Various Artists * 1999 Motown
2009-11-02 Mon 00:56
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Marvin Gaye - Marvin Is 60 - A Tribute Album

 マーヴィン・ゲイが死んじゃってもう25年にもなりますが、もし生きていたら今年で70歳。遺作となった「Midnight Love」を聴く限り、間違いなく80〜90年の打ち込み化したR&Bでも大活躍していたことは容易に想像できます。セクシャル・ヒーリング・クラスの革命的名曲があと何曲も聴けてたのにと思うとホント残念でなりませんが、90年代の1線級アーティストがアップデイトさせた音でカヴァーしてくれたのが生誕60年時の本作。色々カヴァーされてきたマーヴィンですが、力作揃いのこのトリビュート・アルバムは天国で本人も「コレはいける」と思ったに違いない愛あるカヴァーで溢れかえっています。
 中身は1発目からErykah Badu & D'angeloがタミー・テレルとのデュエット「Your Precious Love」。貫録の歌いっぷりで、実験的なことはせずにオリジナルにわりと忠実なのも好感度大。しかしながら官能的なマーヴィンほどのエロさが無いのが残念なWill Downing「You Sure Love To Ball」、深みに欠けるMontell Jordan の「I Want You」なんかはオリジナルのマーヴィンのオリジナルが印象的すぎて、ちょっと苦しい出来。そんな中、曲がエエからって感もありますが金銀銅メダルは、真摯な歌声で魅了するBrian McKnightの「Distant Lover」、デビュー前だったProfyleの「What's Going On」、圧倒的歌唱力で迫るGerald LeVertの「Let's Get It On」。マーヴィンとは違った濃厚な感触は実にソウルフルで本作のハイライト。最も個人的に注目だった大傑作「Sexual Healing」に挑んだEl DeBargeも持ち前のスムースな歌唱を活かした味わい深い出来で好感度大。またオリジナルをほぼ踏襲したZhane 「Got To Give It Up」Jon. B 「Mercy Mercy Me」はヒネリこそないものの曲の良さやメッセージも崩してません。他にはChico DebargeJoeKenny Lattimoreなども参戦ですが、最後を飾るに相応しい力作がタミー・テレルとのデュエットだった「If This World Were Mine」。オリジナルとは違ったガット・ギターを使ったアダルトなアレンジでGrenique & Tony Richがじっくり聴かせてくれます。
「完成度の高いオリジナルに果敢にチャレンジしたカヴァー集。モータウン監修だけあって高品質ですわ」
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Recorded Live Marvin Gaye On Stage * 1963 Motown
2009-10-30 Fri 23:13
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 デトロイト・モータウン時代のライブとなるとN.Y.アポロでの熱いオムニバスLPを繰り返し聴いておりましたが、やっとこさCDとなった'63年カリフォルニアの単独ライブ盤。ちょっと上品な'66年のコパ・ライブってのもありますが、熱きソウルシンガーとしてのマーヴィンを体感したいならコッチ。元々スタンダード志向だったこともあり、スタジオ盤でも試行錯誤の時期の60年代だったようですが、モータウン流儀に沿ったソウル・ナンバーを溌剌と熱唱するマーヴィンには何事にも代え難い魅力がございます。ニューソウル時代になってアーティストとしての名声を確立してからは、60年代の曲を化石メドレーとか言って軽視したステージ構成になっちゃうのでここらの音は貴重。本人が嫌がるわりには、素晴らしき純粋モータウン・マナーの曲もなかなか。テンプスやサム・クックのライブ同様、狭い会場での臨場感を増したライブの熱さはグッときます。
 中身は30分にも満たない8曲とコンパクトですが、ソウル汁濃縮の火傷必至盤です。MCの紹介から大歓声の中、ソウル・シンガー“Marvin Gaye”を知らしめた大傑作「Stubborn Kind Of Fellow」が登場。ダーティに声を荒げるラフな唱法にシビれまくりで、全編あいの手を入れる女性コーラス(マーサ&ヴァンデラス?)も絶妙です。つづく軽快なミディアム「One Of These Days」も観客を煽るたびに沸き起こる歓声も臨場感満載。当時はR&Bヒットも少ない新人シンガーなので半分がカヴァーですが、何れもストレート剛球勝負で迫力あり。ノリノリの「Mo Jo Hanna」から、ブロードウェイ曲集でも演ってた“酒の薔薇の日々”(「The Days Of Wine And Roses」)へとムーディな一面もしっかり誇示。後半は自身のR&Bヒット「Pride & Joy」、「Hitch Hike」と連発。会場のヴォルテージも上昇です。「Get My Hands On Some Lovin'」もヒットした“スタボン〜”の二番煎じっぽいながらスタジオ盤で聴くより生々しさUpで◎。最後の「You Are My Sunshine」もモータウン流のリズムを効かしたアレンジで躍動感ばっちり。ライブ嫌いであったというマーヴィンですが、実にステージをエンジョイしているような雰囲気です。一連のマーヴィン再発の個人的一番目玉でした!
「男マーヴィン24歳の勢いバリバリR&Bライブ。熱い鼓動がたまりまへん。」
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