Blue Streak / Music From Motion Picture * 1999 Epic
2009-11-07 Sat 01:31
blue strea

 たまにオッと思う映画を流してくれるKBS京都。この前、マーティン・ローレンスのアクションもたまらん10年前の映画、「ブルー・ストリーク」を放送してくれました。やっぱこの辺のドタバタ・アクションは理屈抜きに楽しませてくれます。話のほうは宝石泥棒がひょんなことからロス市警の刑事になり、難事件を解決していくっていう、現実ではありえん展開ながらテンポの良さで魅せます。この辺の映画は、な〜んも考えんとボケーっと見れるのでイイです。当然、音楽のほうも、今も活躍する旬のHip HopやR&Bアーティストが楽曲提供。音だけでもそこそこ楽しめちゃいます。
 サントラは映画でも印象的に流れてたJay-Z 「Girl's Best Friend」でスタート。スウィズ・ビーツ手掛けるリムショットが効いたインパクト・トラックですが、ただそれだけ。カッコええのは次のAWBのPick Up The PiecesネタにTyrees feat. Heavy Dが疾走感バッチリに仕上げる「Criminal Mind」。これはノレまっせ〜。他もリック・ジェイムズやユーリズミックス使用の大ネタトラック収録ですが、なかなかのしょーもなさ。ただ聴き逃せんのがWu一派からの刺客Reakwon feat. Chip Banksの「Blue Diamond」。ジョー・サンプルの緊迫感溢れるサンプリングに劇中ドタバタの中心となる“ブルー・ダイヤ”をネタにライミングで興奮です。他Hip Hop系でピカイチはサウス魂炸裂のキャッシュ・マネー勢で何と言ってもThe Hot Boys feat. Big Tymersの「Rock Ice」。これは理屈抜きに燃えます。存在感抜群のラップが最高なFoxy Brownの自分がいかにセクシーで金持ちかを厚かましくブチかます「Na Na Be Like」や、メロウなラップもイカす二人組Rehabの「Gimme My Money」あたりも聴き応え抜群。そして歌モノではやはりKeith Sweat御大。女性ラッパーDa Bratを従えロドニー・ジャーキンスのクールなトラックにミディアム「I Put On You」を決めます。もう声自体大好きなので無条件降伏です。ロドニー関連ではKelly Price嬢の「While You Were Gone」や、やかましいJa Ruleのラップだけ余計な女性4人組So Plushの「Damn」と総じてボトムの効いたビート曲で何れも好感触。塩辛ディープ・ヴォイス爆裂のRuff Endz 「Please Don't Forget About Me」も男気満載です。最後は昨年惜しくも逝っちゃったスタティックPlayaのティンバランド直伝チキチキビート炸裂曲「Playboy Like Me」で締め。
「決して侮れないサントラ盤。全編とはいきませんが、結構カッコええ音入ってます!」
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Marvin Is 60 〜A Trbute Album〜 / Various Artists * 1999 Motown
2009-11-02 Mon 00:56
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Marvin Gaye - Marvin Is 60 - A Tribute Album

 マーヴィン・ゲイが死んじゃってもう25年にもなりますが、もし生きていたら今年で70歳。遺作となった「Midnight Love」を聴く限り、間違いなく80〜90年の打ち込み化したR&Bでも大活躍していたことは容易に想像できます。セクシャル・ヒーリング・クラスの革命的名曲があと何曲も聴けてたのにと思うとホント残念でなりませんが、90年代の1線級アーティストがアップデイトさせた音でカヴァーしてくれたのが生誕60年時の本作。色々カヴァーされてきたマーヴィンですが、力作揃いのこのトリビュート・アルバムは天国で本人も「コレはいける」と思ったに違いない愛あるカヴァーで溢れかえっています。
 中身は1発目からErykah Badu & D'angeloがタミー・テレルとのデュエット「Your Precious Love」。貫録の歌いっぷりで、実験的なことはせずにオリジナルにわりと忠実なのも好感度大。しかしながら官能的なマーヴィンほどのエロさが無いのが残念なWill Downing「You Sure Love To Ball」、深みに欠けるMontell Jordan の「I Want You」なんかはオリジナルのマーヴィンのオリジナルが印象的すぎて、ちょっと苦しい出来。そんな中、曲がエエからって感もありますが金銀銅メダルは、真摯な歌声で魅了するBrian McKnightの「Distant Lover」、デビュー前だったProfyleの「What's Going On」、圧倒的歌唱力で迫るGerald LeVertの「Let's Get It On」。マーヴィンとは違った濃厚な感触は実にソウルフルで本作のハイライト。最も個人的に注目だった大傑作「Sexual Healing」に挑んだEl DeBargeも持ち前のスムースな歌唱を活かした味わい深い出来で好感度大。またオリジナルをほぼ踏襲したZhane 「Got To Give It Up」Jon. B 「Mercy Mercy Me」はヒネリこそないものの曲の良さやメッセージも崩してません。他にはChico DebargeJoeKenny Lattimoreなども参戦ですが、最後を飾るに相応しい力作がタミー・テレルとのデュエットだった「If This World Were Mine」。オリジナルとは違ったガット・ギターを使ったアダルトなアレンジでGrenique & Tony Richがじっくり聴かせてくれます。
「完成度の高いオリジナルに果敢にチャレンジしたカヴァー集。モータウン監修だけあって高品質ですわ」
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Recorded Live Marvin Gaye On Stage * 1963 Motown
2009-10-30 Fri 23:13
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 デトロイト・モータウン時代のライブとなるとN.Y.アポロでの熱いオムニバスLPを繰り返し聴いておりましたが、やっとこさCDとなった'63年カリフォルニアの単独ライブ盤。ちょっと上品な'66年のコパ・ライブってのもありますが、熱きソウルシンガーとしてのマーヴィンを体感したいならコッチ。元々スタンダード志向だったこともあり、スタジオ盤でも試行錯誤の時期の60年代だったようですが、モータウン流儀に沿ったソウル・ナンバーを溌剌と熱唱するマーヴィンには何事にも代え難い魅力がございます。ニューソウル時代になってアーティストとしての名声を確立してからは、60年代の曲を化石メドレーとか言って軽視したステージ構成になっちゃうのでここらの音は貴重。本人が嫌がるわりには、素晴らしき純粋モータウン・マナーの曲もなかなか。テンプスやサム・クックのライブ同様、狭い会場での臨場感を増したライブの熱さはグッときます。
 中身は30分にも満たない8曲とコンパクトですが、ソウル汁濃縮の火傷必至盤です。MCの紹介から大歓声の中、ソウル・シンガー“Marvin Gaye”を知らしめた大傑作「Stubborn Kind Of Fellow」が登場。ダーティに声を荒げるラフな唱法にシビれまくりで、全編あいの手を入れる女性コーラス(マーサ&ヴァンデラス?)も絶妙です。つづく軽快なミディアム「One Of These Days」も観客を煽るたびに沸き起こる歓声も臨場感満載。当時はR&Bヒットも少ない新人シンガーなので半分がカヴァーですが、何れもストレート剛球勝負で迫力あり。ノリノリの「Mo Jo Hanna」から、ブロードウェイ曲集でも演ってた“酒の薔薇の日々”(「The Days Of Wine And Roses」)へとムーディな一面もしっかり誇示。後半は自身のR&Bヒット「Pride & Joy」、「Hitch Hike」と連発。会場のヴォルテージも上昇です。「Get My Hands On Some Lovin'」もヒットした“スタボン〜”の二番煎じっぽいながらスタジオ盤で聴くより生々しさUpで◎。最後の「You Are My Sunshine」もモータウン流のリズムを効かしたアレンジで躍動感ばっちり。ライブ嫌いであったというマーヴィンですが、実にステージをエンジョイしているような雰囲気です。一連のマーヴィン再発の個人的一番目玉でした!
「男マーヴィン24歳の勢いバリバリR&Bライブ。熱い鼓動がたまりまへん。」
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Depend On Me / The Miracles * 2009 Motown
2009-10-27 Tue 01:27
depend on me The Miracles

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 どこまでやってくれんねんっとファンを狂喜乱舞状態にさせるHip-Oの快挙モータウン企画。マーヴェレッツに続いて投入の丸ごとドカン・シリーズは何と副社長スモーキーのミラクルズ!モータウン・デビュー作から5作をリマスターで2枚組CDでお得にまとめてくれました。マイケルやアン・ヴォーグもカヴァーした大傑作スロウ「Who's Lovin' You」から名曲うじゃうじゃの初期ミラクルズはかなり歯抜けだったので、マジで嬉しいっす。'50s ドゥーワップの香りもたまらん初期サウンドは全盛期モータウンとも一味違った魅力。コンポーザーとしても手腕を振るった若旦那のスウィートな音は聴き逃せません。
 1枚目はジャケもイカした61年1st“Hi, We're〜”からで、バレット・ストロングの「Money」以外はすべてスモーキーの自作。言わずもがなの「Who's Lovin' You」に「Depend On Me」と2万回はゆうに聴ける絶品バラードの綺麗な音の収録に感涙。スモーキーの艶っぽい声は既にココで確立済でいちいちシビれます。初期メンバーでもあった、スモーキーの可愛い奥さんクローデッドの歌も聴ける「After All」(←ロネッツ・ヴェロニカ風の声も最高!)や、最初のヒットでモータウンの原点ともいえる「Shop Around」もここに。「Cause I Love You」や「Don't Leave Me」など隠れた名曲も注目です。2ndの“Cookin with〜”はストリングを配した都会的なサウンドも聴けますが、ダンス・ナンバー「Ain't It Baby」などは最高。18番のスロウも「You Never Miss A Good Thing」でナヨ声系絶品こぶしが冴えわたります。もちろんNon-LPシングルもばっちりでリズム・ナンバー「Mighty Good Lovin'」や、差し替え前の初回版やセカンド・プレスの別Version「Shop Around」も聴けちゃいます。
 61年3rdからはタイトル曲のまず洗練シカゴ録音「I'll Try Something New」が登場。上品な香りもたまりまへん。小ヒット「What's So Good About Good Bye」や、胸キュン3連スロウ「I've Been Good To You」、紅一点クローデッドの溌剌ヴォイスが光る「He Don't Care About Me」あたりエクセレント!アルバム用ってことでコール・ポーターなどのスタンダード曲も結構出てきますが、やっぱ自前の曲がグレイト。オリジナルで固めた63年3rd“Fabulous〜”では不滅のクラシック「You've Really Got A Hold On Me」が。この大ヒットでの急造アルバムだったのか1st重複曲もあったりですが、軽快なリズム曲「Happy Landing」などはイケてます。そして存在を知ってからずっと聴きたかったリーガル&アポロ63年ライブ“On Stage”は嬉しい収録。サム・クックの「Bring It On Home To Me」も曲中挿入に激シビれの「You've Really Got A Hold On Me」や、テンポアップで大盛上がりの「Way Over There」など必聴の7曲完全収録。
「ビートルズの連中も聴き漁った初期モータウン。小出しにせんかったのが偉いっ!」
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Hail Hail Rock 'N' Roll / Chuck Berry * 1987 MCA
2009-10-25 Sun 01:56
hail hail

Chuck Berry & Etta James - Hail! Hail! Rock 'n' Roll (Original Motion Picture Soundtrack)

 音楽関連の映画では「ラスト・ワルツ」と双璧といえる、チャック様の「ヘイル!ヘイル!ロックン・ロール」。もう20年以上前の作品ですが、ほんまおもろい映画で全音楽ファン必見です。60歳のバースデーコンサートを盛大に開催しようと、チャックの申し子の一人である男キース・リチャードが音楽監督として立ち向かうというあらすじ。人間不信のオッサンを何とか盛り上げようと四苦八苦するキースが紳士に見えてしまうという凄い内容です。途中に挿入されるビッグ・ネームのチャックに関する逸話も実に興味深いモノ。例えばブルース・スプリングスティーンの話では、無名時代幸運にもバック・バンドを務めるもリハも無しで本番直前に現れ、いきなりライブ開始って無茶苦茶な話。でもチャックのバックが出来たって喜んで証言する様に救われます。R&Rをビジネスと割り切っているチャックは、経費負担が大きい自前のバンドを持たずにギター1本持ってロードに出て地元の即席バンドと演る為、こんなことは日常茶飯事ってこと。「俺様の曲など、知ってて当たり前」なのでしょうが、なんぼ3コードのR&RでもKeyぐらい言ってくれないと困ります。しかしながらビジネスマンとして徹底したチャックがココに。そもそもエリック・クラプトンが「最初、白人だと思った」と回顧するほど、しっかりマーケットの大きい白人層を見据えた曲作り、陽気なアメリカンを描いた詞など流石です。しっかりビートルズ、ストーンズと虜にしたんですから。でも印税などの支払いが不当であった事や音楽の搾取など白人至上だった当時の社会を根に持つところなど、ロックン・ロールのオリジネイターとも言われる偉大なチャックが何故にここまで偏屈になったのかが垣間見れます。しかし本当は素晴らしいバックがついてこそチャックの音楽はココでの鉄壁バックで一層輝きます。それは今も残された色んなバック・バンドがついたしょーもない演奏の映像記録とかを見れば明らか。本作で貴重なのはデビュー時から数年間共にした故ジョニー・ションソンの素晴らしいピアノが共に聴けること。やっぱコノ人がいてこそ。そして特筆すべきタイム感でビートを構築するスティーヴ・ジョーダンのドラムも賞賛もの。コンサートに向けたリハで一見どうでもいいようなフレーズに拘りキースにいちゃもんをつけ、自分がボスである威厳を示す「Carol」イントロ弾きなおしなどの名場面が続出。そんな偏屈なオッサンながら本編のステージではやっぱカッコええのです。憎たらしいくらいに。
 CDではダイジェストですが「Maybellene」から「Memphis, Tennessee」、「Roll Over Beethoven」などクラシックを惜しみなく披露。お楽しみのゲストはChessで同じ釜の飯を食ったEtta Jamesが「Rock And Roll Music」、オールディーズ大得意のLinda Ronstadt 「Back In The U.S.A.」、ブルースマンRobert Cray 「Brown Eyed Handsome Man」、御大Eric Clapton 「Wee Wee Hours」、ジョンの息子Julian Lennonが「Johnny B. Goode」と楽しさ満載。
「次は米寿祝いで、キースとの親子喧嘩を見たいもんです!」
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Insane / The Roosters * 1981 Columbia
2009-10-22 Thu 00:01
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  あまりにも輝きすぎた大江慎也率いる初期ルースターズ。出た頃は初期衝動に駆られて演ったモンが、やっぱ一番カッコええのかと思ってしまう複雑な感想を持ってしまったアルバムです。というのもアルバム半分が新境地の意外なサウンドだったから。中学のガキであった我々にとって独特のスピード感や不良っぽさに魅力を感じていたのに、陣内との「爆裂都市」以降はちょっと難しい音楽に移行し始めたと感じ、だんだんと疎遠に。このシフトチェンジを理解できる器の大きさも持ち合わせてなかった私にとって、ちゃんと聴いた最後のルースターズです。Roosterzとなってストレートさを取り戻した80年代後半も聴きこむ程にはのめり込まなかったのは、やはり大江慎也のデンジャラスなオーラの不在感。ファンにとって評価の高い中期も、自分はあきまへんでした。
 そんな事で思い入れのの深いめんたいストレートR&R期の最終作。絶対外せん大傑作ロックンロール「Let's Rock (Dan Dan)」がいきなり冒頭に登場で興奮です。最初TVでこの曲を観た時も、体中が電気走って暫く動けんくらいでした。銀蠅つながりの板金屋の友達がLPを買う係だったので、自分はシングル盤を買いましたが、そちらは日本語ヴァージョンでがっくり。ライブでも演ってた英詞版がやっぱしっくりきます。そして池畑潤二のドラムも凄すぎるスピードナンバー「We Wanna Get Everything」、哀愁ブギー調もカッコイイ「Baby Sitter」、デビュー時からのライブ曲でもあったストレートR&R「All Night Long」と1stやa-Go Goのファンなら一発で気に入るナイス・サウンド炸裂です。そしてLPのB面が自分が受け入れられなかった新境地。今迄があまりに尖がっててカッコ良すぎたので、このNew Wave影響下のディープ路線「Case Of Insanity」や「In Deep Grief」が難解に聴こえ全く理解できませんでした。ファンには“分かってないっ”と怒られそうですが、子供丸出しやったのでお許しを。早々に方向転換してファンも振り回されたルースターズですが、同時期デビューのThe Modsなど調味料加えながら今もほぼ変わらんスタイルで演ってるのは驚愕です。しかしながら他のバンドでは絶対味わえない特別のオーラを放ってたのがこのバンドやったと再確認。
「何やいうても代わりの効かん最高の音がココに。永遠の愛聴盤には変わりございません」
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Moral / BOOWY * 1982 Victor
2009-10-20 Tue 01:40
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 先日、永ちゃんの東京ドーム・ライブに特別ゲストとして登場した氷室京介。還暦の永ちゃんもカッコよかったですが、来年50才のヒムロックも驚くほど若々しく往年のオーラをしっかり維持。甲本ヒロトも交え「黒く塗りつぶせ」で夢の共演です。そのエネルギッシュな熱唱にBOOWYよ再び!と、つい思っちゃいました。高校生の時、ビート系のバンドが流行りだしその中の頂点にいたBOOWYは、友達の影響もあり元々ミーハーな私はすっかりお気に入り。あまりのカッコよさに何やかんやと結局遡って全部聴きました。最初ビジュアルだけのチャラけたバンドやと思ってましたが、布袋氏と共に奏でる新型ビート・ロックは、メロディ・アレンジ・テクニック共にずば抜けてました。ARB活動休止時にも、友情出演してライブ参加したヒムロックの男気にも惚れたもんです。しかし、後のソロ活動の音は個人的には魅力半減。好みの問題ですが布袋氏と組んだ無敵バロムワン状態のBOOWYこそが最高の輝きを放っていたと、布袋氏のソロワークを聴いても同様に感じます。そのヒムロックの原点となるのが、このBOOWYデビュー作。後のバカ売れした時代とはまた違ったパンキッシュで危険な香りがたまりません。
 中身はシャープなインスト「Introduction」から、いきなり名曲「Image Down」。“B-Blue”の頃の煌びやかな感じはまだ無いものの、The ModsやARBに通じるストレートのパンチ力は威力抜群。布袋氏の凝ったギターワークも片鱗を見せていて聴きものです。Popなメロディにも惹かれる「No N.Y.」は解散まで演ってた超人気曲。しかしこの頃、最大の魅力は尖がりまくった部分。“体がなきゃ、誰がおまえを〜”と強烈な歌詞も印象的な「Give It To Me」、金属バット両親殺害事件をテーマにした「Watch Your Boy」、“人の不幸は大好きさ”と歌うタイトル・トラック「Moral」、サラリーマン批判の「Guerrilla」など説得力抜群のヒムロックのVoが光りまくり。パンキッシュな上から目線の歌詞も秀逸な「Mass Age」も必聴。ラストの痛快スピード・ビート「On My Beat」もアホほどカッコええです。CD時代になって同時期の「Dakara」、「Out!!」、「Let's Think」も追加。これらもなかなか高水準。
「後に出てきたビート系ロック全てがBOOWYの模倣に思えるほど突出した存在。原点はココです」
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The Best Of 1980-1990 / U2 * 1998 Island
2009-10-17 Sat 02:28
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U2 - U2: The Best of 1980 - 1990

  アナログ・レコード時代最後の大物みたいな印象のU2。アイルランド出身のせいか独特の冷たい感覚の中、存在感抜群のボノのVoが今も新鮮です。今もi-podとタイアップなんかもして現役感抜群ですが、自分がKOされたのは少年の鋭い眼差しジャケが光る「War」の頃。熱心に聴いてた頃のU2は全部レコードなので、改めてi-PodにほりこんだろとCDレンタルしましたが、あれも聴きたい、これも聴きたいと思ってると初期のベストに落ち着きました。「Gloria」が入ってない点だけが大いに不服でしたが、ベストで茶を濁す魂胆自身が不埒なものなので我慢です。デラックス・エディションみたいなのもレンタル貸し出し中だったので、おいおいじっくりいくとします。
 やはりビカビカに輝くのがNew Years DaySunday Bloody Sundayの衝撃的な83年時の新型R&Rサウンド。エコーを駆使したエッジのギター・サウンドも当時斬新で日本でも下山淳などフォロワーが出た影響力の高いモンでした。エコー&ザ・バニーメンとかパンク以降のニューウェーヴでもエエのがありましたが「番長格はU2やな」と確信したもんです。ストーンズの“Dirty Work”もやってたスティーヴ・リリー・ホワイトもナイス・プロデュースです。その後、出た“焔”はちょっと取っつき難かったですが「Pride」なんからU2らしくて好きです。イーノが良くも悪くも落ち着いた方向へ導いてます。そしてモンスター・グラミー・アルバム“ヨシュア・トゥリー”からは「Where The Streets Have No Name」、「I Still Haven't Found What I'm Looking For」、「With Or Without You」と不滅の名作3連打がもちろん収録。「One Tree Hill」も収録ってのが嬉しいですが、躍動感、曲の良さと文句無しでU2を超大物バンドに伸し上げた傑作が連なります。そして驚くほどの米ルーツ・ミュージックとの接近となった「魂の叫び」と素晴らしい邦題もついたアルバムからは、B.B.Kingとの共演にシビれた「When Love Comes To Town」、カッコええボ・ディドリー調シングル「Desire」、サン・スタジオ録音でホーンも絶妙の「Angel Of Harlem」など土着的でカッコええ音も提示。今から見たらU2の歴史では異質な時代かも知れませんが、最も彼等を身近に感じた時代です。ほんまの最初の曲は「I Will Follow」だけってのが残念ですが、ボーナス・ディスクのB面集は知らん曲ばっかで収穫でした。80年代後半と思われるカヴァー曲「Everlasting Love」や「Unchained Melody」に、壮大な「A Room At The Heartbreak Hotel」など本編と別立の15曲でコレはお得。
「常に変化し続け、巨大な存在であり続ける凄いバンド。知らん間に大ベテランでした。」
別窓 | New Wave + Punk | コメント:8 | トラックバック:0 |
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