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音系戯言

偏見に満ちた音楽観を好き勝手にレビュー。あくまで自己保有音源整理の為と、流行のブログウェーブにのった自己満足備忘録。黒人系(R&B・ソウル・Hip Hop)とロック中心っす。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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2012.05
14
Category : Atlantic, Stax
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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The Blues Brothers (Original Soundtrack Recording) - ブルース・ブラザーズ

 フェイスブックを開けるとBooker T. & the M.G.'sのベーシスト、ドナルド・ダック・ダンの悲報が。しかも東京で逝去・・。2012年ともなれば、60年代のアーティストがどんどん亡くなるのは仕方ないですが、66歳はちと若すぎます。自分の親父より若いやないですか。スティーブ・クロッパーと共にメンフィス・ソウルの生き証人としてまだまだ活躍していただきたかった。まずは、今迄かなり多くのナイスなプレイを聴かせていただき感謝と共に、ご冥福をお祈りします。思い返せば、かなりガキの頃からダック・ダン氏の演奏を楽しませていただきましたが、初っ端はやっぱり大ヒットのコレ。中学入学時の休みに友達皆で観に行った“ブルース・ブラザーズ”です。優作のドラマ“探偵物語”にどっぷりだったので、同じ匂いを感じた本作は自分にもヒットしまくりでした。大学の頃も、ビデオ化になって加古川のビデオ屋でバイトしてたバンド友達にダビングしてもらい何回も楽しんだモンです。この映画でジェイク&エルウッド兄弟のバックで最高の演奏をしてたのが、スタックスのハウス・バンドとして活躍したダック・ダンやクロッパーやったのです。(俳優としてもダック・ダンは活躍!) ソウルって最高やな!と、誰もが思えた素晴らしき映画でした。ここでも、オーティスやサム&デイヴのアルバム同様、めちゃシンプルなラインながらよく跳ねるベースラインで大貢献でした。
 さて追悼の意を込め、昔よく聴いた本作。タジ・マハールのモダン・ブルース「She Caught The Katy」で激クールな幕開けです。この空気感、やっぱイカしてます。お馴染「Peter Gunn Theme」、最もお気に入りだったスペンサー・デイヴィス・グループの「Gimme Some Lovin'」、ストーンズも演ってたソウル・クラシック「Everybody Needs Somebody To Love」、カントリーパブでの「Theme From Rawhide」、ここで初めて知った「Sweet Home Chicago」と、全部シーンが思い浮かぶ名曲群。ゲスト陣も最高で、楽器屋の親父に扮したRay Charles「Shake A Tail Feather」、牧師で登場のJames Brown「The Old Landmark」、怖い奥さんも名演技だったAretha Franklin「Think」と豪華キャスト。中でも個人的ハイライトは晩年のCab Callowayの名演が光った終盤の「Minnie The Moocher」。ドキドキしながらジェイク&エルウッドの到着を待つあの名シーンを思い出します。最後はエンドロールの中、オールキャストで歌う「Jailhouse Rock」。過去最高の娯楽映画やったと確信です。
「劇中、ずっとパイプを加えて印象的だったダック・ダン。素晴らしきグルーヴをありがとう!」
 
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2012.05
13
Category : Groovy & Mellow
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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Free Soul Introduction - Various Artists

 なんじゃかんじゃ言っても結構、重宝するのがフリー・ソウル。本シリーズをきっかけに注目を浴びたアーティストも数知れず。有名無名問わず、ひたすら気持ちええ70sグルーヴを提示してくれた編集スタッフには感謝です。もう打ち止めの感もあって最近は新作は出てませんが、この冠で初期に出されたものは、後々ブランド力を高めるのに大いに貢献した名編集多しです。
 これは8作目となるRCA〜BMG音源。中身は今やお馴染Niteflyteの「You Are」でスタートです。SMAPの初期傑作“がんばりましょう”の雛型としてすっかり有名ですが、原曲のフュージョンっぽいソウルも演奏が実にタイト。普通でいったらソウルのカテゴライズされないMelissa Manchesterが堂々とセレクトされるのもフリー・ソウルの良いトコ。白眉のグルーヴィーな演奏が展開される70s スプリームス・カヴァー「Bad Weather」がここでは聴けます。そしてフリー・ソウルと言えばコノ曲「Work To Do」。数多あるアイズレーズの名曲カヴァーですが、The Main Ingredient版がチョイス。ヴォーカル・グループならではのハーモニーもビシッと決めてます。中にはサンプリング・ネタとして使われた曲も多数収録ですが、中でも注目はロック・シンガーLou Reedの「Walk On The Wild Side」。あのATCQ“Can I Kick It?”でも使われたウッド・ベースが超心地良し。あと人気曲のLinda Williams「Elevate Our Minds」、ニューオリンズ産とは思えん洗練されたChocolate Milk「How About Love」も嬉しい収録。そして後半に集中するスタイリッシュな音の連打はお天気の日中ドライヴにでも流すと最高なグルーヴ。まずジャネイの“Hey Mr. DJ”の元ネタで一気に有名曲となったMychael Wycoff「Looking Up To You」、白人バンドながら激クールなJames Walsh Gypsy Band「Cuz It's You, Girl」、Gカッティング&パーカッションが気持ち良すぎるBreakwater「Say You Love Me Girl」、そろそろちゃんと再発して欲しいナイス・レディ・ソウルZulema「Wanna Be Where You Are」、メロウ&グルーヴィのお手本と言いたいFriends Of Distinction「When A Little Love Began To Die」と5連発。極上の鮨ネタ5貫食ったような気分が味わえます。後は好みの問題なので言及しませんが、Jose Felicianoのスティーヴィー・カヴァー「Golden Lady」、The New Birthによるジャクソン5「Never Can Say Goodbye」、ちょっと物足りんDawnのアル・クーパー「Jolie」あたりは注目です。
「新たなカテゴライズで楽しませてくれたフリー・ソウル。ナイス・グルーヴ、ごっつぁんです!」
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2012.05
10
Category : Modern Jazz
Theme : JAZZ
Genre : 音楽
soul finger

  先月、池袋でピーター・バラカン氏がストーンズについて喋るっていうので、フラ〜っと行ってきました。興味深い60's話と絶妙な語り口に引き込まれ、ついつい著書まで購入。好きなアーティストの好きな部分、嫌いな部分がハッキリしていて、それがまた自分の趣味と結構かぶって共感しまくり。さらにファンになってしまいました。イベントは、主にストーンズというバンドが生まれた背景についてだったのですが、マディ・ウォーターズやチャック・ベリー、アーサー・アレキサンダーからシスター・ロゼッタ・サープなんかも聴かせながら絶妙の流れのトーク。何せデビュー・シングル「カム・オン」を発売日に買いに走ったっていうだけでも、好感度大です。そんなバラカン氏選曲のオルガン・コンピ。子供の頃からジョージ・フェイムやスペンサー・デイヴィス・グループなんかを通じオルガンに魅せられジミー・スミスを聴いたらしく、私が学生の頃に初めて買ったオルガン・ジャズのベイビー・フェイス・ウィレットがお気に入りってのも信頼できました。20年前くらいに買った本作。改めて聴いてますが、ソウライヴの初期あたりが好きな方にもオススメの名選曲です。
 初っ端は、やはりBaby Face Willetteの「Willow Weep For me」。ブルージーなスタンダードもカッコいいですが、次のLou Donaldsonのチャーリー・パーカー曲「Cool Blues」でもウィレットは素晴らしい客演。ギターのグラント・グリーンと共にまさにクール極まりないプレイを披露です。ミスター・オルガンと言っていいJimmy Smithはパーシー・メイフィールドのバラード「Please Send Me Someone To Love」を収録。味わい深いスロウで、晩年に大阪ブルーノートで見た素晴らしいライヴを思い出させてくれます。そしてまたグレイトなのがブルーノート第3のオルガニストFreddie Roach。「Blues In The Front Room」ではケニー・バレル(g)と共にスウィングしまくりで最高です。そんな感じでJimmy McGriffLarry YoungReuben WilsonBrother Jack McDuffRichard "Groove" HolmesLonnie Smithと全編、黒人オルガン・プレーヤー中心にファンキーな演奏が連発。ブルース進行での曲やソウル・ジャズがメインなので実に聴きやすいです。中でもビリー・ホリデイ「God Bless The Child」を夫Stanley Turrentineを立ててムードたっぷりに弾く女性オルガンの第一人者Shirley Scottや、「Alfie's Theme」でグルーヴィーにキメるBig John Pattonなんかは、オルガンの魅力を最大限に引き出してます。全部、聴くと各々のソロ・アルバムが聴きたくなる仕組みです。
「素晴らしきオルガニストのオンパレード。バラカンさん、またエエ音、教えて下さ〜い」
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2012.05
07
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
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GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version- - GODIEGO

 まだ小学生の次男坊を車に乗っけると自らミスチルaikoSMAPをカーステでチョイス。Mステを喜んでみてますから、こんな感じです。かたや我がの小学校の時を思い起こすと、必ず話題になってたザ・ベストテン影響大でした。いまだに、その影響下で音楽を聴いてるとこもあったりなんかして。。御三家の郷ひろみ“ハリウッド・スキャンダル”、西城秀樹“ブルー・スカイ・ブルー”、野口五郎“グッド・ラック”なんかは今思うとAOR調のめちゃカッコええ曲でした。ニューミュージック(←死語?)では大橋純子“たそがれマイラヴ”、竹内まりや“不思議なピーチパイ”、そしてサザンツイストジュリーなんかのロック系はいつも生演奏で超楽しみでした。そんな中でも、常連だったゴダイゴも鮮明に記憶に刻まれてます。アルバムっていうより、シングル曲が馴染深いので本ベストは今でも楽しく聴けます。
 さてこのシングル集。実は今こそ推したいのがベストテンに入らなくなった頃のシングル曲「リターン・トゥ・アフリカ」。今、改めて聴いても、なんと凄い曲でしょうか。ミッキー吉野イチオシの曲だったらしく、もうヒット狙いに飽き飽きしたのかアースウィンド&ファイア調のやけくそ気味の激ファンク。こんな曲、シングルにした根性も素晴らしいですが、演奏のタイトさは賞賛モン。今でも兄貴の友達が持って来て最初かけた時の衝撃を覚えてます。何せ、初めて聴く裏打ちしまくりのリズムで最初は体がついて行かない感覚ながら、次第にズブズブはまりました。こんな曲を演ってくれてたからこそ、後になって黒人音楽にも馴染めました。そして他はヒット曲の嵐。最初ブレイクした哀愁メロディの西遊記主題歌にして名曲「ガンダーラ」、茶の間にファンクを浸透させたハイレベル演奏炸裂「モンキー・マジック」、メーテル目当てに行った満員の映画館でも鳴り響いた「銀河鉄道999」、♪名前それは燃える猪木♪と歌って学校で大爆笑してた「ビューティフル・ネーム」、彼らの曲中でも最高峰と感じる素晴らしいアレンジの傑作「ホーリー&ブライト」と御馴染の曲が次々に登場です。全部、歌えますわ(←かなりオッサンの証し) これらのベストテン曲以外も、タケカワユキヒデのソロ曲だった「ハピネス」、神戸博覧会のテーマながら正直しょーもなっと子供心に思ってしまった曲「ポートピア」、CMソングだったと記憶する「僕のサラダ・ガール」など有名曲がいっぱいでレベルの高い演奏が多数あり。
「洋楽と邦楽を違和感なく聴かせる土台を作ってくれたゴダイゴ。良いバンドでした!」
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2012.05
03
Category : Hard Bop
Theme : JAZZ
Genre : 音楽
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A Night At The 'Village Vanguard' - Sonny Rollins

 人間の肉声が最も魂を揺さぶる楽器だと思ってますが、たまに歌無しの音楽を聴きたいってこともあります。そんな時、体が自然に欲するのはアコースティックでクールなジャズ。正直、フリージャズくらいまでいくと耳がついていかず“なんじゃこりゃ”で全く受けつけませんが、50年台〜60年代のブルーノート系の音源はカッコええ音で満載。個人的にはサックスやオルガンのリーダー作が好み。熟練された人間技とセンスが無いと成立しないジャズの火花散る名演が思いっきり聴けますが、本作の主役であるテナー・サックスのソニー・ロリンズによる全盛時の豪快なプレイが満喫できます。
 さてこの有名なヴィレッジ・ヴァンガードのライヴ盤。何とピアノレス。道標となる和音を奏でる楽器が無い中ながら、決してグダグダになること無くドラム&ベースをバックにブイブイ吹きまくってます。中でも本作の入手するきっかけともなったジャズ・スタンダードであるディジー・ガレスピー作品「A Night In Tunisia」はやっぱ何度聴いてもクール。数年後にデクスター・ゴードンでブルー・ノートで録られた演奏もグレイト極まりないですが、こちらの緊張感溢れるライヴ・テイクも最高です。カッコよくテーマを決めた後、ロリンズ氏の滑らかで自由奔放なアドリブ・プレイに突入していく一方で、ピート・ラロカの凄まじいドラミングも炸裂。これはシビれまっせ。また他もロリンズのスムーズなフレージングに、エルヴィン・ジョーンズがワイルドなドラミングで煽りまくる「Old Devil Moon」、ウィルバー・ウェアの渋いウッド・ベースが曲を支配する「Softly, As In A Morning Sunrise」の流れもなかなか。そして自作となる「Striver's Row」はエルヴィン・ジョーンズのシンバル・ワークも光り、時折まぜるロリンズの速いパッセージも効果的に決まります。グルーヴィな「Sonnymoon For Two」もスマートでセンス溢れるロリンズの音使いが聴き応えある逸品で実にスタイリッシュ。アルバムはリラックスしたスロウ「I Can't Get Started」で締め。なお、現在は2枚組でのコンプリート盤も存在で、ヴィレッジ・ヴァンガード・ライヴの全容も聴けます。
「ジャズってカッコええやんと思える名ライヴ。サックス好きにはたまらん1枚。」
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2012.04
30
Category : East Coast
Theme : HIPHOP,R&B,REGGAE
Genre : 音楽
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Undun - The Roots

 ジミー・ファロンのTV番組でオバマ大統領が登場。なんとザ・ルーツの演奏と共に、学生への資金援助法案の要旨をリーディングし共演です。日本では“ふざけんなっ”って話になるでしょうが、さすがアメリカは懐が広い!先進国からの脱落も危惧される我が国ですが、記者クラブからだけじゃなく、こういった粋なメッセージ発信で、将来に危惧される貧困拡大問題も共有化したいもんです。そして米音楽界の重鎮とも言えるヒップ・ホップ・ユニット、ザ・ルーツ。デビュー時から生演奏+ラップで注目でしたが、近年もベティ・ライト、ジョン・レジェンド等のソウル・シンガーと見事なコラボ作で快調そのもの。ブラック・ソート(Rap Vo)、ジェイムス・ポイザー(key)、クエスト・ラヴ(Dr)らを擁し、今や無くてはならない人達です。昨年末出た、母屋の近作も社会問題を取り上げた素晴らしきアルバムでした。
 さて本作。貧困の中で育ち犯罪に手を染め25歳の若さで生涯を終えた男のストーリーを描いたコンセプト・アルバム。シリアスなサントラのような展開ですが、音楽的クオリティはズバ抜けていて40分程のタイトな時間で飽きることなく聴かせてくれます。90年代のラップ・メンバーだったDice Rawに、ベティ・ライトも曲作りに関わった意欲作です。心肺停止音から始まる「Dun」に続くオープニング「Sleep」からダークな色調の中、ブラック・ソートが渋くラップで迫ります。ミシシッピーの若手シンガーBig K.R.I.T. 起用の「Make My」は穏やかな70's Soul調でグッときます。金が全ての世の中を嘆く「One Time」に続く、DJロジャースをサンプリングした劇的にカッコええグルーヴ「Kool On」は聴きモノ。Greg Porn & Truck Northの客演もバッチリ。またクエスト・ラブのタイトなビートにループ的な冷たいピアノ、劇的なサビを任されたBilalの歌声にもシビれる「The OtherSide」も快心の出来。そしてメロウなグルーヴにDice Rawの参加も光る「Lighthouse」から、重鎮Larry Goldによる弦アレンジやJazzyfatnasteesの歌唱ブリッジも素晴らしい「I Remember」への流れもハート鷲づかみでたまりません。終盤のウータンの秀作に通じるドラマティックな曲調となる「Tip the Scale」まで耳を釘づけにします。最後はインスト組曲でSufjan Stevens制作の抒情的なピアノ曲「Redford」、破壊を連想させるクエストラブのドラム爆裂「Will To Power」、物哀しいストリングスと不協和音で綴る「Finality」とドラマの流れを締めくくります。
「ベテランの域に達したザ・ルーツ。音作りのセンスよすぎです!」

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2012.04
29
jB fuky2

James Brown's Funky People, Vol. 2 - Various Artists

 GWもスタート!といってもまだまだ仕事中ですが、郊外では早くも車の列。渋滞のイライラをブッ飛ばすには最適なのはやっぱファンクです。何処いくのも車で行動してた頃、必ずカーステ爆音で鳴らしてたのがここらのJ.B系ファンクで、本盤もヘビロテでした。輝かしいJ.B.の活動を支えた周辺アーティストの秀作群をコンパクトにまとめていて、助演男優賞・助演女優賞モンの傑作ファンク。今や、J.B'sはじめ周辺の女性シンガーらのソロ作まで個別に掘り進められましたが、当時は重宝された録音も結構入ってます。私も本作に衝撃を受けさらに深入りしていきました。選曲はJ.B.ファミリーの中では基本となる有名作ばっかで、これから入信って方にもピッタリのブツです。
 まずは50年台のデビュー時から行動を共にする相方Bobby Byrdの代表作にして激傑作ファンク「I Know You Got Soul」が登場。J.B.よりも好きって人がいるくらい支持のある人で、サム&デイヴのデイヴにも似た野太い声は豪快でJB'sとも相性バッチリ。終盤にも代表作「Hot Pants- I'm Coming, Coming, I'm Coming」が収録でこちらもマスト。そして先輩思いのJ.B.が自身のレーベルに引きずり込んで録音させたのが50年代からのスターHank Ballard & The Midnight Lightersで、R&B時代に影響を受けた先輩ハンクがJ.B.仕様のファンク「From The Love Side」でもうひと花咲かせます。これまた素晴らしくカッコええファンクで、J.B本人が演っても違和感無しの傑作。また傍らで活躍したレディ・ソウルは、まずMarva WhitneyWhat Do I Have To Do To Prove My Love To You」が収録でアップテンポの強烈ファンクでブッ飛びます。Lyn Collinsもドラマティックなスロウ「Put It On The Line」、「Do Your Thing」、そしてVicki Andersonも「The Message From The Soul Sisters」、「Super Good」と未発表曲も交え収録。それぞれJ.B.一座で鍛えられただけあって、持ち味を充分に発揮です。しかしながらハイライトとなるのはFred Wesley & The JB’s名義のクールこの上ない絶品ファンク。「You Can Have Watergate But Gimme Some Bucks And I'll Be Straight」あたり本人名義と何ら変わらんヴォーカル入りで、最高の一語。スリリングな疾走感で通す「I'm Paying Taxes, What Am I Buying」や「Blow Your Head」あたりも聴きモノです。またJ.B'sの花形サックス・プレーヤー、メイシオのリーダー作となるMaceo & The MacksCross The Track」も絶品。熱いブロウが炸裂です。御大のヒット・ナンバーをインストに焼き直した「Soul Power'74」も収録。元ネタが鬼クラシックなので悪くなるわけがありません。
「しかし今、聴いても素晴らしいコンピ。レア・グルーヴの教科書といえばコレでした!」 
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2012.04
26
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Who Would Want Me Now - Best of Loma Records - Rise and Fall of a 1960's Soul Label

 ソウル・ファンの間で激震が走った、本年度最大目玉のリイシュー。ありがたや〜ってことで日光東照宮にでもお参りに行こうかと思うくらいの作品が登場です。思えば10数年前、アイク&ティナやJ.J. Johnson目当てに張り切って買ったLomaレコードのコンピで遭遇して脳天をブチ抜かれたのが、この女性3人組アポラス。以来、一生全貌など聴けるわけないって思ってたら、ココに来て奇跡の集大成発売。リオラ・ジャイルズの“ワイルドだぜぇ?”としか言いようのないド迫力ヴォイスで、ポップからドラマティックなスロウまできっちり聴かせてくれる素晴らしき本作は、筋金入りソウルファンから60's Popリスナーまで超オススメです。
 さてこのグループ。様々な情報を受け売りすると、当時のトレンドだったモータウンをお手本としたワーナー傘下のLomaが売り出したガール・グループ。しかしながら単なる模倣に留まらない爆発力を持ったエゲつない3人組でデビュー作の「You're Absolutely Right」や「Just Can't Get Enough Of You」こそマーサ&ヴァンデラス風ですが、ブッ飛ばされるのがスロウの「Who Would Want Me Now」。最初、聴いたときあまりの感動で裏筋にまで稲妻が走ってしまったソウルの至宝とも言える傑作バラード。リオラ嬢のゴスペル直伝のシャウティング唱法が涙腺を直撃です。これ1曲の為に本作を買っても一切、損した気分にはなりません。ガール・グループ・ファンにも人気のリズム・ナンバー「Mister Creator」はアシュフォード&シンプソン作のブンブン・ベースもカッコええモッズ調。ビートが効いた曲ではアリサを意識したような「Seven Days」なんかも劇的に強力。インプレッションズ調の「Nobody's Baby」や、モータウンを意識した「Pretty Red Balloons」に「I'm Under The Influence Of Love」、「Lock Me In Your Heart」なんかも3人の歌声に釘付けになっちゃいます。ここらが真骨頂で、もろスプリームスな曲調ながら抜群のクオリティで迫ります。グループ末期のファンキーさも加わった「Open The Door, Fool」や、未発表だったというディオンヌ・ワーウィック調の「Baby I'll Come」あたりまで聴き応え抜群。まぁとにかく、チャーミングな歌声から、マイクが壊れんのんちゃうか?って思うくらいシャウトする変幻自在のヴォーカル・スタイルはほんと魅力的です。そして合い間には前身The Lovejoysの音源もあり、洗練される前でアイケッツみたいな音源でもリオラ嬢のド迫力ヴォイスはすでに開花です。ジェイムス・クリーヴランドのゴスペル曲「It's Mighty Nice」あたりの泥臭さも格別。さらに抜け目の無いKentの仕事。Leola Jiles名義のソロ曲まで収録です。セプター系のポピュラーな音を目指した感もあるもののリオラ嬢の歌声は相変わらず魅力的。「I've Got So Used To Loving You」、「Insult To Injury」など4曲が聴けます。
「至福のソウル爆裂盤、登場。黒音が好きで良かったと心底思える強烈な一撃でした!」
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2012.04
24
into some

The Complete O.V. Wright On Hi Records, Vol. 1: In the Studio - O.V. Wright

 怒涛のハイ・レコードのリイシューがついに始動。ほんま普通の人なら知らん作品まで丁寧に出されますが、どれだけ買う人がいるのか心配になるくらい(←余計なお世話)きめ細かい今回のリイシュー。これを機に佐々木希や北川景子までもが聴いて欲しいもんです。(←勝手な妄想です) さてソウル界には“どれだけディープやねんっ”ってくらい、日本で言う宮史郎クラスの奇跡的な濃ゆい声を持ち合わせた人がいますが、コチラはその最高峰O.V.Wright。ちょっと体調の悪い日など聴いたら体が受け止められないくらい、コクのある声を持つ類稀な人です。サザン・ソウルを代表するシンガーで、活動全盛期のバック・ビート時代からメンフィス・ハイ・スタジオの録音で多くの名作を残してましたが、実際ハイ・レコードからの第1弾となったのが晩年の本作。
 ほんで中身。ハイ後期を代表する名セッションとなっていて、プロデューサーのウィリー・ミッチェルの下、ホッジズ兄弟、ハワード・グライムス、メンフィス・ホーンズと強靭な布陣での録音です。まずは「Into Something」とゴスぺルを強力に感じさせるリズム・ナンバーで凡百のサザンソウルと格の違いを見せつけます。ディープ度では同格と言っていいオーティス・クレイのナンバーもハイ第1弾の祝儀で2曲も披露。「Precious Precious」に「Trying To Live My Live」と演ってますが、特に前者は絶品の出来。ベーシックなリズムはクレイと同様ですが、ホーンなどはリ・アレンジされていて、また違った印象。ジャッキー・ムーアのオリジナルからすると激ディープな変貌です。他の曲もハイ・サウンドど真ん中で快調にO.V.節が炸裂で、満足度高し。優秀ミディアム「I Feel Love Growin'」、緩急つけた中で押さえた唱法も見事な「The Time We Have」、女声コーラスも効果的に絡めた「You Gotta Have Love」と70'sハイ・サウンドを代表する甘美なサウンドに塩辛ヴォイスがハレーションを起こすことなく溶け合います。そして本作のハイライトとなる12分以上に渡って繰り広げられるスローバラード「Medley」。アル・グリーンのゴスペル傑作“ God Blessed Our Love”からパーシー・スレッジのヒット“When A Man Loves A Woman”、そして自身の18番でメンフィス・ソウルの代表曲とも言える“That's How Strong My Love Is”と繋ぐ激ディープ・メドレーです。じっくり聴いてると12分間の時間も忘れる極上のサザン・ソウル・タイムで、80年代以降、衰退してしまったサザン・ソウルの集大成とも言える熱演がそのままパッケージされてます。
「魂の最も奥深いところを抉る凄まじき声で迫るシンガー。体調、整えて聴いてください!」
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2012.04
22
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
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Rock of Ages (Live) [Remastered] - ザ・バンド

  訃報が続きますが、今度はザ・バンドの顔、リヴォン・ヘルムが天国へ。病気になってからも、何年も元気な歌声を聴かせてくれたのに。いつの日か仲違いしたロビー・ロバートソンともザ・バンドの曲を共演してくれるのでは?と密かに楽しみにしてたのに無念。ビートルズ並みにそれぞれが個性と才能を持ち合わせていたザ・バンドでしたが、残されたアルバムは何れも聴きどころ満載のアルバムばっかり。ルーツ・ロックの素晴らしさを知るには、やっぱりこの人等の作品です。ここは代表曲も多く収録されたライヴ盤で追悼です。
 さて71年の年末のライヴを収めた本作。ニューオリンズの重鎮プロデューサー、アラン・トゥーサンがアレンジしたホーン・セクションが加わった名作です。主に1st〜3rdの曲が、より味わい深く再演されてますが、冒頭に収められ本作で初めて発表されたマーヴィン・ゲイのカヴァー「Don't Do It」から最高。リック・ダンゴのベース・ラインから、リヴォンの熱い歌唱が劇的にカッコええ逸品で、途中から入るホーンも演奏を一気に盛り上げます。シングル・ヒットも頷ける力強いアレンジが印象的で、モータウン調のオリジナルからニューオリンズ・ファンク調に塗りかえられた興奮の1曲。ホーンが大きく追加された「Caledonia Mission」や「The W.S. Walcott Medicine Show」も実にイイ感じ。そして最大のハイライトは「The Night They Drove Old Dixie Down」。南北戦争をとりあげた、リヴォンの名唱が光る傑作。ロビーのアイデアで加えたというホルン等も加えた重厚なホーンが、さらにドラマティックに曲を引き立てます。ファンキーなピアノも素晴らしい「Rag Mama Rag」から、小生もバンドで何回も演った代表曲「The Weight」への流れも秀逸で一体感ある演奏は鳥肌モンです。後半の聴きどころは傑作バラード「Unfaithful Servant」。何度聴いても染み入るリック・ダンゴのソウルフルな歌唱、独特としか言いようのないピッキング・ハーモニクス多用のロビー・ロバートソンの泣きいるギター。ほんま名曲です。当時の新曲だった4thのニュー・オリンズ調「Life Is A Carnival」や、締めとなるチャック・ウィリスのオールドR&B「Hang Up My Rock And Roll Shoes」もゴキゲンの演奏です。そして聴き逃せないのが現行盤追加の10曲。フォートップスの「Loving You Is Sweeter Than Ever」や、リチャード・マニュエルが歌う「I Shall Be Released」、リヴォンのほのぼのした歌が聴ける「Up On Cripple Creek」、シビれる名演「The Rumor」なんかと共に収められた、まさかのBob Dylanとの共演。ディランとの共演は「When I Paint My Masterpiece」や「Like A Rolling Stone」など4曲を収録。まさにデラックス仕様です。
 解散以来の確執が囁かれていたギターのロビー・ロバートソンはリヴォンが亡くなる前日に見舞って「優れた才能の持ち主で兄のような存在だった。これからも彼を思い続ける」と泣けるコメントを発表。先に天国へ行ったリック・ダンゴ、リチャード・マニュエルと和気あいあいと演ってほしいモンです。
「クラプトンまでもが入りたかったという名バンド。アメリカ音楽の良心は生き続けます!」
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