

ソウル・ファンの間で激震が走った、本年度最大目玉のリイシュー。ありがたや〜ってことで日光東照宮にでもお参りに行こうかと思うくらいの作品が登場です。思えば10数年前、アイク&ティナやJ.J. Johnson目当てに張り切って買った
Lomaレコードのコンピで遭遇して脳天をブチ抜かれたのが、この女性3人組アポラス。以来、一生全貌など聴けるわけないって思ってたら、ココに来て奇跡の集大成発売。リオラ・ジャイルズの“
ワイルドだぜぇ?”としか言いようのないド迫力ヴォイスで、ポップからドラマティックなスロウまできっちり聴かせてくれる素晴らしき本作は、筋金入りソウルファンから60's Popリスナーまで超オススメです。
さてこのグループ。様々な情報を受け売りすると、当時のトレンドだったモータウンをお手本としたワーナー傘下のLomaが売り出したガール・グループ。しかしながら単なる模倣に留まらない爆発力を持ったエゲつない3人組でデビュー作の「
You're Absolutely Right」や「
Just Can't Get Enough Of You」こそマーサ&ヴァンデラス風ですが、ブッ飛ばされるのがスロウの「
Who Would Want Me Now」。最初、聴いたときあまりの感動で裏筋にまで稲妻が走ってしまったソウルの至宝とも言える傑作バラード。リオラ嬢のゴスペル直伝のシャウティング唱法が涙腺を直撃です。これ1曲の為に本作を買っても一切、損した気分にはなりません。ガール・グループ・ファンにも人気のリズム・ナンバー「
Mister Creator」はアシュフォード&シンプソン作のブンブン・ベースもカッコええモッズ調。ビートが効いた曲ではアリサを意識したような「
Seven Days」なんかも劇的に強力。インプレッションズ調の「
Nobody's Baby」や、モータウンを意識した「
Pretty Red Balloons」に「
I'm Under The Influence Of Love」、「
Lock Me In Your Heart」なんかも3人の歌声に釘付けになっちゃいます。ここらが真骨頂で、もろスプリームスな曲調ながら抜群のクオリティで迫ります。グループ末期のファンキーさも加わった「
Open The Door, Fool」や、未発表だったというディオンヌ・ワーウィック調の「
Baby I'll Come」あたりまで聴き応え抜群。まぁとにかく、チャーミングな歌声から、マイクが壊れんのんちゃうか?って思うくらいシャウトする変幻自在のヴォーカル・スタイルはほんと魅力的です。そして合い間には前身
The Lovejoysの音源もあり、洗練される前でアイケッツみたいな音源でもリオラ嬢のド迫力ヴォイスはすでに開花です。ジェイムス・クリーヴランドのゴスペル曲「
It's Mighty Nice」あたりの泥臭さも格別。さらに抜け目の無いKentの仕事。
Leola Jiles名義のソロ曲まで収録です。セプター系のポピュラーな音を目指した感もあるもののリオラ嬢の歌声は相変わらず魅力的。「
I've Got So Used To Loving You」、「
Insult To Injury」など4曲が聴けます。
「至福のソウル爆裂盤、登場。黒音が好きで良かったと心底思える強烈な一撃でした!」