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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

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2019.06
24
Category : Mainstream
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
Revamp.jpg



 今や飛ぶ鳥を落とす勢いのクリエイティブ・ディレクターであり、グッチ復活の立役者となったのがアレッサンドラ・ミケーレ。エルトンの若き時代から、音楽も凄かったけど、ユーモラスでクレイジーでド派手だったエルトンの衣装にもインスピレーションを受けたそうで、近々のツアー衣装のデザインもミケーレが担当です。そんな今に旬の人達にも絶大なる支持を受けるのが凄いエルトン・ジョン91年のトリビュート盤もグレイトでしたが、昨年の出た今旬の若いアーティストによるトリビュートも負けず劣らずの内容です。ほんまに素材がエエと、どんな調理しても美味い典型のような名演集です。
 そんな2018年盤トリビュートのトップはバウンシーなElton John, Pink and Logicでの「Bennie and the Jets」。かつてからヒップホップ好きでコラボも多々あったエルトンも自らコーラス参加した新鮮な一撃。Coldplayによるバラード「We All Fall In Love Sometimes」に続くのが、本作でも白眉の完成度を誇る傑作「I Guess That's Why They Call It the Blues」。歌うのはカナダ出身のAlessia Cara(アレッシア・カーラ)なる新進R&Bディーヴァ。若いのにソウルフルな節回しも絶品で、この名曲をなんとも感動的に料理してくれてます。Ed Sheeranは程よくフォーキーな「Candle In The Wind」で持ち味を十分に活かします。ストーンズとの共演も良かったフローレンス・ウェルチのFlorence +The Machineは「Tiny Dancer」を風格たっぷりにカヴァー。Mumford & Sonsのザ・バンド的に枯れた「Someone Saved My Life Tonight」、割と平凡なスロウR&BになったMary J. Blige「Sorry Seems To Be The Hardest Word」と続いた後は、意表を突くサプライズが登場。なんとATCQQ-Tip featuring Demi Lovatoでの、エルトン・ジョンのデュエット作品では最高峰の「Don't Go Breaking My Heart」が登場。よっぽど好きなのかQ-Tip、歌ってます!クールなテイストで押し通すThe Killers「Mona Lisas and Mad Hatters」に、しっとり聴かせるSam Smith「Daniel」とお馴染みの曲が次々に出てきます。終盤ハイライトは圧巻のMiley Cyrus「Don't Let The Sun Go Down On Me」、目玉といえるLady Gagaでの「Your Song」と抜群の歌唱力でソウルフルにビシッと決めてくれます。オーラスは Queens of the Stone Age「Goodbye Yellow Brick Road」。ハードに料理するのかと思いきや、モット・ザ・フープル風の素晴らしい仕上げ。
「しかし、ええ曲多すぎるぞ、エルトン卿!22世紀でも引き継がれるべき作品です。」
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2019.06
18
Category : Mainstream
Theme : アルバムレヴュー
Genre : 音楽
Tworooms.jpg

映画ボヘミアン・ラプソディのヒットも記憶に新しい中、今度はクイーン同様に70年代からのスーパースター、エルトン・ジョンの伝記映画「ロケットマン」も登場。フレディと違って、こっちは現役のミュージシャンなので、どうなんかなぁとと思ったりしますが、中々のヒットだそうです。毒舌やら、同性婚やら、音楽以外の話題も多い人ながら、これだけ色んなことがニュースになるのは音楽家として称賛に値する功績を残しているから。特に作詞のバーニー・トーピンとのコンビで作り上げた素晴らしい楽曲の数々は正にクラシック。昨年も“Revamp”なるトリビュート作品が出ましたが、28年前に出された本作が最初のトリビュート作品で今に聴いても最高の内容。お馴染みの名曲が、豪華なメンバーでカヴァーされていて、そこらのトリビュート盤とは一線を画したクオリティの名演がギッシリです。
 オープニングは「Border Song」 Eric Claptonで存在感あるGソロも含め良い感じ。続く「Rocket Man」のKate Bushによるレゲエ・カヴァーがエクセレント!と言いたい素晴らしい録音。Stingの渋い「Come Down in Time」の後は、The Who「Saturday Night's Alright for Fighting」で自分達のオリジナルのようにハマります。“ピンボールの魔術師”を演った若き日のエルトンの姿が浮かびます。そして楽しいコーラスも嬉しいThe Beach Boysでの「Crocodile Rock」、気持ち良いコーラスが爽やかなWilson Phillips「Daniel」と、エルトン&バーニーも喜んだに違いない名演が次々に登場。感傷的なまでにJoe Cockerが歌う「Sorry Seems to Be the Hardest Word」、若き日のJon Bon Joviによる「Levon」とスロウに浸ったあとは、ロッキン・ソウルなTina Turnerが「The Bitch Is Back」を原曲どおりパワフルに仕上げます。そしてここからがハイライト。Daryl Hall & John Oatesでのハマりまくりな「Philadelphia Freedom」、先輩Rod Stewartでのハスキーな「Your Song」、感動的なゴスペル調で仕上げたOleta Adams「Don't Let the Sun Go Down on Me」と、名曲すぎてカヴァー負けしそうな曲達を、大御所がしっかり料理。横綱相撲ながらイヤミなく聴かせてくれます。他にも、透明感溢れるSinéad O'Connor 「Sacrifice」、そつなくこなすPhil Collins「Burn Down the Mission」と、当時の旬であったシンガー揃い踏み。最後を飾るのは、残念ながらエルトンより早くに亡くなってしまった天才シンガーGeorge Michaelによる大作「Tonight」で〆です。
「オールスタ・トリビュートのはしり。互いの尊敬があってこその成功事例です!」
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2019.06
12
Category : Atlantic, Stax
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
Happy Soul



 最近は時間を忘れて聴きいってしまう程のええ音楽が無いやないかと、お嘆き貴兄に。もう出すもん、全て傑作と言えるくらいの熱いソウル・ミュージックを連発していた時期のジョー・テックスです。なんやかんやとペースを乱された時には、こういった本当の上質ソウルは本当、体に良いです。リポビタンよりは確実に効きます! さてCD時代が終わり、定額ストリーミングに変わって、どんどん音楽との接し方も変遷していく中、まともに日本ではしっかりリイシューされなかった天才ジョー・テックス。不幸としか言いようのない状況です。これからアナログ・レコード回帰が本格化するなら、この人なんかは結局1周してアナログで全カタログ、ちゃんと再発して欲しいですね。そうしたら再びLPで聴ける環境を整えてしまいそうです。
 そんなことで1969年のメンフィス・アメリカン・スタジオで録られた素晴らしすぎるアルバム。チップス・モーマンと制作した、全曲オリジナルの力作です。ファンキーなジャンプ「Go Home & Do It」でお得意の熱い語りも加えたスタイルでスタート。ド頭からライブ感も抜群のかっこよさで掴みます。続く「That's Your Baby」から「Baby, Be Good」って流れも、お得意の泥臭いリズム・ナンバーでがっつりノセます。そしてスマッシュ・ヒットとなったミディアム「You Need Me Baby」。これがまた悶絶する素晴らしさ。これぞジョー・テックスと言える、緩急の付け方で見事なソウル・ミュージックを聴かせてくれます。淡々としたシンプルな展開ながら、ジョーの熱い歌唱ですっかり聴き入ってしまいます。続く「Chicken Crazy」が代表曲“Skinny Legs and All”と続編みたいなノリノリのジャンプナンバーでこれまたグレイトな展開。 バンドとのゆったりしたグルーヴも息ぴったりで最高です。後半戦はミディアム「You've Come A Long Way」でゆったりとした腰にくるトレイン的グルーヴで魅せ、スロウ・ダウンした「Sweet Sweet Woman」でさらに哀愁溢れる歌唱を聴かせます。この辺は最高というしかなく、ジョーにしかできないスタイルにグッときます。続くバラード「You Can Tell」がまた心に染み渡る展開。こちらもデビュー時からお得意のスタイル。再びファンク・テイストのジャンプ「Take The Fifth Amendment」を決めた後、最後はシングル曲でもあるスロウ「Keep the One You Got」。サム・クックを彷彿させる、熱い歌できっちり〆てくれます。
「優しくも熱いカントリースタイルのソウル。やっぱ最高峰はこの人です!」
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2019.06
02
Category : 60's Soul
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
Thats_The_Way_God_Planned_It.jpg



 60年代からダンサブルなインスト・アルバムも出していた鍵盤奏者ビリー・プレストン。リトル・リチャードやレイ・チャールズのバンドでも活躍していましたが、なんといっても世界的に名を知らしめたのが有名になったのがビートルズ末期でのセッション。あのルーフトップ・セッションにも参加で、“Don't Let Me Down”なんかはこの人エレピ無しでは考えられません。明るいキャラで重苦しい雰囲気だった当時のビートルズを救ったとも言われてます。70年代はミック・テイラー期のストーンズの殆どのアルバムにも参加し、97年の“Bridges to Babylon”にも顔を出してました。しかしながらソロ・アーティストとしても素晴らしい作品多数なので、聴き逃し厳禁です。
 この69年のソロ作では、オルガンやピアノは勿論、ヴォーカリストとしても優秀な面を披露。この後、ファンキー&メロウ路線で成功しますが、そのスタート地点となったのが本作。バングラデシュ・コンサートの感動的な熱唱も印象的だった「That's the Way God Planned It」をタイトルにした名盤です。この曲は同じ時期のビートルズ“Let It Be”に勝るとも劣らないビリー渾身のゴスペル・バラード。全体も総じて良い曲が多く、1曲目「Do What You Want」からオルガンもグイグイとゴスペルチックに迫ります。ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン、キース・リチャード、ジンジャー・ベイカーといった当時に交流のあったロック畑の面々が全編バックアップ。とはいえドリス・トロイのコーラスもドス黒い「I Want to Thank You」や「Everything's Alright」などソウルフルなR&Bをええ塩梅で聴かせてくれます。ボブ・ディランの「She Belongs to Me」も見事なR&Bで仕上げます。また、ファンキーな「It Doesn't Matter」や「What About You」、「Keep It To Yourself」、ジミヘン“Hey Joe”のビリー版ともいえる「Hey Brother」など何れもが高水準。ナット・キング・コールのカヴァー「Morning Star」はよりドラマチックに仕上がりで、後のジョー・コッカーもカヴァーしたビリーの代表曲“You Are So Beautiful”にも通じる美しく雄大なバラード。ドリス・トロイとの共作となる「Let Us All Get Together Right Now」では、力強いピアノと女声コーラスがより強烈にゴスペルを感じさせます。CD時代以降は、よりレイ・チャールズを感じさせるスロウ「Through All Times」、「Something's Got to Change」とオマケ以上の聴き応えあるボートラ追加です。
「なんとも素晴らしいゴスペル作品を残したビリー。そしてヴォーカルも最高です!」
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2019.05
30
Category : Rock'n Roll + Rocabilly
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
40 straye



 不定期ながらライブ活動で時折の復活もしていたストレイ・キャッツ。言わずとしれた初期型ロックン・ロールの形式のこだわり、そのクールなスタイルと豊かな演奏力で絶大なる固定ファンの支持を厚くしてきた3人組です。しかしながら集合離散を繰り返しながら、ここ数年間は新しい音源が聴けませんでしたが、40周年を機に新録作品が登場です。スタジオ録音としては、2004年のライブ・アルバムに収録されたジョニー・キャッシュ調ロカビリー“Mystery Train Kept A Rollin”以来で、アルバムとしては1993年のカヴァー・アルバム以来。これは嬉しいニュースやないですか!
 そんなことで早速、1曲目に針を落とします。(←気分だけレコード) トップに相応しいスウィンギンなロックン・ロール「Cat Fight (Over A Dog Like Me)」が鳴り響き、本作の勝利を確信です。イントロ、オブリ、バッキングと完璧なギター・プレイにいきなりシビれます。続く、シャッフル・ビートでがっつり迫る「Rock It Off」と、いい意味であの衝撃的だった1stと地続きのサウンドが炸裂。レコーディングはブライアンのソロで付き合いのあるピーター・コリンズがプロデュースで、デイヴ・エドモンズ同様に、彼等の魅力を最大限に引き出します。銘菓・阿闍梨餅の味がずっと変わらんように、変わらずに風格の美味をキープ。やっぱ支持される味は、簡単にレシピは変えたらあきません。やっぱこの味です。「I've Got Love If You Want It」も、「Cry Danger」にしても、80年頃のアウトテイクやと言われても分からん王道のネオロカ・サウンド。これは、たまらんです。パイプラインな雰囲気で迫る「I Attrackt Trouble」に続いては中盤のハイライト「Three Time's A Charm」。しかしこの3人、おっさんになってもロックン・ロールのツボを本当によく分かってます。ちょっとリラックスした感じの「That's Messed Up」、「When Nothing's Going Right」でも、トリッキーなことはせず、しっかりR&Rに徹してくれてます。いかがわしい雰囲気のインスト「Desperado」に続いての、カール・パーキンス風ロカビリー「Mean Pickin' Mama」もかなりの秀作。レスポンス・コーラスがカッコいい「I'll Be Looking Out For You」、マーチング・ドラムでも盛り上げる「Devil Train」と絶好調で終幕です。またボートラでは初期83年のクラシック「Too Hip, Gotta Go」ライヴも聴けます。
「タイムラグを感じさせない大充実のスタジオ・ワーク。オリンピック・ペースで頼んます!」
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2019.05
17
Category : Atlantic, Stax
Theme : Soul, R&B, Funk
Genre : 音楽
slid stax

 なんとも気持ちを落ち着かせてくれるグッド・ソウル・ミュージック。自分でチョイスするのも面倒な時、手っ取り早く聴かせてくれるDJ視点で選ばれた編集ものは便利です。日本ではフリーソウルの橋本徹氏なんが信頼抜群ですが、イアン・レヴァインが編纂したスタックス・コンピレーションも実に素晴らしい1枚。何10枚とあるスタックス系コンピの中でも、王道ヒット以外で組まれたものではかなり名編と言いたいのがこのソリッド・スタックス・センセーションズ。半分以上が知らん名前のアーティストながら、シングル・オンリー曲など外せない名曲を織り交ぜ、かなりゴキゲンで25曲一気に聴かせます。
 ゴリゴリのスタックス・ファンDJには基本というBarbara Lewis「The Stars」をご存知の方なら、このテイストの少しポップでダンサブルな編集を感じ取れると思います。そして個人的に本作の1等賞と思ってるのがMajor Lance「Since I Lost My Baby's Love」。昔、スタックスのベストでも聴いて、なんと粋でカッコいいソウルなんやとシビレた曲。元々シカゴ・ソウルの人なので、一時在籍した南部スタックスのメイジャー・ランス作品なんて中々辿り着きませんが、この優秀シングル・オンリー曲は絶対的な名曲です。有名どころは、ウィリアム・ハワードの圧倒的なヴォーカルが聴きモノの初期Dramatics「Your Love Was Strange」、初期スタックスからの貢献者William Bell「The Man In The Street」、レディ・ソウルMargie Josephの人気シングル曲「One More Chance」、そしてディープな歌声が人気のゴスペル・グループThe Rance Allen Groupは3曲収録でガッツリ腹持ちのいいファルセット&シャウティングスタイルで聴かせます。他のアーティストは知名度では劣るものの、スタックスの底力を感じるナイスなレコーディングが随所に。女優Roz Ryanのスウィート・ミデイアム「You're My Only Temptations」、ゴスペルのAnnette May Thomas「Hold On」フリーソウルでも注目となったIlana「Where Would You Be Today」、ウォーキング・テンポが心地よいPaul Thompson「Special Kind Of Woman」など、隠れた佳曲が続々登場。私もこのコンピで初めて知ったSylvia & The Blue Jays「Put Me In The Mood」なる活きのいいレアなレディ・ソウルも収録です。タイトゥン・アップのバックを務めたことでもお馴染みのThe T.S.U. Tornadoesは「I Still Love You」なるナイス・ミディアムが収録でこれは収穫。アルバムは出せなかったもののデルズ並みの強力なコーラス・グループNewcomers「The Whole World's A Picture Show」や、マッド・ラッズにいたJohn Gary Williamsのメロウ「The Whole Damn World Is Going Crazy」も人気曲。またライターとして有名なDavid Porter「If I Give It Up, I Want It Back」は南部らしくないシカゴ・テイストのグッド・ダンサーで最高です。
「スタックスは泥臭すぎるって人にもオススメの70年前後のスタックス名編集。イケてます!」
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2019.05
11
Category : Mainstream
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
song_in_the_attic001_resized.jpg



  懐かしくなってアップルで聴いてたら、随分聴き入ってしまったビリー・ジョエル。ロックン・ローラーぶりを発揮した最高のアルバム“Glass Houses”の頃にガキんちょながら、一発で気に入ったビリーでしたが、その次に出してきたのがこのライヴ・アルバム。チョコホットの“オネスティ”CM(←古い)の歌声にもシビれましたが、まだまだエエ曲ありまっせ、と“ストレンジャー”以前の売れなかった時期の佳曲にスポットを当て、80年のツアーで録音された曲です。なのでビリーもジャケットで、屋根裏で懐中電灯を照らしてます。発表時のスタジオ・ミュージシャンの演奏も気に食わんかったらしく、再録したかったようです。なんせフィル・ラモーンとタッグだった頃のビリーは、ほんまハズレ無しですわ。エルトン・ジョンは低迷してた頃でしたので、最初のピアノ・マン・ロッカーといえば、子供だった私の中ではビリーやったのです。
 そんなことで見事、過去の名曲も認められてまず大ヒットしたのが“さよならハリウッド”こと「Say Goodbye To Hollywood」。これはモノクロのPVも印象的で、なんともカッコよい大名曲。あのロネッツにインスパイアされたビートに、ポップだけどドラマティックな展開といい最高です。ちょっとBスプリングスティーンっぽい感じ。そして何より力強いビリーの歌唱が秀逸です。ハイライトの最終サビの“Say goodbye to Hollywood、Say goodbye, my baby”ってリキむとこなんか今でもシビれます。ちなみにロニー・スペクター嬢もE・ストリート・バンドをバックにカヴァーしています。そして、もう1曲「Everybody Loves You Now」も突き抜けた傑作。アコースティック・ギターを先頭に疾走感溢れるバンドの演奏に、ビリーのピアノと歌が最高の形で乗っかってきます。そしてこれもヒットしてた「She's Got a Way」は、ピアノ弾き語りの切ないバラード。ビリーのソングライティング・センスがさらに認められていった格好です。他も、地元N.Y.地名も織り込んで歌われ盛り上がる「Miami 2017」、美しい流れが心地良い「Summer, Highland Falls」、なんとなくストレンジャーあたりにも通じる雰囲気の「Los Angelenos」、ライヴでも人気曲だったという「Captain Jack」等、息の合ったクールなバンド演奏も聴きモノ。終盤での、粋な展開で聴かせる「The Ballad Of Billy Kid」、雄大なスロウ「I've Loved These Days」まで、ビリーの絶好調時代がしっかり味わえます。
「ビリー初期ベストともいえる名曲集。良いメロディが溢れてます!」
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2019.05
04
Category : Beat + R&R
Theme : アルバムレヴュー
Genre : 音楽
rockers new



まさかの38年振りの新録アルバム、陣内のザ・ロッカーズです。時が流れベテラン勢が去っていく中、ここらでもう一発!とめんたいロックの雄が登場です。もちろんThe Modsなど当時からずっと現役の凄い人達もいますが、紆余曲折を経てこの重要バンドが陣内孝則と穴井仁吉を中心に新作発表。これは嬉しいニュースです。中学生くらいだった頃に聴き、なんせビカビカに光ってたバンド。ルースターズARBシナロケあたりと一時代を築いた連中です。ただ正直、思い出のままにしといた方が良かったっていう多々ある復活劇ですが、やっぱ陣内、そこは一味違いました。
 そんなことで、この38年ぶりのスタジオ録音でのザ・ロッカーズ。失礼ながらあまり期待せず接した本作でしたが、なんのなんの勢いそのままに、今迄ブランク無しに活動していたかのような活きのイイ音が飛び込んできました。陣内のパワフルな声量やバンドのタイトさも申し分なしの貫禄で、素晴らしいです。あの勢い溢れる名作デビューアルバムと同列に並べて聴けるカッコいいロッカーズが君臨。冒頭、痛快にロックン・ロールしてくれる「糸島の太陽 (カリフォルニア・サン)」はリヴィエラズやラモーンズで有名なロックンロール・ヒット。(元々はニューオリンズR&Bシンガー、Joe Jonesの曲) ここは挨拶がわりに、九州博多の海をテーマに博多弁ヴァージョンでガツンとかまします。そしてライヴでお馴染みの人気曲「可愛いあの娘」2019年版が登場。Rock'n'Roll Gypsies版も相当カッコよかったですが、流石の本家。エディ・コクランの時代から脈々と受け継がれてきた、ロックンロール魂を自らの代表曲再演で体現です。また、衰えない陣内のワイルドな歌唱が光る「三流の恋仇」、ザ・フーに負けないマーサ&ヴァンデラスのモータウン・クラシック「Heatwave」、本作のアイコン的疾走R&R「恋のファンファーレ」、エルヴィスのNo.1ヒットにして超名曲「サスピシャス・マインド」とキャッチーな感覚もしっかり保持してるのが、ニクいところです。中盤も、スカのクールなビートの「夜に溶けていく」、博多民謡「黒田節」カヴァーと飽きさせないつくりで楽しませてくれます。そして、ロカビリー・テイストも炸裂しまくる終盤の3連発「ライセンス・ナンバー」、「D・D Rock’n Roll」、「Hail Hail Rock’n Roll」もロッカーズの冠に相応しい、バンド本来のDNAをしっかり伝えてくれるタイトなパフォーマンス。最後にロッカ・バラード「週末はこのザマさ」で哀愁たっぷりに〆るクサイ流れまで、なんともたまりません。流石、ショーマンシップ溢れる陣内です。
「新生ロッカーズ、ライヴも観たいと思わせる快心の復活劇です!」
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2019.04
25
Category : Rolling Stones
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
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 GRRR!以来の新しいベスト・アルバムがリリースされたストーンズ。ミックの心臓手術後の経過も良好のようで一安心ですが、じっくりマイペースでいいから末永く活動して欲しいもんです。なんやかんや言っても、いまだに年中いろんなニュースが届くモンスターバンド。3年前のブルース新録アルバム以降はアーカイヴ系のリリースが続くなか、今回は70年代「Brown Sugar」以降の新編集ベストです。81年「Start Me Up」で始まり'12年「Doom And Gloom」や'05年「Rain Fall Down」、'16年「Just Your Fool」、'02年「Don't Stop」なんかが入り乱れる様もなかなか新鮮です。「Hate to See You Go」や「One More Shot」は、2010年代のスタジオ録音も強烈にカッコいいことを再認識です。いっそのこと、80年代以降に絞ったベストにすればよかったかも。
 どんな形にせよ、ストーンズ中毒の私のようなオッサンは楽しめちゃいますが、なんと言っても注目はボーナス・ディスクの未発表ライヴ音源。これがマジで無茶苦茶エエのです。つい最近といえる2018年UKライヴの音源が聴け「Get Off Of My Cloud」、「Let's Spend the Night Together」、「Under My Thumb」といった60sデッカ時代バンド初期の曲で収録です。2017年パリでの「She's A Rainbow」もオリジナル通りのアレンジが好感です。そして44年ぶりにセットリスト入りしたという2017年オランダでの「Dancing With Mr D」は飛び抜けたカッコ良さ。邪悪な雰囲気たっぷりに演奏され、強烈に現役バンドを感じる凄みです。本ベストの価値が一気に上がります。「Shine A Light」ではロニー・ウッドの渋いソロも冴えます。お楽しみの共演シリーズは、Ed Sheeranとの「Beast Of Burden」、Florence Welchとの「Wild Horses」、凄腕Gソロまで最高なBrad Paisleyとの「Dead Flowers」、気迫あふれるDave Grohlとの2013年「Bitch」と何れもがわざわざ公式音源化したのも納得の名演。やはりお互いに興奮するのか何かしらのマジックが生まれており、スリリングなパフォーマンスが聴けるのでココらは必聴間違いなし。お互い格負けしない、素晴らしい共演となっています。やっぱ只のベストでは終わらせん憎い付加価値です。
「またか、と思ってスルーしてはいけない激熱ベスト&ライヴ盤。聴けばわかります!」
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2019.04
14
Category : Mainstream
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
bryan adams



おっ、久々やんか〜と見っけたブライアン・アダムス。USチャートではすっかり振るわなくなりましたが、本国カナダやUKでは常にトップ3をキープしている永遠の若大将。エド・シーランとコラボしてるって聞いて、チョロチョロ聴き進むと予想を上回る、なんとも現役感溢れる素晴らしい作品でした。80年代はTシャツとジーパンで泥臭くも、キャッチーなロックをガンガン聴かせてくれましたが、イイ意味でなんも変わらんスタイルでやってくれてます。今やギターが中心のストレートなバンド・サウンドって少なくなったとお嘆きの皆様、安心してください。履いてますよ。とばかりに魅惑のハスキー・ヴォイスで、ど真ん中ロックを聴かせてくれます。
 中身は話題のエド・シーランとの共作した「Shine a Light」でスタート。互いの良いところが上手く融合したようなメロディアスなポップ・ロックで、いきなり気分が上がります。そしてタイトルからあのサザン・ソウルを彷彿させる「That's How Strong Our Love Is」 。なんとデュエット・パートナーは美しさも衰えないあのJennifer Lopez。哀愁あふれるパワー・バラードになっていて、聴き応え満点。続く「Part Friday Night, Part Sunday Morning」から「Driving Under the Influence of Love」では、直球ストレートの疾走感溢れるグレイトなロック・ナンバーが登場。しばらく、こんな感じを最近の曲で聴くことが無かったので何とも新鮮です。ん〜素晴らしい。特に後者はピアノが転がり、ガツンとしたギター・ソロも弾けるフェイセズ的サウンド。ルーツ・ロックの良いところを見事、2019年にも伝承してくれます。「All or Nothing」や「I Could Get Used to This」ではAC/DCばりにカッコいいリフと共に、サビはキャッチーにかますというお得意のスタイルで気持ちよく聴かせます。シャッフル・ビートの「No Time for Love」や、スロウ「Talk to Me」も絶好調を感じさせるクオリティで、「The Last Night on Earth」あたりはまだ2000年以降のアプローチを感じます。でも根本は同じ。終盤の哀愁ミディアム「Don't Look Back」も凄く良い曲で、ソング・ライティング力も全然衰えてません。ここまで全てオリジナルですが、ホンマに曲がイイです。とにかく、どおっちゅうことない普通のロックが、今のメジャーシーンで聴けるってのは頼もしい限り。そして嬉しいのが、トラディショナル「Whiskey in the Jar」のカヴァー。もちろんシン・リジィで超有名なあの名曲ですが、ここではアコギ&ハーモニカで渋く決めてます。しかも素晴らしくカッコよい仕上がり。フィル・リノットの声まで聴きたくなります。
「オッサン視点の下駄を履かなくても、これは純粋な高水準ロック2019年モン。元気な音ですわ!」
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2019.04
13
Category : Roots Rock
Theme : 洋楽ロック
Genre : 音楽
rocknroll john



新元号“令和”の時代も、もうすぐ。もうショーケンや裕也さんのような無茶だけど素敵な人が、崇拝されるようなことはもう無いのでしょう。現代社会は規律の上に成り立っているので。そんな中、内田也哉子さんが最後、父に贈った謝辞が名文すぎました。“Fuckin’ Yuya Uchida, don’t rest in peace. Just Rock’n Roll” これには天空の裕也さんも希林さんもブッ飛んで拍手喝采したに違いありません。人が亡くなって、急に皆が賛辞を送るのも気持ち悪いですが、悪口を言うのもよくありません。少しニヤッと笑うくらいのことで。お別れしたほうがイイもんです。僕も父のときはそうしました。也哉子さんの、洒落も効いたこの名言はお見事でした。そんなことで、ロックン・ロール。
 ジャケに映るはハンブルグ時代1961年のジョン、そしてポールやジョンの影。昭和な男ジョンが、ソロ活動を続けた中で一度原点に帰ったアルバム。盟友ポールも、裕也さんも同趣向の作品を残してます。元々はチャック・ベリーの“Come Together訴訟問題”もあって、本作でチャックの曲(「You Can't Catch Me」と「Sweet Little Sixteen」)をカヴァーして和解ってのもありました。とはいえ敬愛する師匠、じゃあロックンロールのカヴァー集でもやるか!って感じです。中でも、最初シングルで聴き、感動の嵐となった「Stand by Me」は特に衝撃でした。涙が出そうになる熱いジョンのシャウティング・ヴォーカルにジェシ・エド・デイヴィスのギターも存在感バリバリ。奇跡の素晴らしいテイクです。この時期にヨーコとも疎遠になり、私生活も荒廃していたというジョン。途中まで制作に加わったフィル・スペクターも、途中でテープ持って逃げ出すなど散々なようでしたが、ロックン・ロールの奥深さを見事に体現です。他もすべてルーツ曲のカヴァーで、冒頭から最高なのがジーン・ヴィンセントBe-Bop-A-Lula」。ロックン・ローラーなジョンがいきなり炸裂で、ファッツ・ドミノAin't That A Shame」も迫力満点。また、バディ・ホリーPeggy Sue」、ラリー・ウィリアムスBony Moronie」、リー・ドーシー「Ya Ya」など楽しくセッションしてます。レイドバックした感じのボビー・フリーマン「Do You Wanna Dance」なんかも演ってますが、裕也さんも十八番だった「Rip It Up / Ready Teddy」、「Slippin' and Slidin'」といったリトル・リチャード曲のストレートなカヴァーがグレイト。サム・クック〜リトル・リチャード・メドレー「Bring It on Home to Me/Send Me Some Lovin'」はロッカ・バラード風。そして最後にスロウでバシッと決めるのがロイド・プライス「Just Because」。実に色気ある男です。
「ジョンも愛や平和やヘチマやと、いろいろ言ってましたが本質はココ。ロックン・ロール!」
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2019.04
01
Category : Man's World
Theme : アルバムレヴュー
Genre : 音楽
angel gate



“これで青春も、終わりかな”とつぶやきつつ、いよいよ平成、最終の月。桜も観ぬまま希代のロック・シンガーで名優ショーケンこと萩原健一が急逝。裕也さんといい、堅苦しくなりそうな新時代に拒否されたわけじゃないでしょうが、ティーンの頃から愛したアーティスト、連続の訃報に唖然とします。今のコンプライアンス基本の社会では規格外であった人でしたが、こういう人が世に出にくくなってるのは面白くないです。その際どい部分に魅力的なカルチャーとかアートも確実に存在したりするので非常に残念。トラブル・メイカーながらカリスマ的人気だったショーケン。近年はライブや俳優業も勢力的にこなし、サンボ・マスターとも共演したりして喜ばせてくれてましたが、自分はラスト・ダンス・ツアーなんばHatchで一昨年に観たのが最後になっちゃいました。病魔と戦っているなんて、知らなかったです。残念至極ですが、ソロで最初のブレイク作ともいえる79年作で追悼です。
 PYG自然消滅後、俳優として活躍していたショーケンがロック・シンガーとして存在感を示したのが、本作収録「大阪で生まれた女」のヒット。裕也さんがデビューさせようと準備していた大阪のシンガーBOROの作品を、ショーケンが事前に聴いて歌うことをBOROに懇願。大阪で育ったという当時の妻いしだあゆみと歌詞の主人公が重なったようで、感銘を受けたショーケン版でも見事な名演が生まれました。自分も子供ながら、この頃のショーケンに衝撃を受け、後のDon Juan Rock’n Roll Band時代の“ラスト・ダンスを私に”や“White & Blue”のシングルを買いに行き、友達の兄がレイニーウッドとの共演ライヴ傑作“熱狂雷舞”を大絶賛してたのも影響を受け、さらに心酔しました。また、後年もステージで演り続けた代表曲が多く収録で、アンドレー・マルロー・バンド時代のライヴも猛烈に素晴らしい速水清司作「泣くだけ泣いたら」、ストーンズのBlack & Blue時代を彷彿させるファルセット唱法確立の井上尭之作「どうしようもないよ」と、ソロとしての地位を築いた名曲が聴けます。この頃のショーケンのファッションを真似して、松田優作探偵物語に取り入れたのはあまりにも有名。他にも、大野克夫との「漂流記」や「ファンシー・レディ」は、今聴くとAORやシティ・ポップ的で逆に新しい感じもします。この頃、活動を共にしていた柳ジョージ&レイニーウッドとのコラボともなる「あゝ、お前」や「本牧綺談」もブルージーでロックなショーケンがしっかり開花。83年武道館ライブで感動の拍手大喝采となった、いしだあゆみとのデュエット「ア・ブランニューデイ」などもあり、聴きどころ多し。そしてライブではいつも最後に歌ってた速水清司の名スロウ「さよなら」も本作。“別れの時が来た、またすぐに逢えるよ”って優しく歌われても正直戸惑います。ショーケン。。
「人間の見栄も情けなさもさらけ出し、全てがカッコ良かった男。ありがとう!R.I.P」
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